いつの間にか、虫の鳴き音が絶えて夜が静かになりましたね。昨日まで我が家の周辺で騒がしいのはカラスだけでした。それが今朝になって、新しい鳥のさえずりが聞こえるようになり、秋も本格的になってきたのを知りました。カラス以外の鳥の鳴き声は久しぶりなので、秋が深まり寒くなると思うとゆううつでしたが、これからいろんな渡り鳥がやってくるのが楽しみになりました。自然の移り変わりが、身にしみて感じるような年になったのかも知れません。
最近、教え子たちがしきりと食事に誘ってくれます。最後の卒業生を世の中に送り出して、3年半になり皆それぞれの生き方を身につけたということでしょうか。喜ばしいことです。
人の世界でも世代交代があることを知るようになりましたが、石原慎太郎前東京都知事は、それを覆してくれる行動に走りました。曰く“若いやつがもっとしっかりしてくれなきゃ困る”、とおっしゃっています。私には、今の若い方たちもかなりしっかりしているのじゃないかと思います。中にはゲームに熱中している方もいるようですが、それがしっかりしていないということになるのかどうかは分かりません。
同氏が、言い出した尖閣諸島の都有化発言から、政府が国有化に走りました。そのとたんに中国がいろんな発言や行動に出てきました。そのために、日本の企業に対する見え隠れする嫌がらせによって、大きな負の経済効果を招いたことも事実です。その影響は世界中に広がっているように見えます。
私は、尖閣諸島を日本の領土として認識していますが、あえて問題を引き起こす必要があったのかどうかについては疑問に思うことも事実です。
80才を迎えた石原氏に、政治的、経済的、そして思想的に等々どのような遺産を若い人たちに残すことができるのか、私は見守りたいと思います。しかし、負の遺産だけは残さないようにお願いしたいと思います。それは後の社会が証明することだから、評価はすぐには出てこないでしょうが。くれぐれも仕事途中で投げ出さないでください。高齢者といっても責任はついて回ることは百も承知でしょうね。