もう20年以上前のことです。中学校の同期会が鳴子温泉で
行われました。そのとき農業をやっている人(A)と役場や農協
に勤めている米生産の担当者(B)との間で激論が交わされま
した。
米の生産を主に行ってきた農家は、1963年頃から単位面積
あたりの収穫量の増加などにより米の供給過剰という問題が起
き、ついに1970年には政府の米生産農家への減反政策が実
施されることになりました。それまで農業政策として農地の等価
交換による耕作地の集約化を指導し、そのための費用が借金と
して残るような状況になった農家も多数あったようですね。そうし
た最中にアメリカ、その他の国などによる米輸入量拡大を要求さ
れ、農家は苦境に立たされてきました。
このように政府は農家に対して手厚い保護政策をとりながら外
国からの輸入量の増加要求に歯止めをかけてきましたが、今TPP
によって米生産農家は再び微妙な状況に立たされています。
しかし、私のような一般消費者にとっては日本で生産される米と
同等な質の米が安く購入出来たり肉や乳製品などが廉価で食する
ことができるようになることは魅力がありますね。
現在、私は中学の同級生の農家から”ひとめぼれ”を毎月30Kg
の米(我が家と子供の家の分)を買っています。年間契約(口約束
ではありますが)と言うことで主食に関しては、生産者も旧知の仲な
ので安心しています。
TPPは農産物だけの問題ではないので、トラブルが発生した場合
の処理の方法までじっくり見当して締結・発効させてほしいと思いま
す。