小保方氏がNature誌に掲載されたSTAP細胞関係の主論文?および補助論文?の掲載取り下げを決心したという。そんなことが可能なことなのかどうか不明であるが、Nature誌のほうでも処理に困惑していることだろう。しかし同誌の責任も少しあるのではないかと思うのは筆者だけでは無いだろう。というのは同誌の方でもそれなりに十分な審査をして掲載を決定したと思うからである。それが前代未聞の不祥事になってしまった。だがこんな話は世界中に数え切れないほどあることは,例えばウイキペデアの「科学における不正行為」という項目を検索するとよくわかる。
ところで小保方氏は掲載論文を取り下げること、それはつまり論文に不正があったことを認めたことになる。このことは氏のこれまでの研究時間をすべて無駄にしてしまったことになる。それから、小保方氏の研究能力に関する欠陥が証明され自分でもそれを認めてしまったことになる。さらに多数の研究協力者(中には責任を共有する方もいる.その方達の研究能力も問題になるのは避けられない)を巻き添えにしてしまったことである。この責任は重大である。
小保方氏に厳しい言い方をすれば、科学研究以外の職場をえて自分を再教育する非常に良い機会をえたと考えるべきであろう。古風な言い方ではあるが、これからの茨の道を乗り越えて生きていって欲しい。