HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

小南泰葉 at タワーレコード京都

2014年03月17日 | 小南泰葉
2014年3月8日(土)17:00より
京都のOPAにあるTOWER RECORDにて
小南泰葉ちゃんのインストアライブ&サイン会がありました。

大阪のNU茶屋町のタワレコでいろんなアーティストを見ることはあるけれど
なかなか京都で好きなアーティストを見る機会がないので
泰葉ちゃんが来ると知ってどれだけうれしかったことか。

実のところこのインストアの事を知る前にネットですでに
注文していたので、あ~あと思いつつも整理券をゲットするために
発売日に(インストアライブはその3日後だからあわてたけど)
買いに行きました。その買いに行った日にはHEY-SMITHがお店に
来てましたが。

でCDについていたカードの写真がネットのとお店で買ったのとは
違ったので、それはよかった?のかなと。

この京都ではステージという場所は決められてなくて、
フロアをステージに変える感じなので、かなりアーティストと
ファンが密になるのです。

ここで初めてインストアを見たのはFoZZtoneでした。
こんなに近くていいの?って感じでしたが、今回の小南泰葉ちゃんは
さらに密な感じでした。

そういえば、FoZZtoneのベースの菅野さんが泰葉ちゃんのバンドで
弾いていたのをきっかけに私は泰葉ちゃんを知ることとなったのですが
その2アーティストをこの京都で見れるとは何かの繋がりなのかな?と。

本番前にリハで登場した泰葉ちゃんは白いシャツに原色の色がぱあ~っと
ぶちまけられたような模様がついたものを来て、相変わらずのボブへアが
揺れていました。ほんと小柄で顔もちっちゃくて指も細いのにあの力強い
弾きっぷり。
あまりにも近過ぎて前方の人は本番前には座らされましたが、それでも
ほんと近い感じでした。まつげに塗られたマスカラのちょっとしたダマが
見える感じでした。肌もお人形のように白くきれいで本当にかわいい方です。

<セットリスト>

やさしい嘘
嘘憑きとサルヴァドール
ボーダーライン
終わりなき炎症
3355411

彼女はリリース前になると怖い夢を見るらしく
それはkill系の夢で家族やら自分がやったり、やられたりするそう。
で、今回は姉のCANDYさんがやられたそう。

この日お母さんが来るって言ってたのに来てない!ってライブの時言ってましたが
あとで来られていたようです。

ボーダーラインは恋人をぐつぐつと鍋で煮込んでしまうような話と
さらっと言ってましたが、まあ考えれば怖い話です。
でも、彼女の独特の世界観それはもちろん比喩なのですが、
彼女の話を聴いて思い出したのが、イギリスの女性ロッカーの
スージースー。彼女はスージー&ザ・バンシーズのボーカルで
知らない人の方が多いかもしれませんが、彼女たちの歌に
carcass(屍骸)という曲があるのですが、それを思い出しました。
まだ子どもだった私はとても衝撃を受けたし、こういう詩が書けるという
スージーはなんて凄い人だと思ったのでした。でもすっかり忘れてました。
ところが、泰葉ちゃんの話を聴いてそれがよみがえってきたのです。

こういう詩を書いて歌える人ってそういないと思います。

私が今回のアルバムで好きなのは「終わりなき炎症」です。
少しアヴリルを思い出したりもしますが、このトーンが
小南泰葉とすごくマッチしている気がしました。
この歌の前に彼女は「母乳がいいよ。」って話をしていましたね。

3355411はガラケーで打つと「しにたい」となるそうですが
それを2乗することで「生きたい」にしたいという願いが
込められているそうです。

インストアが終わったあとサイン会がありましたが
ひとりひとりにとても丁寧に接して握手もしてくださいました。

今回のテーマがOPEN SESAME(開けゴマ)ということで
それも書いていただきました。

とても前向きになれる言葉ですよね。
辛い時も苦しい時もいろんな運命に
「ひらけごま!」ってとにかく壁をあけていく強さ。
それを自分に向けて唱えて行けたらと思います。

その後テレビの「僕らの音楽」でしょこたんと共演してましたが
彼女たち二人はとても似た者同士だなって感じました。

きっと彼女達はいっしょに何かを起こしてくれることでしょう。

彼女たちは学校がとても苦手だったと話してましたね。
私も苦手でしたが、ふつうなふりして通ってました。
目立つ子ばかりに話しかける先生が何より嫌いでした。
一方でどんな子にも目立つ子大人しい子難しい子に関係なく
話しかけて、笑顔をくれる先生が好きでした。

変わった人やこもりがちな人に冷たい世の中。
学校の先生たちにも「あいつは変わりもんだから」と異端児のように
扱う人も中にはいます。でも、先生たちの中には絶対に
そういう子たちにも愛情を注いでくれる人はいます。
だから、すべてがそうだと思わずに声をかけてくれる先生に
ひとことでもいい「ホルモン好きですか?」とか
「音楽好きですか?」とか話しかけてみてください。
きっと笑顔で答えてくれる筈。
「ホルモンってレバーとか腸とか?私はレバー好きなんだけどな~」
「音楽ってロックが好きかな。そして今なら小南泰葉をお薦めするよ。」って

私は今すごく苦しい日々を送っているけど
それをパワーにかえて多くの人に渡して行きたいな。
苦しいから八つ当たりするのではなくて
なるべく明るい方へ繋げて行くのが大事なのじゃないのかなって
いつも音楽から教わっています。

小南泰葉ちゃんの音楽もそんな音楽のひとつであります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小南泰葉 インストアライブ at Osaka

2012年06月03日 | 小南泰葉
2012年6月2日(土) 大阪梅田茶屋町NUタワーレコードにて

小南泰葉さんのフリーライブがありました。
これは「嘘憑キズム」を買ったらイベント参加券をもらえるものでしたが
これはサイン会にも参加できるというものであって、当日に参加券も
なくても見れるライブでした。

私の場合はイベント券はもらっていましたが。

この茶屋町NUに来るのはタワレコのイベントの時だけだな~って
改めて思います。大阪にはいろいろ行く場所がたくさんあって
最近では買い物は大阪駅の大丸伊勢丹ルクアだけでもありすぎて
そこだけでも疲れる感じなのでその周辺まで足を運ぶ事もなくなりました。

だから、前のMAGIC PARTYとカジヒデキさんのイベントの時以来です。

でも、このNUには好きなお店があります。
ひとつは「LULU GUINNESS」
もうひとつは「STANDARD BOOKSTORE」です。

ルルの方はイギリス人のデザイナーの方のブランドですから
イギリス臭プンプンなんですが、私からすると高価。
なので小物(財布とか)を持つのがやっとかな。
でも、以前ユニクロでコラボした時にはTシャツ喜んで(笑)
買いましたけどね。彼女のデザインする女の子にふと
「小南泰葉」をかぶせてしまうのも私の変なところかな(笑)

「STANDARD BOOKSTORE」はアート系の本や雑貨など
ヴィレバンのような毒性はなく、フレンチな雰囲気というか
そういう本屋と雑貨屋さんプラスカフェというスタイルで
しかもカフェで食べたり飲んだりしながらゆっくりと
その店内にある本を見て吟味できるという太っ腹なお店です。
「汚さないのかな~。」ってちょっと心配にはなりますが。

この日は私は本とかを見る程度に。
欲しかった村上春樹氏の本も見つかったし。
ふつうの本屋さんでは見つけられなかった本です。
あと、ダリ(サルヴァドール)の時計も買ったよ~!
なんと1029円プラス消費税!

食事は「カンテグランテ」というインドカフェというのか
昔からよく行ってたお店で野菜カレーとパンプキンプディングとチャイ。
おいしかった。

ってここまで何も小南泰葉ちゃんと関係ないですね。ごめんなさい。


さて、リハ中は仕切りで見えなくされていて、
お客さんを入れる時になって仕切りがとられました。

結構男性ファンが多かったというか当たり前か。
年齢層も幅広く。

女性も幅広く、親子連れもいらっしゃいました。

男性ファンの雰囲気もいろいろでヘヴィ系から坊ちゃん系サラリーマン系など
いろいろで、いろんな人の心をつかんでいるんだなと思いました。

セットリストは

足枷
脳内フラクション
藁人形売りの少女
拘束ロード
嘘憑きとサルヴァドール
おとなのうた

サポートはバイオリンとギターはナラやんこと楢原英介氏と
キーボードはハジメタルではなくあ~名前が~
どなたか教えてください。とても素敵な方でしたよ。

前のライブの時は見えなかったけれど
この日は明るいインストアライブだったので
彼女のアコギがちゃんと見えました。

どうやらCRAFTERのツインバードっていうのを
彼女は使っているみたいです。

ボディに絵が描かれているもの。
すごくかわいいの。

この日は6曲もやってくれて
ふつうのライブイベントと変わらぬ曲数ですごく得した気分です。

彼女が最初出て来て早々に言ったのが
「トイレ行ってきていいですか?」
まあ、その流れは彼女のブログ見たらわかると思いますが
この会場とトイレの位置関係においてステージから出て行かないと
トイレに行けないわけで、多分お客さんを全部入れるまでは
出られなかったんだと思うのです。
だから裏でずっとガマンしてたんだなって

こういうのはもちろん初めて体験したけれど
でもそこでますます人間性溢れる泰葉ちゃんが
好きになりました。

作られた偶像じゃなく感情も意思もある人間なんだっていう。
かわいこちゃんシンガーじゃなくてロックボーカリストなんだっていう。

彼女が行っている間はならやんたちは美しいメロディを
奏で続けてくれてました。

一曲目は「足枷」
新しい曲ばかりやるのかなって思っていたから
意外でうれしかった。

サカナサカナなところがサカナサナダに聞こえちゃう(笑)

HELLO!HELLO!HELLO!のところがインパクトがあって
ここがすごく好きです。

次の「脳内フラクション」からはすべて
アルバム「嘘憑キズム」からの曲でした。

どの曲も大好きで、またこのアルバムについては
別の日に改めて書こうかなと思っています。

なので一曲ずつについてはここでは書きませんね。

間のMCで彼女がCDを工場で作っている時に
ジャケットにイタズラ描きを何枚か描いて
それが当たった人はアンハッピーみたいに
言ってましたが、それはハッピーということです。

そしてそのイタズラに当たった人が二人会場に
来られていました。そういうのって楽しいよね。

そのジャケットを泰葉ちゃんが見せてもらって
一度手から離れたのをまた見るのって感動するって
いうようなことを言ってました。

ラストにやってくれた「おとなのうた」が
本当にうれしかったです。

私はこの歌を最初に聴いたときに
「あ~やっぱり私がこの小南泰葉っていうシンガーを好きになる理由が
ここにもあったんだ。」って思いました。

古くからこのブログを見て下さっている方はご存知かと
思いますが、「星の王子様」の作者であるサンテグジュペリが大好きというか
たぶん世界で一番私にとっては重要な作家なのです。

私がこのように長く生きて来ているのには
ロックとサンテグジュペリの存在がどれほど大きかったかと言えます。

彼の作品の中でダントツに好きなのは「人間の土地」という作品。
これは伊坂幸太郎の「砂漠」という作品にも引用されています。
(だから私は伊坂氏も好き。)

サンテグジュペリはサンテックスと呼ばれています。

そのサンテックスを私が大学出てすぐ勤めた会社の
同期の男の子がフランス語科で勉強してたのです。
彼の家にいくとサンテックス全集がど~っとあって
それを借りて順番に読んでました。
もちろん、サンテックスを好きになったのはもっと前で
子どもの頃「星の王子様」は読んだのですが
その時は自分が子どもだったからかきっと同じ感覚だから
何がすごいのかわからず、なにが?って感じでしたが
大学の時に恋愛で悩んでいる時に読んだ時に泣けて来ました。

同じ水をくんで手渡してくれても好きな人なら
その水がこの世の全ての中でおいしい水に感じられる感覚。
人を好きになるっていうのはそういうことなんだと
この「星の王子様」によって教えてもらいました。

小説とは別に彼の書簡集みたいなのも読んだら
そこには人間臭い部分がいっぱいあって
「本を売れるようにするにはどうしたらいいか。」
みたいなのもあって、現実に戻された感覚もありましたが
そういう人間的な部分も知れてよかったと当時思いました。

ジャンルが違っても
ミュージシャンたちだってそういうことを実際考えているわけですものね。

サンテックスは突然飛行機にのって行方不明でこの世から姿を消しました。
彼はずっと不明なままです。だからこそ彼のことをいろいろ考えました。
どこかで生きていたらすごいなとか。彼に会いたかったなとか。

私は好きすぎて山梨県にある星の王子様ミュージアムにも2回行ってるし
家で使うディナープレートは星の王子様柄だし、スプーンもあるし
陶器の王子様やひつじやきつねが家に飾られています。
ぬいぐるみもあります。

まあ、家中がそれっていうわけじゃありませんが
何せロックな人なので(笑)

ロックに混じる王子様であります。

話がそれ過ぎですね。

で「おとなのうた」に
星の王子様とサンテグジュペリという言葉が入っています。

おとなというものは一体なになのか?

心に感じるものが極端に減ってしまうのか?
目に見えるものしか信じられなくなるのか?

そんな嘆きや訴えや悲しみを感じられるのがこの歌です。
まさにサンテグジュペリの葛藤でもあります。
小南泰葉ちゃんの葛藤でもあります。
そして20歳を超えてかなり経つ私もいまだに
この年齢で葛藤しています。

この歌で
「一瞬の閃光」という最後のくだり
まさに「星の王子様」とのお別れのシーン

大事なものを失ったってことを感じる時です。

この曲をライブで聴けてほんとうに幸せでした。

サイン会は丁寧にジャケットにネコちゃんといっしょに
サインをしてくれました。

少しの会話と笑顔
どきっとした一言(笑)
そんなすべてを忘れません。

私はこの日彼女の決意をすごく感じました。

今は本当の歌といいながら嘘つきなシンガーもいるけれど
小南泰葉ちゃんは「嘘の歌」「嘘」といいつつ本当を歌うシンガーだと思います。

椎名林檎と比較してよく言わない人もいるけれど
多少林檎さんを思い浮かべることもあっても
それがどうなの?って感じです。

GLAYのテル君が氷室さんの歌い方に凄く似てて
歌も似てたとしてもそれがなんの障害になった?

ミスチルの櫻井さんがエルヴィスコステロに似てたって
誰が責めた?

NICO Touches the Wallsの光村さんが桑田さんの
影響をかなり受けててもなんの問題もないよね。

それといっしょ。

みんな大好きだったり昔よく聴いた曲に
影響を受ける。

解散しちゃったけれどジェットはビートルズの影響バリバリだったし
世界中で音楽はどこかでリレーしていくんだよ。

そしてそれを自分らしくリレーすればいいじゃん。

私は林檎さんも好きだしCDも持っている。
なぜか事変はもってなくて林檎名義のばっかりだけれどね。

彼女の芝居っぱい演劇っぽい世界が好き。
彼女の人生を投影しているというよりは
自分の作り上げた世界を演じる感じが好きだった。
エンタテイナーロッカーだと思っていた。

一方、小南泰葉ちゃんは詩は見世物小屋の片隅を
見ているようなある意味現実離れしているようなんだけれど
どこかリアルが存在していて、そこが惹かれるところ。

画家でいうと金子國義氏の描く世界のイメージ
作家でいうと島田雅彦氏の描く話に登場する女の子に泰葉ちゃんが重なる。

中村佑介氏の描く世界にはちょっと出てこないかな?

今回のインストアで泰葉ちゃんの決意を受け取った!
そんな気がした。

自分をすべて見せる決意。

I am Yasuha Kominami!

私が小南泰葉だ!っていう。


私はそんな彼女が大好きだ。
彼女は自分を偽らない
「嘘憑キズム」はすなわち
「嘘に取り憑かれたら傷つくぜ」っていう風に
解釈している。

「人間の土地」という本の冒頭あたりに

「人間というのは障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。」

というのがあるけれど

これからもどんどん戦っていってほしいし
ずっと私は彼女の味方でいたいと思っています。

今月あるライブすごく行きたいけれど
仕事上まったく無理で、悲しいけれど
次回を待ちます。

とにかくタワレコでのインストアライブは
フリーでもほんとうに素晴らしいライブでした。

一日幸せでした。


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メジャーデビューした妖精or小悪魔なあなたへ

2012年05月23日 | 小南泰葉
EMIから本日デビューした小南泰葉さま。

完璧!と叫んでいるうちに
あっという間にメジャーに行っちゃったあなた。

奇しくもあなたも大好きだと言ったKATE BUSHが
日本で最初に出したレコード会社がEMI。

同じ場所からあなたも世界を駆け巡ったらいいな。

女性シンガーってなかなか最初の個性のまま
生き残っていかなくて、どんどんありきたりの
女性シンガーへと落ち着いていく。

だからこそ、あなたにはずっとずっと
今の個性のまま、何歳になっても
毒をもって、完璧に歌い続けてほしいと
デビューの日にお願いします。

だって、KATE BUSHなんて
今だに個性を失ってないよ。

何歳になってもファンを裏切らない。
ママになってもね。


サルヴァドールって言う言葉が
最近頭の中でぐるぐるする。

これもきっと偶然なんだろうけれど
あなたを知るきっかけとなった
FoZZtoneの「Fish, Chips, Cigarettes」っていう歌に
やっぱりサルヴァドールが出て来る。
あなたの個性。
ちょっとスパニッシュ風味な雰囲気。
もしかして、あなたもガラになれるかもしれない。

まだ、デビューアルバムを聞いてないけれど
聞いたらまたいっぱい思いを綴りたいと
思っています。

今、一番好きな日本のロック女性シンガー。

小南泰葉さん。

本当に本当に

メジャーデビューおめでとうございます☆



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOUND COMMUNICATION 「NEXT BREAK」 at 心斎橋JANUS (小南泰葉編)

2012年04月07日 | 小南泰葉
3月29日(木)の事。

ちょっと時間が経っちゃったけれど
いまだにステージの泰葉ちゃんの姿が脳裏から離れない。

彼女の事を知ったのは前にも書いたけれど
FoZZtoneのベーシストの菅野さんがサポートをした時だった。
そこで最初に買ったアルバムは「Un happy birthday」
そして、はまってしまった。彼女の毒と妖精が混在した世界に。

ずっとライブに行きたかったけれど
仕事の関係でなかなかうまくそのチャンスは回ってこなかった。

そして、やっとやっと3月29日にその願いが叶ったんだ。

生まれて初めて見る生の小南泰葉ワールド。

セットリスト

藁人形売りの少女
ルポルタージュ精神病棟
嘘憑きとサルヴァドール(新曲)
世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄
soupy world
やさしい嘘

ドラムにはキョンシーことセカイイチのドラマーの吉澤響さん
キーボードにはハジメタル(元・ミドリ)
ギターとヴァイオリンはナラやんこと楢原英介氏(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE)
など、すごいメンバーがサポートに入ってのバンドバージョン。

私は彼女のバンドバージョンがものすごく好きなんだと思う。
テレビとかでアコースティクバージョンは見たことがあるんだけれど
ロックな感じの彼女がすごく好きだ。

藁人形売りの少女は初めて聴いたけれど
歌詞を聴いていて、これだと思った。

髪に小さなベールのようなシフォンなのかレースなのかを
つけてボブへアーの彼女が登場した。

アコギを弾いたり
まるでプレゼントの箱のようなイメージのギターを弾いたり
といろんな面を短時間だったけれど見せてくれた。

新曲も聴けたのがうれしかった。

世界同時.....はあのロックテイストがどういう風に展開されるのか
楽しみだったけれど、期待どおり泰葉ワールドが展開された。

結構近くで見れたんだけれど、ほんとうに目が大きいんだね。
そして、すごく意思が強いのがわかる瞳だった。
ある意味目からビームが出てるような感じ。

声も自由自在に飛び出して、それが本当に魔法をかけられるような
感覚になるんだ。思わず、ジャンプして拳あげたくなるというか
というより、実際やってたかな?私。

SOUPY WORLDも生で聴けてほんとうに幸せだった。

ハジメタルのキーボードのいつも楽しくて
カラフルでキラキラ明るくて、エネルギッシュな世界と
泰葉ちゃんの毒があってどこか黒、白、紫、深紅のような
世界との不思議な不協和音が美しかったりする。

ナラやんのヴァイオリンは本当にゴージャス感を与えてくれる。
そういえば、この楢原さん。セカイイチの「The Band」にも参加
されているのですよね。私の大好きな「快楽主義者」と「バンドマン」に。
もしかしたら、彼の音が私の好きなイギリスを思い出させるのだろうか?


ドラムの響さんはセカイイチのドラマーだから
ある意味、セカイイチファミリーみたいな感じがしてしまう。


ヴァイオリンってロックバンドに入るとすごい力を発揮するよね。
もちろんクラシックの世界でも凄いけれど、違う面で凄くなる。

Coldplayやイエローカードなど海外でも、それがバンド色を
出しているバンドがいる。

古いところではデキシーズミッドナイトランナーズとか。

小南泰葉ちゃんはイメージどおりの美しい女の子だったけれど
その奥に秘めた「意思」っていうのがすごく感じられた。

JANUSはノスタルジックな雰囲気もあえて取り入れた新しいライブハウスだけど
ここの雰囲気と彼女は合ってるなぁ~って思った。

梅田のシャングリラにもそういう雰囲気があるから合うかもしれない。
シャングリラでも彼女はライブをしたことがあるけれど、
残念ながらまだそこでは私は見ていない。

なんか、彼女をエミリー・ザ・ストレンジのイメージで写真や映像を撮りたいって
思った。(って実際は不可能だけれど)

あと、彼女にはティム・バートンの世界が似合う気がした。

あるいは梨木香歩の「裏庭」やナルニア物語が似合う気がした。

これから彼女はもっともっといろんな人にいろんなイメージを与えて
それぞれのイマジネーションの世界を刺激していくんだろうな。

5月にデビューアルバムが出るんだね。

すっごく楽しみだし
そこに「嘘つき......」も入るんだね。ワクワクする。

「嘘」とか「虚言」とか「詐欺師」とか彼女の歌にはよく出て来る。

その言葉を吐く人の事を「嘘つき」って言うんだろうけれど
彼女の場合「嘘つき」=本当のことを知っている人っていう感じがする。

彼女は知ってるんだ。

この世界が音楽以外は嘘で固められているってことを。

私はそんな彼女の音楽で気がつく。

真実を知りたければ、音楽を聴けってね☆

彼女のファンが結構来てて、彼女みたいになりたいっていう
雰囲気の女の子たちもいた。

この日は小南泰葉が次の時代を担う女性アーティストになるって確信した日だった。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勧毒懲悪 by 小南泰葉

2012年02月20日 | 小南泰葉
買ってからもう何度繰り返し聞いただろう?

小南泰葉っていう女の子(あえて言わせてください)は
ほんとぶっ飛んでる!

私的感覚においては
今日本で一番かわいくメラメラドロドロに
毒林檎を運んでくれる女性アーティストだ。

彼女にはまる人は
きっと毒されている。
で、もうその毒を抜く術はないよ。

でもその毒もちょうどいい加減。
ちょっと痺れさせていい気持ちにさせてくれる感じで。

なんか彼女の歌声を聴いていると
日本の音楽に希望が湧いてくるっていうのかな。

こういうのを感じるってそうないから
ほんと今新鮮中の新鮮な気持ちを
この体で包み込めていてうれしい。

「極刑」

ノイズから入ってくるこの曲。
体が自然に動いてしまう。
ライブだと絶対に拳があがっちゃうな。

ギターもベースもドラムも何もかも好きで
さらに泰葉ちゃんのときどきかすれる声が
またぞわ~って「ホレグスリ」のように
体に毒を回す。

ある意味和製「不思議の国のアリス」だな~って
感じた。歌詞的にね。

カラフルな和製なアリスを想像してしまう。

「世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄」

このタイトルからして小南泰葉だ!って思っちゃう。

ふつうに「ラブバラード」でもいいわけだけれど
それをネガティブな言葉たちに分断させて
しまうあたりが彼女らしいなって。


「先生
どうして菊が机に咲くのですか」

っていう言葉がすごく鋭くて
ドキッとする言葉だ。

ある意味恐い表現だよね。

この歌の歌詞を聴いてたら

なにがラブバラードだよって
言う声が聞こえて来そうだ。

心が痛い少年少女達の叫びを
歌にしているような気がする。

最初のイントロのギターやドラムの
感じがヘヴィメタロックなんだよね。


♪細い脚がスキップする

っていうところの歌い方が彼女そのものって
感じで大好き。クラクラするほど酔える。

♪君には真っ逆さまに~

っていうくだりで彼女の声がかすれるところにも
クラクラ。

「Soupy World」

これは以前に書いたけれど、ほんとカラフルで
これを朝に聴くとなんか背筋が真っすぐになる感じ。

世の中に「ハロー」って言ってまわりたくなるかんじ。
店先に並ぶフルーツをひとつ手にとって
「これください。」って買って
宙にジャグリングのように投げながら歩きたくなる感じ。

ある意味毒林檎を楽しげに手のひらで遊びながら
白雪姫をたずねるかわいい若い魔法使いのイメージ。


「09電車」

この曲の始まりはどこかビヨークを彷彿させる。

しかも「赤い靴はいてた女の子」のフレーズを
イントロに入れちゃうあたりがまたまたストライク!

たぶんKATE BUSHが日本人なら
間違いなく「赤い靴はいてた女の子」を題材にした歌と
源氏物語を歌にするだろうな。

そういうのができちゃう感じが小南泰葉という
アーティストだと思う。

私はこの曲強烈に好き。

ハジメタルのピアノもすごく臨場感というか
サスペンスな雰囲気をこれでもかって出している。


♪逝かないで~っていうくだりで
ほんと泣きそうになる。
ほんと素晴しいメロディ。

ワンツーサンシっていうカウントも
いじけたように心にすんなり入ってくる。
好きだよこれ。


「HOME」

これはもうひとつの小南泰葉の顔。
そんな気がする歌。

♪Lot's of love for your birthday
Just for you

このフレーズを聴いてると

FoZZtoneの「LOVE」の

♪So happy birthday, I'm glad to see you

というフレーズを思い出す。

なんだか2つの曲が兄妹のような気がしてしまう。

彼女のアコギが滲みてくる曲だ。


ボーナストラック
「12月12日」

も誕生日の曲なんだけれど
これもしっとりしてて
ハジメタルのピアノも
せつなさを溢れさせている。

まるでディキンズの小説に出て来そうな
女の子をイメージしてしまう。


このミニアルバムには6曲入っている。

でも、

もっと
もっと
もっと

彼女の歌が聴きたい。

こんなにもぴったりと
心に飛び込んでくる歌もそうない。

年齢的にはずっと私の方が上なんだけれど
きっと自分が彼女ぐらいの時の感じてた世界が
そこに見えるんだろうな。

だから、なんか懐かしくて
その時代の自分に会えるような感覚になるんだろうな。

なんかちょっとセンチメンタルになる自分もいるんだけれど
すごく新しい世界もそこには溢れていて
だれもそれを全部うまくキャッチできずに
こぼしてしまうけれど、それでも受けとめようと
手を前に出しちゃう感じだ。

許容量を遥かに超えた歌力というんだろうか?
音楽力?


とにかく多くの人に聴いてほしいアーティストだ!








コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小南泰葉のDNA

2012年02月09日 | 小南泰葉
正直、今週もハードな毎日で這いつくばるように
日々生きている。

今日もそうだったけれど

「あ、小南泰葉のタワレコ限定アルバム発売日だ。」と
ネット予約せずにその日に手に入れると
(フライングの日は仕事で超遅くなったため断念)
決めてたじゃないかと、ヘロヘロになりつつも
気をしっかり持って(苦笑)京都のタワーレコードに
行ってきた。

このCDの感想を書くパワーは今日はさすがにないので
近いうちに書くつもりだけれど


ほんとに
ほんとに
私にとっては彼女は

完璧
完璧
完璧!


かつてサリューに出会った時の
椎名林檎に出会った時の
感動と同じものがあるけれど

さらにこの二人よりも
より私の細胞が一番心地よい
反応を示すんだ。

記憶されたDNAが同じじゃないかと
思うぐらい。


言葉も
一音一音も
声も

どれひとつとっても愛おしい。
そしてたいやきのあんこが隅から隅まで
ぎっしり詰まっているように
すべてが大満足な音楽なんだ。


彼女が次の日本の音楽シーンを
担わなくて誰が担うの?っていうぐらい
惚れちゃった。


ある意味コアな独特の毒のある音楽かもしれない。
でも、美しい。

ノイズも音楽に変える力を持っているシンガー。

で、ライブでは男子も女子も拳をあげれそうな
ロックサウンドでもある。


で、彼女の雰囲気はくるりの岸田さんとかにも
好かれそうな気がするので、今年の音楽博覧会には
是非彼女を・・・ってつい思っちゃう。

彼女と岸田さんのコラボは絶対にすごいことになると思う。

「TOKYO」というコンピは出たから
今度は
「バースデー」というコンピを出してほしい。
そしたら、くるりも小南泰葉さんも
好きなバンドがいっぱい集まりそうだから。


で、感想はまた☆
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Soupy World by 小南泰葉

2011年12月23日 | 小南泰葉
ここ数日間、この「Soupy World」ばっかり聴いています。
いつも私が書いている大好きなアーティストさん達の曲も聴かずに。
仕事場への行き帰り電車の中でも、道を歩いている時も
家でなにやらしている時でも、ずっとこのCDに入っている2曲を
くりかえし、くりかえし聴いているのです。

以前にも書いたけれど
小南泰葉さんを知るきっかけをくれたのは
FoZZtoneの菅野さんです。
彼がサポートベーシストとして
彼女のライブに参加すると知り、
どんな女性シンガーなのかな?と
聴いたのが最初です。

最初の印象はすでに書いているので
このブログ内で「小南泰葉」と検索すれば
出てくるので良ければ読んでみてください。

この「Soupy World 」はタワレコ大阪地区限定CDで
大阪のタワレコの皆さんの投票で決まった2曲が
入ったCDなのです。

他にどんな曲があったのか聴きたいけれど
とにかくこの2曲だけでも、私は今十分幸せです。

表題曲の「Soupy World」
これを最初に聴いた時にやっぱり私はロンドンというか
イギリスを思い浮かべてしまいました。

ロンドン、ロンドンとか
イギリス、イギリスとか
私のブログにはいつも出て来て
それをめんどくさいやつだと
思われる方もいると思いますが

ここは私の超主観のブログなので
それはお許し願いたいと思います。

この曲を聴いていると
自分が子どもの時に見たイギリスのBBC制作の
若者が出てくるドラマを思い出すのです。

とてもポップでわくわくするような
カラフルなイギリスがそこにあって、
こんな国に行ってみたいと思った
私のイギリスへの初期衝動が
そう、今ではすっかり心の底に沈んでいた
その感覚が、ふわ~っと
この「Soupy World」を聴いた時に
思い出の湖の上にあがってきて
すごく楽しい気持ちになれたのです。

そう、とっても楽しいイギリスです。

イギリスにはレディオヘッドなどが描くような
物悲しい、あるいは暗い面もあり
そういうところも私は好きなのですが、
一方で、ユニオンジャックのようなカラフルな
タータンチェックの色のような
イギリスもまた好きなのです。

キーボードがかなりそのカラフルさを出してくれていますね。
元ミドリのハジメタルさんが弾いているのですが
彼はミドリの時にもそんなカラフルさが目にとまって
このキーボード好きだな~って思っていた人だったので
彼と泰葉さんが繋がったのがすごくうれしいです。

イギリスのバンドではないけれどパニック・アット・ザ・ディスコにも
イギリスへのあこがれとかそういう楽しいイギリスを
感じることがあったのだけれど
たとえば、「Nine In The Afternoon」なんかと
通じるものがあります。
このパニック・アット・ザ・ディスコは
クラシカルな服装を来たり、サーカス団とやったり
バーレスクや見世物小屋的な要素を入れたりして
そういう部分がどこか泰葉さんとも似ているような
気もしてきます。

あるいはKaty Perryのスタイル。
彼女の外見は大柄な感じでイメージは泰葉さんとは
違うけれど、見世物小屋的なところとか
歌い方とかシュガーなところにブラックなところとか
Katyの歌を泰葉さんなら素敵にカバーできるだろうな~って
思う訳です。「Mannequin」とか。

あるいはFlyleafの女性ボーカルのレイシーと重なる部分も
あります。そういえばleaf繋がりですね。泰葉の葉はleaf。
まあ無理矢理感ありますが(笑)

以前にも書いたけれど、泰葉さんを最初に聴いた時に
思い浮かべたのは私の敬愛するKATE BUSHでした。
歌詞で不思議な世界が描かれていて、
それは決して泰葉さんしか書けない歌詞。
どこか魔女っぽかったり、妖精っぽかったり。
悪魔っぽかったり、天使っぽかったり。
KATEを知っている人ならわかるでしょ?

なんかどれも海外のアーティストですね。
彼女から思い浮かべたのは。

もちろん椎名林檎とか矢井田瞳とかも
イメージとして重なる部分もあるけれど
若い分、より新しい要素が加わっているというか。

「ルポルタージュ精神病棟」がまたすごくよくって。

最初の方のギターのイントロがふとABSTRACT MASHの小林さんの
ギターを思い出して、ちょっとせつなくなったのですが
これを弾いているのは西川進さん。おそらく、私はこういうギターが
好きです。なんというかほんわりとUKロックサウンドが漂うギター。

キーボードもthe HIATUSの掘江さんをふと思い出したけれど
いわゆるブルースなピアノというのか、ラプソディー・イン・ブルーのような
キーボードというのか、こういうの好きなんです。

Help me~
からの英語詩のあたりには

ミッシェルやバースデーのチバサウンドや
the Bawdiesなんかと通じ合う部分がありますよね。
こういうのがまた好きなんです(好きの連発ですね・笑)

おそらくチバさんたちも昔のロックの先人の音楽を
聴いて影響を受けているのでしょうが、その先人達が
案外影響を受けたのがモンキーズなのかもって
最近思うのですよ。

モンキーズはアイドルバンドでいろいろ言われてきた
バンドですが、いろんな人が彼らの曲をカバーして
忌野清志郎さんも「デイドリーム・ビリーバー」を
カバーしましたよね。私も最初はカバー曲で知り
その後モンキーズのベストアルバムを買って
聴いたのですが、その中に
「ステッピンストーン」という曲があって
それがこの皆の音楽のルーツのひとつに位置するんじゃないかと
ふと思うわけです。
アイドルっていってもこれだけ長い間、
今もなお愛されている曲を歌ったということは
素晴らしいことなんじゃないかと思うのです。
モンキーズは本物のアイドルだったわけです。

私はこの「ルポルタージュ・・・」の中で

I can try to fall ~
の英語詩のところがとりわけ大好きで
ここは何度聴いてもあきないと思います。
おそらくここ数日の中で100回ぐらい
聴いているんじゃないかと思います。

そういえば

♪渦巻き蠢く~妄想
のところの歌い方がふとFoZZtoneの渡會さんを
思い出してしまいました。なぜかな?

ここまで一気に書いてしまいましたが、
ほんとうに久しぶりの衝撃です。

ELLEGARDENを最初に知って
みんなに「知ってる?知らないの?なら聴いて。」と
聴かせまくったあの感覚を思い出しました。

小南泰葉知ってる?聴いてないなら聴いて!
って言いたくなります。

ということで来年こそ、彼女のライブに行かなくちゃ。
行かなくちゃ。絶対に行かなくちゃ。

早くアルバム出してほしいな。
もっといっぱい聴きたい。

「Soupy World」のPVの番外編を作れるなら
絶対にロンドンで撮影したい。
彼女にロンドンのたとえばカムデンガーデンや
ワールズエンドあたりを走り回ってもらいたいです。
もちろんパンキッシュな服装で。
それか反対に超クラシックな感じで。
とにかくイギリスで彼女はPVを作るべきだと
私は思います。

あ~大好き。こんな女性シンガーがやっと日本にも
出て来たんだ~。

私は小南泰葉さんの曲にすごく湧き出る元気を
もらっています。ほんと、すっごく!










コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小南泰葉というシンガーはどこかあの人を思い出す

2011年08月20日 | 小南泰葉
出会いというものは突然やってくる。

2年前に「出来るだけたくさんの人と演奏してみたい。」
それが野望と言っていたFoZZtoneのベースの菅野さんが
FoZZtone以外で最近よくベースを弾いているのが小南泰葉さんという
女性アーティストのライブだ。

もちろん、関西の辺鄙なところに住む私は
ステージはまだ見たことはないんだけれど
「Unhappy Birthday」というミニアルバムは持っている。
アルバムジャケットはどこか不気味でファンタジックで
それを見ただけで「あ~どこかきっと私の中に突き刺してくるものが
あるんだろうな。」って感じた。
そして、聴くと

「やっぱりね。」

って好きになってしまった。

でも、彼女はとても不思議だ。
歌詞はスージー&ザ・バンシーズのスージーが書きそうな詩なのに
あちこちにポップなアヴリル・ラヴィーンが混じってくる。
そんな歌を彼女は歌う。

不思議とアヴリルなんだ。

一方でジョニ・ミッチェルなんかも顔を出したり
あるいは私の大好きなKATE BUSHと似た世界観があったりする。

日本ではやっぱり椎名林檎とか矢井田瞳とかを思い出したけれど。

根底にはなぜかアヴリルなんだ。


歌詞はどこか高橋克彦氏の恐い方の小説に出てくるワンシーンのような
部分が出て来て、そこが私をゾクゾクさせてくれる。

ただ、歌詞とは相反してなんだかメロディは明るいんだよね。

なんかもしかしてすごいシンガーに出会っちゃった?

って感じなくらい、ど真ん中だ。

もっともっと彼女の曲が聴きたいなって思うけれど
地方にいるとCDを手に入れる範囲が限られていて
今のところこの1枚しか買えていない。

いろんなアーティストの
特に洋楽のアーティストのいろんな遺伝子を
受け継いで自分だけの世界を音楽で
作り上げているのがほんと新鮮で素敵だ。

チャンスが来たら、ライブを是非見てみたい。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする