三月末といって思い出されるのは、なんといっても、
今度4年生になる長男の大学入学のときのバタバタだ。
うちの坊主は、前期第一志望のK大を落っこちて
それまで「燃え尽き症候群」と言っていたのに、急にしゅんとなってしまい
予備校に次年度の選考資料をもらいに行ったりしていた。
K大受験の帰りには、ご丁寧に不動産やに下宿のパンフなど
もらって帰ってきていたので、ことさらショックが大きかっただろう。
体育会系の部活に入るつもりだったから、伝統のボート部や野球部など
夢は膨らんでいたのだったが…。
前期の入試が終わってから合否の発表まで、たしか10日程あったと思う。
しかし受かったつもりの坊主は浮かれて、もしものときの勉強を
ひとつもやっていなかった!本当に「青ざめた親を見よ」となってしまった。
もう、そこから先は、思い出しても心臓がどきどきする。。。
H大に後期の願書を提出しておいて救われた。
本人は後期の受験もしょうがなく出かけて、あまりの寒さに衝撃を受け
やっぱり、もう一年!とのたまっていたが、
インターネットで合格者に自分の番号を見つけたとき
もう、受験勉強を終わりにしたくなったのだろう。
北の国に行く決意をしたようだった。
後期合格のこどもは、下宿探しも時間がなく、親との挨拶もそこそこに
準備やらなにやらで、あわただしく入学となる。
あれから三年。それまで家族のだれも北海道に行った事がなく
親類縁者もまったくなしの地で、今までやったこともないラグビーを
自らはじめて、うまくもないが投げ出さずによくやってきたと思う。
最後の1年、就職という重大な選択をしなければならないときがきた。
入試のときのようなバタバタにならないことを、切に祈る。