2月27日NHK-TVの8時15分からの番組に世界的オーケストラ指揮者である小澤征爾さん(さん付けでお呼びするのは恐縮ですが親しみを込めてこう呼ばせていただきます)が出演されました。小澤征爾さんはあの指揮台に立った姿から平たく言えばもっと堅苦しい方かと思っていました。しかし、出演された小沢さんは気さくで教養の高いおじいさんでした。お話しは大変機知に富んでおり「こんなことをここで言ってもいいのかな」などといいながら思い出話をいろいろ聞かせて下さった。
小沢さんの音楽への思いの一端を知ることが出来たような気がします。こんな言い方は不遜かもしれないことは承知ですが、敬意と親しみを込めての言葉だとお許し頂きたいと思います。
若い頃、オーケストラを訊きに行くことなど経済的にとても無理でした。そんな私達のために無料の演奏会がしばしば開かれました。例えば、若かりし日の鈴木秀太郎さんのヨーロッパ留学壮行演奏会が錦糸公園で野外演奏会が行われました。指揮者は上田正さんだったと思います。演奏された曲目は"メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲”でした。また日比谷野外音楽堂でも演奏会がありましたね。ここは上空をヘリコプターが飛んできたりしました。また格安の演奏会もありました。民音とか言う団体の演奏会にも行きました。今でもありありと覚えているのは日本青年館というところで"ハイドンの交響曲第45番「告別」”を演奏している最中に、冬のことだったので暖房を入れてくれました。ラジエイターに熱蒸気が流れはじめると鐘を強く叩くような音がし出しました。指揮者は途中で演奏を中止して音がしなくなるのを待って再開されました。現在のように空調が無い時代のエピソードとして記憶の中に想い出として残っています。これらは1950年代後半の思い出です。それでも生の演奏を聴くことが出来たのは幸せでした。
小沢さんの音楽への思いの一端を知ることが出来たような気がします。こんな言い方は不遜かもしれないことは承知ですが、敬意と親しみを込めての言葉だとお許し頂きたいと思います。
若い頃、オーケストラを訊きに行くことなど経済的にとても無理でした。そんな私達のために無料の演奏会がしばしば開かれました。例えば、若かりし日の鈴木秀太郎さんのヨーロッパ留学壮行演奏会が錦糸公園で野外演奏会が行われました。指揮者は上田正さんだったと思います。演奏された曲目は"メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲”でした。また日比谷野外音楽堂でも演奏会がありましたね。ここは上空をヘリコプターが飛んできたりしました。また格安の演奏会もありました。民音とか言う団体の演奏会にも行きました。今でもありありと覚えているのは日本青年館というところで"ハイドンの交響曲第45番「告別」”を演奏している最中に、冬のことだったので暖房を入れてくれました。ラジエイターに熱蒸気が流れはじめると鐘を強く叩くような音がし出しました。指揮者は途中で演奏を中止して音がしなくなるのを待って再開されました。現在のように空調が無い時代のエピソードとして記憶の中に想い出として残っています。これらは1950年代後半の思い出です。それでも生の演奏を聴くことが出来たのは幸せでした。