安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

パフォーマーのような山本太郎氏の”隠れた共産主義思想”

2022-06-10 17:10:51 | 政治
コメディーのように見てる分には面白いのですが、山本太郎氏はやはり「隠れた共産主義者」だということが分かります
まあ、見ないでもいいと思いますが、一応動画のご紹介だけしておきます。。。
本質を見る目がないと洗脳される可能性もありますので、かいつまんで、何が共産主義、社会主義なのかを説明したいと思います
【街宣LIVE】「 れいわ新選組 総決起しまくり大会!」東京都池袋駅西口マツモトキヨシ付近(2022年6月4日)

今の自民党岸田政権が、どうしようもないクズ政権だという事については、山本氏に同意します
今のインフレが消費税3%にも相当するような経済への打撃であることもその通りだし、もちろん消費税減税すべきなのもその通りです
ですが。。。「資本家の犬」という大石議員や山本太郎氏の政権批判の言葉からみて、これが何を表しているのかわかるでしょうか?
それは「ブルジョワジー」と「プロレタリアート」の対立軸、なんですね
つまり、自らを「庶民の味方」として、「ブルジョワ」の資本家に対して対立軸を作って攻撃しているわけです
これは完全にマルクスの共産党宣言の焼き増しですね

私自身はどう考えているかというと、基本的には消費税も所得税も、法人税も、すべて下げるべきだと考えています
そもそも、法人税が少なくなっているのは、山本氏が言うように「法人税率を下げたから」なんて、単純なことが原因じゃないんですよ
もっともっと、実態は複雑なんです

企業には自己防衛本能があります
だから企業の内部留保を増やして、「危機の時代に備える必要がある」、という点がまず一点
だから、税法の抜け道を使って外国へ利益を逃がし、日本の高い法人税率によって税金を取られないように、自己防衛しているわけです
要するに、法人税率が上がろうが下がろうが、グローバルに事業展開する大企業は、利益を海外に逃がせばいいわけで
法人税率が上がって困るのは、実は「中小企業だけ」という現実があります。。。これを山本氏は知らないようです

もう一点理由があります
これは日本の商法の改悪によって生じた問題なのですが、「株主」の権利が強くなりすぎているのです
これは、ほぼ「小泉内閣」の時に竹中平蔵氏らによって変革された「グローバリズム」による弊害です
つまり、商法改正によって、株主の権限が強化され、海外の資本家が「日本の会社の経営に口を出すようになった」ということです
大企業が安い「非正規雇用社員」を沢山雇って、人件費を徹底的に削減し、短期的利益を増やして株主への配当を増やさせる
この二つはセットのものなのです
日本に税金を払わないように利益を海外に移転させ、そこで節税した利益を株主に配当するカラクリです

ですから、「資本家の犬」は小泉純一郎であり、竹中平蔵であり、歴代自民党首相なのは、確かに間違っていません(笑)
彼らは海外の投資家に、「日本を売っている」わけです。。。ついでに中国にも売っていますけどね

カールポラニー著「大転換」を読むと、産業革命頃の市場経済の発達に伴って、労働者階級は確かに苛烈な状況に追いやられ
資本家は安い労働力の確保のために、様々なルールの変更を行ってきた歴史があります
つまり、日本の商法改正も、税法の改正も、大企業による海外への利益の「飛ばし」のルールも
すべてグローバリスト、国際資本家による、経済へのルール変更圧力によるものです
彼らは「日本経済の停滞は日本の閉鎖性に原因がある」と、もっともらしい理由をつけて
資本家。。。つまり株主や投資家に都合の良いルールを日本に押し付け、歴代の首相にそれを実行させてきました
そのつけをいま、我々が支払っているという事ですね

山本氏の頭の構造は、非常にシャープなようにも見えるのですが、その思考が、「資本家」対「労働者」の対立
という単純な枠組みの中で考えているように見えます。。。要するに古臭いんですね
それだけ、経済に対する知識が不足しているのではないかと思われます

しかし振り返ってみますとね、日本人には反省すべきことがたくさんあるように思います
こういうことを引き寄せている背景には、日本人が「近欲」になった、という事があげられます
近欲というのは、「すぐ儲かる」とか、「投機的に儲ける」ということが、良い事のように思う人が増えている、ということです
要するに、本業よりも、株やFX、その他投機商品を売り買いして、短期的に儲けることが流行っていて
その、地道な努力よりも投機的儲けを優先する風潮が、そういった外資による日本企業の切り売りを呼び込んでいると言えると思います

例えば、中国においては科学的な基礎研究が不足している。。。ということが良く指摘されます
基礎技術は「外国から盗むもの」という感覚が恒常化していて、1から下積み実験を行って、経験積み重ねて結果を出す
というような、迂遠な努力を嫌う傾向があります
これは、「他人の努力を認めず、技術を盗んだ方が勝ち」というような、モラルの欠如、道徳心の欠如があるからです
しかし考えてみれば、日本もまた、「下積みによって技術的進歩を目指す」、という努力を放棄するようになっており
世界的に超一流を誇った半導体技術を、単なるコストカットの思想で他国に切り売りし、技術的優位を失ってしまいました
技術的な優位は、他の分野でもどんどん失われています
これを止めるには、やはり「勤勉で研究熱心な国民性」を取り戻すしか、方法はないのですよ

私は山本太郎氏が賛同しているMMTに対しても、決して頭ごなしに否定したいとは思っていません
しかしながら、「お金を刷って国を豊かにする」というのは、要するに「制度をいじれば国が豊かになる」と言ってるのと同じです
私は、やはり豊かな国とは「国民の勤勉さと倫理観・道徳観」に裏打ちされているものであろうと思います
そして、国民の努力を尊いものだと思うからこそ、政治家にも「国民の努力の成果を守ろう」という気持ちを持つ者が現れるわけです
つまり、幸福実現党が主張している「勤勉革命」とは、国民を挙げての意識革命なのであり
もはや、今の状況を見るにつけ、小手先の政治制度改革でどうにかできるような壊れ方じゃないと思います
日本はそのぐらい、「すでに壊れている」と思いますね

どうか、似たような政策で騙されないでほしいと思います

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 働く人を称賛する社会でなけ... | トップ | 岸田首相の本質。。。馬鹿は... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事