フルート愛好家にはおなじみのライネッケ
ソナタ「水の精」という有名な美しい作品があり憧れの作曲家です。
このソナタは第4楽章まであり、技術的にも結構むずかしいので
なかなか気楽に手の出る作品ではないようです。
初めて水の精を演奏した頃
他にどんな作品があるのかいろいろ調べていました。
「ライネッケは膨大な作品を残していて、その作品研究はまだされていない。
今後重要な作曲家として取り上げられて行くだろう」
というような事がどこか(?)に書かれていて、
ほう・・・そうなのか。と思いながら数十年が・・・。
フルートの曲として見当たる作品は
他に、フルート協奏曲(op.283 1908)と、バラード(op.288)があります。
ちょっと譜読みをしてみて成る程ねぇと思ったのは
ロマン派の響きを通り過ぎた作品であること。
音楽家たちはいろいろ音楽的影響を受け合っていたんでしょうね。
ライネッケの結構長い生涯。年表を見ると
1824年6月23日 - 1910年3月10日なので、86年。
フルート協奏曲を書いた時はすでに・・・84才・・!
精力的に活動していて、長生きだったんですね。
その頃ドビュッシーが46才ですから
近代のフランス音楽の波は大きく動きドイツにも届いていたでしょう。
ライネッケの一回り位上の音楽家たちは
メンデルスゾーン・シューマン・ショパン・トマ・リストとひしめいていて、
ライネッケもロマン派の大きなうねりの中に入って行きます
当時指揮者として大活躍をしていたライネッケ。
演奏する作品の中には常に若い作曲家による新作もあったでしょう。
(フランスの作品もきっとあったでしょう。電話も普及し始めている頃かしら?)
そんなこんなで
バラードの譜読みをしているとあらためて
「これがライネッケ?どういう環境?いつ頃?何していたの?」と、、
ギモン質問が噴出して来たので調べてみた訳でした。
ちなみにライネッケが書いたモーツァルトのフルート協奏曲のカデンツァは
とってもステキです。
モノクロ映画にライネッケ!
ライネッケのウンディーヌを三冊