立川断層帯の調査を行っていたT大学教授のうかつさには驚いてしまった。断層調査前に地質調査をしていなかったらしいことは、専門家として知られる教授の素人っぽさに呆れてしまった。土木的な知識が無く、想像力を働かせることができなかったとはどういうことか。これは想像力の問題ではなく、調査の基本的なことを怠ったとしかいいようがない。調査する場所が造成地であるかどうかぐらいは調べたと思うのだが、それもしていなかったのだろうか。敷地をどうやって整地したかを調べればすぐに分かることであろうに。土木的知識が無いという前に調査の基本を勉強し直して欲しいと思う。若い研究者の方ならこの失敗を糧にして将来へ進んで欲しいといえるのだが・・・・・
このようなことが報道されてしまうと、学問に対する信頼性が薄れることになってしまう。残念なことである。信頼を取り戻すのは大変な努力と時間が必要である。
過去に少し異質ではあるが、偏見ある知識によって重大な間違いを犯した学者がいた。例えば、ヨハン・ベリンガー(1670?ー1740)の”偽化石事件”というのがあった。これは2人の同僚による悪意ある悪戯に騙されたという事件である。星、月、太陽や文字を刻んだ化石まで出てきた。これらの化石を人々の信仰心を試すための“神の気まぐれないたずら”と解釈してしまった。そして、これらは大発見ということで、これらを図版にした書籍を出版した。この事件の結末は、成書を読んでいただきたい。
もう一つ、”ピルトダウン人事件”というものあった。これも偽化石捏造に関わる事件である。
日本でも、アマチュア考古学研究者による、”遠く離れた2カ所の遺跡からの出土品についての捏造事件”があった事を思い出す。幸いこの事件は専門家によって疑問が投げかけられまもなく行われた検証の結果、捏造事件であることが実証された。
研究は、客観的な事実を積み重ね、得られた結果について検討に検討を重ねて得た新しい事実をさらに積み重ねていくことによって、新しい事実が認識される。それが普遍的になることによって、学問が進歩するのである。くれぐれも基本を忠実に守り、客観的な判断をして欲しい。
今年はつぼみを膨らます期間が短かったように思います。そして開花し始めたと思ったらすぐに満開になってしまいました。
もう一つ例年と違う様子が見られます。それは今年の花の付き方がかなり多いように感じられることです。昨年の写真と比較すると、花が密生していることが分かります。これは気候によることなのでしょうか。
小鳥が桜の木にやってきました。この時期渡り鳥が活発に囀り繁殖期に入っているようですね。この鳥はカメラを向けても逃げないでカメラの方を見ながらじーっとしていました。
周辺の木々も新芽を出し始めました。とてもきれいな景観です。この時期の葉の色を私は大好きです。何故か、これから大きく成長する準備ができて飛び出してきたように感じるからです。
都市部に人口が集中するようになって既に久しい。人口の都市集中が起こったのは、朝鮮動乱が勃発して産業が盛んになったのが契機になったといわれている。社会的背景はともかく都市部に仕事があるから人々が集まってくるのは当然のことである。その人たちが結婚し、子供が生まれる。その子供たちも都市部で成長して生活の基盤をそこに置く。それはそこに仕事があるからで当たり前のことといえるだろう。
そこで選挙のたびに問題になるのは、票の格差である。本日(20130325)のニュースによると、広島高等裁判所で、「現状の議席配分は人口分布に比例していないために、31都道府県で議員の過不足があり、選挙権の価値に不平等を生じさせた」と選挙無効を求めていた事に対して違憲状態であると判断された。
この判断が確定すれば、昨年末に実施された衆議院議員選挙は無効となり、再選挙が行われることになるという。
この問題はずいぶん前から議論されてきたが国会議員は地域の代表ということでなかなか決着がつかないまま今日に至っている。結論の出ない一つの原因は、地域の発達と議員の次期選出という相互恩恵に預かるという事につきるのかも知れない。
そこで、1票の格差を是正するためにはどんな方法があるかを考えてみると、単純に考えれば次のようなことが考えられる。
1.都道府県の線引きを変更する。
2.人口の分散を行う。
3.仕事を都市部から地方へ分散する。
4.議員の選出数を単純に一定の許容範囲を持った人口割りに変更する。
5.全て全国区にする。
6.選挙人数から議員数を割り出し、全て比例制にする。
等々。
いずれの問題も今すぐそれを実施することはいろんな問題があり困難だという意見が強いだろう。しかし、上記のようなことはすぐ考えなければ何も解決しない。現在国会議員の考えている議員数を増減するということは表面上の数あわせであって、根本的な解決には至らないであろうと思う。比較的簡単なことは、4の議員の選出数を単純に人口割りにすることであろう。しかし、議員と選挙民との関係である。議員も国の仕事を中心に考えるといいながら、地元との濃密な関係は断ち切れないのが現状であろう。その原因は、次も議員として国政の場に立ちたいということであろう。そのためには地元の選挙民に何らかのサービスをしなければならない。
都市部の議員はその様なことを考える余裕はないのではないだろうか。それは知らないだけなのかも知れないが。
5.の全国1区にするのは、前に参議院議員の選挙時に一部議員は全国区選出という選挙を行っていた。大変な費用と労力が必要であるということで改正された。
6.の方法が最も良いと思うのだが、検討の余地はないであろうか。
何はともあれ、司法の判断が確定して再選挙などという事態にならないうちに議員の方々は何かの決断をしなければならないだろう。
3月17日は田舎で義理の母の5年祭が行われた。月日の経つのは早いものである。筆者が田舎へ行くと必ず、好物のぼた餅を作って待っていてくれたのに、手打ちうどんを目の前で作ってくれたのがつい昨日のように思出される。
天気は晴天にも恵まれて祭事は滞りなく済ませることができた。弟妹たちとこの分ではすぐ桜が咲きそうだねなどと話して別れた。
18日に東京上野の桜が蕾を開いたと報道された。そして19日我が家の北側にある峠公園の桜も薄いピンクの花びらを開いているのを見つけた。左上の写真は毎年桜祭りを行う川の下流に咲いていた。
下の写真は川の対岸に咲いていたものである。いつもは町のITクラブの4月例会の後で花見をするので4月第1土曜日頃に咲くのだが今年は2週間ほども早いのだろうか。
日本の四季は、折々のテーマがあるのが楽しい。
4月になると年長の孫が中学校に入る。それから一番下の孫が幼稚園に入ることになる。何かお祝いをしてあげなければと思うのだが、ゲーム機は与えないことに決めている。それから、田舎の甥が高校を卒業して専門学校へ入るという。情報系で商業化を目指すのだという。PCを欲しいと行っていたので、筆者の使用しているものをあげようと思ったが、画像系に行くのでなければハイスペックのものは必要ないと思う。姪も高校に入ったので自分用のPCを欲しいというが、こちらも何に使用するか不明なので一般的なものを送ってあげようかと思う。
春は、人間を含めて自然界の生き物を初めいろんな事が再生産に入るときである。今年はどんなことが起こるのだろうか。何か楽しみである。
今日は子持ちカレイの五目あんかけ(写真)を作りました。家族にはそれなりに好評でした。
魚屋に行ったら、大きな子持ちカレイが4切れ残っていた。1切れ400円だったが3切れで800円にしてくれた。家に帰り、早速調理を始めた。料理の本に書いてある材料はタケノコ、にんじん、赤ピーマン、絹さやだったが、冷蔵庫にはにんじん以外無かったのでたけのこは省略し、赤ピーマンは通常のピーマンに、絹さやもなかったので冷凍のさやインゲンを使った。
まず、カレイの皮部分に包丁で筋を入れ、カタクリ粉を薄くまぶしておく。鍋に揚げ油を入れ180℃に設定して点火する。油が適温になるまでの間に、野菜を全て千切りにして鍋に入れる。昆布だし汁1.5カップ、砂糖小さじ3、みりん小さじ3、醤油小さじ1、を入れて心が残らない程度に数分間火を通す。さらに冷水で溶いたカタクリ粉を全体に行き渡るように入れて2分間程度加熱してとろみをだす。とろみが強すぎるとカロリーが高くなるということで、小さじ山盛り1杯を使った。塩少量と書いてあったが塩分を控えるために入れなかった。その代わりに山椒を食すときに少量振りかけた。
揚げ油が適温になったら、カレイを入れて腹側がきつね色になったら取り出し油を切ってから皿に入れる。これに先に作った野菜をかけて出来上がりである。調理時間全体で30分間ほどかかった。見かけは料理店で出てくるもののようにはいかないが、味は遜色ないと自分は思う(笑、笑・・・)。
北海道で猛烈な地吹雪で9人の方がなくなった、と報道で伝えられた。心からお悔やみ申し上げます。台風並みに発達した低気圧がもたらす災害である。これまでにもオフーツク海で大時化になり幾多の漁船が遭難することがあった。遠い昔、学生の頃「自然地理学」という授業を受けたことがあるのを思い出した。後期の試験の時にインフルエンザに罹患して受験できなかった。ちょうど時の新聞記事で、オホーツク海域で漁船の遭難が相次いでいるという記事を見た。それらを参考にして天候と災害についてのレポートを書いて担当教授に送ったところ、大変褒められたことがあった。筆者自身は、中学生の頃から季節の移ろいや天気の変化に興味を持っていたのでレポートを書くことができたのだろう。
今回の低気圧もかなり強いものであった。しかし海難事故の報道が見えなかったのは少しホッとする思いであった。
さてここからが本題である。筆者は小学校四年生から高校卒業までの9年間を宮城県の奥羽山脈東側山麓で過ごした。ここの冬は、相当に厳しい。家の中においた水桶の水が毎朝10cmほどの厚さの氷が張るほどの厳寒になる。
冬季の高校通学時は、隣町の駅まで7キロメートルほどの距離を歩いて行った。吹雪ともなると地上2~3メートルの高さまでは硬く凍った細かい砂のような雪が吹き荒れ、手ぬぐいで頬被りをした上から顔に身体に突き刺さってくる。視界は吹雪で閉ざされるので路肩に立っている電柱の間に張られた電線を顔を右上に傾けて見上げながら這うような姿勢で通学したものである。高校生の筆者が一番早く、午前6時前に道路を通ることになるので、踏み跡もなく大変な思いをしたことがある。時には高校までの18キロメートルを歩いたこともあった。
冬季日本海を通過する低気圧は、急激に発達して北海道や北陸・東北地方の日本海側の地域に大雪や猛吹雪をもたらすことがある。
今日は3月5日、もう春はすぐそこまで足音を響かせながら近づいてきている。一昨日の昼間には啓蟄よろしくクモが今年初めて部屋の床をのろのろと歩いているのを見つけた。