…もう、美奈子の顔色をうかがうことに飽きた。
ご機嫌をとってすり寄って来たと思えば、裏では悪口。
一度も信用したことは無いけど、目障りだと思ったことはたくさんある。
「え~?いいなぁ~❗佐藤さんと飲むんですか~?私も連れてってくださいよ❗」
美奈子は、また、給湯室で無防備な会話をしている。恵子さんに聞かれているとも知らず。
「だめだよ。『鬼つぼね~』の恵子も同行するんだから」
「え?恵子さんも?珍しい!」
「私も、本当は嫌なんだけど…、ほら、私と佐藤君は昔ちょっといろいろあって、二人っきりってわけにもいかないし…。それに、『鬼つぼね~』なら、佐藤君をとられる心配は皆無だし、安全ぱいでしょ。」
「安全ぱいとか…ひどくないですか~」
給湯室から笑い声が響く。
一方、仕事場は、佐藤が戻った…というだけで、一新された。
気遣いがありエネルギッシュな佐藤君がいるだけで、部署は『仕事が出来るモード』になった。
どんよりしていた部署は、空気が一新されたような気さえする。
毎日、清々しい気分で仕事が出来る。
しかし、佐藤君に対する美奈子のアピールはわかりやすい。
ご機嫌をとってすり寄って来たと思えば、裏では悪口。
一度も信用したことは無いけど、目障りだと思ったことはたくさんある。
「え~?いいなぁ~❗佐藤さんと飲むんですか~?私も連れてってくださいよ❗」
美奈子は、また、給湯室で無防備な会話をしている。恵子さんに聞かれているとも知らず。
「だめだよ。『鬼つぼね~』の恵子も同行するんだから」
「え?恵子さんも?珍しい!」
「私も、本当は嫌なんだけど…、ほら、私と佐藤君は昔ちょっといろいろあって、二人っきりってわけにもいかないし…。それに、『鬼つぼね~』なら、佐藤君をとられる心配は皆無だし、安全ぱいでしょ。」
「安全ぱいとか…ひどくないですか~」
給湯室から笑い声が響く。
一方、仕事場は、佐藤が戻った…というだけで、一新された。
気遣いがありエネルギッシュな佐藤君がいるだけで、部署は『仕事が出来るモード』になった。
どんよりしていた部署は、空気が一新されたような気さえする。
毎日、清々しい気分で仕事が出来る。
しかし、佐藤君に対する美奈子のアピールはわかりやすい。
清々しくないのは、虎視眈々と復縁を画策する美奈子だけだ。
3人だけの飲み会の日がやってきた。
飲み会開始時間より少し早く着いてしまった恵子さんは、早めに居酒屋の個室に入った。
「あれ?来てたの?」
佐藤君も既に来ていた。
「出先から来たから、早く来ちゃったよ。」
「さすが、出来る佐藤君だから、相手を待たせることなんてしないものね!」
「まぁね!」
一方、この日を待っていた美奈子は、近くの喫茶店で時計を見ていた。
…美奈子なりの美学で、「仕事を片付けた~」と少し遅れて登場した方が、仕事が出来る佐藤君に魅力的に映るだろう…と考えたからだ。
つづく。。。
飲み会開始時間より少し早く着いてしまった恵子さんは、早めに居酒屋の個室に入った。
「あれ?来てたの?」
佐藤君も既に来ていた。
「出先から来たから、早く来ちゃったよ。」
「さすが、出来る佐藤君だから、相手を待たせることなんてしないものね!」
「まぁね!」
一方、この日を待っていた美奈子は、近くの喫茶店で時計を見ていた。
…美奈子なりの美学で、「仕事を片付けた~」と少し遅れて登場した方が、仕事が出来る佐藤君に魅力的に映るだろう…と考えたからだ。
つづく。。。