星やどりの声 | |
朝井 リョウ | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
朝井リョウ 著 : 星やどりの声
を、読みました。
海辺の街に住む6人兄弟は、数年前に父を亡くした。
父が病魔に蝕まれながらも作り上げた喫茶店は
彼らの大事なよりどころとなった。
3兄弟3姉妹の、6人それぞれの視点で
それぞれが感じた父の死や
思春期、青年期の不安を通し
家族の新しいつながりを見つけてゆくストーリー
朝井リョウを若い子たち代表のように感じてしまうには
あまりにも視野が狭いとは思うのだけど
この物語の登場人物たちも、それぞれが人の心にとても敏感で
繊細で、そして程よくいい子で。
そんな姿は、今どきの若い子たちの姿と重なるような気がします。
もちろん、そんな子ばかりではないけれど
相対的に、私が若かったころよりも
今の子たちは、人との距離感に敏感で
もしかすると敏感すぎるところもあるんじゃないかと思っているので
やっぱり、時代を反映した作品のように思えてしまう
朝井リョウの作品でした。