ある日、三線を使用したポップスが全国的にヒットした。今までは誰も見向きもしなかった沖縄県以外の「内地」でも、三線を習い始める人が出てきた。三線ブームの到来である。おかげで、沖縄の三線店では三線が飛ぶように売れて、新たに三線店を始める人も出てきた。しかし、それもしばらくすると陰りが出始め、それから10年以上もたつと、元の状態に戻り、三線店は食べていくのがやっとの状態となってしまった。
そこで考えた。数が売れないのなら、高級な三線を売り付ければ儲かるかもしれない。「八重山黒木」というのはどうだろう。今では入手困難な「八重山黒木」の原木が「古民家」を解体したら出てきたと言うのだ。いやいや、実際には東南アジアから仕入れた材料でそれとそっくりのものを使って三線を作れば、誰にも分らない。通常10万円前後のカマゴン・カミゲンのものを「八重山黒木」だと言えば50万円と言っても売れるだろう。更に「かの有名な名工」の作だと言えば、70万円でもマニアが飛びつくだろう。ウチナーンチュ同士ならヤバいが、遠方の大和の人間なら売付けてもかまわんだろう。「ウーッシッシッシ、おぬしもワルよのう。」
そこで考えた。数が売れないのなら、高級な三線を売り付ければ儲かるかもしれない。「八重山黒木」というのはどうだろう。今では入手困難な「八重山黒木」の原木が「古民家」を解体したら出てきたと言うのだ。いやいや、実際には東南アジアから仕入れた材料でそれとそっくりのものを使って三線を作れば、誰にも分らない。通常10万円前後のカマゴン・カミゲンのものを「八重山黒木」だと言えば50万円と言っても売れるだろう。更に「かの有名な名工」の作だと言えば、70万円でもマニアが飛びつくだろう。ウチナーンチュ同士ならヤバいが、遠方の大和の人間なら売付けてもかまわんだろう。「ウーッシッシッシ、おぬしもワルよのう。」