HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

シンデレラガールというファンタジー

2023年05月19日 | 音楽・映画・本
今年になってずっとブログを書いていなかったのに、突然アイドルのことを書くなんて
今まで少しでもこのブログを見てくれている人は驚かれたかもしれません。

まず、最初に言わせていただきたいのは
私は相変わらずELLEGARDENが世界で一番好きで、そして細美武士さんのバンドやユニット全てが
大好きです。さらにACIDMAN, SEKAI NO OWARI、さらにやっと活動再開して新譜も出してくれた
ABSTRACT MASH、加えて昔から応援している真田ヒデトさんも大好きです。

しかしながら、「シンデレラガール」を歌ってデビューしたKing&Princeを見た時、
なんて王道のアイドルなんだと今まで感じたことがなかったキラキラした感覚を持ちました。

私はもうかなりの歳ですが、幼少期からすでにジャニーズのアーティストたちは
いっぱいテレビに出ていました。しかしながら、不思議とそこに惹かれることは
ありませんでした。中学校でクラスの女子の8割ぐらいが、ジャニーズのアーティストに
熱心であった時も、私は見た目はむさ苦しそうな海外のヘヴィメタやパンクを
聴いていましたし、私の日常にはロックかソウルそして時々海外のポップミュージックが
ありました。

それはずっと続いていて、今も洋楽は聴きますが、日本のバンドに素晴らしいバンドが
増えて、日本にいて幸せな音楽生活を送れています。

誤解のないように言っておきますが、日本のアイドルが好きじゃないということではなく、
私が心が揺らされるのがロックであったというだけです。

テレビにはいろんなアイドルが出るし、SMAPや嵐もすごい人たちだと
思っています。K-popもそうです。BTSもTWICEもすごいと思っています。

ただ、実際にCDを買うとかはほとんどなくて、仕事柄、子供たちと
接することが多かったので、その時は必要な曲だけを購入していました。
それはBTSだけでしたが。

そんな私がある日、デビューしたてのKing&Princeが「シンデレラガール」
を歌う姿を見て、なんかすごく、懐かしい気持ちになったのです。

「これが日本のオリジナルのアイドルだ」と

SMAPとか嵐の時は感じたことがなかったのに
なぜだろう?とずっと不思議でした。

それはまず「シンデレラガール」という曲にあると思います。
ポップソングの王道を行くメロディライン。
かつてアメリカで人気のあったインシンクのような。



あるいはイギリスのA1のような



世界共通の王道のポップミュージック

それをこの「シンデレラガール」を聴いて初めて私は感じたのです。

そして、まだデビューしたての未来に不安と希望が入りまじって
でもキラキラしている6人のメンバーから
「これがポップだ」と眩しいぐらいに感じました。

6人の誰のファンだとかそういうのはなくて、
この6人の今が素晴らしいとその時思いました。

だから、私はその時のKing&Princeが好きです。
あの真っ直ぐな歌を歌うKing&Princeが好きなのです。

他の曲もテレビドラマの曲だったりして、いろんなところで
流れてきますが、私はあの最初の「シンデレラガール」が大好きなのです。

歌詞の内容というよりあの歌の空気感とメンバーの歌い方。
それが一番なのです。

だから、私はまず、一人が脱退し、そして今度は3人が脱退するということを
聴いた時に、あのキラキラした時はやはりその時にしか見れない
貴重な時間だったと改めて思いました。

CDは持ってなかったのですが、私はあえて6人がいるときの
「シンデレラガール」だけを購入しました。

新しいバージョンは5人のなので、購入していません。
別に最初に脱退したメンバーのファンというわけではありませんが、
6人だったからこそ溢れたファンタジーのような煌めきは
もう戻らないと思うからです。

実際のファンの方たちは本当に寂しく、悲しいと思いますが、
そういうキラキラした時をみんなで共有できた奇跡は
素敵な宝物となると思います。

私のように生きている年数が長いとELLEGARDENのように
また10年を経て戻ってきてくれることもあるので、
もしかしたら、いつか別な形でキラキラして戻ってきて
くれるかもしれません。

もちろん2人のメンバーはそのまま継続するということで
そこもまた違う形で煌めいていくことでしょう。

私は朝露が緑の葉からこぼれ落ちそうな時に
太陽の光で煌めくそんな瞬間を
King&Princeで見させてもらったことに
感謝します。

年取ってもそんな煌めきは愛おしいものです。





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音楽を愛する人たちへ

2020年05月07日 | 音楽・映画・本
令和2年になってからもう5ヶ月も過ぎてしまいました。
その間、新型コロナウィルスという恐ろしいウィルスが日本そして世界で猛威をふるい
みんなが辛い思いをしている今、私自身も色々と自粛の日々です。

去年の年末にレディオクレイジーに2日間行った時にはまさかこんな日々が
やってくるなんて想像もしてませんでした。
そして、半年以上も前から取っていたQUEEN&アダムランバートのライブを観に
1月25日、さいたまスーパーアリーナに行った頃から怪しい雰囲気が漂って来ました。
このライブは久しぶりの家族4人で行ったライブであり、旅行でしたが、
私たちはその時にはすでにマスクをつけて、手洗いや消毒にも気をつけて
いました。しかし、当時はまだ、あまりみんなに実感がなかったせいか
東京やさいたまスーパーアリーナでマスクをつけている人はとても
少なかった印象がありました。

2月になり、これもかなり前から友達が取ってくれていたイエローモンキーの
京セラドームにも行きましたが、もちろんマスクして、除菌ティッシュも持って
あまり、会場周辺でも人がたくさん集まるところには行かず、人との距離をできるだけ
あけるようにしていましたが、内心はドキドキしていました。

ただ、まだその頃は感染者がそんなに出てなかったので、すぐに終息するのかなと
思っていたら、その2月の後半から一気にすごいことになって来ました。

そこからは今に至る状態です。

このコロナウィルスの怖さを世間に知らしめたのが、大阪のライブハウスでの
クラスター感染でした。

しかも、そこに出演していたバンドは昔、私の好きなバンドと対バンしていた
人たちでした。かなり昔ですが、実際にライブを見たこともあったし、このブログの10年以上前の記事に
インディーズの項目でそれらの人たちの感想なども書いていると思います。その人たちのライブが
まるで悪者のように世間で騒がれ、ファンの人たちについて色々と良くない言葉を
無関係の人たちから聞くこともあり、それが私はすごくいやでした。

後になって、今のようなひどい状況になってから、あの時のライブハウスやそこに
いた人たちの勇気ある行動(自分から問い合わせて検査してもらうという)が
改めて見直され、大阪市長はライブハウスには協力金を渡すと言われました。

世の中にはいろんな職業があり、場所がありますが、ここでもわかるように
音楽を愛する人は人を不幸にするようなことを自分からすることはなく、
むしろ、そういう可能性があるなら、
あえて自分のことを守るより他の人のことを考えて行動するんだなと
感じました。それぞれがどうしようと思い悩み、そして自分から
名乗り出たその葛藤を思うと悪いのはウィルスなのに
泣きそうになりました。

今回のコロナウィルスの影響でいろんなライブハウスが
窮地に追いやられ、閉店するライブハウスも出て来ました。

私は愕然としました。ライブハウスってこんなにもギリギリで
運営されていたんだと。自分の好きなバンドを見に行こうと
チケット取ろうとしても、すぐにソールドアウトになったりして
いたので、こんなにすぐに追い込まれるとは思っていませんでした。

今わかったのは、ライブハウスを運営する人たちは
本当に音楽が好きな人たちなんだ。そういう人じゃないと
ライブハウスはやれないんだと。

そんなに高収入が得られなくても、日々音楽と
関わるのを大切に思っている人たちがやってくれているんだと。

だからこそ、そんなライブハウスが消えていくのは本当に
悔しくて、悲しい。

京都のライブハウスの一つVOXHALLが閉店したのを
知り、本当にショックでした。もう10年ぐらいは行ってませんでしたが、
また、時間ができたら行こうと思っていたのです。ここは
私にインディーズバンドの良さを教えてくれたり、
いろんな出会いをくれました。
このホールでのライブについてはこのブログでも色々
書いているので、もしよければまたこのブログ内で検索してみてください。

このホールは映画館のように客席がステージより上に向かってあって、
そこからお気に入りのバンドをゆっくり見るのが好きでした。
そこでインディーズバンドの映像を撮らせてもらっていた時期もあります。
大切な思い出の場所がまた一つ消えてしまいました。
心からVOXHALLにはありがとうございますと言いたいです。

今、いろんなライブハウスを支援する動きがあり、自分ができる範囲で
募金をしています。

いつになったら、また安心してライブに参加できるのかと
本当にライブが恋しいです。

しかしながら、私の仕事上、きっとライブに行けるようになるのは
今の仕事を辞めるか、本当に世間全体が安心できるようになってからでしょう。

どうかそれぞれのライブハウスやそしてミュージシャン自身も
コロナに負けずに、また音楽を鳴らしていってください。

生活については、今はどこも経済的に不安定だと思います。
だから、できる範囲でしか、支援できないかもしれないけれど
少しずつでも沢山の人が動けば、きっと何かの役に立つはずです。

ただ、音楽を愛する人間でもミュージシャンのプライベートを支援することは残念ながら
できません。プライベートの経済的な支援はファン自身もきっと今、必要としているとは思いますが
それでも、音楽で心を支えてくれるならと、自分の生活費から音楽への愛情として
募金をするのです。音楽に助けを求めると同時に、それがなくなるのではという恐怖で
どうにかしないととファンは動くのです。

ライブハウスもミュージシャンもみんな苦しいと思いますが、コロナを
越えてまた元気な姿を見せてください。私たちも、越えて頑張ります。
絶対に負けません。
また、音楽を全身で浴びる日を信じて日々頑張ります。

音楽こそ、最高の心の治療薬ですから。
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2019年

2019年01月28日 | 音楽・映画・本
気がつくと1月も終わりに近づいていました。

今年になって初めてのブログだけど、
どうしてこんなに毎日忙しいのか。
パソコンも仕事でしか使わない日々で
好きな音楽についても、書く余裕もライブさえも行けない日々。
でも、どうにかこういう日々から脱することを本年の目標にしたいと思っています。

好きなことをもっとしたい。
仕事とプライベートをもっとしっかり分けたい。
そう願っています。

そんな私ですが、本年もどうぞよろしくお願いします。

その中で、「ボヘミアンラプソディ」だけは見に行きました。
なんと、去年から合わせると3回も。

細美さんも大阪のIMAXシアターで見たとラジオで言ってたし、
くるりの岸田さんもクイーンが好きだからQで始まるバンド名にしたと
ツイートしていたし、私が好きなミュージシャンはクイーンを
聞いて育った人が多いです。

この映画については、いろいろ書きたいことはあるのですが、
とにかくクイーンへの愛に溢れていますよね。
そして演じている俳優陣も素晴らしいです。
本物のクイーンのメンバーのブライアントロジャーが監修しているから
私たちの知らないレコーディングとかの
バンドのエピソードは本当なんじゃないかと
映画を見ながら思ってしまいました。

また、驚くべきことはメンバーの奥さんたちも
本物に似た人たちだったので、驚きました。
なぜ、知っているかというと、当時のミュージックライフとかに
奥さんが一緒の写真がよく載っていたからです。

日本のライブのシーンがカットされていたようですが、
ディレクターズカット版とかで復活してほしいな。


そんな感じで、やっぱりクイーンは大好きです。



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こんな動機で音楽を始める人っているのかな?

2011年01月04日 | 音楽・映画・本
海外のアーティストのPV見ながら思った。
ハイチのひどい状況の場所に行って
大変な子ども達と握手したり
抱っこしてあげたりしているアーティストは
それは自分から行こうと思って
あるいは何かしてあげたいと思って
こういう行動をしているのかな?って。


自分が世界のどこかで苦しんでいる子どもたちを
助けにいくためにはどうしたらいいか。
それには一流のロックアーティストになることだって
思って、そのために一生懸命楽器を練習して
歌を練習して、曲を作って、そして
有名になったあとに、自分が本当にやりたかった
人を助けるっていうことを実行しているアーティストは
どれくらいいるんだろう?って

私はそういう人に会いたい。

自分の知らない人のために
自分の知らない国のために
何か助けようと
長い長い時間をかけて
それを実行している人に会いたい。


これとはまったく別だけれど

映画「SOUND OF MUSIC」を見た。

これは何度も見たことがあるし、
実際にザルツブルグのトラップ一家の舞台となった場所にも
行ったことがある。

でも、本当に久しぶりに見たんだけれど
音楽の素晴らしさを改めて感じた。


音楽が人の固まった心を溶かすこと。

私は信じているんだ。


音楽が世界を救うって
本当に

笑う人がいてもいい。

信じてる。

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「砂漠」の西嶋くん

2010年12月12日 | 音楽・映画・本
最近ごちゃごちゃに本を読んでいる。

どうなんだろう?

ふつう人は一冊を読み終えたら
次へと行くのかな?

私の場合、同時に2冊読むことがある。

そんなので話がぶつ切れしないのかって
心配されそうだけれど、頭の中のスイッチは
切り替わる。

帰りの電車とかでその日の気分で音楽を
聴くように、その日の気分で「今日はこっちだ。」と
本を選んで読む。

まあ、だいたいは一冊しか持ち歩かないけれど。

だから

伊坂幸太郎読みながら、
梨木香歩を読んだり、
村上春樹を読みながら
ポール・ギャリコを読んだり

作家の意思を無視してるんじゃないかと
思われるような読み方をすることがある。

でも、本を持ち換えると頭の中も切り替わって
まったく問題なく、スムーズにストーリーに
入って行くから、大丈夫なんだ。

すでに読み終わっている本で
以前にも書いた「砂漠」だけれど

ここに西嶋という暑苦しいイメージの登場人物がいる。

ちっともかっこいい感じじゃないのに
どこか妙な魅力があるやつなんだ。

そして、驚くべきことに
この人物の趣味というかが
この私とかぶっていたりして
いいのか、悪いのかわかんないけれど
こういう趣味の人を伊坂氏は
好意を持ってみているのなら
私ももしかしたら、気に入ってもらえるかもしれないと
単細胞な頭はおめでたく考えてしまうもんだ。

どこがかぶっているかというと

「人間の土地」が愛読書であること。
the Clashが大好きなこと。
ジョー・ストラマーをリスペクトしてるところ。


「砂漠」という作品だけでなくて
伊坂氏の本を読んでいると
自分が好きなものが飛び出してくる事が結構ある。

好きなものというより
青春時代というか過去に自分が通り過ぎてきたものが
そこに顔を出してくる感じ。

三島由紀夫
島田雅彦
沢木耕太郎
ジョン・アーヴィング
中上健次
重松清
マーク・トゥエイン
サン・テグジュペリ
アーネスト・ヘミングウエイ
カフカ

とか読んで来た本が彼とかぶる。

映画もそうだ

マイケル・チミノ監督の「ディア・ハンター」
スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」
ジョージ・ルーカス監督「スター・ウォーズ」
アルパチーノ主演の「狼たちの午後」
ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」
小津安二郎監督「東京物語」
ジョン・フォード監督「駅馬車」
ウィリアム・フリードキン「エクソシスト」
チャップリン

結構古い映画だ。もちろん見たのはテレビやビデオなんかで
その映画ができた時代に見たわけじゃないけれど
だからこそ、余計にそういうのを探して見てきたあたりが
伊坂氏と同じだなって。

もちろん「駅馬車」とかは東映に通ってたころに
テキストとしてシナリオを勉強したんだけれどね。
そこで伏線というのを勉強したんだ。

伊坂氏の作品にはいつも伏線がはりめぐらされているよね。

音楽においても
私も彼と同様に昔にさかのぼって聞いたくち。

ビートルズ
ローリングストーンズ
the Who
ボブ・ディラン

そのあたりもいっぱい出てくる。

ちょっと思い出したんだけど
私はロックの古典として最初に買ったアルバムは
実はビートルズじゃなくてローリングストーンズだったってこと。

「Made in the Shade」というアルバムが最初だった。

そのアルバムに入っている「ブラウンシュガー」とかが
伊坂作品にも出てくるんだ。


彼の作品は多く映画化されている。
その主人公たちが結構、私の好きな俳優がやっているから
それも驚く。

たとえば金城武
あるいは加瀬亮
あるいは堺雅人など

ついでにアニメでいくと

きかんしゃトーマスとトム&ジェリー。
これもかなり見ているので
登場する歌とかも知ってるわけで。

なんだか、ここまで書いていると熱烈な伊坂ファンみたいだけれど
本も音楽といっしょで、私にはいっぱい好きな作家がいるので
あっち行ったり、こっち行ったりして
いろいろ読んでいます。

そうそう、

ここでまたまた思い出したんだけれど

以前、FoZZtoneのオーダーメイドアルバム用の曲の
「HELLO, C Q D」のことを書いたブログに↓

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/28b6d1e583776820643ee3e17a0148da

バージニア・ウルフの作品を思い出すみたいなことを
書いたけれど、伊坂氏もどうやら彼女の作品を
読んでいるみたいだね。


フォズの渡曾さんが伊坂氏の本が好きなのは
どこか共通因子があるからかもしれない。







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SUBWAY

2010年09月26日 | 音楽・映画・本
リュック・ベンソンの映画「サブウエイ」をやっと数年(いやもっと)ぶりに見ました。
最近、やっとB-rayで出たのです。DVDはいつ販売になったのかもうなくて。

これを見た人はふたつに分かれるでしょう。

「意味不明」
「すごくいい」

あなたはどちらでしょう?

って見ないとわからないですが。

私はもちろん「すごくいい」派。
ゆえに何年もこの映画を求めていたわけです。

この映画はフランス映画なので
やっぱり会話がキーワードになります。

最初に主役が出てくるけれど
どういう状況なのかとか
その相手役の女性とどういう関係なのかとか
まったくわかりません。

それが見ていくうちに会話から
わかってくるという感じ。

主役はクリストファー・ランベール

彼はクイーンが主題歌を担当した「ハイランダー」という
イギリス映画にも出ています。

相手役はイザベル・アジャーニ

ほんとキラキラ美しすぎました。

あと、ジャン・レノとか今のフランス映画を
支えている大物たちが脇役でいっぱい出ている映画でもあります。

俳優の浅野忠信さんが一番好きな映画であげていた映画でもあります。

とりあえず、地下鉄のプラットフォームやら裏の通路やら
ほとんど地下鉄しか出てきません。

でも、雰囲気がファンタジックなのです。

フランスの地下鉄はメトロといいますが

先日東京に行ったときに東京メトロに乗ったら
この映画を思い出しました。

きっとフランスの地下鉄をモデルにしているんでしょうね。

この映画は感覚で見る映画だと思います。
音楽を聴くのと似ています。

で、この主人公は悪者なのですが
音楽を愛しています。

自分は歌えないから、自分が作ったのか
ある曲をバンドで演奏してほしいから
地下鉄の通路とかでストリートのように
演奏しているミュージシャンたちを
集めてバンドを作らせて、
彼らにその曲をやらせます。

なぜか英語詩のロック。

私は自分がミュージシャンになれなかった人だから
この主人公の気持ちがわかる気がしました。


ある意味PVのような
ある意味音楽のような
感覚の映画ですが、

チャンスがあれば是非見て下さい。

ただし、「海猿」のような映画を
決して期待しないでくださいね。


いっぱいのコーヒーを飲む感じで
構えずにふわっと見る映画ですから。


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CDの行方~かつてHMV派だった人は今

2010年08月21日 | 音楽・映画・本
ティーンエイジの頃、USA派かUK派かというと実はUK派だった私。
そんな私だったけれど、タワレコが日本に最初に登場し、京都にできた時には
どれだけ喜んだことでしょう。なんかアメリカの空気をそのまま持って来てくれるようで。

今は京都はOPAの中に入っていて、それなりの立地条件もあって
結構お客さんは入っていると思うけれど、
最初に京都にできたタワレコは烏丸松原あたりの「なぜにこんな中途半端なところに。」
っていう場所にあった。でも、わざわざそこに行ったものだ。

そんな私がイギリスに留学したら、そこにはHMVという大型CDショップがあって
それがHMVとの出会いだった。
もちろん、ロンドンにもタワレコあったし、ヴァージンメガストアもあった。
でも、イギリスでは私は絶対にHMV派だった。何がといわれても
わかんないけれど、私が好きな音楽が一番たくさん置いてある場所っていう
イメージがあった。

実のところロンドンでは日本でいうようなただの小さなスーパーにも
CDなどがまるでガムでも売るようにレジの横につり下げられていて
それがふつうのCDショップよりもさらに安くて、そんなところで
お金の無かった私は買ったりもしたんだけど(たぶんそこで買う方が
多かっただろうけど)買わなくてもHMVの店舗に入るのが好きだった。

日本に帰ると、関西にもHMVができ、ヴァージンメガストアも
京都にあったんだけど(ここで、くるりと出会ったし、まだ
インディーズだったtravisの存在も知った。)今はヴァージンストアは
日本から無くなってしまったし(TSUTAYAに吸収合併されたらしい)
京都の河原町あたりのHMVもつい最近無くなってしまった。

ある意味、京都の中心街はタワレコの一人勝ちかと
思えるほど(まあ、京都の老舗のJEUGIAは頑張ってるけど)

最近はネットで注文することも多いけれど、
タワレコは実はアメリカではすでに倒産していて
今のタワレコは日本独自のCDショップなんだ。
本場の本体がつぶれても、支店の日本だけ生き残った。
それはタワレコジャパンが独自のセンスを持っていたからだろう。

ただ、アメリカがあるときは、日本ではなかなか手に入らない
アメリカのアーティストのシングルとかも手に入れられて
ネットで買うのは便利だったけれど、今はそれがちょっと難しい。

一方HMVはイギリスだから、イギリスしか発売されてないシングルとか
買うならここなんだ。私の愛するKATE BUSH関連もHMVから手に入れた。
my vitriolのシングルやASHのシングル群もすべてそう。
だから、家には海外のバンドなのにASHのシングルやマイケミのシングルが
いっぱいある。

たまにネットで手に入れられないときに京都のHMVに行ったら
やっぱりシングルとかもあって、うれしかったんだけど
もうそういうわけにはいかないよね。残念。


そんなHMVの一号店の渋谷店が22日で閉店する。

ずっと前にtwitterでゴッチがそのことに触れて
それが本当かデマかでにぎわっていたことがあったけど
やっぱり本当だったんだね。

たまたま今週の初頭にKatyのイベント招待ライブに
行けたときに、いつものように渋谷のタワレコに寄ったあと
HMVの渋谷店にも行ってきた。

20年の3種類の缶バッチと「感謝」と書かれたタオルを
CDを買ったら、もらえた。

その場所で最初にして最後に買ったCDはMelee(メイレイ)の新譜。

でも、ここが無くなっちゃうと他の店もまたヴァージンメガストア
みたいに無くなっちゃいそうでいやだなって。



今、本当にCDが売れない時代なんだね。
ダウンロードの時代。

私もついついすぐにi-podに入れて聞いてしまうけれど
実際にステレオでCDを聞くのと音は違うんだよね。

だから、ちゃんとした分厚い音で聞くなら
ステレオでCDで聞かないと、本当の音で聞いているわけじゃないんだ。
だから、携帯とかでダウンロードして聞いてる人は
そのミュージシャンがスタジオで何日もかけて作り上げた音楽の
本当の姿を知らないままに終わってしまうかもしれないし。


それは生まれたときからファストフードしか食べたことがなくて
本物のスローフードを食べたことがない子供と同じだ。

本物の素材の味がわからないように
本物の楽器の深みがわからない。

だから、耳も肥えないわけだね。


あ~残念。あの黒地にピンクで書かれたHMVの看板が
もう渋谷では見れないなんて。


さびしすぎる。

イギリスの思い出が。








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2つの震災ドラマ

2010年01月18日 | 音楽・映画・本
16日にあったフジテレビ系の神戸新聞社を描いた桜井翔主演のドラマと
17日にあったNHKの「その街のこども」っていうタイトルの森山未来と佐藤江梨子主演のドラマ。

どちらも阪神淡路大震災がテーマだった。

フジの方は実際にあった話を描いたドラマだったけれども
私にはNHKのドラマの方が心に残った。

私は神戸に住んでいたわけではないけれど、
同じ近畿圏に住み、震度5強の地震をそのとき経験し、
神戸に住む知り合いもたくさんいて
連絡がつくまで、どんなに心配だったかわからない。

フジの方はそのときを描いて
NHKは今を描いている。
そう、15年たった今の神戸を。

フジは実話なんだけれども
どこかドラマティックな感じが強くて
わかっているんだけれども
実際にそうなんだけれども


それよりNHKの森山くんと佐藤さんの
震災経験のある2人の主人公の
ロードムービーのような
リアルな感じの会話の方が
すごく深くその震災の悲しみの深さと傷を
感じた。

秀作だと思った。

この2人の演技もすばらしいと思った。

こういう風に震災を描く監督はすごいと思った。


感情を押さえた方がその悲しみの深さを
余計に表すことがあるんだね。
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最初の歌いだしで・・・

2009年04月26日 | 音楽・映画・本
音楽を好きになる瞬間っていうのはほんと最初のイントロからあるいは最初の歌いだしで決まるんじゃないかと思う。
今まで好きになったバンドなりアーティストなり、ほとんどそうだったから。
ELLEGARDENもSuperNovaの始まった瞬間に
マイケミカルロマンスもHELENAの始まった瞬間に
SIAM SHADEもNICO Touches the Wallsも
Jet Lily Starの前身のJet Kellyも

聞いた瞬間に

「え?」

って自分がフリーズするかんじ


この瞬間をくれないバンドやアーティストは
周囲や世間がいくら「すごくいいから」と
お薦めしてくれても心底好きになることはない。


私はタワーレコードに行くときはもちろんCDを買いにいくときしか
ぶらり寄るってことはないけど・・・っていうのも時間がないからだけど
行ったときはいつも視聴をいろいろしてみる。

すると

「え?」

って思う音楽にたまに出会うことがある。

マイケミと出会った瞬間もそうで、今でもその場所に行くと
その出会った時を思い出す。


先日もタワーレコードにCDを買いにいったんだけど
そこにあるサイトとかでお薦めされていたバンドで
スカパーでトークだけで見たことがあるバンドのコーナーが
あって、どんなんだろう?って聴いた。


が、フリーズすることはなかった。
客観的にみたら、まあロックな感じで適度に好かれる
タイプのサウンドなんだけど、私には新鮮さがなかった。

まあ、自分の年齢とバカほど聴いてきた音楽の中で
ある程度似ているバンドがいたとしても
それは仕方がないわけだけど、そんな中でも
新鮮さをくれるバンドっていうのはやっぱりいるんだよね。

「違う!」

って感じる何かをもっているバンドが。


ひとつのドレミを
メロディの繋げ方と
ギターのかぶせ方と
ベースの入れ方と
ドラムのビートと
その声で

いかに表現するか


それがどれだけすごいことかがわかってる。



今こんなにも音楽があふれているのに


私をフリーズしてくれる音楽なんて
ほんとわずかしかない。


正直つまんない。



それは邦楽洋楽問わず。




結局はエルレのそれぞれの4人のバンドに
その裾野を広げてくれてもらってたり

まるで酸素にような存在で大好きなJet Lily Starに
ずっとそばにいてほしいと願い続けたり

インディーズではアブストをはじめ
今まで応援してきたバンドの曲がもっと
多くの人に聴いてもらえたらって思ったり


洋楽だとマイケミ、アヴェンジドぐらいまでに
好きになったバンドの間をぐるぐる回るだけで

洋楽の新しいバンドで「これだ!」っていうバンドに
まだ出会えてない。

レッジャンが一番新しい新鮮なバンドかな~。

でも、すでにもう出会ってから2年はすぎてるしね。

サマソニに出るバンドでそういう出会いがまたないかな~


鳥肌がたつほど

「すご~い」

って思うバンドに出会いたいな。


鳥肌かどうかはわかんないけど


今、ちょっと気になっているのは

FACT

という能面かぶっている日本のバンド

英語で歌っているので

最初は海外のバンドかって思ったけど

なんかちょっと新鮮な何かを感じた。




とにかくステレオタイプの曲はもういいかんじ。


そんなの聞くより


むしろ


つるの氏のカバー曲「M」を聴いているほうが
ずっといい。


彼は本当に歌がうまいよね。

なんか感動した。




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惹かれる空気感

2009年01月23日 | 音楽・映画・本
私が今日本で大好きな俳優3人といえば、以前にもここで書いたけれど
相変わらず加瀬亮氏と松山ケンイチ氏とオダギリジョー氏です。

職場でドラマの話になって、そこからどんな俳優が好きかっていうことに
なって、この3人をあげたら、

「なんか分かる気がする。あなたがこの3人を好きなの。」

と言われました。

でも、その方はぜんぜん対象外のようで、それよりジュニーズ系の
人の方がいいみたいです。オダギリジョー氏だけはわかるらしい。



私がオダギリジョー氏をいいなぁ~って思ったのは
かっこいいとかそういうことではなくて
彼の好きな映画(ジャームッシュの映画)や好きな音楽(トム・ウエイツ)の
世界が私自身も昔から好きだったからで、

そういう感覚を持っている俳優だということが
私にはすごく素敵に思えたところから
彼の映画を見て、ますます好きになったわけ。


松山ケンイチ氏はどの役も個性があって、しかもいろいろ変われる
ところがおもしろいし、魅力的な人だと思う。
でも、結局「デトロイトメタルシティ」は見れてなくて
はやくDVDが欲しいと思うわけです。

デスノートのLの役はかなり好きです。


そして、今「ありふれた奇跡」に出ている加瀬亮氏は
おそらくこの3人の中でも一番好きかも。

彼から出るオーラっていうのかな
繊細で暖かみと哀愁のあるオーラ。


「ありふれた奇跡」はおそらく加瀬氏と仲間嬢の2人で
なかったら、絶対に成り立たなかっただろうなと
思います。

独特の台詞

「わかった。」
「そうなんだ。」
「大丈夫。」
「そんなことない。」
「絶対ない。」

のようなプチっと切って行く台詞。

それが畳み掛けるように全編に出てくる。

演技がへたな人がやると
浮きまくるような台詞。

それをこの2人だと
深みをもって、
独特の空気感を出して
放っていける。

今日なんて加瀬氏の役の翔太が自分の仕事場での
辛い思い出を語る場面で
カメラはずっとそこ一点を見据えたままで
なんのカットもなく、かなり長いスパンで
そのシーンが撮られていたんだけど、
そこで長い台詞と間でこぼれる涙。
「すごい」って思いました。
一方、仲間嬢の方は台詞なしで
そのスパンを表情と立ち姿で演じて行くわけで。
それもへたな役者だとその場の空気を壊しかねないけど
彼女は見事に演じて、加瀬氏の演技をさらに光らせて
魅せてくれました。

この2人最高だなぁ~って思いました。


加瀬氏は私の好きなミッシェルゴンドリーの映画にも
出ているんですよね。これも見たいな。


とにかく、これからの活躍も楽しみです☆
コメント
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