ビーンの不定期日記

その日の事や思ったことを…

 「思いつき
   いかげん日記」

“夜”の出来た理由

2010-11-08 22:26:45 | 般若心経
インド神話のお話です。


ヤマとヤミーと言う仲の良い夫婦がいました。

或る日、夫のヤマが死にました。

妻のヤミーは
「きょう ヤマが死んだ」とずっと言っては、悲しんでいました。

実は、そのころはまだ「夜」がありませんでした。

それでヤミーはいつまでたっても「きょうヤマが死んだ」と嘆き悲しんでいたのです。

それを見ていた神様はヤミーを慰めるのですが、
ヤミーの悲しみは治まらず「きょうヤマが死んだ」と言い続けるばかりでした。

そこで神々は相談して、そして「夜」をつくることにしたのです。

夜が出来て、一夜が明けました。

するとヤミーはこう言いました。

「きのう ヤマが死んだ」

また一夜が明けると、ヤミーはこう言いました。

「おととい ヤマが死んだ」

こうして、ヤマの死は10日前のことになり、1ヶ月前のことになり…そのうちにヤミーの悲しみはだんだんと薄れて、そして消えてしまいました-。


私たちは時が経つとともに悲しみを忘れていきます。それでいいのです。

いつまでも悲しみを引きずらないようにと、
神様は私たちに「忘れる」ということをプレゼントしてくれたのです。

「忘れる」ということには意味があるんですね。

悲しみの他にも、憎しみや嫌なこと…等々

「忘れる」の素敵な神様のプレゼントを、あなたは有効に使えていますか?