FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<コンペに行こう>キッズコンペ 神奈川カップ

2011-11-18 12:30:38 | クライミングレッスン報告
10月30日(日)

昨年は春に開催されたこの大会、今年は秋の開催となった。
この大会の目的は子どもたちの「向上心」の芽生えと「モチベーション」を高めることにある。
春は他にも大会が多数重なり、子どもたちも食傷気味となるため、
比較的大会の少ない秋に行うことにしたものだ。
私もこの大会運営に協力しており、ルートセットやら当日手の足らないところのフォローやらをしている。

また、最近はリードが出来ないと大会参加が出来ない大会が多いが、
まだトップロープしか出来ない初心者の子どもたちにも
大会は良い勉強の機会となるため、FCCではこの大会は全員参加を呼び掛けている。

今回は天候が懸念されたが、当日の朝は日差しにも恵まれて暖かいお天気の中
トップロープの部20名、リードの部8名の参加者を迎え、無事開催にこぎつけることが出来た。


トップロープの部はフラッシング2本の高度とタイムで順位が決まる。
終了点には「パフ~パフ~」と鳴るラッパが取りつけてあり、
完登者はそれを鳴らして完登をアピール
みんなその「パフパフ」を鳴らしたい一心で力の限り頑張っていた
あえなく「パフパフ」に到達できなかったあかねちゃんが
「となりのトトロ」のメイのようにわんわん鳴いているのが見えたけど、
なかなかほほえましいね
悔しい思いは大事なんだよ~


リードの部は昨年より全体的なレベルも上がっており、大分コンペらしい感じ。
予選はトップロープの部と同ルートで行ったらほぼ全員が完登
参加者が8名、ということもあって
全員に決勝を経験してもらうことに。
アイソレーション(決勝ルートが見られないよう隔離)、オブザベーション(ルートの下見)、
コールゾーン(出番待ちの場所。ルートが見えないところに設置)での待機とオンサイト(自分の下見のみで登る)での本番、
という一連の流れは一度経験しておくと良い。

決勝ルートを整え、オブザベーション開始、とともに雨が・・・


可哀想に雨の中での決勝となってしまった。
それでも子どもたちは雨など気にする風もなく、集中してオブザベをし、
決勝の登りも力を出し切るまで頑張れた子が多かった。
4位になったソウタ君は終了点直下で落ちたが、降りてきて「も~、腕がパンパン」と
嬉しそうに叫んでいた。
力を出し切る登りをしてくれているのを見て、セッターの私も嬉しかったよ

気になるグレード。
予選は右ルート5.9、左ルート10c/d、
決勝11c
でした~。
順位は神奈川県山岳連盟のホームページでご確認いただけます。
http://www.kanagawa-gakuren.gr.jp/

今回トップロープの部で出場した子どもたちも、来年までにリードの部で出られるように
頑張ってくれると良いな~。

また、今回はこのキッズコンペを卒業したりんちゃんとコーヘイが前日夜遅くまで
大会用のルートを試登してくれたり、当日はデモンストレーターをつとめてくれたりと良く手伝ってくれた。
ありがとう、とても助かったよ

最後にお願いです。
毎回そうなのですがいろいろと飛び回っていて写真が足りません。。。
もし、ホームページに掲載しても良い写真がありましたら、ご提供いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

<レッスン日誌>DOM KIDS SCHOOL

2011-11-16 11:35:16 | クライミングレッスン報告
10月25日

メンバー:こーた(小5)、カイ(小6)、ハヤト(小4)、アオイちゃん(小6)

たっくんがお休み
ナナちゃんはとうとう受験勉強の追い込みが迫って、クライミングを続けられなくなってしまった

前回も触れたが、たっくんはまだ「上達したい」という意欲が芽生えていない。
でも、クライミングの時間や自由に登ることは楽しい
今日はお母様からそのことに関する相談のお電話を頂いた。
お母様はこのようにチョー・マイペースな状況のたっくんにやきもきしているし、
どうやら本人もこんな調子でレッスンに参加していても良いものか?と疑問に思っているらしい。
お母様からその悩みを伺った私は
気になさらずに胸を張ってレッスンに通うように申し上げた。
そう、子どもたちは成長のタイミングに「それぞれの時期」を持っている。
辛抱強く「その時期」を「待つ」ことも重大な教育のひとつだろう。
ただ、野放図にさせておいて良い、ということではない。
必要な基本技術を覚えるよう努力させたり、マナーや規律をしっかり守りつつも、
その子に合ったメニューを与えてあげることに気を配るべきなのではないか。
むしろ全員が一律のメニューを強要することのほうが不自然だろう。
これは学校教育に関係していた時から常々疑問に思っていたことである。

さて、今日は基本練習などの通常メニューをこなした後でのチャレンジタイム
登れる課題は登ってしまい、あとは今の力では歯が立たないものばかり・・・
という感じで、全員が煮詰まってしまった様子

なので、全員でクライミングゲームをすることに。
一人一手ずつ自由にホールドをつけ足しながら登り、最終的に10手ほどの課題を完成。
結構難しいのが出来あがったね
完登者はカイとハヤトだったかな?
・・・間違っていたら、ゴメン

<レッスン日誌>中級特別レッスン@NOSE

2011-11-15 12:56:58 | クライミングレッスン報告
10月23日

メンバー:ユイト(中2)、りんちゃん(中2)、コーヘイ(小6)、タクミ(小6)

今月は、初級も中級もアウトドアを予定通り行うことが出来たので、
中級の子どもたちの中から希望者を募って、相模原にあるNOSEに練習に行った。
目的は小学生はビレの習熟、中学生はいつもとは違う環境でのオンサイトトライ。
中級の子どもたちがホームジムにしているpumpは、小学生はビレイを禁じられている。
なので「人の命を預かっている」という責任感をもってビレイをすることを学ぶためには、
遠征しなくてはならないのだ

今回から自分たちだけで電車とバスを乗り継いでNOSEまで来てもらう。
ちょっと心配だったが、全員まとまって元気に到着した。

各自ストレッチをして練習開始。
今日はちょうど小6が二人なので、組める部分は組んで登ってもらう。
中級に上がったばかりのタクミはまだトップロープのビレイしか練習していないため、
コーヘイはアップとダウンの時にトップロープにしてもらってタクミのビレイで。
逆にコーヘイはタクミが登るときに、リードのビレイを担当する。

ユイトとりんちゃんは普段から組んで登ることが多く、pumpにも自分たちだけで自主練習に行って登っているのでかなり目が離せる。
なので、今日は小学生のビレイにつききりだ。

安全面の学習以外にも、「ビレイって疲れるな~」とか、だから「ビレイってしてもらって当然というワケではないのだ~」とか、
いろいろ勉強してもらった。

登りの面でもみんな楽しそうに頑張っていた
タクミはものすごーく粘って、10cを1本オンサイト。
あまりに粘るので、ビレイヤーのコーヘイがバテていた
コーヘイは11cを1本レッドポイントし、1本オンサイト。
りんちゃんも11cを2回目でレッドポイント。
ユイトは12aを2回やっていたが1テンだった。
本人かなり悔しがっていたが、みんなが帰った後私もやってみたところ、すごーく悪かった
ユイト、良く1テンまでこぎつけたよ

自分たちで自主的に登る、というのは楽しいよね
みんな生き生きと楽しんでいたよ

<レッスン日誌>ビックロックスクール

2011-11-12 09:51:15 | クライミングレッスン報告
10月19日

メンバー:しゅん君(小6)、リュウくん(小3)、たけくん(小2)

ルート館でのレッスン。

1、体操&ストレッチ
   今日はしゅん君がリーダー。次の動作に移る時にタイミング良く声をかけよう。

2、基本練習
   インサイドフラッグとルーフの練習以外は全メニュー。

3、学習
   今日はリュウくんがジェスチャーをして他の2人がアンサー。
   なんだか宴会の余興みたいな雰囲気だね。

4、ルート
   しゅん君は近頃リードに燃えている。今日は5.8と5.9を2本リードした
   たけくんはトップロープで10aを2本ゲット
   リュウくんはスラブの5.8はOK うすかぶりの壁になると少し怖くなっちゃうね

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2011-11-11 11:42:16 | クライミングレッスン報告
10月18日

メンバー:ユキちゃん(小3)、タクミ(小6)、りんちゃん(中2)、ユイト(中2)

ユキちゃんとタクミが10月末のキッズコンペ、
りんちゃんが11月中旬の関東スポーツクライミング競技会に出場予定なので
ルートを中心としたレッスン内容とする。

①体操&ストレッチ(ウォーミングアップ1)
   各自で。

②アップルート3~5本(ウォーミングアップ2)
   楽に動けるルートから始めて少し腕が張るくらいの難しさまで上げる。
   足遣い、ホールドの持ち方、重心の移動に関しての注意点を意識しながら。

③各自のレッドポイント課題
   今日はトレーニング、というよりもレッドポイントを中心とした内容とする。
   各自の取り組みは以下の通り。
   ユキちゃん⇒10b(リード・手足限定)3本トライして1本完登
           遠い個所になると怖さが出るようでまだ体を使いきれない。
   タクミ⇒10c2本トライし、2本ともオンサイト
        力を着実に伸ばしてきている
   りんちゃん⇒12台を確実に登れるようにするために、今は11dを修行中。
        今日はタワーのピンク/にトライ。
        怖がりの彼女。1回目は無理せずテンションしながら様子を探り、
        2回目でつなげるようにアドバイスしている。
        本日2便目の本気トライ
        気合い十分だったが、惜しくも上部でフォールした
        でも、なかなか良いトライでした
   ユイト⇒ずっとツナミの水色/→×をトライしているが、ちょっと煮詰まっているようなので
        別の12c緑×を勧めてみる。
        1便目は途中で降りてしまったが、2便目は頑張って1テン
        「これ、行けそう」本人も俄然やる気が出た様子。
        この秋、ユイトは他に頑張らなければならないことがたくさんあって
        クライミングにそれほど時間が割けないようだが
        マイペースで自分なりの目標を持ちながら楽しく続けてほしいな。
        基本的な努力だけは怠らずにね。