私は幸か不幸か,これまで韓国へ行ったことがありません。ところが最近TV放送で
韓国ドラマがたくさん放送されるようになりましたね。その放送を好きだという方を
たくさん知っています。それはそれで結構なことだと思います。
しかし、どうも韓国の方の考え方には理解できないことがたくさんあります。若い
頃読んだ本多勝一氏のアラビア遊牧民(古い話なので記憶が曖昧ですが)にでていた
話を思い出しました。多分、著者が現地で自動車を借りてアラビア半島内部を探検し
たという内容でした。ある町へ着いて族長の歓待を受けた翌朝、出発しようとしたら
車が無くなっていることを知った。出発地で雇った運転手に聞くと,車は無いという。
その理由を聞くと車は売ってしまったという。私たちが借りた車を売ってしまうなん
てどうしてくれるんだ。というと運転手は、あなた方は裕福な方だから車くらいまた
借りられるだろうと思ったといった。車は借りたものだから返さなければならないと
言ったところ、裕福な人がそんなことを言ってはいけない。裕福な人が貧しい人のも
のを施すのは神様の教えに書いてあると言ったという。
この話を読んだときなんとなく納得したことを思い出しました。しかし、昨今の韓
国は韓国の方から見れば当然?と思っているのだろうと思いますが、日本からとれる
ものなら何でもとってやろうとしているように見受けられます。一度国家間で取り決
めが行われた条約を蒸し返したりしますね。日本は条約で決められた援助について高
額の金銭を渡したにもかかわらず、あれは前の大統領が民意を反映せずに決めたこと
だと言います。それじゃ、その金額を返却してくれと言うとやむやにしてしまおうと
する様子がうかがえます。その金額にはどれほどの日本人が働いて得たわずかな収入
から税金として政府に納めたものです。日本が韓国と同じ考え方をすれば、過酷の不
幸な出来事は当時の政府あるいは企業がやったことで、現在の政府、企業そして国民
には関係が無いと言うことになります。そんなことを言っては身も蓋もないことにな
りますから韓国の年間予算と同額ほどの賠償をしましたね。そして賠償問題は不可逆
的に終了したとしました。これが歴史的事実です。
未来志向を口にしながら、歴史認識を語るのは私たち日本人には納得がいきません。
前例の運転手の言動に似ていますね。 未来志向という言葉を私は好きです。私の場合
は歴史認識は、記録として残すことにしています。 それを変更することはできません
ね。以上のことは報道を参考にして,思い出話を書きました。