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ゴミの減容化には燃やすのが一番いいんですよ、知ってましたか?

2021-04-18 16:34:15 | 政治
前回からの続きです
リサイクルという言葉は使い古されるほど使われていて、リサイクルに反対する人は社会的に糾弾されるので、反対すること自体できません
でも、実はごみ問題には燃やすことが一番いいんだ、という話を、今日はしようと考えています

汚い話ですが、皆さんは、自分たちがトイレで大をした後、それがどうなっていくのかをご存じですか?
都市下水に流れるのか?それとも集落排水施設に行くのか?浄化槽で処理されて排水されるのか?地域によっても違うのですが
今回は都会の話として、都市下水の話をしますとね

家庭から出たトイレ排水や生活排水は、下水管を通って処理施設に流れ込みます
そこで好気性菌という微生物による減量化が行われます。。。つまり、有機物を微生物が食べて分解処理するのです
それを何度も繰り返していくと、最後にはほとんど分解できなくなった無機物の汚泥がたくさん残ります
その最後に残った汚泥を脱水機にかけて絞り、水分をほとんど抜いてしまいます。。。それが最終汚泥となります
その最終汚泥の量は確か(うろ覚えですみません)人口1万人当たり1日1トンぐらいの量が発生しているはずです
つまり、人口10万人なら、概算で1日10トンの最終汚泥が発生しているわけです
それ、処分場に埋め立てているんでしょうか?。。。いえいえ、全部がそうではありません
最終汚泥は無機物が多いとは言っても、まだ有機物もたくさん含まれております。。。しかし、肥料などにするには不適格なのです
ではどうするか?これは実際の話なんですが。。。セメント会社がたくさんそれを持って帰ります
どうするのでしょうか?。。。実は、セメントの材料に混ぜて焼成しているんです。。。焼くんですね
焼いてセメントの材料の一部になっているんですね。。。驚いた人もいるでしょうけれども

セメント会社。。。大手の麻生セメントとか宇部セメントとか、こういった企業が「お金をもらって」引き取るのです
名目上は「リサイクル」なのですけれども、実質は廃棄物処理のために燃やしているんです
セメント工場には燃焼炉があって、セメント生成のために材料を炉に入れます
その際に、下水汚泥を混ぜて焼いているんですね

悲しいことですが、この日本では単純にごみを焼くというと、燃焼炉が無いという話になるのです
その理由はいろいろありますが、その一つが、前回お話しした「ダイオキシン類対策特別措置法」にあります
今現在、日本では民間企業が新しく認可を取って処理場を作ることなど、ほぼ不可能です
昔は、優秀な技術を持った沢山の中小企業が焼却炉を作っていましたが、今ではそうした中小企業はほとんど残っていません
ほとんどが倒産しています。。。大手メーカーも、焼却炉からほとんど撤退しています
焼却炉にはダイオキシン対策として高温燃焼炉が求められ、釜の温度を800℃以上にすることが求められますが
現実の使用では様々な廃棄物が投入されるため、燃焼炉の温度が上がらず、焼却炉の検査でダイオキシンが検出されるという不備が多発します
それが訴訟になって、メーカー側が修理費用を負担させられ、最終的に倒産する事例が「きわめて多い」のです
今では、「メーカーは焼却炉には手を出さない」。。。ということが当たり前になっています

この状態を見て、皆様は何を感じますでしょうか?
不法投棄問題を見ても、日本の問題は処分場、焼却場の少なさに問題があるのは明らかですが
それでも、ゴミを焼却する施設は作ることができないのです
だから、廃棄物処分場は寡占化で儲かるのです。。。他にないから。。。言い値が通るわけです

もっともっと、言いたいことはありますが。長くなるのでこのあたりで切りたいと思います

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