HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

99radio service

2011年02月27日 | winnie/ 99radioservice/
人生において音楽の神様が下りてくる瞬間がある。

ミュージシャンなら曲を作ったり、歌詞を書いたり
楽器を演奏してたり、歌ってたりするときにだろうけれど
私の場合は、ミュージシャンではないので
一生関わるかもしれないって思う音楽に出会うときに
音楽の神様が下りてくる。

それはいつも音が先なんだ。
雑誌で顔とかを見て、どんなんだろう聞いてみようって
いうところは皆無だ。

ラジオから
タワレコの視聴コーナーから
あるいはスペースシャワーTVでのPVと同時に流れる曲から
そして、初めてのステージからだ。

そして、それは一発目に訪れる。
何曲か聞いたあとではない。

その一曲目が始まった瞬間だ。

ELLEGARDENの曲が初めてラジオから流れて来たその瞬間の
驚きと感動を今でも覚えているし、

my chemical romanceをタワレコで視聴したときに
最初に流れた「HELENA」でドキッとした感覚も忘れない。

Jet Kellyの「星のリンダ」が土曜日の深夜の4チャンネルのアニメシャワーの
オープニングで流れてきて、テレビをつけながら
仕事中だった私はそのメロディで仕事の筆を留め
テレビを思わず見た瞬間も脳裏に焼き付いている。

東京のサマソニの映像を見てたときに
写し出されたAvenged Sevenfoldの演奏に
え!って釘付けになったあの日のことも。


そういうバンドってそうたくさんいない。
abstract mashもwinnieもそういうバンドのひとつだったけれど

SIAM SHADEも
グレイプバインも
ミッシェルも
アジカンも
FoZZtoneも
NICO Touches the Wallsも
クイーンも

そうだったけれど

今回またそういうバンドに出会えた。

それが99radio serviceだ。

どれだけ、今舞い上がっているか。

ライブで初っ端から惹き付けられて
なんだこの新鮮さって
それがすごく身体を振るわせた。

また、すぐに見たくなるステージ。
演奏がすごく安定していて
まだ若いバンドだと思うんだけれど
海外でも通用しそうな雰囲気を持っている。

ライブ後に買ったアルバムは
どうやらファーストアルバムみたいで
「1」ってジャケットにウサギといっしょに描いてあった。

ウサギ年の今年にウサギが溢れているバンドに
会わせてくれるなんて、音楽の神様も素敵だなぁ~って。

「Follow her dog」のPVでそのファーストの「1」を
女の子が「4」にマジックで書き換えちゃう雰囲気が好き。
だいたいマジックをふつう持ち歩いているっていうのは
学生か先生しかいないんだけれど、
あのダニエル・パウターの「bad day」のPVも
絵をマジックで描くところがあって、そこが好きなんだけれど
それと近い素敵な感覚を持った。

この「1」というアルバムを早速、i-Podに入れて
朝の通勤時に聞いたら、ほんとうにすっごく気持ちよく朝の
時間を過ごせて、思わず顔がほころんじゃった。

朝の似合う音楽だね。

全体的な印象はトラヴィスで
あと初期のステレオフォニックスかな。

たまにちょっとモトリークルーっぽいのもあったり
するのも不思議な感じ。

このアルバムの隅から隅まで
まったくいいメロディが詰まっている
そんな感じで全部の曲に心が揺らされる。

聞く側を構えさせずに
そよ風のようにすう~っと入ってくるんだけれど
でも、土台がしっかりしていて軽くならない
ところが凄いなぁ~って。

「friendship&affection」っていう曲には
ビートルズの「Can't buy me love」の雰囲気があった。

「Mr. lonely man」にもビートルズの遺伝子があるように感じた。

とにかく、全曲いい曲なので、どれが一番好きかって
決められない感じ。


私の希望的には
いつか99radio serviceとFoZZtoneの対バンを見てみたい。




加えて、私が一発でやられた曲も。






あまりにもバラバラだけれど

きっと根底に流れる過去の偉大なるバンドは共通していると思う。

そして、その偉大なるバンドを私自身も好きだから。










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winnie "Synchronized Tour 2011" at 京都MOJO

2011年02月26日 | winnie/ 99radioservice/
2月24日(木)

まさに平日の仕事のある日にものすごく行きたいライブがあって
仕事が終わってから間に合うかっていうぐらいのドキドキ感で
当日を迎えたわけだけれど、音楽の神様は「行く」ことを
私にどうやら選択してくれたみたい。

というか、この日は行くべきだったと
終わってからちょっとした運命的な感覚も覚えた。
その理由はまたということで

このツアーイベントは

1、Chris in Shoes
2、Dinner Rush
3、99RadioService
4、winnie

の順番だった。

到着したときにはすでにChris in Shoesは終了していたので
どんなバンドだったのかまったくわからない。
ゆえに何も書けません。もし、いいバンドだったら残念だけどね。


それにしても驚いたのが、久しぶりに行ったMOJOがものすごく
変わっていたこと。昔の面影はライブ会場に入る入り口あたりと
入った中の空間のある部分で、とにかく全面的に改装しちゃってた。

だからもう、あのDETROXのライブのように
私の隣を栄喜さんが通ることもないだろうし、
フォズの渡曾さんや竹尾さんが何度も通ることもないし、
世界のおわりの深瀬くんやなかじんや藤崎さんが通る事もない。

まあ、ふつうのライブハウスじゃ当たり前のことなんだけれど
そういう近い感じがMOJOのいいところであった気もしたんだけど
なんか寂しい気がした。あの大部屋みたいなバンドの楽屋も
どっかに行っちゃった。

そして、ライブハウス内では禁煙だけれどその外のスペースが
広くなって座るところもいっぱいできたんだけど、タバコの
ニオイがかなりすごくて、もうタバコ香水人間にすぐになれる。

まあ、ちょっと話がメインからそれているけど
なんか、自分のここ5、6年のMOJOの思い出がどこかへ
行っちゃったような寂しさを感じたな~。

さて、2バンド目から見たんだけれど、
彼らのファンは結構来ていたような気がした。
京都のバンドだからというのもあるんだろうね。

ドラムの人はアブストのライブで何度か見かけたので
きっとアブストのファンでもあるんだろうなぁ~。

めちゃくちゃ迫力ある体格で迫力あるドラミングする人だから
インパクトがすごくあるし、一度見たら忘れられない風貌。

音の雰囲気もどこかアブストっぽいところもあるから
よっぽど、ああいうアブストタイプの音が好きなんだろうなって
感じられるけれど、あれはアブストだけでいいって思うから
別の方向を見つけた方がいいんじゃないのかな?

英語詩の歌が結構あるけれど、いい曲だなぁ~って
思ったのは「アンダー・ザ・ワールド」(たぶんこのタイトル)
これは日本語の歌だったけれど、これだけ印象に残っている。

ボーカルさんが音が外れるのが気になった。

申し訳ないけれど、最初そのドラムさんが誰かわからないとき
大学かなんかのサークルの外バンドかって思った。

私のごく近しい人間が所属する大学のサークルのバンドの
ライブ見たことがあるけれど、それっぽかったから。

私は音楽をバカほど聞いて、何年も何十年も聞いて今にいたるわけだから
まるで三度の飯のごとく。あるいは空気のごとく。
ゆえに自分の中の音のデータが耳に入ってくる音楽を
「あり」「なし」にすぐに種分けしてしまう。
音楽的なプロならプロなりの種分けをするんだろうけれど
私は素人なら素人なりの種分けをしてしまう。

それは悪気があってするのではなくて
音に真剣に耳を傾けながら
「これはダメだな。上がれないや。」とか
「これは凄い。きっと上にいくぞ。」とか
思っちゃう。

そんな中、これはすごい!って
一発目の音が出た時点から惚れちゃったのが
99radioserviceという東京からのバンド。

winnieのOkujiさんがブログかどっかで
「99radio service」はいい!っていう感じで
書いていたので、結構期待していた。
どんなバンドかまったく予備知識もないし
音源も一度も聞いてなかったはず。
(というのはあとでPVをYOU TUBEで見たら
これ見た事ある気がするって思ったから。)

Okujiさんの音楽的嗜好と私はすごく合うので
きっと好きになるだろうという予測はあった。

でも、実際にステージを見たら、なんて
新鮮に心に直球で飛び込んでくるロックなんだろうって
ほんとうに久しぶりに電撃が走ったぜ~って感じ。

あのかつてMOJOのライブ会場の
ドアを開けた瞬間に飛びこんできた
ABSTRACT MASHの歌みたいに。
一発で惚れるというのに久しぶりに出会った。

5人組で、ギターボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードの
構成の全員男性のバンド。

リードギターのKotaさんはめちゃくちゃギター上手い。
ギブソンなんだけれど、彼だけ見てたら、ヘヴィメタかハードロック系かと
思う感じで、早弾きなんかもするし、メタリカとかそのあたりに
いそうな風貌だった。でも、どこかさわやかさが漂うんだよね~。

で、ボーカルギターのKoheyさんは声がほんと透明感があって
なんかイギリスが漂う感じ。なぜにイギリスかって?
それは彼の歌声を聞いていたらトラヴィスを思い浮かべたから。

まさに彼らは日本のトラヴィスだよ。こんなバンド初めて聞いた感じ。
英語もなめらかに歌われていくし、さわやかだし。
クリーム色のNIKEのTシャツが色白の肌と溶け合っている感じだったな。
彼が持っていたギターはフェンダーのClassic Series '69 Telecasterの Thinlineかなぁ~?
あのバイオリン風な特徴的なあるいみグレッチっぽいような感じのあるやつ。
それがすごく彼に似合っていて、いい感じだったなぁ~。

最近、気付いたんだけど、私の好きなtravisやステレオフォニックスって
イギリスだ~って感じてたわけなんだけど、アメリカの昔のロックの
CSN&Y(クロスビー・スティルス、ナッシュ&ヤング)の影響受けてるのかも
しれないなぁ~って。なんかこの共通項を感じちゃった。
私はあんまりCSN&Y系の音楽って聞いてなかったから、たまたまニール・ヤングの曲を
聞いてから、そっちを聞いたら、なんかそれを感じて。
だから、最初がイギリスなのかアメリカなのかわかんないけれど
そういうロックも好きなんだなぁ~って。


とにかく、ステージ見ながら、CD買おうってそのとき思った。

ライブ後物販みたら、CDは1種類しかなかったので、
選ぶ余地はなかったんだけど、2500円と聞いて
初めて出会ったばかりのバンドのCDを2500円出して
買うっていうのはちょっと勇気がいることなんだけれど
この日ばかりは、「今日買わないと絶対に後悔する。」って
思ったので、お金無かったけれど買った。

そして、そのアルバムがなんと素晴らしかったことか。
それについてはまた別の時に書くつもり。

さて、彼らの素晴らしいステージが終わって
いよいよwinnieだ!

彼らと出会えたのはアブストのおかげだけれど
ほんとうに素敵なバンドだって改めて思った。

「Synchronized」を買って以来、どれほど
ヘヴィローテーションして聞いたことか。

そしてこのステージではそのアルバムから
好きな曲を全部やってくれた!

そして、昔のからは「sweep」とか
アンコールでは「suck my brain」をやってくれた。
本当は「without you」をアンコールでやるはずだったみたいだけど
お客さんの一声で「suck」に変わったんだって。

一年前からファンになったものにとっては、
2度目のライブだから、どの曲が来ても
ラッキーなので、どっちでもうれしかったわけで。

「this storyends」はCDでもかっこよかったけれど
ライブだともっとその奥行きが見えて、ライブで
聞くほうがさらにかっこいい曲だって思った。

なんか

♪this storyends~

っていう部分からの感情放出の感じが
すごくライブでハイになれる。

イメージ的に
ドラゴンボールの悟空の全身から
光が放出して黄金色になる感じ。

そう、会場のファンから
光が上にパア~ッと放出される感じが
感覚としてあった。

なんか言葉で言うのは難しい。

ついついOkujiさんのギターの指の動くに
目がいっちゃうんだけれど
その安定感がまたすごいなぁ~って

指がしっかり弦を離さない感じというか
どっしりとギターを包み込んでいる感じ。


「memories memories」も半端なく
盛り上がったね。

メモリーっていう蝶が会場に飛び回っている感じで
みんながそれを掴もうと飛び上がる感じが
これも感覚としてあった。

「Loveless」も生で聞けてほんとうにうれしかった。
これって名曲だよね。

ステージのioriさんは本当にキュートで
ドットのカットソーに
チェーンのついた黒のスカート。
ブルーグレイのタイツにヒールをはいて
ドットのマニキュアして
ほんとに同性から見ても素敵すぎる。
ロングヘアを振り乱してギターを
弾き、歌う姿はほんとうに美しくロックしてて
こういう女性シンガーもそう見つけられないなぁ~って。
彼女の微笑みも最高だから、きっと男性ファンは
溶けちゃいそうになるんだろうな。

ioriさんとokujiさんのかけ合いが
また素敵だし、ハーモニーもぴったりの
winnie色を出してくれる。


ベースのPaboさんのベースもどっしり響いてきて
また、その弾き方がかっこいい。

ドラムのjinさんも迫力満点なドラミングで
その低音ビートを重視している感じがまた好き。
どっしりと固まりをくれる感じ。

でも、jinさんってドラム叩いているときは
すっごくでっかい感じでどっしりした感じがあるのに
物販に出てこられたときは、なんか繊細なスリムな
感じの方で、またそのギャップが素敵だった。


とにかく、winnieの4人の組み合わせが
そこはかとなく素敵な空気感と色を
私たちに届けてくれる。

4人がいてこそのwinnieだと感じた。

あ~またすぐにでも見たいなぁ~。

でも、なかなかライブに行ける予定は
仕事の関係で立てられそうにない。

今回もギリギリまで行けるかわかんなかったし

大阪も行きたいけれど
無理だろうなぁ~。








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ブンブンサテライツと細美武士

2011年02月23日 | 細美武士/the HIATUS
Ustreamで夢のような対談があった。

細美さんのHPでその対談のことを知り、
偶然にもその日が出張で外に出る分
直帰という形で家に帰れる日だったもので
8時になんとか間に合うように帰れたのは
ほんとうに天からのご褒美のような気すらした。

始まる前、ブンブンサテライツの音楽が流れる。
なんだか、ライブ会場で始まる前にBGM聴いて
ハイテンションになってくる感覚を
初めて家にいて感じた瞬間だった。

始まるぞ、始まるぞ、みたいな。

細美さんとブンブンの川島さんと中野さんが
ソファに座ってる部屋が映ったとき

なんて静かな大人の空間なんだろうって
思った。

結構いつもクールでポーカーフェイスな
ブンブンしか見てなかったので
穏やかに微笑みながら細美さんと語る
2人を見て、本当に細美さんのことを好きなんだと
感じた。

すっごく温かい目をして細美さんを見るの。
こっちまでとろけそうなくらい。

川島さんは細美さんのブログもいつも読んでいるんだって。
「エジプト旅行記」を「エジプト日記」と言って
中野さんにつっこまれてたけれど。

出会いは長崎のジャンボリーだったらしく
川島さんはその前からエルレのライブDVDとかも
見ていて、細美さんにすごく興味を持ったらしい。

そこで、ライブの後にひとりしゃがんでる細美さんに
川島さんが声をかけたんだって。

そこで感じたのは細美さんが音楽に対して本当に真摯に
向き合っているってことで、一方でブンブンの2人は
細美さんにとっては年上なのに敬語で話して下さる
方達で、お互いの印象はすごくよかったよう。

最初の方で私が印象に残っている言葉は

「レベルミュージック」rebel music、反抗の音楽

細美さんがブンブンの音楽をそう呼んだことで

私はそうかブンブンはレベルミュージックだったんだと
なんだか感動しちゃた。

そして、まだCDは持っていないんだけれど
(絶対に買う!)彼らの音楽に惹かれて来たのは
なぜかもわかった気がした。

rebel music、反抗の音楽とはレゲエと関係している。
そしてそれをロックに持ち込んだ人は

そう私の高校時代の細美さん的存在だった
the Clashのジョー・ストラマー。

彼の発言や音楽に向き合う姿はまさにrebel musicそのものだった。

自分が我慢ならない日々のいらだちを
その言葉と音楽で救ってくれたジョー。

きっと今私が高校生ならそれは絶対に細美さんになるだろう。

で、細美さんもそういう部分も持ち合わせているけれども
最初はそこからできた音楽もみんなにただ聴いてもらいたいという
音楽に変わっていくから、とことんレベルミュージックという
わけじゃないかんじ。


Ustreamについて進行役のナタリーの方?が
たずねたら

中野さんはライブの生中継をやったけれど
すごくしんどかったって言ってた。

見えてない部分の準備がすごく大変で
それを思うと何度もしようと思えないんだって。
でも、なかなかライブに来れないファンには
そういうのは必要だと思っているみたいで
それはうれしいけれど、ミュージシャンとしては
そのライブの質や音をどうやっていい音で
配信するかが大変みたい。

軽くUstreamを考えちゃだめなんだね。

それなりの設備がまだ整ってないんだ。

いい音をライブ音を配信するには
ミュージシャン側がいろいろしなくちゃ
だめなんだね。

単にライブ映像を流せばいいんだって
わけじゃないんだ。

だからwinnieの奥島さんも
あえてYOU TUBEにライブ映像を
流さないんだね。
いろいろ音とか考えてのものなんだ。

素人にはわかんない
ハイレベルな考えからなんだ。

で、お客さんも目の前のお客さんの後ろに
目に見えないお客さん(Ustreamを見てる)
がいて、でもそれらのお客さんは
2次的な存在になってしまうのも
ちょっと考えてしまうというような
話をしてた気がする。

ゆえに細美さんは今のところ
考えていないみたいだけれど、

そこで3人がNINの話をし始めた。
トレント・レズナーのプロジェクトNINが
一台のカメラだけでライブ映像を
撮って、それを即座に高音質に変換して
配信しているのを見て、本当に凄いと
思ったという話。

私も生でNINを見たけれど
ステージも驚くほどの摩訶不思議感があって
そのアイディアに驚いたし、音楽も素晴らしかった。

なぜか川島さんが「生きるのが辛い」みたいなことを
言ってて、そういう感覚が共有できるのが細美さんって
感じで、でも2人とも笑顔なのがおもしろい。

そこに中野さんがつっこむ感じで言葉を発して
それがとても素敵だったりする。

ツイッターで対談してほしい内容を募ってたんだけど
そこからいくつかピックアップされたけれど

私が一番聴きたかった

「音楽にはどんなことを可能にする力があると思われますか?」

って言う話題を取り上げて、3人が話をしてくれた。

細美くんはエジプト旅行のときに
あるパキスタン人と会って話していたら
中東あたりの政情について話を聞かされ
そこでこう言われたらしい。

「君ミュージシャンでしょ。音楽でなんとかしてよ。」って

これは私の考えだけれど
世界中の誰もが本当は音楽には世界を変えれる力があるかもしれないって
思っているんじゃないかって。

で、細美さんは

ライブは演劇や映画なんかと同じで見たら
楽しくなるもの。

音楽ってそういうものだと思うけれど
音楽がもしパーソナルに作用しなかったら
世界はもっと悲惨なことになっていたと思う。

それは目に見えない作用をして
世界を変えて行くんじゃないかなって
言うようなことを語ってくれた。

中野さんは音楽はパーソナルなレボリューションを
起こしてくれるっていうような事を言っていた。

ほんとそうだよね。

私の中であるとき音楽が私自身に革命を起こしてくれたから
ある意味、生きるのが辛かった時を超えて今があるんだろう。
それは高校時代だったけれど、クラッシュの音楽によってね。



細美さんがライブDVDを出すのを考えてしまった訳は
お金を払ってチケットを買って来てくれた人にもう一度
お金を払ってDVDを買ってっていうのはどうかと
思って、それで期間限定でライブ映像をYOU TUBEで
配信したんだって。無料でね。

それって行けなかったファンも行ったファンも
同時に楽しめるよね。

でも、ファンはお金払ってでも実はDVDが欲しいんだけどね。
何度も見たいから。

今細美さんはレコーディング直前なんだって。

もしかしたら、アルバムより前に数曲出すかもしれないって。
それってすごくうれしいよね!

彼は今は40曲ぐらいできているらしいんだけど
自分が何回聞いても愛情を感じれるぐらいの曲を
やっぱりアルバムに入れたいと思うとそういう曲は
そうなかなか作れないので、試行錯誤するらしい。
でも、the HIATUSのメンバーがそこから
「これいいよ。」って感じでピックアップしてくれて
それに音を重ねていってくれるからうれしいというような
ことも言ってた。


中野さんたちはおれたちは10曲作ろうと
思ったら10曲しか作らないから、捨て曲はないと。

中野さんは笑いながら、40曲もあったら
一生もう曲作らないでいいやって。


今回ブンブンのライブCDとDVDの発売記念の対談
だったんだけど、中野さんたちは自分たちの音楽を
ライブCDで発売するのに少し抵抗があったようで
最初はエンジニアにまかそうと思ったけれど
やっぱり納得いかなくて自分たちでやり直したらしい。

ライブ会場にいる客と同じような感じで
聞けるCDを作ろうって思ったみたい。

ライブCDの存在理由ってそういえば
どうなんだろう?

ライブCDはいいか悪いかの2つに分かれると思う。
ひどいものもあれば素晴らしいものもある。

やはりそれはそのバンドやアーティストの
レベルにもかかわると思うけれど。

遠い昔でいえば
ディープパープルの「LIVE at Japan」とか
チープトリックの「Live at 武道館」とか
ライブ盤での名盤もあるし、

グリーンデイのライブ盤や
SIAM SHADEのライブ盤とかもいいと思う。

ライブ盤を聞くときは目をつぶって
ヘッドホンの音のレベルを上げる。

すると本当にライブ会場にいるみたいな
感じになるからそれはそれで楽しい。

ブンブンがライブで使っていた不透明幕について
細美くんがどんな感じか聞いていた。

すると2人は幕から会場は実は見えないけれど
その向こうにいる人たちのエネルギーみたいな
固まりみたいなのをすごく感じて
不思議な感覚になったみたいなことを言っていた。

ここで思い出したのがゴリラズ。
彼らはアニメーションのキャラであるわけで
その幕に写し出された裏でデーモンたちが
実際に演奏しているわけで、デーモンも
ブンブンみたいに感じてたのかなって。


音楽をやり始めたきっかけみたいなのを
司会者の人が聞いてて、

細美さんは会社員だったけれど
いつのまにか音楽の方へ来ていたみたいな
話だったかな。

それでおもしろいなと思ったのは中野さんも細美さんも
音楽で食って行こうと未だ決めかねている
って言ってたこと。今も?って。

でも、細美さんは食えなくなっても音楽は続けてるって

そして、音楽をやっているっていうより
一生かけて、歌がうまくなったらいいなぁ~っていう感覚なんだって。
それが楽しいんだって。


ここまで徒然なるままに
話題も本番中の順番では決してないと思う
記憶のままに
書き連ねてきたけれど、

もちろん書けてないところいっぱいあるけれど

ほんとうにすばらしい対談だった。

音楽レベルの高い人たちの会話というのかな。

一般のただの音楽好きな私みたいなやつには
とうてい入れないようなレベルの対話。


でも、それが自然体で素敵なんだよね。

いつかthe HIATUSとブンブンサテライツの対バンみたい。

細美くんはオールナイトで夜中3時ぐらいにブンブン見たいらしい。

私もいっそ、オールナイトのライブ行った方が
終電気にしないでいられるからいいかも。

でも年齢がね~。体力的にね~。

クラブな感じでチャラ男くんたちが女の子を見つけにくるような
空間で、こういう2つのバンドがライブしたらどんな風な
化学反応が会場に起きるのか見たいらしい。

きっとチャラ男くんはロック君に変わり
チャラ子さんはロックレディに変わるだろう。

いい音楽のシャワーを浴びたら、
なんだか生まれ変わった気がして
自分革命を起こしたくなるから。

1時間なんてあっという間だったけれど
最高の時間だと感じた。




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あなたの誕生日だから

2011年02月22日 | 細美武士/the HIATUS
今日はあなたの誕生日ですね。

辛い一日もあなたがこの世にいてくれると
思うとなんだか心強いです。

ライブに行けない人にも
いつもあなたなら同じように
音楽を届けてくれるから
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君と言葉を交わしたなら

2011年02月20日 | 邦楽
私がすごく心が充実するときは
もちろん、いい音楽を聴いたときであるのは
日頃の私のブログを読んで下さっている方は
わかってくださると思いますが、

同時に素敵な言葉の交換が出来た時も
すごく心が豊かになった気がして
いつもより空がきれいに見えたり、
冬場に咲く菜花の花がすごくまぶしく見えたりします。

でも、そんなにいつも素敵な言葉の
交換なんてできるわけではありません。

たまたま偶然がそういう幸せな瞬間を
もたらしてくれることもあるでしょうし、
それはいろいろです。

ツイッターとか流行ってますし
私も実際にはやったりしてますが
そんなにつぶやかないというか
人のつぶやきを見ることが多いです。

とても短い中にキラキラ光る言葉を
つぶやける方はすごいと思いますが、
ツイッターにそんなに力入れて言葉を
つぶやく方ってそういないので、
たまに凄い!って感じる方もいますが
あれはあの軽さでいいかと思っています。

だいたい私がたまにつぶやいても
別に誰が反応するってわけもなく
独り言みたいなもんですから(笑)

たまに相手してくださる
ミュージシャンの方たちは
本当に気さくで素敵な方だなぁ~って
余計にファンになるのですが、
あまりこちらがしつこいと嫌われそうなので
適度につぶやくことにしています。

本当はもっとその話題につぶやきたくてもね(笑)

というか、全体的にそうつぶやいてませんけど。


ツイッターでは長々と書けませんが、
たとえば、どなたかのブログに
メッセージを送ることもたまにあります。

それはどうしても伝えたいことがあるときだけで
めったにないですが、たまに書きます。


大人なのに
お互いに別人になりきって
お互いに本当は誰かわかりながら
その役のまま言葉を交換するっていうのも
バカバカしいけれど、おもしろいなと
最近思います。

って別に変なサイトで書き込むとか
悪い事してるんじゃないですよ。

子どものときから
言葉遊びっていうのが凄く好きな子だったので
小学校の学級文集に自分をどことかの博士に
仕立て上げて、訳の分からない論文みたいなのを
書いていたクラスの男の子に
「この人ってすごい!」って思ったのを
最近、思い出すことがありました。

私はそういうファンタジックな会話ができる
人がきっと好きなんだろうなって。

それは恋愛とかではありませんよ。

男女ともにひとつのテーマに乗って
お話をしてくれる人が好きなんです。

OL時代の友達に古典にはまっている女の子がいて
その子との会話がツボでした。

お互いに違う部署で秘書してたので
用事でその子が私のところへ来たときに
まるで中高生みたいに小さく折り畳んだ手紙を
そっと私に渡して帰るのです。

で、中身には
「今宵はいかがいたしまする?」のような
へんてこなあるいは時にまさに古典調そのもので
手紙が書いてあるのです。

シェークスピアの本を読んだら、
その中の言葉の引用をして遊んだり
そういう、いろんなところから
言葉を引っ張り出して遊べる人が好きでした。

でも、実際にはそういう人はあまりいませんが。

最近では自分の近所にいる中学生のワンピース好きに
マンガ「ワンピース」の中の言葉を
使って言葉遊びしたりすることもありますが、
案外、中学生も喜びます。

みんな自分がはまっているものから引用する言葉が
好きなんだと改めて思います。

音楽でも好きな歌からの詩の引用なんて
私は大好きですものね。


感性の豊かな方と言葉を交換するのは
本当に楽しいです。
あー言ってもこー言っても
ちゃんとそれにはまる言葉や
たまに変化球も返してくれるので
ものすごくうれしくなってしまいます。

そして、私の言葉をほめてくれたりしたら
ほんと幸せいっぱいになります。

ここでもコメントを下さる方たちには
いつも温かい言葉をいただいて
それもほんとうに幸せだなぁ~って
感じます。

ありがとうございます。

でも、日本には海外のサロンのような文化が
ないので、アフタヌーンティーと言っても
結局女性達が世俗的な会話をするのが多くて

たとえば、
「今日はエジプトについてお話しましょう。」

なんてことはあり得ませんものね。
って、そんな事言ったら逆に
「この人、変。」って思われるのがオチ。

海外ではそういうのはふつうにあるんだけどね。

「エジプト」って言っても
国自体のことから、今の政情のこと
あるいはスフィンクス、ミイラ、砂漠
ってなことから
映画「ハムナプトラ」や
細美くんのエジプト旅行記まで

いろんな展開がくりひろげられる可能性が
あるわけで、人が多ければ多いほど
おもしろい展開がそこで起きてくるんです。

そんな場面を日本で捜すのは
本当に難しいし、周りにそういう人も
あまりいないので、こうして
ひとりブログでぶつぶつ書くしかないのです。

こういう話はやっぱり劇団の人とか
作家、ミュージシャン関係の人とすると
おもしろいです。

でも、なかなかお会いして話す機会はないし。

遠い昔、お話したYMOの細野さんもほんと
話題の豊かな方だったし、
俳優の生瀬さんとか辰巳さんとかも豊かだったし、
歌舞伎役者の方も
東映の脚本家や助監督さんも
カメラマンさんも美術監督さんも
東京のパントマイマーの方も
アメリカの元ブロードウエーの女優さんも
イギリスのパンクバンドの男の子も
ニューヨークの小劇団の男性も
ロイヤルバレエ団の女の子も

みんなお話しするとネタがつきないというか
いろんな展開に話がころがっていくので
素晴らしいなと思いました。


なんだか今日は訳わかんないブログですね。


とにかく、言葉って素敵だってことを
言いたかったんです。







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心から血がでているような音楽

2011年02月18日 | 細美武士/the HIATUS
申し訳ないけれどきっと半年ぐらい細美さんのラジオは聞いてなかった。
というのもいつもネットに繋いでいるマックだと聴けないから
いちいちウインドウズの方に繋ぎなおして立ち上げるのがおっくうになって。

しかも平日は毎日疲れきってるからパソコン自体そんなに見てないから
ついつい聴き損なったまま今に至ってる。

久しぶりに繋いできいてみたら
やっぱりそこには言葉の宝石が散りばめられていた。

いつも思うんだけれど
読まれるリスナーのメールの内容も
うまくまとめられていてすごいなぁ~って
あれももしかしたら
細美マジックなのかなぁ~って

彼が読めばどんな文章もキラキラしてくるっていう。

ネット放送だからいつも流れる曲のタイトルしか
聴けないんだけど、ラストにはPinkの曲を流したんだね。

彼はPinkが好きだと言ってたけれど
私もアメリカの女性シンガーの中で上位に入るシンガーだ。

彼女はそもそもはR&B系でデビューしたと思うんだけれど
あるとき、エアロスミスのスティーブン・タイラーと共演したんだ。
そのときぐらいかな?急に彼女が変わった気がした。
ロックテイストがすごく強くなったんだ。
その頃からすごく彼女が好きになってきた。

「Don't Let Me Get Me」っていう曲に最初惚れちゃったかな。
でCDも買っちゃった。

是非、またYOU TUBEとかで聴いてみてほしい。

そんなpinkのことを細美さんは
すごく大人な人なのにいまだに高校生の気持ちを歌に出来る人で
心から血がでているような歌を歌える人っていうような
ことを言ってた。まさにそうだと思う。

細美さんが何度も聴いて泣いたって言ってたように
私も泣いた。それぐらい自分の心の傷にふれちゃうような歌も
彼女は歌うんだ。もちろん元気な曲もね。


あと細美さんが言っていた平和。

なるほどなって思った。

命を燃やすべきものがあって、それに日々捧げられる状態になれること
何も起きないのではなくて、みんなが自分の人生を楽しめるというのが平和なんじゃないかって

やっぱり彼ってすごいね。

彼がすべて正しいとかそういうのではなくて
彼の言葉は何かを考えさせてくれるきっかけをいつもくれて
いわば私の生きて行くうえで方向を見失ってしまったときに
羅針盤になって、こっちへ行ってみたら?って
ちょっと肩をたたいてくれる。

細美武士っていう人にほんとうに出会ってよかった。


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Synchronized

2011年02月18日 | winnie/ 99radioservice/
winnieというバンドと出会ったのは去年の5月。
京都のMOJOでABSTRACT MASHのライブを見たときだ。
対バンで彼らを見たんだけど、一発で圧倒されちゃった。
独特の空気感というか、男女のボーカルの妙というか
あと、私の好きなドット満載のギターやらなんやら

まあ、カメラマンの橋本累さんと同族な気もしないではない。
というのも、サウンドシューターで買ったドットタオルを
そのままライブに持ち込んでなんの違和感もなく
winnieのファンのようにいられたから。

そういう私もドット族だ。
持っているカバンの7割ほどが
ドット柄。黒字に白が多いけれど(まさにwinnieか塁さんかという)
ピンク地にドットとか緑地にドットとか水色地にドットとかもある。
パジャマもドット。ルームソックスもドット。

それはさておき、

そんなwinnieの新作『Synchronized』を今ヘヴィローテーションしてる。
聞けば聞く程どんどん好きになっていくそんなアルバムだ。

すべて英語詩で、日本語訳は入ってないんだけれど
使われている英語やその韻やら同じ単語のくりかえしが
その曲を自然と伝えてくれるので英語だから意味わかんないって
ことはないし、すっと流れ入ってくる英語だから気持ちいいんだ。

「this storyends」という曲は

最初のギターのイントロとリズム隊の
カッティングがなんかすごく研ぎ住まれている感じで
好きだ。かなり早弾きなんだけれど、泥臭くないというか
すっきりしているんだよね。近未来的というか。

ギターボーカルのOkujiさんはハードロックとか
70年代も80年代も90年代もなんかすごく詳しくて
驚いちゃうんだけれど、そんなHR/HM系の人が
winnieのサウンドにどのように味をつけているのかが
この曲を聞いていると感じられるよね。

一見、ポップで聞きやすいロックなんだけれど
その根底に流れているのは純粋なハードロックで
そこがこのバンドの強味だって思う。

決して弱くない、芯がしっかりあって
iroiさんのきれいな歌声がその激流のロックメロディの
上を流れていく感覚はほんとうにうっとりしてしまう。


over and over, and overとか

you could maybe hide it,
maybe go roundとかの部分が

winnieだって思っちゃう。


okujiさんのhere right nowって
いうところが好きだったりするし

ioriさんの歌うところは本当に好き。

ギターのインストのところも
本当に好きなフレーズ。

「memories memories」

なんか出だしの香りが
「ラジオスターの悲劇」っぽい感じで
そこから好き。

これだけmemoriesをくりかえしていても
ちっともいやにならない素敵さが
彼らの持ち味だよね。

2人のハーモニーもすごく合っていて
本当に気持ちいいんだ。

なんか澄んだ水の中を
泳いでいるような気持ちになる。

ここにこのアルバムのタイトルが
関係あるのかな~。
水に潜っている感じ。


「tomorrow's sign」

結構ドラミングも速いんだけど
ギターも裏で思いっきりかき鳴らしているのに
ボーカルはやっぱり柔らかくて
まるで高級車みたいな感じかな~。
エンジンは高速で回転していて
すごいスピード出しているのに
室内は静かでゆったりしている感じの。

この曲の後半のインストの部分が
ものすごく好き。

あの車輪が回転するような
ギターワークが好みです。

SIAM SHADEのDAITAさんに通じる感じの。

「flame」

flame you~♪あたりの
半音上がっていく、ジャージーなところが
すごく好き。ジョー・ジャクソンが弾きそうな
感じなのにハードロックがそこに混ぜられていて
私の好きなものが混ぜ合わされている感じ。

ピアノが入るところも
まさにジョー・ジャクソン風なんだけれど
そこがこの曲をゴージャスな感じにしていて
ドレスアップしている気分にさせてくれる。

「loveless」

この曲のタイトルからしても
マイブラッディバレンタインを
意識しているのかなと思ったけれど

本当に私はwinnieは
日本のマイブラになれると思う。

この曲の合間に
ふとthe pillowsのfunnybunnyっぽい
メロディも香るときがあって
そこもまた好き。


なんか好きだらけだよね。


去年実際にお話したioriさんは
とっても気さくでほんとうにかわいくて
フォトジェニックな人だった。

okujiさんとはお話してないので
一度お話できたらなぁ~って
思う。だって、本当にロック詳しいんだもの。


タワレコで買ったら、黄色地に赤いドットの
タオルもらったけれど、なんともいえない
色合いだけれど、ライブには持って行こうと思う。

本当は白黒ドットのピックが欲しかったな~。



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Diver

2011年02月11日 | NICO TouchestheWalls
気がつくと去年一年一度もNICO Touches the Wallsのライブに行ってなかった。
ブログ自体にもあまり登場してなかったね。

それは以前のブログに書いたような感じが
自分とNICOとの距離を少し開けたのかもしれない。

何度も言うけれど
私の彼らとの出会いは「夜の果て」
あのイメージが彼らだった。

どこか光より影の方が強くて
行き場の無い怒りのようなものがあって
光村くんが何かを模索している感じが
NICOだった。

焦燥感
孤独感
怒り
失望
わずかな希望

そんなものを音に鳴らすバンドだと
勝手に解釈していた。

ところが、「オーロラ」のアルバムが
リリースされたころから、どこか
そんなイメージは間違ってたんじゃないかと
感じざるを得なかった。

カラフル過ぎるというか
アメリカのお菓子のような
そんな印象が強くなってきた。

ソニーのプッシュもかなりあって
会社がどれだけ彼らに期待しているか
素人にもわかるくらいだったけれど
そんな中でメンバーはどう感じているんだろう?
って思っていた。

いつのまにか
自分たちのペースで動けなくなっているんだろうなって。

おそらくミチナキミチをやったのは
インディーズのバンドがリリースなんて
まったく決まってない曲をライブ会場で
鳴らし続けていき、それが音源もないのに
どんどんファンの間で広がって
リクエストを聞くとそのタイトルがあがってくる
そんな感覚を呼び戻そうとしてやったんだろうね。


最新のシングル「Diver」
これを聞いたとき、やっと私はもとに戻って来れた気がした。
あ~やっぱり私のイメージしてたNICOは存在していて
それが本当の姿だったんだって。

「サドンデスゲーム」から戻ってきつつあったけれど
「Diver」でやっと這い上がれた感じがした。

これは潜る意味があるんだろうけれど
私はこの曲で潜っていた水面からガバッと水上に顔を出して
やっと呼吸できた感じだ。

そして光できらめく海面を見た気がした。


こういう曲なんだ。
私が好きなNICOのやる曲は。

人間くささが漂って
激しいドラミングと
ギターのノイズとかっこいいインスト
ベースの力強さ

どこかのインタビューで光村くんが
「オーロラ」はオブジェみたいなアルバムと
言ってたけれど、本人もそう感じていたんだ。

それはいい意味にも悪い意味にもとれるかもしれない。

いい意味なら誰が聞いても美しく楽しく聞けるアルバムであり
悪い意味なら反骨精神や汚い部分や人目に出せない部分
は見せてないアルバムなのかもしれない。

「Diver」を聞く感じでは今度のアルバムは
きっともっと、リヴェラルな感じの美しさや楽しさにこだわらず
ドロドロなものや汚れた部分も含めて吐き出してくれるんじゃないかと
思っている。

だって、聞く人たちは毎日いいことよりむしろしんどいことが多くて
汚い人間社会で溺れそうになっている人の方が多いんだもの。

そういう人が流れてく木切れの端っこでもつかんで、
その流れに負けないように泳ぎ続けて前へ進むっていう
そんな力をくれる音と歌を彼らは今度は手渡してくれるんだろうと
信じている。NICOの歌がその木切れみたいになるって。
そして、その横でNICO自体もいっしょに泳いでるっていうね。

カップリングの
「友情賛歌」はちょっとブルースまじりでもあるけれど
サザンっぽいところもあって、こういうのもまた彼らの
もうひとつのらしい面だと思った。

今年は4月にNICOのライブに行くつもりだ。
1年あいたその間に彼らがどれだけ
でかくなっているかを体感してこようと思ってる。

そういえば私が最初にNICOのライブを見たのも4月。

彼らの「April」っていう曲を久しぶりに聴いてみよう。

まだ2月だけれど4月が待ち遠しい。



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「小さな君の手」

2011年02月08日 | 邦楽
マキシマム・ザ・ホルモンの「小さな君の手」のPVを初めて見たときは
ほんとうに笑っちゃった。
やってくれるなぁ~って。
彼らが本当に方向を転換したなんてこれっぽっちも思わなかった。
私からすれば、ファンキーモンキーベイビーズみたいな曲なんて
こんなに簡単に俺たちは作れちゃうんだよ~。って感じで
世にはびこる軽~くむずむずするような音楽を
一掃すべく動き出そうとしている彼らの意図が見えた気がした。

で、実際の新曲はやっぱり彼らならではの曲だったね。
PVはどこかレッチリを思い出しちゃったけれど
やっぱり彼らはマキシマム・ザ・ホルモンだ。

あの新曲のPVから想像したら

亮くんからすれば
自分が作った曲ではあるけれども
こういう手のサウンドには
ヘドが出るっていう感じかな?

胃がいたくなるというか。

たぶん、ファンモンファンからすれば
逆にホルモンの曲に胃が痛くなるのかもしれない。

ただ、私はどんなに自分が嫌いなサウンドであっても
音楽を自分で作り上げるっていう人はリスペクトする。

その行為自体は素晴らしいことで
決して私のような凡人にはマネできないわけで
それをやって、セールスも伸ばして
世に知らしめている人たちはやっぱりすごいと思う。

だからファンモンの曲は受け入れられないけれども
彼らを音楽人としてはすごいと思っている。

さらにその上をいくホルモンは
ほんとにほんとに素晴らしいと思っている。


今日のブログを見に来た人は
最近の一連のブログに登場するアーティストたちと
まったく別のジャンルなので
そのアーティストのファンの方は
引いてしまうかもしれないけれど

私が好きになる音楽はジャンルなんていう壁は
取り除かれている。

自分が好きだと感じた瞬間からどんなジャンルの音楽も
最高になるんだ。


ホルモンは生でもライブ見たけれど
ほんとにパワーが満ちあふれていて
しなびた身体が栄養をもらえるみたいになる。

本格的に始動してくれてうれしいな。

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ウエサじゃないよ!ユーエスエーです!in OSAKA vol.4

2011年02月07日 | 真田暎人/UESA
2月5日(土)天気晴れ

大阪福島2nd LINE

UESAワンマンライブ

私にとって今年初のライブがUESAでしかもバンドバージョンだったので
片岡大志さんもギターで参加ということで、去年に引き続き
年初めのライブは片岡さんとUESAという組み合わせでスタートしました。

この日はソウさんもライブを見に来られていて
久しぶりにお会い出来てとてもお元気そうな姿を
見ることができてよかったです。

何から書いたらいいのか
ちょっと頭の中を整理してと。

いろんなライブハウスを体験していますが
私にはやっぱり2nd LINEには深い思いがあるなと
改めて思いました。
店長の今富さんも相変わらず温かい微笑みを
返してくださるし、電車のガタンゴトンも相変わらずで
真田さん曰く「このライブハウス、ロックの神様住んでて
途中でしょうもないことしたら上で怒るって」っていうような
MCしてたけれど、ガタンゴトンってロックやんって
ホント思います。

今思い出したけれど、昔のアメリカの大物バンドに
グランドファンクレイルロードっていうバンドがいて
そのバンドがそれよりもっと昔に出ていた
「ロコモーション」っていう歌をロック風にカバーしたら
めちゃくちゃ売れたのです。まさにバンド名にも
線路がついてるし、ロコモーションは機関車のことだし
そんなロックを生み出す電車の走る下のライブハウスに
ロックの神様が住んでるっていう真田さんの話はまんざら
作り話ではない気もしました。
ちなみに原曲の作曲者はあのキャロル・キングです。

さて、会場はワンマンライブだからか、かなりたくさんの
お客さんで埋め尽くされていました。みんながどれだけ
このワンマンライブを待ちわびていたかわかります。

さて、セットリストは大阪、名古屋、東京と違うらしいから
大阪の分書いていいですよね?

(UESA&しんぺいさん)
UESAのテーマ
星のリンダ
ハローハロー
マーチ
ダイヤモンド
真っ赤な糸
架け橋
Life goes on
私の彼はギタリスト
everybody needs someday

(UESA)
フリスビー
キャラバン
楽園

(UESA&バンド)
誰かが君に恋してる
光の子
スターダストラブソング
好きな人
kiss
パパリーナ
クラクラクラブ
summer movie
Our song

(UESA)
En) where is love

大阪では全22曲とアンコール曲1曲やってくれました。

そのうち1曲目から10曲目まではしんぺいさんのカフォーンの
加わった3人バージョンで

11曲目から13曲目はUESAの2人だけで

14曲目から22曲目はバンドバージョンで

アンコールはUESAだけという

パフェのような構成のワンマンライブでした。

バンドメンバーは

ギター 片岡大志さん
ベース カズさん
ドラム しんぺいさん
キーボード 北村さん

ギター 植田健一さん
ボーカル 真田暎人さん

私はDIANA∞DIANAのライブを
見たことがないので、カズさんとしんぺいさんが
元メンバーだと知りませんでした。
だから、まったく彼らの演奏のみで彼らを見ることができました。
なんの偏見もひいき目もなく、真っ白な初めて見る感じで。

だからこそ、すごく新鮮でした。

特にベースのカズさんがインパクトがありました。
こういうことはあまりないのですが
その人からバンドが見えるっていうのか
この人がベースにいるロックバンドって
細美君の言葉を借りるなら
「すっげーロックバンドになるんじゃないか」
っていう不思議なオーラが出てました。
今はどういう活動をされているのか
私はまったく知りませんが
カズさんがめちゃくちゃベースで暴れている
激しいロックバンドを見てみたいなって
思いました。
ってご本人がそういうバンドがお好きかどうか
まったく知りませんし、DIANA∞DIANAは
改めて映像とかで見たらそういう感じでは
ないのですが、もし私がバンドを作るなら
(って私がやるんじゃなくてメンバーを集める
役割を担うなら)ぜひとも欲しいベーシストです。

FACT系のバンドに欲しい感じですね。

さて、しんぺいさんは淡々とドラムをされる方なんだけど
力強いんです。感情を出さないけれどドラミングで
感情を表してるっていう感じでした。そこがすごいなって。

キーボードの北村さんは
楽しそうにキーボードを弾いてらして
その音がすごくUESAバンドに色をつけてくれました。
やっぱりキーボードっていいですね。

大志さんのHPにも載っているあの大きなしずくのような
やんちゃギターをやっと生で見ることができました。
大志さんもすっごく楽しそうにステージを動き回って
ロックな大志さんを見れてうれしかったです。

そして、UESAのお二人。

植田さんはあんなにもエレキを持つとナチュラルになるんだと
その動きに本当のところはエレキの方が好きなんだろうなと
思ってしまいました。もちろん、今アコギも日夜練習されて
どんどん素敵なアコースティックギタリストになられてますが
本来はエレキギタリストなんだろうなって。

ヒデトさんは今回はグレッチは持たず、ボーカルに
専念してましたが、パントマイムのような手の動きやら
激しい動きやら、あ~これが彼の私が好きな姿だなぁ~って
改めて思いました。

UESAで2人だけで歌っているときはどこか控えめな感じが
してしまうんだけれど、バンドのボーカルになると
すごく貫禄が出て、やっぱりこの人はフロントマンなんだと
感じさせてくれました。

「光の子」のバンドバージョンは本当に泣きそうになるぐらい
かっこよかったです。キーボードの音もすごくいい感じだったし
ドラムのシンバルの音がすごくこの曲を輝かす役割を担っていました。

「スターダストラブソング」この曲はJet Lily Starで歌われそうな
曲だから、ドラムが入って、ベースが入って、ギターが入ることで
すごく生き生きとしてきてる気がしました。

♪離れるな~離れるな~

とか

♪気がつけばいつもそこにいるよ

とかのあたりのヒデトさんの
目を強く見開いて会場を見据えて歌うところが
すごく胸に響きました。

あんなに強い目力で歌う彼を
そう見る事はないので、すごい歌だなと思いました。

この曲のギターの演奏部分もすごく好きです。

「好きな人」ピアノのイントロがすごくこの曲にあっていて
ファンタジックな色を出してました。2人だけでは出ない
ドラムやベースやエレキギターやキーボードが
重なり合って深い音を作り上げて行くところに
この「好きな人」の深さを感じる事ができて
余計にせつなさを感じました。

鉛筆だけのデッサンにどんどん色が塗られて
その好きな人が浮き上がってくる感じが
音から感じられました。

バンドサウンドならではの奥行きですね。

「kiss」これをUESAだけで聞いたことがないので
元がどんなのか想像できないのですが、バンドでは
まるでサザンロックみたいでした。あるいは
T-REXっぽい感じもありました。途中から
Jet Kellyっぽくなって、懐かしさもありました。

「パパリーナ」ってバンドでやるとJガイルスバンドっぽくて
すっごくかっこいいなって改めて思いました。これは
バンドでやる曲なんじゃないかって。アコギでやるのは
もったいないなって。これを歌ってる時のヒデトさんの
楽しそうな顔が忘れられません。植田さんも笑顔いっぱいで
大志さんとギターで絡んだりして、ロックバンドだ~って
空気感いっぱいで。植田さんのソロのところもすっごく
かっこよくて。ヒデトさんがパフォーマーとして一段と
輝いていて、すばらしかったです。

「クラクラクラブ」のギターとキーボードのイントロが
まるでラヴァーボーイの「それゆけウイークエンド」(邦題)
を思い出すような感じで、それがすっごくかっこよくて
いつものクラクラクラブとはまたちがった感じが
楽しめました。

「summer movie」のバンドバージョンでは
客もかなりテンションが上がってて、一気に
エンディングへの高揚感を作り上げた気がしました。

そしてラスト「Our song」のイントロのドラムと
植田さんのギターの部分から好きだ~って思いました。

英語詩で入るのは珍しいけれど
日本語部分も含めてどこかアメリカのロックサウンド風で
ギターのソロも素敵で、これも絶対にバンドで
やってほしい曲だなって思いました。

会場との

♪ただそばにいるだけですばらしい

というくだりのかけ合いが
素晴らしかったです。

エンディングの曲として
会場を大きく包み込む歌として
まさにぴったりの曲でした。


とここまでバンドの曲ばかりについて書きましたが

3人バージョンも2人バージョンも素敵でしたよ。

「架け橋」を3人バージョンで聞けるとは思ってなかったので
うれしかったです。

「Life goes on」がかなり私は好きです。
これのアコギと歌のからみは素敵だと思います。
これは逆にバンドじゃない方がいいのかな~。

「キャラバン」は思っていたイメージとは違ったけれど
summer movie系列の曲のような気がしました。
これをバンドで聞きたい気がしました。


すべての曲について書くと果てしなくなりそうなので
このあたりでやめますが、


今回UESAの2つの顔が見れたので
よかったと思います。

バンドで大阪まで来るっていうのは
本当に大変だったと思います。

7人でワゴンに乗り、遠征してくるっていうのは
かなり疲れるし、運転しているときは
気を抜けないし、ちゃんと眠れてないまま
ライブをやって、でも最高のステージで。

ここに彼らの大阪のファンへの思いを
十二分に感じることができました。

ヒデトさんも植田さんも
決して大阪を忘れているわけじゃなくて
できるだけ関東のファンの人たちと
差をつけないようにしたいと
願っていることを彼らがこうして
来てくれたことで証明されましたね。

もちろん、地理的にどうしても
無理な事も多々あるけれど

音楽はいつもそばにいてくれるって
このステージを見た人は感じられたでしょう。

もちろん来たくても来れない人も
いただろうし、そういう人にも
彼らの音はいつか届くし、そばには
きっといてくれます。

あ~どうにか届けられないかなぁ~
あの素晴らしい夜を

この文章だけでは伝わらないだろうなぁ~


でも、いつか絶対にあなたのところへも
届くはずだから。

名古屋、東京は行けないけれど
多くの人が幸せになることは
わかっているから。


















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