HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

the HIATUS at Zepp Nagoya~new T.W.I.M BOMB NIGHT Vol 13 2013 Final=DESTROY YOUR FUCKIN' WORLD=

2013年12月31日 | 細美武士/the HIATUS
2013.12.30(月)晴れ

師走の終わりに大掃除もせずに家から約2時間かけて車で
ZEPP NAGOYAまでthe HIATUSを観に行って来ました。

毎年年末はRADIO CRAZYでハイエイタスを見て一年を
締めくくるってこの5年間決めてたのに今年に限って
チケットが取れませんでした。。。。。

どうしようってなった時に、そうだ名古屋で確かイベントがと
チケットを探すとまだあって、車でいっしょに行ってくれる
彼のスケジュールも空いていたので行く事に。

そして、行って本当によかったです。
もしかして、ここに来るために神様はわざとレディクレの
チケットを取れないようにしたのかな?って。
このイベントにthe HIATUSが出るのが初めてだし、
この時期に名古屋に来るのもあまりないって言ってたから
この彼らの初に私は参加できて本当にしあわせでした。

昼間について、せっかく名古屋に来たからって
蓬莱軒のひつまぶしをって思ったら長蛇の列で
なんと約3時間待ちって。USJ?って思うほど。
で、あきらめて別のところで昼を食べてから
グッズ販売に間に合うようにゼップ名古屋へ。

あとの方でチケットをとったので1000番台だったから
開演の20分前ぐらいに入ったのですが、結構いい場所に
立てて、メンバーの顔がみんな見えるところでした。
RADIO CRAZYでいろんなバンドを28日に見たところだったので
あの遠さに比べるとなんか遠い筈なのに近くに感じました。
イメージ的には中学校とかで校長先生の話を体育館で聴く時に
クラスの一番後ろに立って校長先生を見ている感じというか。

OAは名古屋のバンドのa Soulless Painというハードコア系の
バンドでした。実は彼らの名前は身内の知り合いのバンドが
何度か対バンして聞いたことがあり、かっこいいというので
ちょっと気合いいれて彼らのステージにのぞんだのですが、
ちょっと思ったのとは違いました。

ただ、地元での信頼が厚いというのか、かなりコアなファンたちが
前方に集まっていて、後ろから見ると、前方5列目ぐらいまでの300人ぐらいかな?は
すごく激しくモッシュダイブしてました。ボーカルさんのガタイのでかさはすごくて
そのボス的な感じが大学生ぐらいの若者達を惹き付けるのかな~って思いました。
体系的にはどかべんあるいはジャイアンっぽいんだけれど、顔つきが怖い(ごめんなさい)
で、他のメンバーはスリムでシューゲイザーによくいそうな人たちなんだけれど
動きは激しく、ハードコアのバンドの人たちでした。

「おれたちはどんな場所でもいっしょだ。おれたちは決して変わらない。」
と言ってました。

ハードコアなんだけれども、モノローグの部分がかなり多くて
ヒップホップな韻を踏む感じではなくて、一人芝居っぽい感じというか
詩人っぽいというか、言葉を放ったあとに激しい音が鳴り響く感じでした。
そこにまた若い人たちは惹かれるのでしょう。ただ、昔放送部、演劇関係に
たずさわってきたものには、言葉がはっきり聞こえないのがすごく残念でした。
言いたい事がすべて伝わらないと悲しいですよね。予測はできてもね。

そして、手をあげたり拳をあげるのはその300人ほどだけで、それより後ろの人たちは
見事にあげないという景色。おそらく大多数はthe HIATUSとアスパラガスのファンだったのかと
思うけれど、ふつうOAでもいっしょに手をあげる人も何人か混ざるはずなのにほぼなかったのです。

the HIATUSのファンはみんな自分自身に誠実なのだなって改めて感じました。
か、圧倒されていたのかもしれませんね。そのバンドの雰囲気に。

とにかく、a Soulless Painは我が道を行く名古屋の熱いバンドには違いありません。

次に登場はアスパラガス。
このドラムの一瀬さんがthe HIATUSのメンバーでもあるので
そのバンド名は知ってたし、東北ライブハウス大作戦のドキュメントにも
彼らが登場してたので顔とかは知ってましたが、こういうサウンドなんだと
初めて聴きました。

最初登場の時のBGMがSWEETの「ACTION」だったので驚きました。
こんな古い曲が使われるなんて、しかもストレートハードロックの
SWEETの曲がアスパラガスとどう重なるんだろう?って。
まあ、この曲聞いてすぐにSWEETってわかる人もそういないでしょうけど。
(年齢がばれるってもんですよね・笑)

アスパラガスの忍さんはほんとほんわか楽しい方ですよね。
ゼップ名古屋について
「ここの間取りは今までやった中で一番広いですね。まあ
共同トイレとかですけどね。お風呂もないし。」
(自分のことについて)
「お風呂といえば昔追い炊きのお風呂しかないところに
住んでまして、止めないとずっと追い炊きし続けるのですが
うっかり眠ってしまって気がついたら、お風呂がブクブク
言ってて、ここは地獄かと思って思わずHELL? ヘル?って
言ってしまいましたよ。」って言うとこも笑えたし、
(会場のお客さんへの要望として)
「初めてのお客さんもたくさんいると思うのですが、
よくバンドが常套句として、ぜひバンド名だけでも
覚えて帰ってくださいと言いますが、最近あれは
欲張り過ぎだと思うのですよね。だから僕はこういいます。
野菜がいたと覚えて帰って下さい。」

もう今思い出しても笑えます。

あと、曲の演奏中にアコギからエレキに早チェンジをして
それを自慢するというくだり。
倖田來未の衣装の早着替えみたいなもんだと。

ほんと笑えます。

でも、サウンドは誠実で暖かみのあるとっても心に響くものばかりでした。
英語詩でしたけれどね。

いいバンドだなと思いました。

そして、the HIATUS

いつもはサウンドチェックの時に細美さんが出て来て
1曲やってくれるのですが、今日はありませんでした。
でも、彼はずっと毎日歌いっ放しだし、明日もCDJから
年越しまでやるのですから、声をできるだけ温存したいという
ボーカリストとしての気持ちがわかるのでそれでいいんだと
思いました。それが当たり前なのですから。

そして、いよいよ始まって出て来た時から
全身全霊で細美さんは歌ってくれました。
the HIATUSはいつも全員全力投球でしかも妥協とか
適当などということは一切しない、きっちりと
歌を歌って演奏をしてくれるバンドですから
今日も素晴しい歌声と演奏を聴かせてもらいました。

演奏については細美さんが「なんか今日はいい演奏ができてる
気がする。」って言ってくれてうれしかったです。

演奏の合間に
「今年はいろいろな事があったと思う。脱原発とか憲法改正反対とかデモとか
政治的な事とか言うのはどうかと中立でいるべきだとか言うミュージシャンが
いるけれど、そんなやつはバカだと思ってる。ミュージシャンこそ
いろんな発言を自由に出来る立場にいられるんだ。だから俺は
闘っていくのでよろしく。」(というような感じ、そのままではないです)

とか

「東日本大震災から来年の3月11日でまる3年経つ。人の悲しみは3年で
ようやく癒されて行くとかいうけれど、東北はまだまだ大変な状況で
そんな中で人の心はまだまだ癒されないので、東北のために
これからも東北ライブ大作戦をよろしくお願いします。」

とか

「今年いろいろあったと思う。嫌な上司は来年になったからって
変わりはしないし、俺にも嫌なやつがいる。けれど、嫌なヤツも
許してやって、嫌なことはすべて2013年に残して、
いい事だけを連れて2014年を迎えようぜ。そして
また闘って行こうぜ。」って言ってくれました。

まさにそうです。いやなヤツは変わらない。
でも、自分は自分が大事にしているものを忘れずに
前に前に進んで行きたいと改めて思いました。
その側にいつも細美さんの歌があるのは必須ですけれどね。

The Flareから始まったのですが、
この曲を初めて聞いた時にまるでオーケストラが演奏を始める前に
いっせいに音を出してから曲を始めるのに似てるってたぶんこの
ブログに書いたと思うのですが、この曲で始まる時は
「今からthe HIATUSの演奏が始まるよ。」っていう
緊張感と襟を正す感じがしてドキドキします。そして大好きな曲です。

Horse Ridingは室内のライブでは初めて聞いたのですが、
やっぱり素晴しいですね。
折しも、来年は干支が馬。この曲を2014年のテーマ曲にしようと
勝手に思っています。

あ、そういえばコウジさんが前田敦子さんのバックでベースを弾いた話が
出て、コウジさんはいつもよりアクションをオーバーにしてかっこつけたよって
話を照れくさそうにしてくれました。


<セットリスト>

The Flare
Monkeys
Storm Racers
Deerhounds
Bittersweet
Superblock
Horse Riding
Shimmer
Insomnia
ベデルギウスの灯
紺碧の夜に
Lone Train Running
Waiting For The Sun

En) Silver Birch


久しぶりにLone Train Runningが聴けてうれしかったです。
Waiting For The Sunはサマソニで初めて聞いた時とは
また違って聞こえたし、彼が操るルーパーが新鮮でした。

話してる時の声がちょっと大丈夫かなと思ってたのですが
アンコールもしっかり歌ってくれて本当に幸せでした。

何せSilver Birchでしたし。

この曲をラストにもってきたのは細美さんが先に話したように
また新しく始めようというのにこの歌が合うからかなって。

この曲は確か、エルレが活動休止になって彼がこれから
どうしようかっていうときに北海道で滞在してる時に
見た白樺からインスピレーションが来たというような事を聞いたことがあるんだけれど
もう一度自分自身を見つめなおして、新たな事に挑戦する時に
襟を正して背筋を伸ばすような意味合いを込めて、2014年に
向けて、会場のみんなに届けてくれたように勝手に思いました。

だから、余計にうれしかったのです。
彼らからの来年へのプレゼントのようで。
私もまだまだいろいろやってみようって思いました。

今年ももうあと何時間で終わります。
今年はいつもの年にも増していいライブにたくさん行く事ができました。
新たな音楽とも出会いました。
音楽を通しての発見やら感動やら、時に辛い事もありました。
でも、やっぱり音楽が大好きでよかったと思っています。
そして、多くの人にもっと音楽をいっぱい聴いてほしいと
これからもその良さをいろんな場所で伝えていけたらと思っています。

今年の最後に最高のthe HIATUSのライブで締めくくれたこと
ほんとうに幸福に思います。

「どんなに嫌な事や辛いことがあっても今日ここにみんなが
来れていっしょに音楽を楽しめるっていうのは俺たちが
幸せなんだってことじゃないか。」

と言った細美さんのその言葉どおりです。

さらに来年の3月にはアルバムが出るそうです!
そして来年の年末にもここに来るそうです!


ありがとう!the HIATUS!

ありがとう!すべての素晴しい音楽とアーティストの皆さん。

そして、いっしょに音楽を楽しめる音楽大好きな人たち。

また来年もいっしょに素晴しい音楽を見つけ、聴き、楽しんで
いろんな事と闘っていきましょう!

よいお年を!



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RADIO CRAZY 2013(1日目28日土曜日)パート1BUMP OF CHICKEN

2013年12月29日 | 邦楽
今年のRADIO CRAZYは5周年。
そのためか、豪華絢爛なメンツが出演。
で、毎年この日を年中行事のひとつにして
これがなければ年越せないぐらいの勢いの私たちには
とても苦しい展開となった5周年でもありました。

というのは凄い人たちばかりゆえにチケットが取れない!
ありとあらゆるチケットオフィスの抽選にはずれまくり
もうどうしようと焦るばかり。

今年は2日間行くぞ!!って思ってて10月には
ホテルまで予約してたのに、肝心のチケットがとれてないというあり様。
藁にでもすがる思いで、802DJの申込予約でようやく1日目だけが
取る事が出来て、どれだけ802さんをそして音楽の神様に感謝したことか。
でも、年末に必ず見ると決めていたthe HIATUSの日が取れなかったのです。
そこで気持ちを転換して、他の場所で彼らのライブがないかと探したら
名古屋であり、そしてまだチケットもあったのです!
ゆえにRADIO CRAZYにも参加できたし、ハイエイタスのライブも30日に
見れることになり、ひとまず年を越せる感じです。

そんな折に、あとで決まったBUMP OF CHICKENの参戦!
なんというサプライズ。この日のチケットが取れたことを改めて感謝しました。
もちろん、チケットをSNSの見知らぬ人に譲ってもらうとか、いろいろ手に入れる
方法は世の中にあるかもしれません。でも、私は正当に自分自身で取ったものか
あるいは友達や家族にとってもらったチケットでしか行かないと決めているのです。
それは音楽へのリスペクトです。
私は正しく自分のところへやってくる音楽を愛しているのです。

さて、それくらいチケット争奪戦が激しく早々にソールドアウトに両日なってしまった
今年のレディクレ。今まで毎年参加していた人でもきっと参加できなかった方もいたはず。
くやしさは半端ないと思います。だって、関西でのこういうフェスって本当に少ないし
冬なんてほとんどないですよね。本音をいうと関西在住者を優先にしてほしかったです。
というか西日本を優先にしてほしかったです。

なんて音楽の平等性に反するのかもしれませんね。地域で分断なんて。
でも、それぐらい関東、東日本での大きなフェスの割合が多いので関西人はいつも
指をくわえてみているしかないので、そこに今回のような唯一のチャンスに大きな打撃。
それは愚痴ってみたくなるってものです。

わかっているのですよ。東日本の方たちでも、仕事とかで年末しかいけないっていう方は
大阪でも来たいって思うのは。だからチケットがあまった方はオークションとかに出すのではなく
不正な人たちと売買するのではなく、802に一度返還するシステムにしてほしいなと思う訳です。

そんな思いを抱きつつも、28日、行って来ました。

天気は関西は雪が降ると言われていましたが、大阪は晴天で大丈夫でした。
とても寒かったですが。

中に入ったのも時間がかかりましたが、グッズ販売にも時間がかかり、
結局TOTALFATからしか見れませんでした。

まあ、この日の1つのお目当てがTOTALFATでしたので
そこはしっかり見れました。

見たのはTOTALFAT→ONE OK ROCK→クリープハイプ→テレフォンズ→BUMP OF CHICKENでした。

5バンドしか見れませんでしたが、どれもしっかり見れたので満足です。
本当はワンオクのあとテナーの方へ行きたかったのですが、このまま出たらきっと入場規制で
バンプ見れなくなるって思って、なんと17時から22時ぐらいまでずっと立ちっぱなしで
トイレも行かず、そこにいた次第です。年を顧みずな行動でしたが。

全部のバンドについて一日で感想を書くのは無理なので、
まずはこの日一番見たかったBUMP 0F CHICKENについて。

セットリストは以下です。

1.Stage of the ground
2.虹を待つ人
3.カルマ
4.スノースマイル
5.ray(新曲/アルバム表題曲)
6.ガラスのブルース
7.天体観測
En.supernova


私は実は彼らがまだメジャーにいくかいかないかぐらいから知っていて
彼らのアルバムもほとんど持っています。でも、ライブには一度も
行ったことがありませんでした。避けていたわけではなくあくまで
チャンスがなかったのです。

この日のセットリストはそういうインディーズ時代のものもあって
昔からのファンには涙ものでした。

もう彼らはかれこれ15年ぐらいはやっているわけです。
私が好きになった頃は私はどっぷり大人でしたが
この時、中学生だった人は今30歳か20代ですよね。
それを考えるとこのバンプのファンは他のバンドのファンとは
ちょっと違う気がしました。バンプのファンはある意味
骨の髄までバンプファンなのです。

というのも中学生という多感な時期に愛したバンドなら
その楽曲はその人の人生の大事な核になり得るからです。
その体からバンプを抜き取ることができないというか
彼らの一部になっていると思うのです。

私は中学生の時にバンプと出会った人にとって、
それから15年後も変わらず、バンプが今も
しっかり音を奏で続けて一線で活躍してくれているっていうのが
本当に素晴しいなと思っています。こういうバンドって
そう世界にもないと思うのです。

中学生がふつう好きになるのはアイドルとかポップな人たちが
多いと思うのですが、このバンプとあとRADWIMPSと
最近ではSEKAI NO OWARIが中学生に支持されてきています。
この3つのバンドは良質な音楽を届けてくれる骨太なバンドなだけあって
彼らと中学時代に出会えた人たちは本当に幸せだと思います。
彼らのメッセージが一番しっかりと残って行く時代に出会うわけですから。
彼らの音楽を聞いて大人になった人たちは、きっと苦しい事があっても
彼らの歌から学んだことから強くあるいは優しく生きて行くのでしょうね。


「何かを自分で考えること」「命の大事さを思うこと」を教えてくれる
これらのバンドを好きになった子どもたちは自分自身で
いろいろな事を考えて行くでしょう。
そして、大人になったあるいはその過程の子どもたちが28日の
BUMPの会場にいっぱいいたと感じました。

そして、ステージで初めて見る彼らはデビュー当時にスカパーで
ぼそぼそって話す、ちょっとシャイな感じはそのままで
静かな大人な人たちでした。

藤原くんは「僕は年末にだいたい家にいて作業してたりレコーディングしているので
大きなフェスで多くの人の前で歌ったり話したりすることはあまりなくて
しかもこんな遠くでやるっていうので、最初不安だったし、緊張したけれど
一方で、やってやるぞっていう気持ちも出て来て、それでここに来たら
とても素敵な場所でほんとうにありがとうございます。」っていうような
お話をされたのですが、さらに彼が素敵だなと思ったのは
「このような素敵なフェスを作って下さったFM 802の皆さんに僕といっしょに
拍手してください。」とFM802を労うことも忘れずにされたのと
さらに終わりの終わりに「もう一度RADIO CRAZYのスタッフのみなさんと
ここで同じステージに立たれたアーティストのみなさんに僕と拍手をしてください。」
そして「僕からこの会場の皆さんに長い時間聴いてくれてがんばってくれてありがとうと
拍手を」っていうくだりが彼の温かさがあふれていて、これがバンプの歌の心なんだなって
改めて思いました。

「冬が寒くてほんとよかった(「スノースマイル」の歌詞)なんていってるけど
そんなこといってる場合じゃなくて風邪ひかないように気をつけてくださいね。」
ってそういう言葉もありました。

演奏も歌声もとても誠実に響いて、大きな音なのに音が散らばらなくて
どれもが凛として耳に届いて来るのにも感動しました。

アルバムももちろん素晴しいのですが、ライブがもっと素晴しくて
出会いからかなりの年月を経て、今頃それを知るなんて。
去年はACIDMANの素晴らしさに年月を経て、やっと自分自身がたどり着いた年でしたが
今年は真のバンプにやっと出会えた気がします。
ステージ上の彼らそのものの人間性が彼らの歌からの空気感だったのですね。
これからも多くのティーンたちにその歌を届けてほしいし
大人になったかつてのティーンたちをいつもその音楽で支えていってほしいと
心から願いました。

彼らとは関係ないですが、2曲だけ大きなバルーンが会場を飛び交いましたが、
これだけはあまり必要なかったかと申し訳ないけれど、思いました。
だって、そのでかいバルーンたちでステージが目隠しされてしまって見えなくなってたからです。

他にも書きたいことがあるのですが、まとまらないので
このあたりでやめておきます。

他のバンドについては改めてまた書きます。

最後にBUMP OF CHICKENの素晴らしさは奢らない謙虚さと優しさなのでしょう。

一生心に残るライブをフェスという大きな空間の中で強烈な歌のインパクトともに
作り出してくれた彼らに心より拍手を送りたいです。

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SIAM SHADE LIVE TOUR 2013 - HEART OF ROCK 7-at Zepp Namba (11月17日)

2013年12月27日 | DETROX/栄喜/SIAM SHADE
2013年11月17日(日)晴れ

2000年10月9日(月・祝)大阪厚生年金会館 SIAM SHADE LIVE TOUR 2000 KICK UP THE DUST IIで
SIAM SHADEのライブを見てから約13年経ちました。

2002年3月10日に武道館で解散ライブを行った彼らだったけれど、
私はその2年前の10月9日がラストになってしまったのです。
年に1度か2度しか行けないライブで、2001年は平日に重なり、どうしても行けませんでした。
そして次こそって思っていたら、突然に解散宣言。
どれだけ悲しく、くやしかったことでしょう。

どう見渡したって、この日本にこんなにまっすぐなハードロックバンドがいるか!ってこと。
日本語詩なのにハードロックの持ち味を温度を失う事なく、
その演奏は世界に十分通用する腕前で、
ボーカルのカリスマ性も半端なくて
ステージングもまるで海外のハードロックバンドのステージを見ているようで
でも、その楽曲はしっかりとベスト10に入るほどのメロディアスなフレーズで
こんなに凄いバンドはいなかったのです。

だから、解散って聞いた時はもう自分の中の音楽という寄り所が
崩れ落ちて行くようでした。
それから、すぐに立ち直るには時間がかかりました。
やがて、そこからもがき出して、音楽を探して、探して、探して
そして巡り会ったバンドたち。音楽たち。
たとえばELLEGARDENとかACIDMANとか
きっとSIAM SHADEに出会ってなかったら巡り会えてなかったと思います。

SIAM SHADEは私が日本人のバンドで初めて真底、全身全霊をかけて
大好きになったバンドだったから。

終わりを見届けられず、さよならを言えずに終わってしまって
苦しかった。それゆえに個々で活動するメンバーのそれぞれの
CDを買って聞いたりしていたけれど、やっぱり埋め尽くされない
SIAM SHADEという大きな存在がありました。

もちろん、そんな中でも栄喜さんは彼の素晴しい音楽性を
いろんな形で見せてくれて、DETROXはまたまったく違った音楽であったし
ACIDもそうでした。ただ、最近のソロではSIAM SHADEカラーが垣間見えて
やっぱりこれだと思っていたところでした。

そんな時にSIAM SHADEがツアーをすると聞いて、どれだけ
喜んだことか!しかも大阪は日曜で行ける日だったのです。
あの時「さよなら」を言えなかったのは、それが本当の「さよなら」ではなくて
かつて薬師丸ひろ子さんが歌った曲にあるように
「また会うまでの遠い約束」としてこの日を神様が知ってたのかも知れないですね。

このツアー自体は彼らの大事なマネージャーの中村新一さんの7回忌に合わせての
ものであり、新一さんがファンを代表して彼らが再び、SIAM SHADEとして
ライブをすることを音楽の神様に交渉してくれたのかもしれない。
新一さんは天国でもSIAM SHADEのマネージャーとして活動して下さっているのですね。

昔栄喜さんが初めて自分でHPを作られて、そこでよく登場したのが新一さんでした。
私は当時、まだパソコンを持ってなくて、そのHPを観たいがために家族に交渉して
初めてパソコンを購入し、ネットを始めたわけです。私が今の時代のネット社会や
スマホについていけているのも、会社に戻ってパソコンを使いこなして
仕事ができるようになったのも、YOU TUBEなんかで映像をアップしたりできるのも
SIAM SHADEのお陰なのかもしれません。

さて、過去の話はともかく
私がSIAM SHADEと再会したこの日のZepp NAMBAは最近よく来る場所です。
近くにとある会社があって、その会社からライブでみんながジャンプすると
地響きでビルが揺れるからやめてくれと苦情が多いから、あまりにファンが
激しいバンドはこの会場ではライブができなくなってしまいました。

たとえばホルモンとかだめみたいです。残念!

そんな会社からの苦情話を聞いていた栄喜さんが、MCで「何いわれようとも、みんな気にせず楽しもうぜ!」
って言ったあとに数曲して、またMCがあった時に「内心ドキドキしてたんだ。電話あるんじゃないかとか。
来月もあるのに、だめだって言われたらどうしようって。でもさ、今日日曜日じゃんか。
会社休みだから、よかった~。」ってな感じで、栄喜さんってやっぱりキュートな人だなって
思いました。

選曲はどちらかというとハードな曲が多かったかなと。
というか彼ららしいハードロックバンドらしい曲というか。
でも、結構すべてのアルバムから選曲してくれててうれしかったです。

RAINって私生で聞いたことあったっけ?
私はアルバムゼロ(インディーズ含めての4枚目)から知ってファンになったので
そこからライブに行くようになったので、だいたいはメインが
その時のアルバム曲だったので。
だけど、この曲大好きだったので、すごく鳥肌がたちました。
TIME'Sもまた大好きで、これも生で聞けてほんとうれしかったです。

これらを聞くと、その時の新鮮な気持ちがほんと昨日のことのように
よみがえってきます。その時代、その場所が。
なんかぱあ~っと人生が開けたような。
こんなにも素晴しい世界があるんだって感じて
生きるってことがこんなにも素晴しいのかって。

最初、彼らがステージに姿を現した時にはほんと泣きそうになりました。
みんなあの時のままって感じで。
栄喜さんのライブは行ってたので、彼の今も知っているわけですが
それでも、5人がステージにそろうと年齢なんてすっとんで
あの時のままそこにいるのです。
私は2階席だったけれど、それが余計に昔厚生年金会館で見た感覚を呼び起こして
こうだったな~って。

ファン層を見てて驚いたのが結構20歳前後の人たちもたくさんいたってこと。
きっと解散後知ってファンになった人たちもたくさんいるのでしょうね。
たとえば解散して今いないのにビートルズのファンになるように。
でも、SIAM SHADEはここにいて、こうしてまた歌って演奏してくれるのです。
なんて幸せなことなのでしょう。
もちろん、それなりの年齢の人たちもいました。私のように(笑)
きっと中には親子で来られている人たちもいるのでしょうね。
私は当時はいっしょにいけなかった彼といっしょにSIAM SHADEの音楽を
共有できてほんとうに幸せでした。

昔からインストだけのステージが必ずあるSIAM SHADEですが、
この日は昔より、さらにそれぞれの演奏時間が長くとられてた気がします。
私が日本で一番好きで尊敬しているギタリストのDAITAさんが
3曲もメドレーでやってくれて、ほんと溶けそうでした。
彼のギターはほんとうに歌っているのです。そしてあったかい音色なのです。
彼にしか出せない音がそこのあるのです。
ギターキッズならうっとりする演奏がパフォーマンスがそこにありました。
淳士さんのドラミング、また最高にあでやかでドラマチックで迫力あって
そこには感動があふれっぱなしです。
なっちんは相変わらず筋肉隆々で力強い、骨太なベースを刻んでくれました。
KAZUMAもダンシングスタイルは変わることなく、ボーカルも
「あ~彼の声だ~」ってすぐにわかる甘いボイスで栄喜さんの
ミントのような声とほんとすばらしいハーモニーをかもしだしてくれるのです。

どの曲も大好きなのですが、特にグレイシャルLOVEから本編ラストのGET A LIFEに
いく選曲がすごく好きです。
Dear...は私がCD音源で初めてSIAM SHADEを聞いた曲なのでほんとうに感慨深かったです。

本編では栄喜さんをはじめ、メンバーは彼ららしい昔ながらの衣装でしたが、
アンコールにはTシャツに着替えて出て来て、栄喜さんのタトゥーも見えてました。

「Still We Go」はこのツアーのためにリリースした新曲なのですが、
ほんとに変わらぬフレッシュなままのSIAM SHADEがここにいて
私にとっての13年が一瞬にして繋がった気がしました。
~まだ俺たちは進めるんだ!~っていうような意味のタイトルなのでしょうか?
歌詞もとっても素敵で、ほんとに力をくれる楽曲です。

♪おれたちはひとつのSIAM SHADE

っていうフレーズで泣けます。そう、あの時代、そして今もいつも私も他のファンの方達も
そしてSIAM SHADEもひとつなんだって思えて来て。
これが、一般のCD店に流通しないのが残念です。
そして「1/3の純情な感情」をふたたび生で聞けてほんとうに感慨無量です。
SIAM SHADEというバンドの存在を初めて知った曲。
驚いた曲。こんなバンドが日本にいたんだって!ドキドキした曲。
さらに突き抜けるようなメロディで自分を希望という場所があるのなら
その場所に押し出してくれるような「DREAMS」
この曲をオリンピックやワールドカップにどうして使わないのかって思うぐらい。

そして、2度目のアンコールでやってくれたのが
SIAM SHADEといえばこれで締めくくるっていう
「Don't Tell Lies」
まさにラストの打ち上げ花火のごとく。

ほんとうにまさかこの日を迎えられるなんて思ってもなかったので
うれしくて、うれしくて、本当に幸せでした。
また、何年後になるかわからないけれど、やって欲しいです。
ほんとうは再結成してほしいのですけど。



<セットリスト>
NO CONTROL
IMAGINATION
RAIN
TIME'S
CALLING
素顔のままで
Grayish Wing
今はただ...
Life
メドレー(Solomon's seal~Triptych~Virtuoso~THE武道~Solomon's seal)
グレイシャルLOVE
LOVESICK ~You Don't Know~
PRIDE
PRAYER
Dear...
D.Z.I
GET A LIFE

en)#1
Still We Go
1/3の純情な感情
Dreams
en) #2:
Don't Tell Lies
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