HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

the HIATUS at Zepp Nagoya~new T.W.I.M BOMB NIGHT Vol 13 2013 Final=DESTROY YOUR FUCKIN' WORLD=

2013年12月31日 | 細美武士/the HIATUS
2013.12.30(月)晴れ

師走の終わりに大掃除もせずに家から約2時間かけて車で
ZEPP NAGOYAまでthe HIATUSを観に行って来ました。

毎年年末はRADIO CRAZYでハイエイタスを見て一年を
締めくくるってこの5年間決めてたのに今年に限って
チケットが取れませんでした。。。。。

どうしようってなった時に、そうだ名古屋で確かイベントがと
チケットを探すとまだあって、車でいっしょに行ってくれる
彼のスケジュールも空いていたので行く事に。

そして、行って本当によかったです。
もしかして、ここに来るために神様はわざとレディクレの
チケットを取れないようにしたのかな?って。
このイベントにthe HIATUSが出るのが初めてだし、
この時期に名古屋に来るのもあまりないって言ってたから
この彼らの初に私は参加できて本当にしあわせでした。

昼間について、せっかく名古屋に来たからって
蓬莱軒のひつまぶしをって思ったら長蛇の列で
なんと約3時間待ちって。USJ?って思うほど。
で、あきらめて別のところで昼を食べてから
グッズ販売に間に合うようにゼップ名古屋へ。

あとの方でチケットをとったので1000番台だったから
開演の20分前ぐらいに入ったのですが、結構いい場所に
立てて、メンバーの顔がみんな見えるところでした。
RADIO CRAZYでいろんなバンドを28日に見たところだったので
あの遠さに比べるとなんか遠い筈なのに近くに感じました。
イメージ的には中学校とかで校長先生の話を体育館で聴く時に
クラスの一番後ろに立って校長先生を見ている感じというか。

OAは名古屋のバンドのa Soulless Painというハードコア系の
バンドでした。実は彼らの名前は身内の知り合いのバンドが
何度か対バンして聞いたことがあり、かっこいいというので
ちょっと気合いいれて彼らのステージにのぞんだのですが、
ちょっと思ったのとは違いました。

ただ、地元での信頼が厚いというのか、かなりコアなファンたちが
前方に集まっていて、後ろから見ると、前方5列目ぐらいまでの300人ぐらいかな?は
すごく激しくモッシュダイブしてました。ボーカルさんのガタイのでかさはすごくて
そのボス的な感じが大学生ぐらいの若者達を惹き付けるのかな~って思いました。
体系的にはどかべんあるいはジャイアンっぽいんだけれど、顔つきが怖い(ごめんなさい)
で、他のメンバーはスリムでシューゲイザーによくいそうな人たちなんだけれど
動きは激しく、ハードコアのバンドの人たちでした。

「おれたちはどんな場所でもいっしょだ。おれたちは決して変わらない。」
と言ってました。

ハードコアなんだけれども、モノローグの部分がかなり多くて
ヒップホップな韻を踏む感じではなくて、一人芝居っぽい感じというか
詩人っぽいというか、言葉を放ったあとに激しい音が鳴り響く感じでした。
そこにまた若い人たちは惹かれるのでしょう。ただ、昔放送部、演劇関係に
たずさわってきたものには、言葉がはっきり聞こえないのがすごく残念でした。
言いたい事がすべて伝わらないと悲しいですよね。予測はできてもね。

そして、手をあげたり拳をあげるのはその300人ほどだけで、それより後ろの人たちは
見事にあげないという景色。おそらく大多数はthe HIATUSとアスパラガスのファンだったのかと
思うけれど、ふつうOAでもいっしょに手をあげる人も何人か混ざるはずなのにほぼなかったのです。

the HIATUSのファンはみんな自分自身に誠実なのだなって改めて感じました。
か、圧倒されていたのかもしれませんね。そのバンドの雰囲気に。

とにかく、a Soulless Painは我が道を行く名古屋の熱いバンドには違いありません。

次に登場はアスパラガス。
このドラムの一瀬さんがthe HIATUSのメンバーでもあるので
そのバンド名は知ってたし、東北ライブハウス大作戦のドキュメントにも
彼らが登場してたので顔とかは知ってましたが、こういうサウンドなんだと
初めて聴きました。

最初登場の時のBGMがSWEETの「ACTION」だったので驚きました。
こんな古い曲が使われるなんて、しかもストレートハードロックの
SWEETの曲がアスパラガスとどう重なるんだろう?って。
まあ、この曲聞いてすぐにSWEETってわかる人もそういないでしょうけど。
(年齢がばれるってもんですよね・笑)

アスパラガスの忍さんはほんとほんわか楽しい方ですよね。
ゼップ名古屋について
「ここの間取りは今までやった中で一番広いですね。まあ
共同トイレとかですけどね。お風呂もないし。」
(自分のことについて)
「お風呂といえば昔追い炊きのお風呂しかないところに
住んでまして、止めないとずっと追い炊きし続けるのですが
うっかり眠ってしまって気がついたら、お風呂がブクブク
言ってて、ここは地獄かと思って思わずHELL? ヘル?って
言ってしまいましたよ。」って言うとこも笑えたし、
(会場のお客さんへの要望として)
「初めてのお客さんもたくさんいると思うのですが、
よくバンドが常套句として、ぜひバンド名だけでも
覚えて帰ってくださいと言いますが、最近あれは
欲張り過ぎだと思うのですよね。だから僕はこういいます。
野菜がいたと覚えて帰って下さい。」

もう今思い出しても笑えます。

あと、曲の演奏中にアコギからエレキに早チェンジをして
それを自慢するというくだり。
倖田來未の衣装の早着替えみたいなもんだと。

ほんと笑えます。

でも、サウンドは誠実で暖かみのあるとっても心に響くものばかりでした。
英語詩でしたけれどね。

いいバンドだなと思いました。

そして、the HIATUS

いつもはサウンドチェックの時に細美さんが出て来て
1曲やってくれるのですが、今日はありませんでした。
でも、彼はずっと毎日歌いっ放しだし、明日もCDJから
年越しまでやるのですから、声をできるだけ温存したいという
ボーカリストとしての気持ちがわかるのでそれでいいんだと
思いました。それが当たり前なのですから。

そして、いよいよ始まって出て来た時から
全身全霊で細美さんは歌ってくれました。
the HIATUSはいつも全員全力投球でしかも妥協とか
適当などということは一切しない、きっちりと
歌を歌って演奏をしてくれるバンドですから
今日も素晴しい歌声と演奏を聴かせてもらいました。

演奏については細美さんが「なんか今日はいい演奏ができてる
気がする。」って言ってくれてうれしかったです。

演奏の合間に
「今年はいろいろな事があったと思う。脱原発とか憲法改正反対とかデモとか
政治的な事とか言うのはどうかと中立でいるべきだとか言うミュージシャンが
いるけれど、そんなやつはバカだと思ってる。ミュージシャンこそ
いろんな発言を自由に出来る立場にいられるんだ。だから俺は
闘っていくのでよろしく。」(というような感じ、そのままではないです)

とか

「東日本大震災から来年の3月11日でまる3年経つ。人の悲しみは3年で
ようやく癒されて行くとかいうけれど、東北はまだまだ大変な状況で
そんな中で人の心はまだまだ癒されないので、東北のために
これからも東北ライブ大作戦をよろしくお願いします。」

とか

「今年いろいろあったと思う。嫌な上司は来年になったからって
変わりはしないし、俺にも嫌なやつがいる。けれど、嫌なヤツも
許してやって、嫌なことはすべて2013年に残して、
いい事だけを連れて2014年を迎えようぜ。そして
また闘って行こうぜ。」って言ってくれました。

まさにそうです。いやなヤツは変わらない。
でも、自分は自分が大事にしているものを忘れずに
前に前に進んで行きたいと改めて思いました。
その側にいつも細美さんの歌があるのは必須ですけれどね。

The Flareから始まったのですが、
この曲を初めて聞いた時にまるでオーケストラが演奏を始める前に
いっせいに音を出してから曲を始めるのに似てるってたぶんこの
ブログに書いたと思うのですが、この曲で始まる時は
「今からthe HIATUSの演奏が始まるよ。」っていう
緊張感と襟を正す感じがしてドキドキします。そして大好きな曲です。

Horse Ridingは室内のライブでは初めて聞いたのですが、
やっぱり素晴しいですね。
折しも、来年は干支が馬。この曲を2014年のテーマ曲にしようと
勝手に思っています。

あ、そういえばコウジさんが前田敦子さんのバックでベースを弾いた話が
出て、コウジさんはいつもよりアクションをオーバーにしてかっこつけたよって
話を照れくさそうにしてくれました。


<セットリスト>

The Flare
Monkeys
Storm Racers
Deerhounds
Bittersweet
Superblock
Horse Riding
Shimmer
Insomnia
ベデルギウスの灯
紺碧の夜に
Lone Train Running
Waiting For The Sun

En) Silver Birch


久しぶりにLone Train Runningが聴けてうれしかったです。
Waiting For The Sunはサマソニで初めて聞いた時とは
また違って聞こえたし、彼が操るルーパーが新鮮でした。

話してる時の声がちょっと大丈夫かなと思ってたのですが
アンコールもしっかり歌ってくれて本当に幸せでした。

何せSilver Birchでしたし。

この曲をラストにもってきたのは細美さんが先に話したように
また新しく始めようというのにこの歌が合うからかなって。

この曲は確か、エルレが活動休止になって彼がこれから
どうしようかっていうときに北海道で滞在してる時に
見た白樺からインスピレーションが来たというような事を聞いたことがあるんだけれど
もう一度自分自身を見つめなおして、新たな事に挑戦する時に
襟を正して背筋を伸ばすような意味合いを込めて、2014年に
向けて、会場のみんなに届けてくれたように勝手に思いました。

だから、余計にうれしかったのです。
彼らからの来年へのプレゼントのようで。
私もまだまだいろいろやってみようって思いました。

今年ももうあと何時間で終わります。
今年はいつもの年にも増していいライブにたくさん行く事ができました。
新たな音楽とも出会いました。
音楽を通しての発見やら感動やら、時に辛い事もありました。
でも、やっぱり音楽が大好きでよかったと思っています。
そして、多くの人にもっと音楽をいっぱい聴いてほしいと
これからもその良さをいろんな場所で伝えていけたらと思っています。

今年の最後に最高のthe HIATUSのライブで締めくくれたこと
ほんとうに幸福に思います。

「どんなに嫌な事や辛いことがあっても今日ここにみんなが
来れていっしょに音楽を楽しめるっていうのは俺たちが
幸せなんだってことじゃないか。」

と言った細美さんのその言葉どおりです。

さらに来年の3月にはアルバムが出るそうです!
そして来年の年末にもここに来るそうです!


ありがとう!the HIATUS!

ありがとう!すべての素晴しい音楽とアーティストの皆さん。

そして、いっしょに音楽を楽しめる音楽大好きな人たち。

また来年もいっしょに素晴しい音楽を見つけ、聴き、楽しんで
いろんな事と闘っていきましょう!

よいお年を!




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