ビーンの不定期日記

その日の事や思ったことを…

 「思いつき
   いかげん日記」

ほとけの知慧(2)

2010-11-02 21:37:50 | 般若心経
算数のテストがありました。

「リンゴが4つあります。
3人で分けると、1人いくつになりますか?」

ある女の子が「1」と答えました。

当然この答えは「×」でした。

お母さんは、「×」になったそのテストを見て、その子に優しく聞いてみました。


「なぜ“1”と書いたの?」

女の子はこう言いました。

「あのね。残った1つのリンゴはね、ほとけ様にお供えしようと思ったの…」


学校で教わる答えだけが、答えではないですね。

勉強は、人が幸せに生きるためにするものであるとするなら、

ある面、これは立派な答えだと思います。

(分けた3人も、1つをほとけ様にお供えすることには賛成したことでしょうから!?)

ほとけの知慧(1)

2010-11-02 00:27:08 | 般若心経
3人の兄弟がいました。
真ん中の子は知恵遅れだったそうです。

ある日、ケーキが2つあったので母親はそれを3人に分け与えました。

不敏に思って真ん中の子に1個あげ、残りの1個を半分にして上の子と下の子に与えました。

ところが真ん中の子はケーキをじっと見るばかりで食べようとしません。

それを見て母親は、はっと気づいたそうです。

母親は真ん中の子に与えた1個のケーキを2つに切って、その半分を母親は食べました。

すると、真ん中の子も半分になったケーキを喜んで食べはじめたということです。

父親が言いました。

「世間の子供は自分のケーキが他の人より大きいとか小さいとか、損したか得したかと考える-

「損得の知恵、比べる知識」は発達しているかもしれません。

でもこの子は、上の子も下の子もケーキを半分しか食べられないときに、

自分だけまるまる1個を食べてはいけない-

そういう、ほとけの「知慧」を持っているのです。

真ん中の子は知恵遅れではありません。

知識遅れなだけです。」

と。