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幻影の星 |
白石 一文 | |
文藝春秋 |
白石一文 著 : 幻影の星
を、読みました。
長崎の実家に届けられた、古びたバーバリーのレインコートから始まる物語。
そのコートは、確かに自分の名前が刺繍してあり
子どものころから大好物のm&mもポケットに入っている。
ただ不思議なのは、そのコートと同じコートをつい最近買ったばかりで
実家に届いたコートは、そのコートが古びたもののようだ・・・・。
奇妙な出来事から始まる物語は、
時空を超えた不思議な縁や
私たちが生きる現実への疑問や
死生観などに広がってゆく。
この物語は、著者が東北の震災後に書いた本だそうです。
沢山の人々が命を落とした大災害。
この本の中でも、死について多く語られています。
それは、大変哲学的でわかるような、わからないような・・・。
ニブチンの私が理解できないだけなのかもしれませんが(笑)
でも、こういう考え方のあるんだなと、
とても刺激を受けた本でした。