マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

ポイントは給付金や支援とは違う気がしてきた話

2021-11-05 | 日々の暮らし
本日の昼食

 ・全粒粉パン(チーズパン2種と炭入りクロワッサン 各2分の1ずつ)
 ・生ハム
 ・目玉焼き(キャベツの千切り)
 ・ブロッコリーとミニトマト
 ・豆乳

毎度、朝食のような昼食です(笑)
黒いクロワッサンが、おにぎりのようにも見えますね......
目玉焼きを作る際に、下に千切りキャベツを敷いておくと白身に火が入りすぎないので、目玉焼きの白身のおこげが苦手な方はお試しあれ(キャベツ嫌いには拷問ですが......)

さて、昨日新たな給付金について、子どもたちへの給付は間違いなく全員に給付されて欲しいということを綴ったのですが、今回はマイナンバーカードのポイント付与について、引き続き考えました。
というのも、やはりどうも納得のいく給付の形ではないな、と思ったものですから。

ポイントによる給付について
今年の頭に、4月までにマイナンバーカードを申請した場合に、5,000円分のポイント付与というキャンペーンが展開されました。
 ※ポイントの付与申請は2021年12月末までで、マイナンバーカード申請は4月までに手続きした人が対象でした。
私は、5,000円分のポイントについては全額を還元する自信がなかったので(ポイント下手なので)スルーしていましたが、今回、支援金の替わりにマイナポイントが3万円分になる可能性が高くなってきたので、とりあえずマイナンバーカードの申請だけはして、備えることにしました。
ただし、ポイント申請するかどうかは悩み中です。

ポイント運用の闇と不公平
しかし、ふと考えました。
ポイント付与による給付は、はっきり言ってある程度金銭に余裕のある方向けであって、本当に経済的に困っている人には3万円が行き渡らない可能性があると......
というのも、マイナンバーカード自体にはキャッシュレス機能が付いていませんから、対象となっているなんらかのキャッシュレス決済と連携させる必要があるのですが、そのキャッシュレス決済自体を使うことができないくらいに経済的に困っている人が、少なからず存在するからです。

今のところ、すべてのキャッシュレス決済は銀行残高もしくは現金がないとチャージできない仕組みになっています(当たり前ですが、ある日突然天からお金が湧いてくるわけではないので)
しかし、その銀行残高は例えば公共料金を支払うために残しておかなくてはいけない、生活費は毎月ギリギリしか使えない、という人は節約行動もあいまって支出が最小限である場合が多いですよね。
ところが、マイナポイントの付与というのは、キャッシュレス決済をした後にその金額に応じて付与されます。
つまり、最初からポイントが付与されるわけではなく、連携させたキャッシュレス決済をポイントが付与される額になるまで使い続ける必要があるのです。

例えば、前回の5,000円分のポイントだとしたら(還元率は各社で違います)キャッシュレス決済額の25%という条件があったとして、5,000円分のポイントを貰うために2万円の出費をする必要があるということです。
これって、すぐに5,000円を必要とするけれど、それを得るための2万円の支出は無理だという方には到底利用できる状況ではないですし、1回の支出が少ない人(少なくせざるを得ない人)にとっても、最終的に満額分のポイントに達するまでの期間がかなり先になってしまうので、ポイント使用期限を設けているキャッシュレス決済だと、結果的に満額はもらえないという事態になります。
他にも、私が想像していない状況下でマイナポイントを運用できない状況があるかもしれません。
しかし、そういった方々が貧困に陥っているとしたら、ポイントでは生活支援はできないし、何の助けにもならないのではないか、と。

キャッシュレス決済難民も
また、貧困ではないけれど、キャッシュレス決済をする環境を持たない(あるいは持てない)人も存在していて、そういう方々は現金を使うしかないわけですが、そういった方々にとってはマイナポイントは「あっても使えない不要なモノ」となってしまいます。
これは、貧困かどうかというよりは、キャッシュレスが利用できない地域に住んでいるとか、キャッシュレスサービスを利用する手続きが難しい環境にある人が相当すると思いますが、このように考えて行くと、政府が支援の代わりに付与するとするポイントは、どう考えても支援を本当に必要としている人を取りこぼしてしまう支援対策なのではないのか、と思えて仕方がありませんし、実際そうなのだと思います。

マイナンバーカード普及を目指したい政府とキャッシュレスが難しい国民との温度差
今回の支援対策案は、単純に政府がマイナンバーカードの普及率を上げることが真の目的であって、支援や給付といったことは後から付けた理由のようにも感じています。
困ったことに、この政策を思いついた方々はキャッシュレス決済が何らかの理由で利用できない人が存在することを、想像することができないのだろうな、と思います。
マイナンバーカードは全国民が作れますが、キャッシュレス決済はそうではありません。

今はまだ、マイナポイント3万円分というのは実施されてはいませんし、決定もしていないのですが、今一度本当に生活困窮者を救える対策が、ポイント3万円分なのか?という検証(検討ではなく検証)をしていただきたいですよね。
もっとも、3万円で生活を救えるかどうか、というとおそらく1ヶ月分の光熱費や公共料金を支払ったらすぐになくなってしまう、目先の支援でしかないですけれどね。


支援や給付金を考えるとき、どうしても取りこぼされてしまう人が出てきてしまうのは、ある意味仕方のないことなのかもしれません。
昨年の特別定額給付金の10万円は、申請しさえすれば全国民が受け取ることができました。
その一方で、手続きをすること自体が(何らかの事情で)難しい人もいたはずで、そういった方々は受け取ることができていない可能性もあり、やはり取りこぼしは一部あったかと思います。
全国民に公平に給付されるような支援政策を実施したとしても、すべての国民が満足のいく政策であるかどうかは別の話なのでしょう。
それでも、本当に困っている人、助けが必要な人がスムーズに受け取れる給付金の在り方を新しい政府には考えてほしいと思っています。
正直なところ、結局いままでアイデアを出していたけれど実現しなかったから、もう一度同じアイデアを出した感じが否めないのは、少しばかり残念に感じています。