今の弘南鉄道大鰐線。意外に歴史は浅かったみたいで、今の中央弘前〜大鰐が開業したのは1952年ですね。
もともとは西弘前(現・弘前学院大前)〜板柳(旧国鉄五能線の連絡駅)へ延伸する計画とか、西弘前〜田代の支線も計画されるなど、三菱電機の熱心な支援を受けつつ、この大鰐線を建設したとか。
大鰐線は1970年までは、弘南鉄道とは全く無関係な弘前電鉄が運営していましたね。
当時の弘電大鰐線は国鉄奥羽本線と並行しており、また奥羽本線は長距離急行客車列車や貨物列車が主体。単線非電化でローカル列車の本数が少なかったことも、何とか弘電としての営業運行が成り立っていたようだ。
しかしながら弘電は最初から赤字経営で、黒字になったことは殆どなく、ついにサジを投げて近隣の弘南鉄道に譲渡し、解散したか。
いかにも終始、不幸で気の毒なローカル鉄道だったろうね。
今後、バス輸送に転換するにしても、慢性的な運転士不足のほかに、並行道路の未整備もあり、現状ではなかなか一筋縄ではいくまい。
あんな豪雪地帯。今流行りの全自動運転バスの運行は困難ではなかろうか??
引き続き残される弘南線だけは大事にして、全面的な近代化を!!
弘前市や青森県は頭を抱え込んでいますが、弘南鉄道幹部は内心、ホッとしているのでは??
・追伸(12/10夜)………弘前市は慢性的なバス運転士不足の対策として、廃止後の大鰐線の代替交通のうち、利用客が少ないとみられる昼間帯については乗り合いタクシーの導入も検討するとの由。https://news.yahoo.co.jp/articles/75e5e1e83634db10fc28ca48eaca9512ee8ceb23
現在、北海道各地で積雪環境下での自動運転バスの試験走行が行われています。
詳しくは下記を参照してください。
「豪雪地帯」で自動運転!北海道岩見沢市で次世代バス実証 自動運転ラボ
https://jidounten-lab.com/u_39022
雪の中を走る自動運転バス。冬の定常運行で見えてきた課題とこれから ソフトバンクニュース
https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20230313_02
「雪道の自動運転」で日本が世界をリード!実証続々 自動運転ラボ
https://jidounten-lab.com/u_40183
市街地の公道を『AI自動運転バス』が走行 10年間で路線バス運転手の半数以上が退職する見込みの北海道千歳市で実証実験 2027年度までに"無人運転"目指し 雪道でもテスト予定 北海道文化放送
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=46654
一番下の北海道文化放送の記事にある自動運転の実証実験は10月30日~11月27日まで千歳市で行われましたが、実験運行車両は12月16日~12月27日まで守山南部処分場で行われる自動運転の実証実験で使用される車両と同じ車両でした。
下記北海道文化放送の記事にあった実験車両の画像を見ると、
カーブを自動で曲がっていくバス 北海道文化放送
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=46654&img_name=c_image4.jpg
千歳市内を走行しているにもかかわらず、実験車両の登録ナンバーは「名古屋230さ1346」であるのがわかります。
弘前の場合は沿線に多数の学校もあり、大型車が必須。
大鰐線の代替として上手く実用化できれば良いのだが。うん。