子供の頃の不思議体験 2

2019-11-27 06:47:33 | 日記
「ね、入ってみない?」

いいだしっぺは、佳代ちゃんです。
佳代ちゃんは、私以上に好奇心旺盛です。

「誰か住んでるんじゃない?叱られるよ」

あきらかに廃墟だと思える状態だけど、好奇心旺盛な私でも、勝手に誰かの家になんて入れません。

「大丈夫だよ。カーテンボロボロだし、窓は割れてるし、人がいるワケないよ」

話し終る前に、佳代ちゃんは、洋館に向かって歩き出した。

いつになく勇敢な佳代ちゃんです。

私は、躊躇なく進む勇敢な佳代ちゃんの後を追った。

正直私も、“不思議な事や謎を解明する探偵団❗”の仲間達に手柄話しの一つも持ち帰りたくて、洋館に入ってみたくなっていた。

洋館のイメージのワリにはこぢんまりとした玄関。

玄関の扉は少し開いていた。

肝試しやらなんやらで、もう既にたくさんの猛者がここを訪れたんでしょう。
壁には落書きもされている。

カーテンは破れて、窓のさんには埃がつもり、今の私ならちょっと怖じ気づく様な風景です。

とりあえず、人は住んで無い感じです。


まるで、オカルト映画のワンシーンみたいに、

あっさりと玄関は開きました。

つづく。。。