マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

母、敗血症になる

2022-03-10 | 母のこと
本日の夕食

 ・焼きサーモンおにぎり
 ・みそ汁(ほうれん草、エビ)
 ・ホットサラダ(キャベツ、にんじん、目玉焼き、えだまめ、フライドオニオン)

お腹の調子が、昨日からあまりよろしくないので、サラダは温かくして食べました。
といっても、材料をレンジで温めてからマヨネーズや胡椒で混ぜただけです(笑)
おにぎりは、コンビニ風に具を頭から出してみました。
味に変化はないですが、はみ出した状態だと握りにくい(苦笑)
やはり、おにぎりの具はすっぽり包んだほうが握りやすいですね。

さて、本日のタイトルにあるように、母が敗血症になりました。
昨日からの経緯と、医師のお話を記録も兼ねて綴ります。

病院からの連絡(3月9日の朝)
昨日、病院の看護師の方から連絡が入りました。
内容は、母がトイレで用を足している最中(か、あるいは用を足そうとして座った直後)に意識を失って、脱力状態で便座に腰かけてぐったりしていた、とのことでした。
母は、身体の状態がまあまあのときは、介助なしで用を足しますが、このときもトイレに入って意識を失うまでは状態がまあまあだったのだと思います。
ただ、以前から(数年前から)母は突然意識を失って脱力して、そのままへたり込むことがしょっちゅうあったので(私が働きに出られない理由のひとつでもありました)実は自分で動けるときでも、あまり目を離せない状態でした。

連絡をいただいた際は、またその症状が出たのであろうと思い、入院時には一応そういった症状があることは伝えていたのですが、なんとなく伝わっていない感じがあったことと、そもそも母に付きっきりになるわけにもいかないでしょうから、自分でできているときは、目を離しても大丈夫だと判断されても仕方がないのかもしれません。

母がトイレでぐったりしている際に、頭を打った可能性もあったので(便座の後ろの壁?にもたれ掛かっていたらしいです)CTスキャンなどで検査を施したそうですが、脳波や脳の中には特に新しい異常(病状)は発症していなかったので、経過観察しながら、まだ結果が出ていない検査については翌日(本日のことです)に医師から電話があるということで、朝の通話は終了しました。

病院からの連絡(3月10日 朝)
今朝になって、再び看護師から電話が入りました。
内容は、母の意識レベルが低下して、現在点滴を打ちながら原因を調べている(が、状態はあまりよくない)とのこと。
詳しい話(検査結果も含めて)は、あとで医師から連絡があるということと、意識レベルが低下してはいるものの無意識に点滴の管を外してしまうので、拘束するベルトを使うことを承知してもらいたい、という内容でした。
あと、昨晩からずっと眠ったままの状態であることや、拘束に伴い血栓症を引き起こしやすい状態になっているため、弾性ストッキングを履かせるので購入をしてほしい、とのことでした。

※ちなみに、拘束といっても点滴の管を外さないようにするためのベルトなので、柔らかい布製のリストバンドのようなベルトになります。

その後、医師からの電話があり、そちらの内容はCTスキャンやそれ以外の検査結果についてでした。
ただ、血液検査だけはまだ時間がかかるので、午後にならないとわからないとのこと。
それ以外の結果としては、特に身体のどこかに新しい症状や異常は見られず、あとは血液検査の結果を待って今の状態の原因を考えるとのことでした。

このとき、医師からは昨日夕方からの経緯が少しだけ説明されました。
昨日、夕方(夕食を食べ終わるくらいまで)は、意識があったそうですが、その後急に眠った状態になり意識レベルが低下していたそうです。
そのまま、意識のない状態が続いたため、看護師から今朝電話が入ったようです。
医師からは、母が心不全であることと、腎臓機能も悪いことから、万が一(心停止など)も考えられるが、そうなった場合の処置は入院時に意思表示した内容に変りはないか、という確認があり、変わりないことだけを伝え、通話を終了しました。

病院からの電話(3月10日 正午ごろ)
再度、医師からの電話がありました。
午前中の医師ではなく、別の医師からです。
この医師は、入院時に最初に私に「万が一の場合の家族の意思について」の話を聞いてくださった医師です。
私個人の印象としては、淡々とお話しされるのですが、わかりやすい言葉を選んでくださって、感情を出すような話し方はされないのですが、こちらの気持ちを配慮しながら説明をしてくださるので、話しやすいし聞きやすい医師だと感じました。

以前の話を蒸し返すと、一晩で母を追い出した際に担当していた(そして母を退院させるように示唆してきた)医師とは大違いだと思いましたね。
患者の家族が話をしている最中に、言葉をさえぎって自分が話したいことを優先して話をするあの医師がしたことは、多分一生忘れませんし、あの医師が居る限り、母を追い出した病院へは絶対に入院も受診もしたくないですね。

話を、戻します。
このとき電話をしてきてくださった医師の話は、先に電話をしてきてくださった医師と同じ、身体や脳には新しい症状や異常は見られない、ということと、午後には血液検査の結果が出るので、そのタイミングで病院で話をしたい、という内容でした。
その際に、母と面会できるがどうするか、と言われたので「ぜひ会わせてください」とお願いしました。
そして、血液検査の結果が出る14時過ぎに病院へ行くことになりました。

病院に着いて(母と面会)
病院に着き、受付で医師とソーシャルワーカーとの面談があると伝えて待合室で待つこと10分弱。
ソーシャルワーカーの方が来られて、まず母との面会をとのことで、病室へ案内されました。
母が入っていたのは、個室でした。
何故か4名ほどの看護師がいて、母はそこまでひどい状態なのか?と不安になりましたが、病室へ入ると母はいびきをかきながら眠っていました。
眠っていると言っても意識レベルが低い状態なので、普通の睡眠状態ではありません。
ただ、呼吸は自力でできているので、呼吸器は付けられていませんでした。

母に近づき、声をかけたり身体を少しゆすってみましたが、まったく目を覚ます気配はありませんでした。
その場にいた看護師の方に、母のこれまでの様子を聞くと、昨晩からずっと寝た切り状態であることと、本日の昼頃には少し意識が戻って、食事がしたいとの意思表示をしたそうですが、今は自分で固形物を飲み込める状態ではないので、点滴で栄養を身体の中に入れている状態です(このことは、朝電話をくださった医師から説明されていました)
看護師の方の話から、昨晩から一度も目を覚まさなかったということではないようなので、今すぐ深刻な状態にはならない気もしましたが、大きな声で話しかけても起きない母を見て、かなり悪い状態なのだということだけは、わかりました。

しばらくして、ソーシャルワーカーの方が、医師との面談の準備ができたということで呼びに来られたので、一度病室を後にしました。

医師との面談
面談では、医師とソーシャルワーカーの3人で話をしました。
といっても、ソーシャルワーカーの方はサポート的な感じで、おそらく私が今後他の病院へ移りたいなど、入院当初とは違う処置を望んだ場合に、相談に乗ってくれるという立場だったかと思います。

医師からは、まず血液検査の結果を示され、数値から「敗血症」と思われるとのことでした。
そう診断した理由としては、血圧が低いことと、体温が異常に低くなっていること、そして血液検査の各数値。
敗血症になった原因の細菌侵入については、おそらく尿路感染であろうとのこと。
理由は、現在呼吸困難や発熱がないことから、肺炎や臓器の異常による敗血症は考えられないからだそうです。
そして、今からは敗血症の治療をしていくという説明に加えて、意識レベルが低下しており口から食事を摂ると誤嚥の恐れがあり肺炎を誘発してしまうので、栄養は点滴で投与すること、同じく口から薬をのむことができないので、服薬も一時的に止めること、それにより心不全や脳梗塞や腎機能に影響が出てしまう恐れがあり、敗血症ではなく心肺停止などで状態が悪化する可能性があることなどが説明され、再度母が危ない状態になった際に、延命するためのあらゆる処置はせず、母が楽に過ごせる状態を保てるような処置をするという、私の家族としての意思確認がありました。

私の今の気持ち
私は、もし母の持病(心不全、糖尿病、腎機能の低下)が、今後少しでも改善する可能性があったら、延命措置もしていただいたかもしれません。
しかし、今の母の状態では現状維持か悪化するだけ。
しかも、医師の話によると、いつ心肺停止状態になるかわからず、心停止した際に心肺蘇生をして戻ったとしても、後遺症や植物状態になる可能性があり、母の年齢を考えると、よくドラマなどで見るいろいろな管やセンサーを体中に付けられて、ただただ息をしているだけの状態のまま生き続けることになる可能性が高いそうなので、私としてはそういう状態を無理に続けるのは、母が可哀そうだと感じています。

母が昨年12月に入院する前、かなり苦しんでいる状態で救急搬送を依頼しました。
入院してから、徐々に認知症が進むも、少しずつではありましたが肺水腫はよくなっていきました。
しかし、転院をしたその翌日には転院先から追い出され、家に無理に連れ帰ってきてから、母は認知症状が進んだ状態だったことが原因で、自分ではどんな痛みか苦しみかを説明できない状態でしたが、かなり苦しさを我慢していたのだと思います。
徘徊が酷くなってきたのも、苦しさを紛らわしたいという本能からの行動であることは、母を面倒見ている最中でも感じていました。

また、認知症状が進んだことで母はまるで子どもに戻ったようになり、自制心が効かなくなり、元々の性格だった我慢強さもすっかり失われていました。
ですから、ほんの少しの痛みでさえも大きな声で「痛い!」と叫ぶようになっていましたから、母に苦しさや痛さを我慢させたくないという気持ちが、今の私には一番強いです。
ですから、できることなら命を無駄につなげていくのではなく、少しでも穏やかに楽に過ごしてほしいと考えています。

母が目覚めた?
医師との面談が終わり、最後にもう少しだけ母と面会させていただけるということで、お言葉に甘えることにしました。
病室に入り、5分ほどの時間を頂いて、母が意識の底でもしかしたら私の声を聴いているかもしれないと思い、病気が治ったら家に帰れるからね、もう少し入院を我慢してね、などと声をかけると、なんとなくただ眠っていただけの顔の筋肉が少しずつ動きだしました。
私には、うなづいたり何か言葉を返そうとしているように見えましたが、声を繰り返しかけているうちに、母の瞼が動いて眼を開けました。
私のことがわかっているかどうかは、はっきりとはわかりませんが、母の視界に入るように顔を覗き込んで、私が見えるか、お腹は空いてないか、気分はどうか、など話しかけました。
結局、それらの声掛けには反応はしませんでしたが、声の主(私)を探すような目の動きをしたので、もしかしたら私と会話しようとしていたかもしれませんね。

そうこうしているうちに、時間がきてしまったので、母の眼が開いている状態のまま病室を後にしました。
もし、新型ウイルスのことがなければ、もう少し母にいろいろ話しかけられたのに、と思うと、本当に今の世の中の状態が恨めしいですし、こういう思いをされている方々が、世界中にいると思うとやるせないですね。

今後の覚悟
病院から帰ってきてから、いろいろなことが頭を過ります。
母の敗血症の症状が治癒して、再び心臓と糖尿病の治療が始まったら、そのあとはどうなるだろう?
医療的なケアを必要としない状態で、寝たきりになった場合、施設を探すか自宅介護を選ぶか。
もし、病状が悪化して母が旅立ったら、いろいろしなければならないことが山積みだ。
母がどういう状態になったとしても、経済的にぎりぎりになるので、私は職探しをする必要性がある。

考えることが多すぎて、現実逃避する時間が増えました(苦笑)
今はまだ、母の入院をサポートすることだけを考えないとしんどくなりそうなので、適度に気分転換はしようと思います。
私は、母にも苦しんでほしくないけれど、自分もあまり苦労したり苦しんだりしたくはないですから、他人からどう見られようと息抜きは積極的にしていくつもりです(笑)