突然こんなことを書こうと思ったのは
私のブログへのmiさんのコメントからです。
なんかちゃんと自分の考えを書いてみるのも
おもしろいかなって思ってここに書く事にしました。
そんなチャンスをくれたmiさんありがとうございます。
この曲のイントロからどこか葬送行進曲のような悲しい
メロディがあって、それだけでも胸の奥がきゅっとなる
感じです。
サビの部分は映画「ゴースト・ニューヨークの幻」の曲
「アンチェインド・メロディ」by ライチャス・ブラザーズ
を彷彿してしまうことからも、この曲が結ばれることのない
愛についての歌なんだろうなとメロディからも感じられます。
さて、この曲は日本語と英語が混じり合っている歌詞から成ります。
正直、ちゃんと英語を訳したりしていません。
いわゆる雰囲気です。まあ、多少英語を使う仕事はしていても
たいした英語は使わないので、バリバリな通訳みたいな人とは
雲泥の差であるので、とにかく雰囲気です(笑)
さて、恋愛というのは本当は人間の数だけパターンがあって
同じものなどどこにもないと思っています。ただ、歌になったり
するものにはある程度の公約数をもってそのエッセンスだけを
注入しているので、まあ驚くほど世の中には恋愛ソングが
あふれているけれど、結構薄くてつまんないものが多い。
それは上澄みだけをすくって作ってるから。
ロックバラードとかにぐっとくるのがあったり
ロックバンドの曲の中に響くものがある場合は
ある程度それを作っている人のリアルな恋愛が
含まれているからだと思う訳です。
吉井さんとかの歌はそうだと思っています。
あるいはグレイプバインの田中さんのも。
この「Pierce」というタイトルは
どういうところから来たのかなと。
これはふつうの「ピアス」なのか
それとも「貫く」「刺す」「身にこたえる」
そんな意味なのか。
このタイトルと歌詞から最初浮かんだのは
横に眠っている彼女の寝顔を見ながら
この主人公はこの恋愛の行く末を
思いめぐらしているんだろうなと。
で、その彼女の耳のピアスが見えてくるのです。
私には。
この歌詞の冒頭のHere with ~good,までは
とてもハッピーな感じのフレーズなのに
その後に続くのはとてもネガティブな言葉たち。
質問でいただいていたこのtrueの解釈ですが
we can't be trueを雰囲気で捉えるなら
俺たちはお互いを偽り合ってるんだ。
本当の自分を見せ合っていないんだ。
というような感じに私は思えました。
お互いに好きで好きでどうしようもないのに
決して結ばれることのない恋愛ってあると
思っています。
好きだからこそ言えない自分の本心も
あると思っています。
これはある意味この詩を書いたTakaの今あるいは
過去が出ているのかもしれない。
たとえば、音楽の道を進み始めて、まだ途上で
まだはっきりとした未来は見えないけれど
やれるところまでやってやると思っている主人公には
愛する人がいる。でも、今音楽か彼女を選べといえば
音楽を選ぶだろう。そういう自分なのにそれを
彼女には言う事はできない。一方で彼女も本当はわかってる。
自分はやがて捨てられてしまうだろう。
彼は音楽を選ぶだろう。でも、彼のことが好きだから
今はこのままでいたいと。
そんな2人の心の痛み。突き刺さるような愛の悲鳴のような
ものがこの歌にはあって、
I want you to know what the truth is
は、そんな2人の関係の危うさ、真実の姿を主人公は
彼女に受け入れてほしいと思っているんだと
私は感じました。
お互いが愛し合っているからと
両思いだからとハッピーだとは限らないと思っています。
苦しくてどうしてこんな人を好きになったんだろう?って
思っていても、嫌いになれなくて、終わりをどこかで
カウントダウンしながらいっしょにいる恋愛もあると思います。
そんなせつなさが、このタイトルと
そして悲しいメロディに溢れていて、
なんか泣けてきます。
I don't
I can't
I shouldn't
I won't
と私が主語となるあらゆる否定文が書かれています。
~しない。
~できない。
~すべきでなかったのに。
~しないだろう。
このまま君を忘れてしまったら
二度と愛す事もないかな?
正直、無いと思います。
どんな恋愛でも終わったら、そこで終わりです。
再会してまた、とか言うけれどそれはまれです。
苦しい恋愛が終わった人ほど
もう二度とこんなに人を愛せないとか言うけれど
人間にはくりかえし人を愛する力は再生してきます。
葱みたいなもんです。
葱の根っこを土につっこんでたら
また葱が出てくるように。
なんて、たいした解釈でなくてごめんなさい。
でも、ほんとONE OK ROCKってどんどん
成長していくいいバンドですね。