今日は朝からフル回転の、滅多にない充実の日となりました。
一日中靴を履いていたので足が痛い…
演奏会の時間まで、どこへ行こうかと考え
せっかくなので、目黒の「時代布 池田」か、原宿の「壱の蔵」
あるいは渋谷の「彩芽」のいずれかに行くことに。
開店時間の関係から、一番早くお店が開く「池田」へ。
それでも10時には目黒についてしまい、お店も駅からすぐなので
30分近く前で待っていた。
そしたら、店主の池田重子さんが徒歩で出勤されるところに遭遇。
小さなお店で、なかなか品物を広げることがためらわれ…
たぶんこういうお店は、好みのわかった常連さんで成り立って
いるのだろう。
それでも、せっかくはるばる来ているんだから、と
気を取り直して店員さんにいろいろ相談してみることに。
結局、何に合わせたいか、物を持ってきてもらうか
あるいは、お店の着物を買って貰って、それに帯などを
コーディネートする、というようなことだった。
(まあ、当たり前といえば当たり前)
骨董市や「大須値段」「まんたい○さん価格」に慣れた目には
『やっぱり東京は高い』と感じる
でも、ここへ来たからには「ここのセンス」が薦めるものを
買って帰りたい(滅多に来られないから
)
全然着て出かけてもいない着物の数々が頭に浮かんだけど
(もっと安く買えるかも
という妄想を振り払い)
泥大島を買うことにした。
(こんなの、大須のどこかのお店にもあったよなぁ)
でも、身体にぴったりあうのと、
お店の重鎮のような方が褒めてくれたので
すっかりその気になり…
あと、店員さんがこの着物にでなくてもお買い得だからと
薦めてくれたお遊び系の帯も。
他に、白の塩瀬に菊の刺繍帯がすごく良かったけれども
もう予算オーバー。
店員さんが、この大島にいろいろコーディネートしてくれて
そこで、ハッとするような驚きがあった。
帯締めにアンティークの帯留のついたのを合わせ、半襟に刺繍のあるものや
絞りの半襟を当てて見せてくれたとき、本当に目が醒める思いがした。
いままで、そういう着物の着方にイマイチ惹かれなかったけど
今日で「開眼」致しました
買い物が終わって、店主の池田さんと写真を撮らせてもらい
すごくうれしく、これから日本橋まで一弦琴を聴きに行くのだと
言うと、皆さんびっくりされて、何かと思ったら
お店の従業員の方のひとりが、今日その会に出られるというのだ。
(その方は三弦だったが)
「まあ~、一弦琴を習ってらっしゃるの?」と聞かれ
近頃すっかり行き詰まっている気分もふっとび
「はい!」と元気に答える私だった。。。
まだ時間があるならゆっくり見ていってくださいといわれ
面白い柄の帯があったら…と小紋柄のを購入。
ここの全般の印象としては、ダメージの少ない(つまりいい状態の)
上質な物がなかなか入手されにくくなってきているのではないかと
感じた。もし、いいものが入ったならば、それはたぶん奥の院に
あって店頭にはでないだろう。
とにもかくにも、「池田」で着物は堪能したので
「壱の蔵」には行かず、あとはゆっくり一弦琴を聞くことにしたのでした。