「修学旅行の途中で二人を別行動させること、最後までOKしなかったのに…、優勝カップ飾りたいとか…調子いいよな、校長。」
担任がポツリとつぶやいた。
もう時期定年なので、余計な騒動は避けたかったんだろう…と、しばらく経ってから、校長先生の裏事情も知った。
演劇部には行けなかった。
気にはなるけども、今顔を出したら、間違いなく歓迎されない。
だけど、実は、部長にだけは、『事の報告』をしたかった。
私は、部長のMさんが大好きだったのだ。
Mさんは、発想が斬新でパワーがあり、みんなにやる気と元気を与えてくれるパワフルウーマンなのだ。
ありきたりのお芝居じゃなく、『能』をやってみよう‼️なんて取り組んでみたり、劇団四季が大好きで、時間を忘れて熱く語ってくれたり、
私も先輩に認めて欲しくて一生懸命取り組んでいると、「お前、本当に演劇好きなんだな…。演じるだけじゃなく演出もやってみろ❗」なんて、思いがけないチャンスを与えてくれたり、本当に大好きな先輩でした。
だから私は、彼女にいろいろ迷惑を掛けたのかと思うと、眠れなくなるほど気に病んでいました。
つづく。。。