銀河夢急行

公共交通の話題を中心に、幅広く取り上げます。
都合により無予告で投稿を休止することもありますが、宜しくお願い致します。

JR東海初代社長の須田寛さん他界。享年93。遊び心も旺盛な経営哲学者。鉄道ファンからも人気。

2024年12月23日 15時09分06秒 | 訃報
旧国鉄(公共企業体・日本国有鉄道=JNR)本社で営業畑の部長を務められ、旧名古屋鉄道管理局長、JR東海初代社長並びに会長、晩年には鉄道友の会会長も歴任された須田寛さんが先日、老衰で他界されました。享年93。京都市出身。
須田寛さんは洋画家・須田国太郎さんの長男。本当は画家になりたかったとか。
しかしながら、この父親からは「お前に画家なんかやれる筈がない!」と厳しく一喝されたらしく断念か。
京都大学法学部を進学、卒業し、旧国鉄に就職されましたね。
しかしながら、国鉄に就職されても夢とか遊び心、真の鉄道ファンへの思いやりは一時も忘れず、大したものでしたよ。
中堅の幹部の時代には在来線特急の大衆化を促進。いわゆるエル特急を確立され、昔ながらの敷居が高かった国鉄の特別急行から脱皮を図りましたね。
また、特急車両を活用したホームライナーの生みの親でもありました。これまでの縦割り行政的な当時の国鉄経営に一石を投じた経営哲学者の一人とも言えます。ファンサイドから見れば、まさしく鉄道芸術家だね。
寝台特急のブルートレインについても、一つの生活文化だとして可能な限り運行や通過を大切に考えておられたようだ。
ワイドビューひだ・南紀(キハ85系)とかワイドビューしなの(383系)の車両設計に当たっては折角、景色が良い路線で使うから、ぜひとも展望車的な要素を……との強い信念を持っていたそうな。
画像のキハ85系は既に全廃されましたが、今後デビューする予定の385系特急“しなの”には、その考えがきちんと踏襲されよう。
飯田線でのトロッコ客車列車の実現にも寄与されたし、愛知万博2005の誘致にも貢献されました。
ここに慎んで、ご冥福をお祈りし合掌と献杯。
JR東海だけでなく、良きライバルの名鉄や近鉄を含めた日本全体の鉄軌道の活性化や振興をありがとう。


・追伸………私自身が生前の須田寛さんをテレビ番組で最後に見たのは、もう何年も前だったかな。確か、エル特急の解消宣言をした時。最後まで残されていたエル特急は既に全国でも“しなの”“ひだ”“しらさぎ”だけに。
その時の語録は「エル特急の役目は終わった。これからはリニアのエルだ!!」。これが彼の事実上の遺言だったのかもしれませんね。うん。

南海電鉄、南海本線の泉佐野〜和歌山市の普通列車を一部でワンマン化へ。

2024年12月23日 14時00分50秒 | 鉄軌道
南海電鉄は来る3月22日(土曜日)から南海本線の泉佐野〜和歌山市の普通列車の一部にてワンマン運行を始めます。
これまでに高野線末端部など主に2両組成のローカル列車では、かなり広範囲でワンマン化されているようだが、本線では初めてとか。
なお、速達列車や普通列車でも6両編成以上の場合はワンマン化の対象外になります。
名鉄より進んでいる点としてはワンマン列車に使われる最新型の8300系の側面には安全確認カメラが1両当たり2台設置されたことですね。
JR東海の315系3000番代並みだ。名鉄や近鉄、東武鉄道は、まだまだみたい。
名鉄でも、いずれは名古屋本線の東西末端部の普通列車も一部でワンマン化されるのかしら? いずれも最近は3500系が中心になってきたことだし。うん。
取り急ぎ報告まで。

名鉄9500系9520番代の前頭部幌。どうも両幌連結式らしい。側面には安全確認カメラも??

2024年12月23日 12時27分48秒 | 鉄軌道
名鉄9500系の9520番代。恐らく正式にはそう呼ばれよう。
日車豊川構内の建屋から姿を見せてから、早いもので既に5日が過ぎましたね。
ところで、あれから某Xサイトにて画像を手元のスマホで引き伸ばして、先頭車の幌の形状を改めてよく観察してみました。↓
この4枚の写真の中で、恐らく日車豊川所有の小型スイッチャーの次位の車両がク9521でしょうね。そうそう。右下の画像です。
こちらにも幌が埋め込みで付けられているようで、かつての5200系や5500系と同様の埋め込み型両幌式とみられます。但し、5500系等では実際あまり使われることがなかったような。
さらに幌連結が手動式か? それとも2000系同様の半自動式か?
これから中長期的には、これまでのECB車群は特急用の2200系を除けば三河線や各務原線、広見線等のワンマン運行に移り、ゆくゆくは6500系や6800系も置き換えていく可能性が考えられるため、9520番代等は近々にも大量増備が十分に予想されますね。
ただ半自動式連結装置は名鉄にとっては、まだまだ決して安い買い物でもなかろう。また他の大手私鉄でも、またJR旅客グループ各社でもこれまでに殆ど採用事例がないため、もしかしたら完全な手動式ではなかろうか?
形状的には乗務員一人でも取り扱いやすく、これまでの三陸鉄道36形とか阿武隈急行8100系、鹿島臨海鉄道6000形、そして名鉄キハ30形でも採用されたタイプのものと酷似しているため、私自身はそう思えましたね。うん。
そういえば、特急“北アルプス”の初代車両、キハ8000系やキハ8200系も埋め込み型ではなかったものの、両幌式だったかな。
さて、2両組成の車号は如何に?
今のところ9100系の9120番代という見方が大勢で、恐らく9121、9122Fだろうと言われています。
しかし仮に9111、9112Fであっても全く不思議ではないね。うん。
・追伸………よくよく見れば、何とこの9521Fには車体側面の両端に安全確認カメラのようなものが認められますね。
もしかしたら、わざわざ車号を飛ばしたのは、このためかな?
こりゃあ、あのJR東海の315系3000番代並みだわ。
もしかしたら、既に都市型ワンマン運行対応なのかも。
まさかミュージックホーンまでは搭載されていないと思うが。うん。