絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

スキルアップ講座

2006年04月20日 16時35分16秒 | ボランティア
図書館の対面朗読ボランティア向けの講座が午前中ありました。
今まで、プロのアナウンサーやら、視覚障害者の方やら
長く対面朗読をやっている方やら、いろいろな方の
講義をお聞きしましたが、今日のお話がわたしとしては
一番しっくり来ました。

今日の方は、プロのアナウンサー経験ありで、今も
朗読劇などやっていらっしゃる方なのですが
ボランティアの人向けの指導ということで、ご自分も
無償で引き受けて下さいましたそうで。

そして、題材は「外郎売」でしたが
基本的にいまからプロになるわけではないから
「あたたかみのある」朗読を心がけたらいいと思いますと
おっしゃったので、非常に好感が持てました。

わたしも、つねづねボランテイアでは
技術的なことよりむしろお客さんとの良好な関係づくりが
すごく大切なことのように感じていたからです。
それは何も偉そうなことではなくて、
相手の望むようなサービスを提供するのがいいのではないかと
うっすら思ったりしていました。
まあ、気長に続けるつもりです。


市立図書館

2006年03月13日 15時30分48秒 | ボランティア
今日は午前中2時間、市立図書館の対面朗読でした。
お天気は寒の戻りどころか、吹雪でした!

今日のお客さんは、自力で図書館まで来られる方で
いままでに何回も読ませてもらっているのですが
今日は、初見のものだったのでどうかな?と思っていました。
でもなんとか、意味が通じるようには読めたようです。

江戸時代の芝居の台本のような書き物ですが
お客さんと、あとひとりのボランテイアの人も
一緒になって同じ場面で笑っていたので、
よく読めたほうだと思います。

このお客さんの場合は、読む本だけでなく、その周辺のことについても
感想などを求められるので、できれば予習していったほうがいいと思う。
ボランテイアのスキルアップ講座に、以前大阪のライトハウスの方がいらして
(この方は、ほぼ全盲)
そのときの話では、ボランテイアはただ「目」になればよし!
いらん解説は不要(つまり書いてあることしか聞きたくないということ)と
いうことでした。

でも、誰も彼もが対面朗読に求めるものが同じかどうかわからない、
違ってもいいのに…とひそかに思っていました。
今日の方などは、どちらかといえば、
自分の興味ある本を読んでもらい、それについて、いろいろ
お話をしたい、つまり読書会のような感じを望まれているように
感じます。今日も、雑談も交えて楽しく終了できました。
(なんにしろ、ものごとは決め付けないほうが進展性があるのでは?)

読めなかった本

2006年03月09日 23時44分00秒 | ボランティア
新装版・封神演義ナージャとりゅうおう

講談社

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今日は、この本をメインにしようかと思っていたが
さきに「タンゲくん」というのを読み、もう1人の人が
「うぐいすのさと」という『みるなの蔵』と同類のを読んで
もう、時間切れとなってしまった。
絵がすごくきれいで、話もテンポ速く進む。
今度また、機会があったら読もう…

それよりも今日はすごくショッキングなことがあり
なかなかこのブログを書く気になれなかった。
というのは、この本読みが終わって、
職員室で記録日誌に書き込んでいたら
授業中なのに子どもが補助の先生に連れられて入ってきた。
みると先生のメガネは折れ曲がっている
おまけにその子どもは、先生に向かって
「おまえ死~ね!」とか「ばばあ」とか「ウンコ」「ばーか!!」とか
言い続けているのだ。
そして、先生の机の上のものを次々に床にぶち落とし
唾まで「ペっ!」と吐いていた。

「何だ、これは!」
先生方は、また始まったという感じでしきりになだめているばかり。
そのうち男の先生が来て、校庭へ連れ出していった…
あとで先生に聞いたら、いつもこの調子だという。
うちの子のひとつ下の学年だが、もっと小さく発育不十分な感じを受けた。
用事で家に電話しても、夜遅くまで親が家に帰ってきていないらしかった。
こうなってくると、もうほんとにお手上げだろう。
しかもそのクラスには、もう1人おなじような子がいるのだ。

なんか、なんといっていいのだかわからない。
もう、宿題が少ないだの定着していないだののレベルじゃない。
そして、そのクラスのおかあさんに聞くと、上の中学校でも
授業中いやになって脱走し、家に帰ってしまう子がいるのだそうだ。
どの子も、男の子ばかり…

本日の読み聞かせ

2006年03月09日 08時29分34秒 | ボランティア
今日は10時過ぎから学校で本の読み聞かせ。
もっていくのは、
「きこりとおおかみ」「ナージャとりゅうおう」
もう1冊、短いのを持っていこう。。。
お客さんは何人かな?
2学期までは、50人くらいきていたけど
最近5,6人?と聞いている。なんでそんなに減るのかな?
(行事の関係?)

対面朗読の実態

2006年02月27日 14時30分54秒 | ボランティア
図書館サービスの一環として、視覚障害の方向けの対面朗読をやっているところは
少なからずあると思う。
でも、実際のところは、閑古鳥がないているのが多いのではないだろうか。
本を読んでもらう希望が少ない上に、図書館まで自力で来ることが
そもそも困難なのである。
図書館は、来館者へのサービスの一環として、これを考えているわけなので
ここへ付き添いでだれかヘルプが付くサービスは、社会福祉の方の話なのだ。
なかなか、話は先に進まない。
ボランティアのほとんどの人が、60~70歳のかただ。
(わたしは若輩)
他に、これからスキルアップ講座の内容として何か意見は?という
議題があった。そしたら、録音奉仕をしているベテランの人が
講義内容を、自分たちみたいに「力のある」人と初心者を
わけて講習をしてほしいと発言した。(正直ビックリ

ふ~~~ん、そんなに違うのかな?
わたくしめは、そう言ったベテランの方の「息継ぎが大きい」のが
ヒジョーに気になった。(その方の癖で、とても特徴的、平原の歌い出しみたいなの)

今はパソコンの機能を使って、ニュースなどは音声で聞けるので
昔みたいに「何でも人力で」ということはないし、
視覚障害の方の聴力ってすごいので、健常者が到底聞き取れない
超早スピードのものだって聞き取れる。だから、滑舌が素晴らしいかどうかって
果たしてそんなに重要なのか、などと思った。

自分の音読力に酔うのも良いけど、
自分のためのスキルアップなら、自腹でそういうのを探せば良いのにな・・・
個人的には、お客さんにわかりやすく、一緒に楽しく過ごせる
そういう関係をもてるのが「対面」の良さと思ったりした。

明日の演奏(慰問)

2006年02月22日 14時41分59秒 | ボランティア
まだせきが出るけど、なんとか行けるでしょう。
昔の曲は「春の朝(はるのあした)」「鴛鴦(おし)」で
お年寄りの方々に一緒に歌ってもらったりするのは
「赤とんぼ」「月の沙漠」「荒城の月」です。
(三味線や尺八の人も、慰問では同じような感じの曲をするらしい)

「月の沙漠」って誰でも知ってる曲ですが、この曲って不思議。。。
「沙漠」って、サボテンの生えてる砂漠じゃなくて砂丘のことなんですね。
それでもって、鳥取の砂丘かというと違って
千葉県御宿の浜の砂丘を見て作られたものだそうです。
(そこに歌詞碑が立っているそうですよ、初めて知りました)←単なる無知!?
この詞が大正12年3月「少女倶楽部」に掲載されたのを見て
作曲されたといわれています。
(「らくだと砂漠」だから和風ではないけど、曲想は和風…)

読み聞かせ

2006年01月16日 09時44分04秒 | ボランティア
うちの小学校では、スクールサポーター(お手伝い)の
一つに、本の読み聞かせをとりいれている。
八時半から10分の「朝の読書」の時間に、保護者が教室に行って
絵本を読むのだ。(詩の場合もある)

読み聞かせのおばさんたちは、毎週どこかの学年に入っている。
明日は、自分が6年生のクラスに行く日だ。
低学年、4年生くらいまでは、どんなファンタジーでも
喜んで聞いてくれる。(まだ、半分そういう世界を生きている、とも言える。)
しかし、5,6年ともなると、話は別だ。
礼儀として静かにしているのと、本当に集中しているのとは違うのである。

10分という限られた時間で、高学年にも読み応えのある本を
探すのは結構大変。サポーターの方も、逃げがちだ。
(自分で行きたい学年に入る自主申告制なので)

しかし、思春期の入り口にたった子どもたちに
何かしら、「あっ、そうなんだ・・・そういうことだったんだ」と思う
ヒントになるような、メッセージ性のある本を提示するのは
貴重な機会のように感じる。
(とくに、友達関係については、なにか関係作りがうまくいかず
悩んでおり、それをまた、誰にも言葉に出しては相談できないで
苦しんでいるように思える。)


対面朗読

2006年01月12日 08時35分56秒 | ボランティア
今日は午後から、市の図書館で対面朗読をします。
対面朗読というのは、視覚障害のある方のために
代読するものです。(録音ではなく対面)

わたし自身は、子どもの本との付き合いが長いので
はじめは読み聞かせの方のお手伝いを
申し込んだのですが、そちらは、50人くらいも
希望者がいて、対面は10人程度だったので
こちらに代えてもらいました。

図書館には、遮音の対面朗読室があり、
そこで、視覚障害の方のリクエストの本を
読みます。(この市では、ボランティアは2人ペアで行う)
自分では手に取らない方面の本も読ませてもらうので
面白いのですが、何が面白いって、やっぱり、
お客さんが博学で、いろんな事を
教えてくれるということです。

つまり、どっちがボランティアなのかわからん状態!?
わたしは相手の目の代わりをするだけなので
あとは、お客さんがいろいろ解説してくれたりするのです。
お客さんと、歴史や文学の話ができた日は
ほんとに楽しいです。

「うわー、面白いですね~!」を連発するのはわたし。
帰りがけに、「また、リクエストしてくださいね」と
いって、失礼します。

難しい内容のときは(あらかじめ予習していくのですが)
なかなか自分自身が理解できないものもあったりします。
(お客さんは、聞いて理解されている)

また、初見のときもあります。
そういうときは、冷や汗がたらたら出ますね。
他に、図の読み方などは、ほんとに難儀で
分かりにくいだろうなあと反省します。

まだまだこのサービスを利用される方は少なくて
司書の方に、集団の読み聞かせを受けられないような
障害のある子どもたちにも利用してもらったらどうかと
提案し、また当の療育センターにも行って
利用を呼びかけたこともありましたが、
結局、どこの部署の方も、新しいことをするのは、
おいやみたいで、進展はありませんでした。
(呼びかける相手を間違えたのかもしれない・・・)





『スクールサポーター』という制度

2005年12月30日 00時02分04秒 | ボランティア
子どもの小学校では、3年前からこの制度が始まった。
「スクールサポーター」とは?
早い話が学校のお手伝いをする人である。
仕事の内容は、その学校によって異なっている。

うちの学校では、本の読み聞かせの人が多い。
あとは、家庭科の助手や営繕といって廊下のPタイル貼りなど。
また、校外学習の付き添いやマラソンの交通整理みたいなのもやる。
それぞれ自主申告制で、自分の協力したいことだけをするのである。

学校も10年前の長男の頃とはすっかり様変わりして、
デスクワークより体験学習重視になり、
外に行くことが極端に多くなった。
だから、先生の数だけでは、人手がたりないのだ
(グループに分かれたりして)。
しかし自治体の予算がないので教諭を増やせないという。
では、なぜこんなカリキュラムを組むのか?
この方法をとるのならば、人材確保とセットでやるべきだと
素人でも思う。

あれこれ文句を言いながらも、わが子の通う学校のことだし
ちょっとでも良くなればと、サポーターの人たちは集まってくる。

私は本の読み聞かせで登録して2年目、13人のひとたちと
今年は読むだけでなく、子どもたちの教室の学級文庫に購入する
本の選択と整理もやった。この、本の選択は予想以上に大変だった。
沢山買ってくれればいいが、ごくごく少ない冊数を選ぶのはしんどい。
(PTA予算)

でも、今のような、ぼろぼろの本しかない教室の本棚が
魅力的な本で埋め尽くされるまで、続けられるものなら続けたいと
ひそかに思っている。