HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Breakfastが好きな人たち

2012年05月13日 | FoZZtone
フォズトーンの渡會さんがなんかで言ってた。
というか誰かと話してて
「だから村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス」が好きなんだ。」と

ってそれは主人公が食事をしっかり取るから。

その中でもやっぱり印象的なのは朝食だ。
ベーコンエッグにトーストにコーヒー
ハムエッグにトーストにコーヒー
サンドイッチにコーヒー

もちろんジャンクフードも混じったりするけれども
上記の出て来る率は高い。

なぜか鮭とごはんとノリとか
納豆ときんぴらとごはんとか
そういう和食の朝食シーンってあまり覚えてない。
和食も出て来ているけれども
ほとんどは洋食。

しかもスパゲティとか
マカロニグラタンとか
オムレツとか

おそらく、村上氏は海外での生活も多いから
自然とそれが日常になっているんだろうね。

私は遠い昔イギリスにいた。
ちょうど私がイギリスに行く直前まで
村上氏はイギリスに滞在していて
そこで「ダンス・ダンス・ダンス」を書いたんだって。

もちろんそんなこと当時は知らなかった。
彼の作品は読んでいたのに
彼のことを調べるとかそういうのは
今もそうだけれどいつも気付くのが遅いんだ。

好きなアーティストのこともね。
あれだけ好きで好きでって書いてる細美武士さんの事だって
ほんと少しずつ彼自身のことを知るようになったのは
the HIATUSになってからかもしれない。
何歳だとか誕生日がいつだとか
どこ出身だとか、ほんとそういうことって
ファンなら最初に調べるんだろうけれど
私は音楽だけしか最初見えないというか聞こえないんだ。

それはFoZZtoneにも言えている。
「黒点」それだけを聞き続けて、ライブに行きたいと思い
そしてライブに行って、この人たち凄いと思い、
その日のうちに渡會さんに好きな言葉を書いてもらい
竹尾さんにはギターのことをたずね、そこから
少しずつどこ出身とか誕生日はいつとか
知るようになった(といっても、それもかなり後)

話を戻すけれど
「ダンス・ダンス・ダンス」の舞台は日本の北海道と
東京と長野そしてアメリカのハワイなんだけれど
そこにずっと感じていたイギリスの空気感は
きっと彼が執筆していたその町の空気感だったんだと
今さらながら思う。

で、その空気感は私も知っている空気感だから
この小説に惹かれるわけだ。
そして村上氏はそのイギリス滞在前後は
ほとんどイタリアにいた。

イタリアにも私はイギリスから旅行していて
もしかしたらローマで彼とすれ違っていたかもしれないって
思うとちょっとだけロマンチック。まさにローマン的なのだ。

「ジョジョの奇妙な冒険」は好きな漫画ではあるけれど
これにもイギリスが出て来るし、この作家の荒木飛呂彦さんは
イタリアに何度も訪れている。
だから、またその空気感や色あいがどこか懐かしく
それで惹かれちゃうのかなと思うし、
村上氏の小説にもイタリアの空気感もあって
自分の好きな場所に彼もいて
そこで生まれた作品だから
あっという間に引き込まれるのかもしれない。
と、勝手に思っている。めでたい人が私だ(笑)

話はどんどん言いたいところから離れているように思うけれど
「breakfast」すなわち「朝食」について書きたかったのだ。

朝食っていうのに対してすごく力を入れているというか
大事にしている国がイギリスだと私は思っている。

ベーコンエッグにトーストにコーンフレークに紅茶あるいはコーヒーに
温野菜にポテトにと朝からなんか上等な食べ物ではないかもしれないけれど
いっぱい食べる。

フランスやイタリアではそれこそクロワッサンとカフェオーレか
トーストとエスプレッソみたいなシンプルな組み合わせで
ベーコンエッグとか出てこないし。

私がイギリスの作家のチャールズ・ディケンズが好きなのは
彼の小説にはその朝食がたくさん出て来るからだ。
ある意味、フォズの渡會さんが「ダンス・ダンス・ダンス」を
好きだという理由に似ているかもしれない。
その食べるシーンがすごく好きだし、いっしょに食べたくなる。
だからトースト焼いてベーコンエッグ作ってコーヒーいれて
食べながら(行儀悪いけれど)本を読んでいったりした。
大学の先生にそれを話したら笑われたけれどね。


親のしつけのせいか昔から朝食抜きは絶対にだめだと
言われて、何か必ず食べるようにして今まで生きて来た。

どんなに食欲がなくても「食べなくちゃ」って。

そういうのが今回FoZZtoneのOMA2の選曲の中の曲の
歌詞に書いてある。

渡會さんが書いた詩だから、彼自身の体験だと思っている。

私はもともと朝生まれのせいか、朝が好きな人間だ。
どちらかというと朝早く起きるのがイヤじゃない。

住んでいるところが田舎なので学生時代から社会人になっても
ずっと早起きしないといけない生活が続いている。

だから朝の歌が好きだったりする。

そんな朝の歌をとても美しく丁寧に書けるのが
フォズトーンの渡會さんであり、
bye bye circusの真田さんだ。

こんなことを私が書くのは珍しいのだけれど(笑)
朝窓から注いでくる白い光のもとに
愛し合えるカップルは夜に愛し合うカップルより
なんだか幸せに思える。そしてそれは長く続く愛のように思える。
朝はいつも何かを祝福しているように思えるから。







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