伊藤沙莉目当てで観に行きましたが、
恒松祐里に持っていかれました。
恒松祐里のサイコパスっぷりが良かったです。。。
あの笑顔怖い。。。
破綻しそうになるんだけど、結局はずっとサイコパスのまま。
いいですねぇ。『ジョーカー』演ればいいのに。
**
片岡礼子の存在感が素晴らしくて、
セリフなくてもちゃんと映画と観客を繋いでくれます。
さすが。
顔映しときゃいい。
**
もともと舞台だったんですね。
そのパワーは感じました。
各人のエネルギーがぶつかり合ってブーストした舞台作品だったのでしょう。
**
映画にするとなると、、、、注意点が必要でしたかね。。
誰か一人が喋っている間、他の人は棒立ち。
舞台はカット割もズームもないので、
今喋ってる人に注目を集めるために他の人を止めておく、っては効果のある演出なんだと思いますが、
映画は舞台よりはリアルな世界ですし、
カット割もズームもある中で
さっきまで自由に動いていた人たちが微動だにしないってのはなかなか不自然。
**
こういう不自然さを承知でそのままゴリゴリのギザギザした映画に仕上げたのなら
この映画はとてもエネルギーに満ちた怪作になったかと思いますが、、
今回は逆に大人しい作品になってしまってました。。
殴り合いのシーンでもちゃーんと相手のセリフを待っちゃってる。
で、周りの人は棒立ち。
自分の番が来るまで待っている。
なんか「みんな仲良しだな」って感じがしちゃう。
『タイトル、拒絶』というパンチのあるタイトルの割には、、普通の感じ。。。
**
謎が謎のまま残っていたり
かなり薄く匂わせたまま終わってる部分もあったし
その「粗さ」はとても魅力的でした。
謎のバット男の演出も、若々しくていいじゃない。
感動なんてさせてくれなくて良かったのに。
**
重ね重ね申しますが
恒松祐里がほんとにサイコパスで素晴らしかった。。
けして大味の演技ではなく
微細な表情や声色も使い分けてらっしゃったので、
で、まだ22歳ですってよ!
いやぁぁ素晴らしいっ!!