寓居人の独言

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思い出話「北京のスモッグと東京そしてグラナだの想い出」(20141009)

2014年10月09日 21時14分00秒 | 寓居人の思い

報道によると北京のスモッグが大変な状況のようですね。昭和30~40年代の東京を思い出します。当時私は茅ヶ崎市に住んでいました。東京への通勤は電車に乗って行きました。茅ヶ崎駅を発車した列車の窓から東の方を見ると上空にいつも雲がかかっているように見えたものです。戸塚駅を過ぎてトンネルを抜けるとその雲は見えなくなりました。つまり雲の中に入ったので見えなくなったのです。目黒の勤務先に着くといつも目がしみるようになしました。仲間内では当時「煙が目にしみる」(ザ・プラターズ?)という歌が流行っていましたがその歌の通りになりました。つまりそれ程大気汚染がひどかったのです。その後、東京周辺では川崎ぜんそくとか環七ぜんそくなどと言われるようになった地域病が発生しました。
 近年報道されている北京のスモッグも同じような状態になっているようです。北京の住民は日常的にマスクが離せないと言うことですから、子供や高齢者、病気がちの人にはぜんそくなどの心配が必要になるかもしれませんね。
 これからの季節、大陸からの季節風が吹き出すと北京のpm2.5が日本に飛んでくることがあるようです。昨年は九州、中国地方から近畿地方まで飛んできたという観測結果が出ています。私たちも気を付けましょう。
 さてここから思い出話になります。15年ほど前にスペインのマラガで宇宙関係の国際会議がありでかけました。会議は無事終わってマドリードへ戻る途中グラナダに寄り道しました。アルハンブラ宮殿を見たかったからです。宮殿はすばらしものでしたが詳しいことは写真付きで別の記事で書きます。グラナダの町は周辺が小高い丘に囲まれた盆地にありました。グラナダの町を歩くと、やはり目や鼻が痛くなるほどスモッグで汚れていました。アルハンブラ宮殿から町中を見下ろすとやはり昔の東京のようにうすぼんやりした煙雲がたたずんでいました。そのせいだったのですね。
 近年の日本は排気ガス規制が徹底されるようになり、いつでも富士山が見えるようになりました。喜ばしいことです。