ここ暫くの間に急に明るみになった、JR東日本・久留里線の久留里〜上総亀山、弘南鉄道大鰐線・弘前中央〜大鰐の事実上廃止決定。
久留里線末端部の場合は正式な廃止、大鰐線は無期運休か。
前者は来季の紅葉シーズンまでには既に廃止……の見方が大勢。今月内にも廃止届を国交省に出せば、多分2025年12月31日限りか?
後者は2028年4月1日から運休に入るとの見方が多いようだ。
さらにJR東日本・津軽線末端部、つまり蟹田〜三厩は既に無期運休中。もはや廃止は必至だが、何故か正式には2029年頃と聞く。
大鰐線の場合、敢えて“運休”と標榜。しかしながら、この際は素直に廃止とした方が良いのかも。むしろ、その方が、きちんとした代替交通手段もいち早く確立しよう。
さらに大鰐線は弘南鉄道幹部の責任感の強さからか、来春入学する中高校生の通学を考慮して、敢えて向こう3年間は現行通りに残すとも。
ただ、弘南鉄道の今の財政事情も踏まえれば、ファンサイドからは実につらい発言だが、なるべく早く他の交通手段に転換させて、それに慣れさせた方が得策な気もしますね。
そりゃあ弘南線もそうだが、大鰐線は尚更、設備が老朽化。輸送安全面でも、ちょいとばつかり問題ではなかろうか? それにほぼ並行してJR奥羽本線もあることだし。うん。また、これからの弘南線の維持のためにも、弘南鉄道側の負担はなるべく軽くさせたいところだ。
一方、津軽線・蟹田〜三厩のうち交流電化区間の蟹田〜中小国は何とか残して再生させた方が望ましい。中小国は北海道へ向かう貨物列車等のための信号場も兼ねており、また簡素ながらも、れっきとした一人前の駅だ。そこから奥津軽いまべつ駅までローカル列車を延長運行出来ないものかしら?
廃止になる津軽二股駅の代わりにもなろう。
以上、私自身としての雑感を述べさせて戴きました。
………あ、そう言えば、旧名古屋市電の覚王山〜星ヶ丘のことを思い出しましたよ。
地下鉄東山線の建設工事では並行する市電路線を当面運休すると名古屋市交通局は言っていましたね。やむを得なかったのかもしれないが、日常利用者や沿線住民を“騙す”のは、本当は宜しくないね。うん。
………ここで撮り鉄の皆様にお願い。これから休廃止までは大鰐線や久留里線を訪ねる方々もさぞや多かろう。くれぐれも現場担当者等に迷惑を掛けないように、撮影マナー厳守を!! 一歩まかり間違えれば、路線そのものの寿命を縮めかねませんから。
・追伸………青森朝日放送の報道によれば、弘南鉄道社長は半ば涙声で、廃止を前提とする無期運休とした理由について説明しました。
どうも大鰐線の敷地や設備など財産処分について、まだ具体的な方法が定まっていないらしい。
傍から聞いても、何ともつらそうな内容ですね。
弘南バスに輸送転換するにしても、どこかの路線を廃止しなければならないほどの人手不足とか。
JR東日本による何らかの温かい救済措置にも期待したいところだが。