イギリスのフィナンシャルタイムズの記事によると、ソフトバンクビジョンファンド(以下SBVF)の投資先であるグリーンシルが経営破綻し
その破綻の損失を補填するためにかけられていた保険金の支払いをめぐって、東京海上系列の会社との間で訴訟トラブルになっているようです
以前、SBVFについては、日本経済にとって無駄な仕事の代表格がこうした「ハゲタカファンドだ」ということで、記事を書いたことがあります
ウクライナ情勢について、と「減量」の経済学について、二つの話題
グリーンシル・キャピタルという会社はイギリスの会社で、主に様々な会社の売り掛け債権を売買する金融サービス会社です
売り掛け債権の売買というのは、日本ではなじみがないかもしれませんが、分かりやすく言うと
A社からB社へ商品を販売すると、A社は代金を請求する権利が生じます
この権利を債権と言い、この債権を第三者に販売することを「債権売買」と言います
これを上手に仲介するのがグリーンシル・キャピタルのビジネスだったわけです
債権の売り方にはいろいろあるのかもしれませんが、一般的にはいくつかの債権を組み合わせて証券化するという手口が一般的で
一つの会社の債権だけでは、もしかすると倒産して支払ってもらえないかもしれないので
リスクを回避するために複数の会社からグリーンシルが買い取ってきた複数の債権を組み合わせて、内容が分からないようにして売り出すわけです
これを証券化と言い、証券を商品として扱うわけです
当然買うのは銀行などの金融機関や個人投資家などで、ある程度リスクを見越して、高い配当金が設定された商品もあるわけです
トラブルになっているのは、この債権にかけられた保険契約だったようで、「債権の支払いが滞った時、損失が保険で補填される」
というのが、グリーンシル・キャピタルの売りだったようです
このグリーンシルの上得意様がソフトバンクグループのメインバンクの一つでもあったクレディスイス銀行で
今はグリーンシルとクレディスイス、共同で東京海上の子会社ボンド&クレジット社(以下BCC)を相手に訴訟を起こしているようです
BCC社は、グリーンシルからの説明に不正があった、つまり嘘があったと申立てしており、この訴訟は5年はかかると言われています
ここまでが概略説明なんですが。。。。この構図、リーマンショックのときの「サブプライムローン」とまったく同じなんですよ
金融工学だか何だか知りませんが、支払ってもらえるかどうかわからない売掛金をたくさん集めて、細かく分解して組み合わせて
高配当を餌にして他人に売っぱらってる。。。ただそれだけの話なんですよね
リスクは全部保険会社にかぶせて自分たちは損をしない。。。こんなバカなビジネスが成り立たないことは分かりそうなものですが
なんども騙される人がいるんですよね
他人を騙してでも自分たちは損をしないところで売り抜ける、まさにハイエナやハゲタカファンドそのものです
SBVFは他にもアメリカの大手ゼネコン、カテラ建設の破綻やウィーワーク、ホテル企業オヨ、フードデリバリー企業ドアダッシュなど
大きな赤字を出す企業が続出しています
SBVFの投資術というのは、基本的に「見せ金商売」だと言えます
巨額の投資を行い、派手に演出して相手の興味を誘い、実態よりも見栄えを大きくして、巨額の投資を誘い込む
実際の事業規模や市場規模よりも投資額が過剰になり、利益を出せないまま赤字が膨らむ。。このパターンなのではないでしょうか?
逆にソフトバンクの方はというと、投資家の資金流入によって株式含み益が大きくなり、自社資産を大きく見せることができる
というわけです
こんな仕事、はっきり言って日本経済の発展には何の役にも立ちません
はっきり言わせてもらえば、単なるマネーゲームであり、銭を儲けた損した、だけの世界でしかありません
多くの投資家が損をする一方で、巨額の資金を動かした側はその責任を取らない
こういうハゲタカビジネスは無駄である、これを今日の結論としたいと思います
その破綻の損失を補填するためにかけられていた保険金の支払いをめぐって、東京海上系列の会社との間で訴訟トラブルになっているようです
以前、SBVFについては、日本経済にとって無駄な仕事の代表格がこうした「ハゲタカファンドだ」ということで、記事を書いたことがあります
ウクライナ情勢について、と「減量」の経済学について、二つの話題
グリーンシル・キャピタルという会社はイギリスの会社で、主に様々な会社の売り掛け債権を売買する金融サービス会社です
売り掛け債権の売買というのは、日本ではなじみがないかもしれませんが、分かりやすく言うと
A社からB社へ商品を販売すると、A社は代金を請求する権利が生じます
この権利を債権と言い、この債権を第三者に販売することを「債権売買」と言います
これを上手に仲介するのがグリーンシル・キャピタルのビジネスだったわけです
債権の売り方にはいろいろあるのかもしれませんが、一般的にはいくつかの債権を組み合わせて証券化するという手口が一般的で
一つの会社の債権だけでは、もしかすると倒産して支払ってもらえないかもしれないので
リスクを回避するために複数の会社からグリーンシルが買い取ってきた複数の債権を組み合わせて、内容が分からないようにして売り出すわけです
これを証券化と言い、証券を商品として扱うわけです
当然買うのは銀行などの金融機関や個人投資家などで、ある程度リスクを見越して、高い配当金が設定された商品もあるわけです
トラブルになっているのは、この債権にかけられた保険契約だったようで、「債権の支払いが滞った時、損失が保険で補填される」
というのが、グリーンシル・キャピタルの売りだったようです
このグリーンシルの上得意様がソフトバンクグループのメインバンクの一つでもあったクレディスイス銀行で
今はグリーンシルとクレディスイス、共同で東京海上の子会社ボンド&クレジット社(以下BCC)を相手に訴訟を起こしているようです
BCC社は、グリーンシルからの説明に不正があった、つまり嘘があったと申立てしており、この訴訟は5年はかかると言われています
ここまでが概略説明なんですが。。。。この構図、リーマンショックのときの「サブプライムローン」とまったく同じなんですよ
金融工学だか何だか知りませんが、支払ってもらえるかどうかわからない売掛金をたくさん集めて、細かく分解して組み合わせて
高配当を餌にして他人に売っぱらってる。。。ただそれだけの話なんですよね
リスクは全部保険会社にかぶせて自分たちは損をしない。。。こんなバカなビジネスが成り立たないことは分かりそうなものですが
なんども騙される人がいるんですよね
他人を騙してでも自分たちは損をしないところで売り抜ける、まさにハイエナやハゲタカファンドそのものです
SBVFは他にもアメリカの大手ゼネコン、カテラ建設の破綻やウィーワーク、ホテル企業オヨ、フードデリバリー企業ドアダッシュなど
大きな赤字を出す企業が続出しています
SBVFの投資術というのは、基本的に「見せ金商売」だと言えます
巨額の投資を行い、派手に演出して相手の興味を誘い、実態よりも見栄えを大きくして、巨額の投資を誘い込む
実際の事業規模や市場規模よりも投資額が過剰になり、利益を出せないまま赤字が膨らむ。。このパターンなのではないでしょうか?
逆にソフトバンクの方はというと、投資家の資金流入によって株式含み益が大きくなり、自社資産を大きく見せることができる
というわけです
こんな仕事、はっきり言って日本経済の発展には何の役にも立ちません
はっきり言わせてもらえば、単なるマネーゲームであり、銭を儲けた損した、だけの世界でしかありません
多くの投資家が損をする一方で、巨額の資金を動かした側はその責任を取らない
こういうハゲタカビジネスは無駄である、これを今日の結論としたいと思います
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