HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

THE BACK HORN 「KYO-MEI ワンマンツアー」~暁のファンファーレ~at 滋賀U★STONE

2014年10月18日 | 邦楽
2014年5月5日(月)雨ときどき曇り


滋賀U★STONEは初めてのハコ

滋賀県にここができてから、ハックルベリーに来てたバンドも
ここに来るようになって、なんか寂しくはあったけれど
このような大きさのライブハウスでバックホーンを見れるなんて
思ってもいなくて、本当にうれしかった。

あいにくの雨降りではあったけれども
そんなことを吹き飛ばす勢いで
汗のほとばしるのを身近でみれるぐらいの感じで
本当にバックホーンの熱さを全身で感じて来た。

滋賀にくるのは6年ぶりぐらいとか言ってたような気がする。

だいたいこのレポを途中で放ったらかして
今まで置いていたので記憶もあいまいで申し訳ないけれど
あれから数ヶ月経ってもあの光景はまだはっきりと思い出される。

山田さんはいつも戦いの体勢だ。
前のめりでマイクにかみつくように歌う。
そしてその歌声に自分自身が抱え込んでいるものが
ひきずりだされて、

「ほら、そんなもの捨ててしまいな」っていうような
感じでライブが終盤にかかる頃には解放されて
なんだか体が軽くなったような気がしてしまう。

松田さんがいつものようにMCをメインに引き受けて
いろいろ話してくれるんだけれども、
これはたぶん山田さんが言ったんだけれど
ステージがすごく熱くて、冷風がこない。
実はそれは以前ブラフマンのTOSHI-LOWさんが激しく
ステージングした時に壊しちゃってそのままとか。
それを受けて、松田さんは「やっぱり凄い人だ。」と
言ってました。カリスマは違う敵な?

みんな「わかる~。」って感じで聞いてたけど(笑)

栄純さんも結構前に出て来てくれて、ほんとすぐそばに見れた。
光舟さんもやっぱりかっこよかった。

「飛行機雲」が生で聞けてよかった。大好きなのです。
もちろん他の曲も好きな曲ばかり。

彼らのライブに行くと熱くなることはなにも恥ずかしいことじゃなくて
全身全霊で戦えよ!って言われている気がする。
自分の日常やいろいろな悩みにあえて戦いを挑んで突破して行け!と
激励されているような気にすらなる。

彼らほど温度の高いバンドを知らない。
高温バンドだ。
あれだけ汗だくで、熱情的に歌うのに山田さんはさわやかさを失わないんだよね。
他のメンバーもコテコテしてなくて、さわやか。そのギャップがまた魅力なのかな。

自分が生きててよかった!とライブ後にいつも思えるバンドがthe BACK HORNだ。
同じ時代に生きててほんとうによかった。




月光
シェイク
ホログラフ
飛行機雲
コバルトブルー
バトルイマ
ビリーバーズ
戦う君よ
甦る陽
コワレモノ
涙がこぼれたら
幻日
ひょうひょうと
ブランクページ
舞姫
シンメトリー
アンコール:
サナギ
ブラックホールバースデイ
シンフォニア
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BUMP OF CHICKEN Tour「WILLPOLIS 2014」at 石川県産業展示館4号館

2014年05月04日 | 邦楽
2014年4月26日(土)晴れ



BUMP OF CHICKENとの出会いは去年の年末のRADIO CRAZYの
時のライブの感想にも書きましたが、出会いは結構昔です。
まだハイラインズレコードで彼らがCDを出していた頃から
聴いていたので、年数はかなりあるし、ほとんどのCDを
持っています。

が、去年のレディクレでのライブが初ライブでした。
そして、今年初のワンマンライブに行くことができました。
なんて時間がかかったことでしょう。
しかも、地元ではなく遠くへの遠征という形で。

土曜日にあるライブで日帰りで行ける範囲はここだけでした。
ゆえに車で行ってきました。

石川県自体何十年ぶりというぐらいの場所。
そして、そこで初のバンプのライブを見るなんて
なんか不思議でした。

バンプも2年ぶりぐらいの石川県だったようで
でも、MCではどこにでもあるミスドに入って
藤原くんはポンデリングを買って食べたそう。
市場に行ったけれどしまっていたようで。

会場の周辺にはファンが写真を撮れるように
バンプの機材トラックが3台別々の場所に置かれていて
私もそこで写真を撮りました。

グッズ販売のところは到着した時には人は少なくなっては
いましたが、その分グッズもいろいろと完売していて
なかったです。

でも、少し買えたのでよかったです。


まだツアーは続いているので詳しくステージについて
書く事はしませんが、最初から圧巻でした。

家でCGを作っている人間がいるので
その様子を見ていて、どれだけそれが凄いものかと
そして時間とお金と技術が結集しているかが
わかるようなそんなオープニングでした。

ライティングもセンスや技術も素晴しいものでした。
映像の出し方やカメラアングルもすばらしかったです。

ここにSEKAI NO OWARIを出したら、バンプのファンに
怒られそうですが、私はどちらもファンなので
読み流してください。

セカオワは実際にセットを作ったり、ものをそこに出して
ステージを表現するのに対して、バンプは手に取れないもの
掴めないもので視覚で楽しめるような空間を作るんだなと
感じました。

人の五感を信じているバンドというのか。

藤原君が「もう15年ほどバンドやってるんだけど」って話してましたが
それなのに昔まだ今程名が知られてない頃の彼らのトークをCSとかで
見てた頃の雰囲気と変わってないテンションなのがいいなと思いました。

すごく自然体でふんわりしている感じ。

主にチャマ(直井さん)がMCしてましたが、藤原君も自然な流れで
お話してくれるし、そういう雰囲気が好きです。

そして、石川県が一番いいライブだったって最後に言ってくれたり
藤原君が今日は本当に声がよく出た日だったと言ってくれたのもうれしかったです。

会場によってセットリストが少しずつ違っているようなのですが
「花の名」が聴けて本当によかったです。

この曲にはすごく思い出があったからです。
この曲が出た頃の自分やその周囲にいた人たちのことを
思い出します。

「orbital period」というアルバムはある少年と出会ったアルバムでした。
なんにもやる気が出ない少年にとって、バンプの音楽が彼の支えとなっていました。
そんな子と私はバンプを通して心を通わせるようになりました。
そして、私がまだこのアルバムを聴いてなかった時に彼が「聴いて」と持って来ました。
そして聴いた感想を手紙にして渡しました。
なぜだかわかりませんが、その手紙をその子のお母さんが読まれたようです。
そして「母さんが泣いてた。」とその子が私に言ったのです。
私はただ本当に曲の感想を書いただけだったのです。
きっとお母さんは私の感想ではなくて、バンプの曲や詩に心を
揺らされたのだろうなと思いました。

藤原君の詩にはそんな力があると思うのです。
目に見えない、つかめない力。

私は単にその渡し手になっただけなのだろうと思います。
ただ、もうその子が今どこでどうしているのかわかりません。
きっと元気に大人になっているのだろうなと思います。

とても優しい子だったし、バンプの曲を愛せる子だったから。

もしかして一緒の会場で同じライブを見ているかもしれないなと
思いながら、その子が幸せでありますようにと願っています。

会場には老若男女とあらゆる年齢の方がいらっしゃいました。
バンプの魅力を改めて知ることができました。
サイドステージももうけて、後ろの人の近くにも
来てくれました。そういうところが素敵です。

いつもファンであった頃の自分たちのことを思い出して
ファンの気持ちを考えてくれる人たちです。

藤原君がこれからもずっと音楽を届け続けるのでよろしくというような
事を言ってくれたので、本当にうれしいです。
彼らは永遠に終わらないバンドだと確信しました。

ライブ後、高速を飛ばして帰って来たのですが、
お腹がすいたので立ち寄ったパーキングで
そこにいたほとんどがバンプのファンだったのが
おかしかったです。みんなバンプのTシャツ着てるんですから。

そして、みんな幸せそうな顔で
もちろん私も幸せでした。

彼らの素晴らしさを言葉にする事は本当に難しくて
さらにライブを表現するのも難しいです。

大きなボールが飛んだり、紙吹雪が飛んだり
金銀のテープが落ちて来たり、そんな事はおまけのおまけであって
腕にみんなつけたLEDライトの美しさやそれを持って帰れるうれしさも
ほんのおまけにすぎないわけで

生で聴いた彼らの音楽という大事な宝物を心にしまって
少しも落とさないように持ち帰り、永遠に無くさないように
心に持ち続けることができるのが何よりも幸せなことで
この日のライブが自分が命を終えるときに思い出すライブの
ひとつになったのは確かなことです。


<セットリスト> 他の方からいただいています。まだご覧になりたくない方はここまでで。



1.WILL
2.Stage of the ground
3.虹を待つ人
4.firefly
5.サザンクロス
6.(please)forgive
7.花の名
8.smile
9.宇宙飛行士への手紙
10.銀河鉄道
11.グロリアスレボリューション
12.ray
13.トーチ
14.white note
15.天体観測
16.ガラスのブルース

EN)
1.ノーヒットノーラン
2.メーデー
3.真っ赤な空を見ただろうか
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RADIO CRAZY 2013(1日目28日土曜日)パート1BUMP OF CHICKEN

2013年12月29日 | 邦楽
今年のRADIO CRAZYは5周年。
そのためか、豪華絢爛なメンツが出演。
で、毎年この日を年中行事のひとつにして
これがなければ年越せないぐらいの勢いの私たちには
とても苦しい展開となった5周年でもありました。

というのは凄い人たちばかりゆえにチケットが取れない!
ありとあらゆるチケットオフィスの抽選にはずれまくり
もうどうしようと焦るばかり。

今年は2日間行くぞ!!って思ってて10月には
ホテルまで予約してたのに、肝心のチケットがとれてないというあり様。
藁にでもすがる思いで、802DJの申込予約でようやく1日目だけが
取る事が出来て、どれだけ802さんをそして音楽の神様に感謝したことか。
でも、年末に必ず見ると決めていたthe HIATUSの日が取れなかったのです。
そこで気持ちを転換して、他の場所で彼らのライブがないかと探したら
名古屋であり、そしてまだチケットもあったのです!
ゆえにRADIO CRAZYにも参加できたし、ハイエイタスのライブも30日に
見れることになり、ひとまず年を越せる感じです。

そんな折に、あとで決まったBUMP OF CHICKENの参戦!
なんというサプライズ。この日のチケットが取れたことを改めて感謝しました。
もちろん、チケットをSNSの見知らぬ人に譲ってもらうとか、いろいろ手に入れる
方法は世の中にあるかもしれません。でも、私は正当に自分自身で取ったものか
あるいは友達や家族にとってもらったチケットでしか行かないと決めているのです。
それは音楽へのリスペクトです。
私は正しく自分のところへやってくる音楽を愛しているのです。

さて、それくらいチケット争奪戦が激しく早々にソールドアウトに両日なってしまった
今年のレディクレ。今まで毎年参加していた人でもきっと参加できなかった方もいたはず。
くやしさは半端ないと思います。だって、関西でのこういうフェスって本当に少ないし
冬なんてほとんどないですよね。本音をいうと関西在住者を優先にしてほしかったです。
というか西日本を優先にしてほしかったです。

なんて音楽の平等性に反するのかもしれませんね。地域で分断なんて。
でも、それぐらい関東、東日本での大きなフェスの割合が多いので関西人はいつも
指をくわえてみているしかないので、そこに今回のような唯一のチャンスに大きな打撃。
それは愚痴ってみたくなるってものです。

わかっているのですよ。東日本の方たちでも、仕事とかで年末しかいけないっていう方は
大阪でも来たいって思うのは。だからチケットがあまった方はオークションとかに出すのではなく
不正な人たちと売買するのではなく、802に一度返還するシステムにしてほしいなと思う訳です。

そんな思いを抱きつつも、28日、行って来ました。

天気は関西は雪が降ると言われていましたが、大阪は晴天で大丈夫でした。
とても寒かったですが。

中に入ったのも時間がかかりましたが、グッズ販売にも時間がかかり、
結局TOTALFATからしか見れませんでした。

まあ、この日の1つのお目当てがTOTALFATでしたので
そこはしっかり見れました。

見たのはTOTALFAT→ONE OK ROCK→クリープハイプ→テレフォンズ→BUMP OF CHICKENでした。

5バンドしか見れませんでしたが、どれもしっかり見れたので満足です。
本当はワンオクのあとテナーの方へ行きたかったのですが、このまま出たらきっと入場規制で
バンプ見れなくなるって思って、なんと17時から22時ぐらいまでずっと立ちっぱなしで
トイレも行かず、そこにいた次第です。年を顧みずな行動でしたが。

全部のバンドについて一日で感想を書くのは無理なので、
まずはこの日一番見たかったBUMP 0F CHICKENについて。

セットリストは以下です。

1.Stage of the ground
2.虹を待つ人
3.カルマ
4.スノースマイル
5.ray(新曲/アルバム表題曲)
6.ガラスのブルース
7.天体観測
En.supernova


私は実は彼らがまだメジャーにいくかいかないかぐらいから知っていて
彼らのアルバムもほとんど持っています。でも、ライブには一度も
行ったことがありませんでした。避けていたわけではなくあくまで
チャンスがなかったのです。

この日のセットリストはそういうインディーズ時代のものもあって
昔からのファンには涙ものでした。

もう彼らはかれこれ15年ぐらいはやっているわけです。
私が好きになった頃は私はどっぷり大人でしたが
この時、中学生だった人は今30歳か20代ですよね。
それを考えるとこのバンプのファンは他のバンドのファンとは
ちょっと違う気がしました。バンプのファンはある意味
骨の髄までバンプファンなのです。

というのも中学生という多感な時期に愛したバンドなら
その楽曲はその人の人生の大事な核になり得るからです。
その体からバンプを抜き取ることができないというか
彼らの一部になっていると思うのです。

私は中学生の時にバンプと出会った人にとって、
それから15年後も変わらず、バンプが今も
しっかり音を奏で続けて一線で活躍してくれているっていうのが
本当に素晴しいなと思っています。こういうバンドって
そう世界にもないと思うのです。

中学生がふつう好きになるのはアイドルとかポップな人たちが
多いと思うのですが、このバンプとあとRADWIMPSと
最近ではSEKAI NO OWARIが中学生に支持されてきています。
この3つのバンドは良質な音楽を届けてくれる骨太なバンドなだけあって
彼らと中学時代に出会えた人たちは本当に幸せだと思います。
彼らのメッセージが一番しっかりと残って行く時代に出会うわけですから。
彼らの音楽を聞いて大人になった人たちは、きっと苦しい事があっても
彼らの歌から学んだことから強くあるいは優しく生きて行くのでしょうね。


「何かを自分で考えること」「命の大事さを思うこと」を教えてくれる
これらのバンドを好きになった子どもたちは自分自身で
いろいろな事を考えて行くでしょう。
そして、大人になったあるいはその過程の子どもたちが28日の
BUMPの会場にいっぱいいたと感じました。

そして、ステージで初めて見る彼らはデビュー当時にスカパーで
ぼそぼそって話す、ちょっとシャイな感じはそのままで
静かな大人な人たちでした。

藤原くんは「僕は年末にだいたい家にいて作業してたりレコーディングしているので
大きなフェスで多くの人の前で歌ったり話したりすることはあまりなくて
しかもこんな遠くでやるっていうので、最初不安だったし、緊張したけれど
一方で、やってやるぞっていう気持ちも出て来て、それでここに来たら
とても素敵な場所でほんとうにありがとうございます。」っていうような
お話をされたのですが、さらに彼が素敵だなと思ったのは
「このような素敵なフェスを作って下さったFM 802の皆さんに僕といっしょに
拍手してください。」とFM802を労うことも忘れずにされたのと
さらに終わりの終わりに「もう一度RADIO CRAZYのスタッフのみなさんと
ここで同じステージに立たれたアーティストのみなさんに僕と拍手をしてください。」
そして「僕からこの会場の皆さんに長い時間聴いてくれてがんばってくれてありがとうと
拍手を」っていうくだりが彼の温かさがあふれていて、これがバンプの歌の心なんだなって
改めて思いました。

「冬が寒くてほんとよかった(「スノースマイル」の歌詞)なんていってるけど
そんなこといってる場合じゃなくて風邪ひかないように気をつけてくださいね。」
ってそういう言葉もありました。

演奏も歌声もとても誠実に響いて、大きな音なのに音が散らばらなくて
どれもが凛として耳に届いて来るのにも感動しました。

アルバムももちろん素晴しいのですが、ライブがもっと素晴しくて
出会いからかなりの年月を経て、今頃それを知るなんて。
去年はACIDMANの素晴らしさに年月を経て、やっと自分自身がたどり着いた年でしたが
今年は真のバンプにやっと出会えた気がします。
ステージ上の彼らそのものの人間性が彼らの歌からの空気感だったのですね。
これからも多くのティーンたちにその歌を届けてほしいし
大人になったかつてのティーンたちをいつもその音楽で支えていってほしいと
心から願いました。

彼らとは関係ないですが、2曲だけ大きなバルーンが会場を飛び交いましたが、
これだけはあまり必要なかったかと申し訳ないけれど、思いました。
だって、そのでかいバルーンたちでステージが目隠しされてしまって見えなくなってたからです。

他にも書きたいことがあるのですが、まとまらないので
このあたりでやめておきます。

他のバンドについては改めてまた書きます。

最後にBUMP OF CHICKENの素晴らしさは奢らない謙虚さと優しさなのでしょう。

一生心に残るライブをフェスという大きな空間の中で強烈な歌のインパクトともに
作り出してくれた彼らに心より拍手を送りたいです。

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『gene』by Pay money To my Pain

2013年11月26日 | 邦楽
Dear K

君はもうこの世界にはいないんだね。

去年の年末に突然いなくなってしまった。

なんだかその時より1年近く経った今の方がより深い悲しみが襲ってきたよ。

仕事帰りにiPodで『gene』を電車の中で聴いていた。
満員電車の中なのにすごく孤独を感じて
そして、君の歌声を聴いてて胸がすごく痛くなって
心の中で雨がザアザア降ってきたようになって
悲しくてたまらなくなった。

もう体の中ではその雨の量を許容できそうになくなって
目のあたりから溢れてきそうになって
慌てて目を閉じた。

君の声はどうしてこんなに優しいんだ?

君が最後に残した7曲の歌。
その歌詞がなんだか辞世の歌のように感じてしまって
君は別の世界へ行く予感がしていたの?

「Last wine」の歌詞ってまるで最後の晩餐みたいだ。

I was gonna kill myself
Then you brought me my last wine

だなんて、どうしてこんな歌詞を書いたの?

私はまだ君とさよならなんて言いたくなかったのに。
まだまだ君からの新しい歌を聞き続けていたかった。

君の澄み切った瞳を見ていたかった。

こんなにもKのいないことが
辛いなんて、自分でも驚くほどだった。

このアルバム『gene』を聞いてて痛いほど君のことが
大好きだったってわかったよ。

ONE OK ROCKのTAKAが歌詞を書いた『VOICE』

♪そこから聞こえてくるモノは言葉やメロディではなくて
今も僕の中で生きている彼の声

っていうフレーズがほんとに泣けて来る。

TAKAの素晴しい歌声の中にKの遺伝子が受け継がれているそんな気がした。

あー聞きたいよ。君の生の声が。

どうして行っちゃったの?
まだ君はすべき事がたくさんあったのに。

身も心も削って
まるで自分の羽根を使って美しい織物を織るように
君はそんな歌を作って歌ってきたんだね。

それはそれはとても美しい歌たちを。

私たちは今、その歌たちをまとって
君の音楽への愛を受け取っている。

みんなが君の遺伝子を受け継いでいる。

君が最後に作った、歌った曲「Rain」

この曲を聴いている時まさに雨が降っていた。

♪I think of you
In this freezing rain
It chills my heart
I've felt this lost before
(by Pay money To my Pain)

私はこの歌詞のままだった。
君のことを思って。

君が書いた詩なのに
君のことを私たちが思うことになっちゃった。

君を失った今、どうしたらいいんだろう?
どこでこれを埋めたらいいのだろう?

1年経ったのに
涙が止めども無く溢れるよ。
どうしたらいいんだよ。

今ごろ天国で大きなフェスに出てるのかな?
クラッシュのジョーに会ったかな?
忌野清志郎さんに会ったかな?
Avengede Sevenfoldのレブのドラムに合わせて歌ったかな?
ルーリードとパンクな話したかな?
元SIAM SHADEのマネージャーの中村さんが君の今度は
マネージャーしてくれるって言ってる?
フレディもきっと君のボーカルすごく気に入ってくれてるよね。

とにかく今はただただ悲しい。

K
君はほんとにすばらしいロッカーでありシンガーだった。
最高だよ!ほんと最高だよ!
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世界の中心で「マキシマムザホルモンの予襲復讐は名作だ!」と叫ぼう!!

2013年08月31日 | 邦楽
大人の夏休みの宿題を終え、それに費やされた夏の時間を取り戻すべく
残り夏をマキシマムザホルモンの「予襲復讐」で呼び起こしています。
って仕事はあるのですけれどね、心の中ではサマーバケーション!

サマソニ大阪で彼らのステージを見たのは以前書きましたが、
ほんと一日で一番暑い時間に彼らのステージがありました。
私もホルモンTで参加したのですが、サマソニで多く見かけたのが
ホルモンTでした。しかもいろんな柄の。

恋のメガラバから始まったので最初からもうみんな燃え上がってました。

そんな余韻をいまだに持ちつつ、改めて「予襲復讐」を聴いて
新学期に備える所存です。学生ではないですが。

歌詞を詳しくは絶対に言えない彼らの楽曲ですが、
ほんとうに日本語のふだん大声でいっちゃいけないワードを
いとも英語のようにまるめこんで大声で歌っちゃう才能に
いつも頭が下がります。

そして、なんといってもメロディラインの素晴らしさ。
演奏力、ボーカル力、作曲力も超一級です。

彼らを知ったのはまだインディーズの頃で最初歌とか
聴いてない時に名前とそのヴィジュアルで
「なに~このバンド。わ、わやや(というような感じ)。」
と触らぬ神にのような感じで近づく事を怖れたのですが
ある日楽曲を聴いたら、なんて素晴しい!と
そこから彼らへの気持ちが180度変わりました。

昔アメリカのバンドかな?ミートローフっていう名前の
バンドがいて、しかもボーカルがまたミートローフみたいな人で
これは、わや、やって感じでいたらやっぱり楽曲がよくて
その人たちをホルモンで思い出しました。

パンクスプリングで見たのが初めてだったけれど
ほんと凄いライブをするバンドです。

で、なおちゃんはthe HIATUSの名古屋でドラム叩いてくれたし、
モンスターロックでのなおちゃんとだいすけはん大好きだし、
全部ひっくるめてホルモン最高です。

このアルバムを聴いて、最初から最後まで
ほんと惚れ惚れするほど心を掴まれる楽曲のチェーン。
どれだけいいメロディを作れるんだい?っていうほど。
どれだけ人をまどわす言葉を繋げるんだい?っていう言葉陣。
ベースも心がヒートアップするほどかっこいいし、
ギターもとろけるほど美しいし
ドラムもぐわ~っとくる中の奥ゆかしさ
だいすけはんのボイスもしびれさせてくれるし
りょうちゃんやなおちゃんのボーカル七変化にまいるし。

きっと彼らは洋楽をいろいろ聴いて育ったんだろうな
っていうぐらい洋楽のジャンルの幅が広いのを感じるのと同時に
日本のバンドに陥りがちな泥臭さがないというか、
見た目と裏腹にすっきりとスマートなんですよね。

もう後味が爽快というかすっきりというか。

甘さも辛さも残らずに喉がうるおう感じ。

ということで絶対に聴いてほしいなと思う一枚でした。

あ~夏よ。終わらないで!



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NANO-MUGEN CIRCUIT at 京都KBSホール

2013年06月22日 | 邦楽
2013.6.15(土)雨ときどき曇り

なぜかKBSホールに行く日は雨降りだ。
でも、私が会場に行くときはいつも止んでいる。
だから傘の心配はしなくていいんだ。

京都でアジカンを見れるなんて
大げさかもしれないけれど夢みたいだ。

ASIAN KANG-FU GENERATIONの主催のナノムゲンフェスが
今年は彼らの大きなツアーがあるので少し小分けにした形で
地方を回るナノムゲンサーキットという形を取ったよう。

でも、おかげで地方在住者はこのナノムゲンに参加できるチャンスを
得たというわけだ。

海外からのアーティストをちょっと期待したけれど
この日は日本のバンドばかりだった。

the chef cooks me
Phono Tones
Turntable Films

というバンドが対バンとして登場。

どのバンドもゴッチが多くの人たちに紹介したいと
思っているバンドということだった。

Phono Tonesはキヨシさんのバンドで
Dr.DOWNERのメンバーもいるし
the chef cooks meのsimoryoさんは
アジカンのサポートキーボードとしていっしょにツアー回ってるし
ゴッチはこれらのバンドのアルバムのプロデュースもしてるし
言ってみればファミリーなイベントかと。

京都ということでTurntable Filmsという京都出身のバンドも
登場した。

私の個人的な音楽嗜好においてはこのTurntable Filmsが
一番はまる感じがした。
アークティックモンキーズっぽい感じで。

チーフクックスは大所帯のビッグバンド風というのか
サックスとかいろんな楽器奏者も加わってて
女性コーラスもあってカラフルなイメージだった。
たとえば大きな広場で演奏しているイメージ。
外国の広場とかでそういう結構しっかりしたビッグバンドが
演奏しているのを見たことがあるけれど、そういうのが
似合いそうな感じだった。

ゴッチはこういうのを聞いていると「音楽だ!」って
気になるんだって。

それを聞いて思ったんだけれどゴッチは
中学時代に聞く吹奏楽部の演奏とか
合唱コンとかに結構懐かしさを持っているんだろうなって。
誤解ないようにいうけれど、チーフクックがそうっていうのでは
ないからね。もちろんすごい大人な感じだから。


こういう音楽を好む感じってどこか
くるりの岸田さんと音楽的嗜好が似ている気がする。

正直言わせてもらうと
私はこのあたりはあまりピンと来ない方。

きっと心が美しくないんだと思う。
って言ったら私の好きなバンドが心が濁っているっていうわけじゃないよ。
チーフクックを見てたら心はやさぐれないし、なんかさわやかだし
暗いホールでも明るい戸外にいるような気分にさせてくれる。
周囲には小鳥のさえずりが聴こえそうな
子どもからお年寄りまで楽しめそうな
そんな音楽でとてもハッピーなサウンドだとすっごくわかる。
でも、ドロドロ日々を「なんだよ!こいつ!」ってむかつくな~って
言うような思いを抱えてたりする人間にとっては
ドロドロから押し出してくれて、吐き出させてくれるような
音楽の方がはまるんだよね。

美し過ぎてドロドロの心を素通りしていく感じ。

美しい絵はがきより錆び付いたドラム缶の転がる
閉園となった遊園地の悲しい風景写真の方が
胸の奥が熱くなるっていう感じの私だから。

でも、チーフクックがいいバンドであるのは間違いない。

フォノトーンズはインストバンドだったけれど
心に響いた。

でTurntable Filmsは英語詩で全部確か歌ってたと
思うんだけれど、日本人が英語詩を歌うと
細美さんならとても美しくてうっとりできるけれど
だいたいはクセのあるのが多くて、好き嫌いが
はっきりしちゃうのだけれど、このバンドは
好きな感じだった。

また聞きたいなって思わせてくれる感じ。

京都だからチャンスはいっぱいあるよね。

そういえばアジカンと出会ってなかったら
細美さんとも出会ってなかったなと思うと
ゴッチはほんと凄い人だなって。

しっかりと才能のある人を見つける能力に
たけているというか。

岩崎愛ちゃんだってそう。
彼女ってほんと今の日本の女性シンガーにはあまりいない
アメリカのリンダロンシュタット的なポップなカントリーシンガーっぽい
感じがあって、声が素晴しいんだよね。そんな彼女を彼は発見したんだ。

私はセカイイチの岩崎慧さんルートで彼女を知ったけれど。

そして、アジカンの時間が来た時はほんとドキドキわくわく。

去年末にRADIO CRAZYで彼らのステージを見て
それについてライブの感想を書くといいつつ
いまだに書いてなかったけれど、あの日は
the HIATUSのあとで、ゴッチが細美くんの言葉を受けて
「ほんと、今の日本はパーティが必要なんだと思う。」
って言ってたのを思い出すのがこのナノムゲンサーキットでの
ライブだった。

いっしょにやったバンドたちを見ていても
彼らを見ていてもKBSホールで大きなパーティをやっているような
楽しさが溢れていた。みんな好きなように体を動かして踊るんだ。
モッシュダイブは後方から見てたのでわからなかったけれど
それよりダンスしている人の方が多かったんじゃないかな?

セットリストはきっとまだ出してはいけないと思うけれど
これだけはいいかな?

「ループ&ループ」と「君という花」はやってくれた。

彼らは10周年ということだけれど
私はその初期に特に彼らに思い入れがあるので
昔の曲をやってくれるとテンションがかなりあがった。

もちろん最近の曲も素敵なんだけれど
あの時代の泥臭さというのか、ややつっぱり気味なところとか
未来がまだ見通せてない不安とかがすごく曲に反映されていて
それが心の奥にぐっと触れた。

ゴッチは今はいろんな活動をしている。
それを批判する人もいれば共鳴する人もいる。

私はゴッチが好きだからすべてに共鳴するっていうわけじゃないけれど
しっかりとしたポリシーとかぶれない行動をする彼をリスペクトしている。

彼はこのナノムゲンフェスをやろうと思ったのは自分がいいと思う音楽を
より多くの人に知ってもらいたいということで、日本ではとかく
マイナーになりがちな洋楽のバンドを呼んでフェスを開催した。
最初は洋楽ファンからは批判され、邦楽ファンからは誰?って感じだったようだけど
今ではナノムゲンフェスで洋楽を好きになって、そこから卒業してフジロックや
サマソニにみんな行ってしまって、結局ナノムゲンフェスにはいつも洋楽初心者が
多く集まるけれど、それでいいんだと思っているらしい。
ナノムゲンで1つでも多く好きなバンドを増やしてくれたら彼は幸せなんだね。

彼は言った。

「別にアジアンカンフージェネレーションだけを好きだと思ってくれなくていい。
音楽というものを好きになってくれて、その中でアジカンもいいなって思ってくれたら
それで幸せです。」(このとおりではないですよ。言われた言葉は。こんな感じという)


私はミュージシャンからこの言葉を聞けてほんとうにうれしかった。
私はいつもいろいろなバンドの音楽を聴き、好きな音楽がいっぱいある。
でも、世の中には自分たちのバンドだけを好きでいてくれないといやだという
バンドもいるんじゃないか。またファンの中にもいろいろ他のバンドのライブに行くと
「なんだ、あの人あちこち行って。ファンじゃないじゃん」とかいう人がいて。
そういうのが息苦しくて、だからライブであまり「このバンドの熱烈なファンです!」
っていうような人とはかかわらないようにしてきた。
私としたら、どのバンドも同じぐらいに大好きで同じぐらいの熱さでファンのつもり
なんだけれど、それがどうも適当に思われる傾向があって。

だけどゴッチが言ってくれた「音楽というものが大好き」がまさに
私のそれで、ゴッチがなんだか応援してくれている気がした。

もう、どう思われようがとことん音楽バカを貫いて行く!って
そう思った瞬間だった。


この日、アンコールが始まるまでバンドの後方は幕がかかっていた。
しかし、アンコールになってその幕もあがり、見事なKBSホールの特徴でもある
ステンドグラスがあざやかにお目見えした。
そのステンドグラスとステージが一体化して、そのステンドグラスがまるで
アジカンのステージのために作られたかのような気がした。

ずっと前にthe HIATUSのthe afterglow tourの名古屋で
細美くんが「このホールは今日のこの日のために作られたんだ!」って言った言葉を
思い出した。

このKBSホールのステンドグラスはこの日のアジカンのステージのために
作られたんだ!って。やっとこの日をステンドグラスは迎えられて
ほんとうに幸せだったんじゃないだろうか。って

会場の外にはFLAKEレコードのdawaさんが来られてたようだけれど
会場出ると人の流れに押されて、たどり着けなかった。

私はゴッチのおかげでFLAKEレコードさんを知り、行ったこともある。
そして、そこでは99RADIO SERVICEのCDもプッシュされていて
すごくうれしかった。音楽雑誌でも紹介されてない海外の音楽も
知ることができて、そこで海外のCDも買ったりしている。
フレークさんのところのNOKIESはくるりとも
いっしょにやったりしてゴッチともつい最近やってる新進バンドだけれど
すでに北欧でツアーしてたりするんだよね。実はこのバンドの
ドラム君は身内の大学時代の同級生で音楽サークルで繋がってるんだ。
で、以前FoZZtoneとも対バンしたしね。

話がそれちゃったけれど
アジカンの音楽はやっぱりど真ん中に響くし、
演奏もやっぱり凄かった。

CDよりライブだ!ってやっぱり感じた。

KBSホールっていうのは奥行きはそれほど深くなくて横に広いホールなので
後ろの方でもしっかり顔が見えるんだ。だからほんと近くにアジカンを
感じられたし、音響もすごくいいホールだから音もよかった。

また来てくれたらいいのにな~。
あとここにthe HIATUSもまた来てほしいな。

前日は4時間以上もやってしまったらしく、終電に間に合わない人が
続出したそうで、この日はちょっと控えめだったそうだけれど
それでも18時半に始まって22時近くまでやってたんじゃないかな?

そうそうMCでゴッチがヨーロッパツアーが思いのほか好評で
お客さんがいっぱい入ってうれしかったみたいなことを
言ってました。

そういえば、アリスタのツアーでロンドンに行ってた
スコット・マーフィーがそれを知らなくて、現地で
会えなかったのをツイッターですごく悔しがってたね。

「君繋ぎファイブエム」というアルバムがあるけれど
その中の「君という花」は彼らの代表作のひとつであるけれど
思うに、ゴッチという人は「人と人を繋げて行く人」なんだなって。

私はゴッチによってエルレに繋げてもらって、あるいはテナーにも
繋げてもらって。

で、やっぱり好きなものが似ているんだなと思うのは
彼がナノムゲンに呼ぶ海外のバンドたちは私の特に好きな
バンドたちばっかりだということ。

ASHにしてもFEEDERにしても
洋楽の中でも特に大好きなバンドたちだから。

これからも彼によってどれだけいろいろなバンドに
繋げていってもらえるんだろう?

それがすっごく楽しみであり、
彼にはこれからも彼らしく音楽を続けてほしいと
思う。

10周年おめでとう!アジアンカンフージェネレーション様!






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「おれたちシリーズ関西編・おれたち、旅に出た」at 心斎橋・酔夏男

2013年06月19日 | 邦楽
2013年6月14日(金)

初めて、大阪心斎橋にある酔夏男に行ってきました。
もう何年も前から真田氏や片岡氏がそこでライブしてて
行きたいな~って思いつつも、平日のライブばかりで
行く機会を得ることがなかなかできなかったのです。

が、今回平日ではあったけれど
やっと金曜日にライブが。
当日にならないと実際は何が起るかわからない仕事なので
ドキドキしていたけれど、この日はなんとかくぐりぬけて
大阪の心斎橋まで行くことができました。

やった~!

この日は「おれたちシリーズ関西編・おれたち、旅に出た」
というイベントで、これには野辺剛正・片岡大志・石田匠というキャリアのある
大人の男性陣が集結しました。

この3人組で関西は初めてだったようで
これに来れたのはラッキーだったと思っています。

最初からは行けなかったのですが、途中からでも
十分に楽しめるライブでした。

私が行った時はちょうど大志さんがおひとりで歌われる時で
不思議な国のアリスに出て来る代用ウミガメの話から
ウミガメのスープの話になって、その歌を歌われました。

初めてドアを開いて入った初めての空間で
突然不思議の国のアリスの話とウミガメスープの歌って
ほんと異次元の世界に迷い込んだような
ワクワク感がそこから始まりました。

片岡大志さんからはそこはかとなく
文学的香りというのか、しかもそれは決して日本文学ではなく
海外の特にイギリスとアメリカの文学の香りがいつも漂っていて
そこがまた彼の魅力のひとつだと思っています。

イギリスっていってもちょっと湿気のある部分ではなくて
早朝の朝露に揺れる草花から香る匂いだったり
アメリカではちょっと土の匂いの香る空気だったりを
彼の歌から感じるのです。

そして何より彼の声がほんと素晴しいのです。
つやがあってのびやかで透明なのです。

彼の歌声を聴いているととてもきれいな水で
全身を洗われたような感じになるのです。

そんな彼のお仲間の野辺さんと石田さんもそれぞれが
個性的でそれぞれの色を強烈に放つ方達でした。

私は以前から石田さんのライブにすごく行きたかったので
この日大志さんと石田さんをいっしょに見れるなんて
ある意味ワンダーランドにいるみたいでした。

石田さんはハスキーな声で、でも音域は広く
いろいろなイメージを歌から与えてくれる方です。
もっと彼の歌を聴いてみたいと思いました。

そして野辺さんは温かいまろやかな歌い方で
キーボードも弾かれて、その居心地のよさに
心をほっこりさせてしまいました。

この3人のトークもおもしろくて
大志さんの「バーガーキングが一番おいしい。」という話から
マクドナルドやらサブウエイやらいろいろと展開していきました。

ビッグマックの話もでましたが、
私はビッグマックと聞くたびに村上春樹氏の「パン屋再襲撃」を
思い出してしまいます。

村上春樹氏の初期の頃というのか彼の作品には
結構簡単メニューな料理が登場します。
ファストフードやパスタ、そしてベーコンエッグ。

でも、シンプルだけれど、彼の作品を読んでいると
そういうものが食べたくなるのですよね。

これってイギリスの文豪のチャールズ・ディケンズと
共通するというか、ディケンズの作品にもシンプルな
料理がよく登場するのですけれど、読んでいると
食べたくなってしまうのです。

って話がそれましたが、
そういうディケンズ的な世界も片岡さんはさりげなく
かもしだしてくれるシンガーソングライターだと
私は思っています。

石田さんとは随分と前にツイッターで言葉のやりとりした
印象が強いのですが、彼がある時、閉園になったとある
遊園地跡に唯一まだ残されている観覧車について触れ、
それに対して、私が聞いた話を伝えたところ、それに
感動してくれたのがうれしかった記憶となって
今もよみがえります。

その観覧車は今でも月に一度回されていて
それを動かしにくる老人がいるという話です。
その老人は実はその閉園になった遊園地の
園長だった人で、月に一度観覧車を一周回しながら
またいつかこれに人を乗せて、この観覧車を
蘇らせたいという思いがあるというのを伝え聞きました。
実際にその現場を見たことは私はありませんが
それは都市伝説でもなくて現実にされている話です。

とてもせつないけれど、ロマンのある話でもあるなと
私はその観覧車を見るたびに思うのです。
きっと、石田さんもその観覧車を見るたびに
思い出してくださると思っています。

私は行ったことはないくせにこの観覧車が
アメリカのコニーアイランドとかにあるような
観覧車に思えて来るのです。そこだけが
私の中でアメリカになるのです。

想像力で生きている........それが私ですね(笑)

さて、この3人が「ふるさと」をアカペラで
ハモられた時はほんと鳥肌ものでした。

彼らがやると日本的な「ふるさと」ではなく
どこかアメリカ的な「ふるさと」になるのが
不思議です。

そして、アンコールで歌われた
「come together」も最高でした。

また何回でもこの3人組のライブが見たいとほんと思いました。
大人だけれど子ども心のあるライブというのか。

この酔夏男はくつろげるソファーとかもたくさんあって
来られている方たちはみんなゆったりとライブを楽しまれていました。
結構たくさんお客さんはいらっしゃいましたが、みんなアットホームな
空間でくつろがれていました。


さて、片岡大志さんとの出会いを少しだけ。
彼は真田暎人氏が昔やっていたJET KELLYというバンドのプロデューサーでした。
片岡さんは矢井田瞳さんを育てたプロデューサーとしても有名であり、
植村花菜やmiwaの音楽のプロデュースもされてます。

そのような方に、若くもない私が若気の至りのように(笑)
ある日、自分が大好きなJET KELLYがどうして売れないのか!
どうしてあのように素晴しい音楽が世に出ないのか!のような
訴えを大志さんにした事がそもそもの出会いです。

きっと彼は驚かれたことでしょう。
でも、丁寧にそれに対して答えてくださいました。
そして、実際にお会いする機会を得て、
大志さんのおかげでいろいろな映像も撮る機会も
いただき、今に至るわけです。

大志さんはいつもとても気さくで
優しくて、丁寧に接して下さるので
会うとほんとほっとして、仕事であったイヤな事も
忘れさせてくださるようなお人柄です。

これからも彼のライブをチャンスをできるだけ作って
見に行きたいと思っていますし、もっともっと
彼の新曲を聴いてみたいと思っています。

英語の歌の彼ならではの日本語詩のも聴いてみたいです。

また、そんなワクワクするライブを見れる日を楽しみにしています!






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FunnyBunnyという名前は

2013年05月01日 | 邦楽
このブログでの名前のFunnyBunnyはもちろんthe pillowsの名曲からとったものです。
そして、エルレがカバーした曲でもあります。それも名曲。

でも、この名前結構多いのに最近気がつきました。
もちろん人気曲だから当たり前ですよね。

私の場合、このブログ以外ではこの名前を使ったことはありません。
twiitterでもmixiでもMy spaceでもYOU TUBEでも違う名前です。
でも、ここだけはこの名前で続けます。

ある意味初期衝動がこの歌の歌詞なんですもの。

君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走って来た♪
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RADIO CRAZY 2012(2日目30日日曜日)パート3 BOOM BOOM SATELLITES編(修正版)

2013年02月09日 | 邦楽
前回よりちょっと間があいたし、
また年末からもかなり経って、2月もだいぶ過ぎてしまってて
記憶もかなりあいまいにはなっているけれども
あのライブのインパクトはかなり強くてまだそのシーンが熱くよみがえります。

Radio Crazyの2日目の3番目に見たのがBOOM BOOM SATELLITESのステージでした。
彼らのことはもう10年以上前から知っているけれど、なかなかライブを見るチャンスは
ありませんでした。今auのCMで流れているダフトパンクや電気グルーヴなどの曲が結構流れている時代に
ブンブンの曲も聴いていて、心惹かれるものはあったものの、なぜか映像と切り離してあまり
考えられなかったのです。映像に生命を与えるミュージックっていうのを勝手に自分で思っていました。
ケミカルブラーズとかもどうしても映像がまず浮かんでしまうバンドだし。
「Let Forever Be」(映像はミッシェル・ゴンドリー)なんて映像と音楽でひとつって感じですよね。





テクノとかエレクトロとか電子音楽の世界は決して嫌いじゃないし、
むしろ興味があったのですが、どっぷりはまることはなく、なんというのか
たまに食べるフランス料理のような存在でした。
おいしいけれど毎日は食べれないという感じの。


でも、以前にブログで書きましたが、
細美氏との対談で彼らの生身の姿が初めて見れた感じが
私に今までと違う印象をもたらしました

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/62088e3b86fef2b158f07b3823e22ccd


この時の対談の3週間後ぐらいに震災があったのですが、
これによって細美さんや中野さんや川島さんの新たな葛藤と新たな音楽へのアプローチも
始まったのではないかと私の個人的な感覚ではありますが感じました。
特に生きることへの前向きな姿勢をこれを境目に彼らの3人とも、
特に細美さんと川島さんは対談で生きるのが辛いと言ってたのが
ふっとんだそんな気がしました。

生きること

そのための音楽

私には彼らの音楽がそれ以降
生命力に特に溢れている気がします。

そして、初めてのステージ。

思い描いていた以上にアグレッシブで
迫力があって、ライティングの美しさ
ステージ上での彼らのかっこよさ。

そしてドラムのYOKOさんのど迫力!

ホワイトストライプスのメグに
匹敵する感じでした。

川島さんが歌う「へルター・スケルター」が
ほんとしびれるほどかっこよかったです。

へルター・スケルターって結構ロックミュージシャンが
カバーする曲ですが、このブンブンのカバーは
ほんとブンブンに染め変えられていて、
壮大な広がりをもってパノラマ状に広がって行き
ほんと体が宙を浮いてしまうような感覚になりました。

トランスするというのはこういうことかと。
音楽でトランスできるってすごいことですよね。
とても健全だと思うのです。

<セットリスト>

KICK IT OUT
HELTER SKELTER
ANOTHER PERFECT DAY
Moment I count
MORNING AFTER
DRESS LIKE AN ANGEL

新作からかなり前のまでいろいろやってくれた気がします。

このステージを見れて本当によかったと思います。

このステージをきっとこのあとが出番であった細美さんも
きっと見てたのでしょうね。

そして、このときはまったく知らなかったし
元気そうだった川島さんでしたが、

今年早々にご病気について発表されてツアーも中止になりました。
RADIO CRAZYのときはすでにご本人はそのことをご存知で
その中で歌って演奏されていたわけで
だからこそ、余計にあのステージが生命力に溢れていたのかなとも思います。

この日のRADIO CRAZY後の川島さんのツイッターで
「細美くんにいっしょにコーチェラに行こうと言われたのがすごくうれしかった。」と
つぶやかれていたのが、すごく印象に残っていたのですが、
こういう意味もあったのですね。細美さんはきっと川島さんとすごく心を
通わせていらっしゃるんだと思います。
是非ともいっしょにコーチェラに行ってください。
見る側でもいいけれど、いっしょに出演されたらいいなと思います。
そういうステージを私自身もお金と時間があれば是非見に行きたいです。

私の勝手な解釈ですが、あのUstでの対談が彼らを完全に結びつけたそんな気がします。

川島さんは手術をされて、入院されていましたが、つい最近退院されました。
ほんとうによかったです。ご退院おめでとうございます!

彼のツイッターから彼の日々元気になられている感覚が伝わってきて
うれしいです。手術をされる前の不安ももちろん感じましたが
手術後に目覚めて、そしてつぶやかれた言葉たちが
ほんとうに涙が出る程、美しくて
「ほんとうにあなたがこの世に生きていて下さることを神様に感謝します。」と
心でつぶやきました。
彼が語った言葉の中には音楽がいっぱいで、音楽を愛している人の言葉に
他ならなかったのです。


今はゆっくりと治療されて、またあの素晴らしいステージを
見せてくれる日を私たちはおいしいものはあとで食べる!って
いう感じで、じっくり待っています。

今川島さんがはまっていられるのかチョコボールで
キョロちゃんの「オモチャの缶づめ」
をもらうために銀と金のエンゼルを集めているという話。
銀が何枚か集まっているようですが、お見舞いに来られる方が
みんなチョコボールをもってくるというエピソードも
微笑ましいですね。

実のところほんと遠い遠い昔の話なのですが
私はまだ幼少の頃に一度だけおもちゃの缶づめを
もらったことがあります。

でも、母親は今の時代の母親みたいに
子どものなんでもを写真に撮るような人でもなく
下にいた妹の面倒で大変だったために
ただ「はい」って与えられただけで
証拠写真は残っていません(涙)
携帯も無い時代ですから。

ゆえに中身がなんだったのかすっかり忘れてます。
あまりにも子ども過ぎました。
ただ、その缶を開けた部屋のふすまだったり場所だったり
開ける瞬間だったりは覚えているのですよね。
よっぽどのテンションだったのでしょう。

そして、当時は本当に缶づめだったのです。

あ~年がバレそうですね(笑)


また川島さんのあのステージが見れる日まで
チョコボールを私も食べ続けてまた
おもちゃの缶づめを当てようかと現在企てています。

って余計に太る危険はありますが。

ステージに戻って来た川島さんのところに
特別ゲストでキョロちゃんが来たりしたら
とちょっと妄想に入ってしまいました。

いっそ、でっかいおもちゃのかんずめを作って
そこから飛び出すブンブンサテライツとか
森永製菓と提携してブンブンチョコを製作してもらって
そこのくちばしに川島さんの顔が出て来たら
ブンブンの缶づめをもらえるとかあれば楽しいなとか。


......すいません。行き過ぎました。
ある意味願望です。

こんな私ですが、ブンブンサテライツのステージにノックアウトでした!
大好きです!





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PTPのKに捧ぐ

2013年01月12日 | 邦楽
今年に入ってまだ10日の1月10日にこんな悲しいニュースが飛び込むなんて。

Pay money To my PainのボーカリストのKこと後藤慶さんが亡くなった。
去年の年末のことだったらしい。
死因がはっきりするまで公表しなかったらしいが
下記のブログでベースのツヨシさんは
Kの死にあれこれ憶測が飛んでいるのを
彼の名誉のためにはっきりと打ち消した。

http://ameblo.jp/ptpbass/day-20130111.html


この金曜日の夜にスカパーでKの追悼のビデオクリップ特集があった。
その番組が始まる直前に流れたMVが奇しくもKが敬愛していた
元SIAM SHADEの栄喜さんのソロ活動の新曲の「START」という曲だった。

なんかKがこの曲をリクエストしたように感じた。
彼これ絶対に天国で聴いてるなって思った。

栄喜さんは本当にKを可愛がっていた。
DETROXのライブのときのMCでも彼の話をし、
いろんな場所でKのことをうれしそうに話してた。

「俺がいないときに俺の実家にKは入り浸るんだ。」とか
まるで兄弟のようだった。だから今どれだけ栄喜さんが
悲しみ、そのご両親も悲しんでいるかと。

私も今PTPの残念ながら生前最後になってしまったオリジナルアルバムを
聴きながらこれを書いている。本当は4枚目レコーディング中だったんだよね。
できてるものだけでも出してほしい。

体中にタトゥーを入れて、とても繊細な面持ちの青年だけれど
その目力は驚くべきもので、その澄み具合もほんと
どこまで透明なんだよ!っていうぐらいきれいだった。

その瞳をもう見れないなんて。

今から2年ぐらい前に下記に彼のことを書いていた。

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/58795c8348a5d9d354ab725314e2e9eb


そのことと今がなんかリンクしてしまって
すごくせつない。

私は彼のボーカルが大好きだった。
日本人離れしたボーカル力。
きれいな英語。

これからどんな風になっていくんだろう?って
まだまだこれからだと思っていたのに。

31歳なんて若過ぎだろう?

激しい曲の中にいつもやさしいメロディが見え隠れして
そこにあの澄み切った瞳が音楽への愛を語る。

あの瞳を見れば彼の心がどれだけ透明かがわかるよね。

神様はそういう透明度の高い人たちが好きなんだ。
だからすぐに連れて行ってしまう。

私は忘れない。

2年前のブログに書いたように

君の名前を忘れはしない。

R.I.P  K


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