普段の自宅の稽古では問題なく演奏できるのに、いざ師匠の前で演奏すると弱いところが増幅されて出てきて失敗します。これはコンクール課題曲に限らず、これまで稽古してきた曲のほとんどで経験しています。演奏時の構えがいつもと少し違ってだけで、例えば膝に乗せる三線の位置が違うだけで、それが気になって演奏に集中できなくなり、途中で分からなくなるようです。不安材料を一つ一つ点検して、演奏に集中するようにしようと思います。
譜面（工工四）を見ながら演奏するのと、暗譜で演奏するのでは、使っている脳の場所が違うような気がします。（あくまでも私自身の個人的な事ですが）工工四を見ながらだと、それに頼ってしまい、見ながら演奏する（ある意味）「機械」と化しています。ですから覚えようとしていないので永遠に暗譜できません。でも暗譜して演奏しようとすると、いちいち音を確認する作業が頭の中にあって、稽古不足の場合一音一音がその都度不安になります。やはりくりかえし稽古あるのみですね。それと私の場合特に演奏スピードが違うと同じ曲なのに違う曲のようにわからなくなります。早いスピードで覚えてしまうと、早く演奏する分には暗譜できるのに、ゆっくり演奏しようとすると必ずわからなくなるのです。これは今回のコンクール課題曲で身にしみました。最初に聞くＣＤの速度は大事ですね。これは怖いです。今後新たな曲を覚えるときはＣＤの再生速度を落として聞くことにします。