ヨーロッパ
各国に多種類のダンスがあります。
フランスでは王様・ルイ14世がダンスが大好きだったので、
舞踏譜が残っています。
音楽は王様が踊りやすい速さで演奏されました。
踊らない国では速さは少し変わります。
ダンス組曲 序曲付き BWV1067
さて、イロイロなダンスを集めたものは
後に組曲と言われる様になります。
そして組曲の前には序曲、又は、前奏曲などが置かれます。
組曲の前のそれら序曲などは2/2拍子でゆっくりの付点のリズムのものと
2拍子又は3拍子の速い音楽が置かれるそうです。
雰囲気は厳かだったり、荘重だったりですね。
楽しいダンスミュージックの前は立派な雰囲気の音楽が置かれるんですね。
というわけで、バッハの管弦楽組曲ロ短調BWV1067は
長~~~い序曲が置かれて、ダンスの組曲が続く訳です。
ちなみにバッハのこの組曲で使われているダンスは
以下の種類のものです。
ロンドー
同じ形のフレーズが繰り返して出てくるんです
バッハはガボットというダンスをロンドの形で使っています。
サラバンド
奔放で享楽的でかつ上品で情緒表現には欠かせないゆったりとした音楽です。
私は貴婦人の踊りと習いました。
時代とともに上品モードに変化したそうですよ。
ブーレ
メヌエットより速い、飛び跳ねる踊りだそうです。
ビートはハッキリで速いテンポで演奏します
ポロネーズ
重々しく壮麗で悲しげな音楽です。矛と盾を持って戦に行く前の踊りでした。
メヌエット
優雅で快活なダンスです。
ちなみにルイ14世は2-4の組み合わせで6拍子で踊ったそうです。
男女が踊りの途中でちょっとお辞儀したりするんです。
バッハは踊らない3拍子で作っていますね。
バディヌリ
そして性格作品で舞曲でないこの曲をもって、
最後はにぎやかで楽しく全体の音楽を締めて終曲です。
子供の頃に初めて聞いたこの作品は
何だかよく分からない重たくて威圧的で長ーい序曲と、
いろいろな名前のついた短い音楽がたくさん
そう思っていましたが、成り立ちが解れば面白さも変わります。
日曜日の室内楽シリーズではこの作品を全部演奏します。
面白くなるかな