フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

低音から

2015年09月21日 | 日々つれづれに 2014~15

友人に連れられてライブに行ってきました。

語りの上手さや誰でもわかる楽しさはエンターテイメント。

スターダストレビュー、さすがです。

座って楽しみたいのですが、観るコンサートは見なきゃね

 

そして。

大音量のスピーカーが目の前のファンクラブ席は4列目。

ティッシュを耳に詰めてちょっとガードです。

 

ゲストの男性アカペラコーラスの歌声が魅力的。

本当はスピーカーを通さない方がもっとステキだろうな。

ホールが「でっかい」のでどうしたってスピーカーがないとダメだし

キャパが少なければ興行として成り立たないものね。

アカペラはステキなんだけど、そこにバンドが入ったら

もうコーラスのハーモニーなんて全然わからない。

このバランス難しいもんだな。

 

時々歌いながら音叉を振って確認していて、うんうん。

確実な低音を作ってくれているからこのハーモニーはステキなのね。

というわけでゴスペラーズのステキな低音パートの歌声をずっと聴いて来ました。

あの方、上手いわー。

 

 


難し、楽し

2015年09月15日 | レッスン室から

 

今日は月に一度の合奏のレッスンをしていました

 

数年みっちり奏法を教え込んである御婦人方なので

それぞれのフルートはあたりまえに音程もよく音色もよく、

それなりに充分に美しく吹けているのですが

合奏の技術は合奏の経験でしか得られません。ですね。

 

お互いを聴き合うこととか、目のつけどころとか気をつけ方とか。

具体的に縦の線をまず当たり前に合わせる技術をつけましょう。

ということで、難しい二拍三連などは楽譜から排除

 

拍子感と身体の動かし方の基本を洗い直してみて

理論と実際が合致することで、これまで学んで来た意味が分かったり。

教える方も教わる方も忍耐です。

 

月一をコツコツと一年半続けているのですが、うふふですよ。

頑張って編曲した甲斐があるというものです。

上達したなぁ~と一番喜んでいるのは教えてる私。

 

音楽的な作品を普通に自然な音楽になるように

当たり前に自然な演奏に聞こえるように。

さて。妥協せずにとりくみましょうっと。

 

 

 


京都・・・・外国度数

2015年09月10日 | 日々つれづれに 2014~15

 

「そうだ、京都に行こう」とはぜんぜん思わない私だけれど

 

西洋音楽をやっている東洋人としては

日本人のアイデンティティについてちょっと考えたりする。

とても少ない私の経験からだって自国の文化がわからずして

どうやって西洋音楽を演奏するんだ?と言う気分になるんだから。

 

沢山情報があっても伝わらない物はたくさんある。

空気 水 温度 匂い 質感 湿度。

漂う時間の感覚もちがう。一番重要なのは何だろう。

恩師増永が音楽の向こうにあるモノが見えていなければならない。

みたいな事を言っていたっけ。

 

ヨーロッパに行って演奏会をすると何だか変な気分になるのは

自国の文化でない所に足をつっこんでいる感覚があるからかな?

欧州で暮らして演奏している日本人はどう感じているのかな?

慣れたら違うかしらね? 

 

とにかく戦後京都が無事であった事は有難かった。

諸外国からの観光客はみんな京都に足を運ぶ

「NIPPON」の象徴は首都「TOKYO」じゃなくて「京都」

 

いやね、ワタクシ、日本人ですけど生粋の道産子な訳で、

ヨーロッパの外国ワクワク指数は当然とっても高いのだけれど

私にとって感覚的に京都もかなり外国なのよね。

京都より欧州の訪問回数の方が多いし・・

 

うーん。何をぐだぐだ言ってるんだ? と、思われるでしょう。

今、京都を題材にした現代曲をやっているんです。

精神性、空気感、何となくわかるけど入って行けない。

 

「現代邦楽と日本人による現代作品とは違う」と気付いた

芸術の秋でございます。(多分続きます)