マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

母の退院と「仮想おひとり様の老後」のトライアル終了の話

2019-12-16 | 老後
母の退院が、明日に決まりました。
まだ、健康面での不安があるので、しばらくの間は母のフォローに時間を費やしそうですが、ある程度まで回復する見込みがあるのならば、本人にも頑張ってもらいましょう(笑)

母が退院したので「仮想おひとり様の老後」トライアルを終了します
母が入院している間は、ひとりになるので、老後のおひとり様暮らしを想定して生活することにしていました。
自分なりに、おひとり様になると、このような感じかな?ということを想定して、以下のことをトライアル前に決めていました。

 ・電気湯沸かしポットの利用をやめる
 ・食器乾燥機の使用をやめる
 ・使う食器の数と種類を限定する
 ・食品の買い置きをやめる(長期間保存できる非常食は除く)
 ・料理の作り置きをやめる
 ・食材は袋入りを買わずに、1個ずつか入り数の少ないモノを買う

今回のトライアル期間は、母が入院した翌日からカウントして、16日間。
母の退院で本日終了なので、明日からは、また二人暮らしに戻ります。

ひとりの間は、決めていたことを意識しながら生活していたのですが、試しているうちにいろいろな課題も見えてきました。

「仮想おひとり様の老後」トライアルで上手くいかなかったこと
トライアル期間16日だと、いちばん想定どおりにいかなかったのが、買い物と料理。

特に、食材の1個買いと入り数の少ないモノを買うというルールは、食材の幅が狭まってしまい、結局袋買い(例えば玉ねぎ6個入りなど)をしたり、多めに入っている食材を購入していました。
金額的な部分も大きくて、母が退院するまでは十分賞味期限がある食材が特売されていると、ついそれを買っていました。
買い物に関していえば、二人暮らしと一人暮らしでは、消費スピードが全く違うので、16日間では少し難しかったです。
本格的な「おひとり様」になったら、大量買いよりも少量買いの方が節約につながる場合もありますから、今後はいろいろとシミュレーションしていく必要があると思いました。

料理については、作り置きをせずに、一人で食べ切れる量を作るのが難しかったですね。
自分が予想したよりも、嵩が増してしまった料理もあり、結果同じおかずを2度食べることもありました。
私の嗜好の問題もあるのですが、同じ料理が続くのはあまり好きではありません。
毎回バリエーションを変えて、飽きずに食べられるように工夫して、なおかつ一人分を料理するのは、実はとてもハードルが高いな、と実感しました。

「仮想おひとり様の老後」トライアルでそこそこの結果だったこと
トライアル中に、これは“あり”だと思ったことは、食器乾燥機の使用をやめたことです。
期間中は、水切りに洗った食器をしばらく放置して、水滴がある程度落ちたら、キッチンペーパーで拭き上げて食器棚へ片付けていました。

この方法だと、キッチンペーパーを毎日2枚以上は消費することになるので、環境面だとか費用的な面だとかで迷いがあるにはあるのですが、一人暮らしで使う食器も少なければ、楽ではあると感じました。
ただ、少し凝った料理を作ったり、和食に拘って作ったりすると、調理鍋も食器も数を使ってしまい、結果洗い物が増えて、拭き上げる手間も増えてしまったので、まず調理をするところからの見直しが必要ありそうです。

次に、電気湯沸かしポットの使用をやめたことについてですが、これもまあまあな感じがしました。
パーフェクトではない理由は、季節がら暖かい飲み物を頻繁に飲みたくなるので、ガスでお湯を沸かす頻度が多くなってしまったからです。
しかも、カップスープや即席みそ汁、カップ麺を作るときには、さらに沸かす回数が増えます。
手間としては、そこまで嫌ではないのですが、電気代を消費する電気湯沸かしポットとガス代を消費する湯沸かしと、どちらが一人暮らしに適しているのか、今は判断しかねる状態です。

「おひとり様の老後」を軌道修正するとしたら
この16日間のトライで、まず考えたのは、食事はデリカテッセンや外食をメインに考えた方がよさそうだということです。

例えば、私が70歳くらいでも、しっかりとしていると想定すると、家事全般を自分でしているはずです。
しかし、いくらしっかりしていても、料理にかける手間が億劫になっていることが考えられます。
食費は浮かせる必要がありますが、自分としては70歳にもなったら食欲自体がそこまで旺盛ではないと思うので、デリカテッセンや外食と言っても、少量で十分満足できるのでは、と考えます。
ヘタに調理をして、余らせてしまうと、食品ロスが増えそうですが、デリカテッセンで一人分だけを購入すれば、ごみは増えるかもしれませんが、食品ロスは少なそう。

食品ロスの視点で、同じく食材のストックは、ほとんど不要かもしれません。
むしろ、おつまみ系の日持ちする食品を買っておいて、そのまま食べてもアレンジしてもOKなモノを揃えておく方が、自分も飽きずに食べられそうです。

デリカテッセンも外食もおつまみ系の食品も、単価はたしかに高いのですが、食品ロスを出してしまったら、おそらく金額的な差はほとんどなくなってしまうでしょう。
老後のおひとり様は、無理に料理をしない方が、暮らしやすいのかもしれません。

この流れで考えると、使う食器や調理器具もほとんど必要なくなりそうですね。
茶碗と汁椀とお皿が1つずつあったら足りるような気がしますし、調理器具も片手鍋かフライパンがあったら足りそう。
となると、電子レンジやオーブントースターはどうでしょうね?
冷凍食品やチルド食品を買うと、どうしても温める必要が出てきますから、どちらかは必要な気がしますが、後々のことを考えると、オーブントースターだけは欲しいところです。
理由は、最近はコンビニだけでなく、スーパーにも電子レンジは置いてありますから、基本的には買ったらすぐに温めたらいいのかな?と(笑)
しかし、焼いてから食べる必要がある食品は、やはりオーブントースターでおいしく頂きたいですから、まあ、それほど大きいものでもないですし、持っていてもいいかもしれません。

電気湯沸かしポットですが、これも少し悩みどころです。
ティファールの電気ケトルで、都度お湯を沸かすのもいいのですが、果たして老後の私がこまめにお湯を沸かすだろうか?と考えると、少し場所は取りますが、電気湯沸かしポットで常に熱いお湯が飲めるようにしておく方がいい気がします。
ちなみに、最近設置しているご家庭も多いウォーターサーバーですが、ボトルの水がなくなった際の取り換えができないと思うので、選択肢には入れません。
あのボトルの重さは、おひとり様の老人にはきつい(苦笑)

「おひとり様の老後」掃除と洗濯と買い物
トライアル中に考えたことは、他にもあります。
掃除や洗濯、そして日用品などの買い物。
モノが減った状態であれば、掃除機は要らないような気がしています。
クイックル〇イパーシリーズで十分ですよね?
洗濯機は、近くにコインランドリーがあったら要らない気もしますが、洗濯ものを持って出かける体力が、老後の私にあるでしょうか?
これも、結構悩ましい問題ですね。

買い物も、ある程度までは宅配サービスを使いたいのですが、そのころには現金での支払いができない時代になっているかもしれません。
注文も、ネットが当たり前になりつつありますから、スマホやパソコン(タブレット)は手放せないかもしれないのですが、老後の私がそれを使いこなせているのか、正直不安ですね。
そうなってしまったときに、どこまで自分で出向いて買い物ができるのか。
想定できないことが、結構多い老後ではあります。


老後のことを考えると、本当にいろいろな問題や課題が思い浮かんできます。
今の自分にできることは、せいぜい生前整理くらいですが、残りの人生を快適に暮らしたい気持ちもありますから、そのバランスが難しいですね。
少ないモノで暮らすことは、実はいちばんいいバランスを生み出してくれるのかもしれませんね。