愛すべきスキー場の聖子ちゃんのエピソードのつづきです。
バレンタインの日がやってきました。聖子ちゃんは、社員さんのUさんが好きな様子でした。女子社員とアルバイトの女性たちと数人でお金を出し合い、男性社員とアルバイトの男の子にプレゼントしよう…ということになりました。
誰が誰に渡すのか…。
聖子ちゃんがUさんを好きなことがわかっていたので、みんなは気を利かして「聖子ちゃんは、Uさんに渡してね」と、チョコレートを手渡した。
2月15日。聖子ちゃんはレストランに現れません。
「どうしたんだろう…」
「Uさん。聖子ちゃんからチョコレートもらった?」
「いや…、もらってない」
「どうしたんだろう…。実はね…。」
昨日バレンタインで、女性たちがお金を集めて、男性達にチョコレートをプレゼントする事になっていたことをUさんに説明した。
「Uさんに渡すのは聖子ちゃんの役目だったのよ」
「あ、そういや、今朝、寮のオレの部屋の入り口のところに差出人不明の手紙があった…。あれ、聖子だったりして…」
そこへ、少し遅れて、聖子ちゃんと寮が同室の真弓ちゃんが走って来た。
「遅刻してすみません!」
「聖子ちゃん知らない?」
「…それが…。裏の山で、チョコレート探してます」
「え?…どういうこと?」
実は、テレビドラマで、バレンタインのチョコレートを渡すときに、雪の中に埋めて彼氏に探し当ててもらう…というシチュエーションを見て、とても感動した聖子ちゃん、自分もやってみたい…と思ったとか…。
寮の裏山の積もった雪の中に隠したのだが、数時間であっという間に降り積もる豪雪で、景色も変わってしまった…。
結局、自分で埋めたプレゼントを見失ってしまったんです。
U先輩が差出人不明の手紙を開けてみると、プレゼントの隠し場所のような地図が描かれていました。
みんなで、裏山に行ってみると、汗だくになって鬼のような形相の聖子ちゃんが、雪にダイブしながら、見失ったプレゼントを探していました。
「聖子ちゃ~ん!大丈夫?!プレゼント見失ったんだって?一緒に探そうか?」
「大丈夫です!自分で探します!」
涙と鼻水でグシャグシャの聖子ちゃんの顔が今でも忘れられません。
必死な姿の聖子ちゃんが、かわいそう…と思いながらも、みんな笑いを堪えきれず唇を強く噛んで雪を掘ったのを覚えています。
誰が誰に渡すのか…。
聖子ちゃんがUさんを好きなことがわかっていたので、みんなは気を利かして「聖子ちゃんは、Uさんに渡してね」と、チョコレートを手渡した。
2月15日。聖子ちゃんはレストランに現れません。
「どうしたんだろう…」
「Uさん。聖子ちゃんからチョコレートもらった?」
「いや…、もらってない」
「どうしたんだろう…。実はね…。」
昨日バレンタインで、女性たちがお金を集めて、男性達にチョコレートをプレゼントする事になっていたことをUさんに説明した。
「Uさんに渡すのは聖子ちゃんの役目だったのよ」
「あ、そういや、今朝、寮のオレの部屋の入り口のところに差出人不明の手紙があった…。あれ、聖子だったりして…」
そこへ、少し遅れて、聖子ちゃんと寮が同室の真弓ちゃんが走って来た。
「遅刻してすみません!」
「聖子ちゃん知らない?」
「…それが…。裏の山で、チョコレート探してます」
「え?…どういうこと?」
実は、テレビドラマで、バレンタインのチョコレートを渡すときに、雪の中に埋めて彼氏に探し当ててもらう…というシチュエーションを見て、とても感動した聖子ちゃん、自分もやってみたい…と思ったとか…。
寮の裏山の積もった雪の中に隠したのだが、数時間であっという間に降り積もる豪雪で、景色も変わってしまった…。
結局、自分で埋めたプレゼントを見失ってしまったんです。
U先輩が差出人不明の手紙を開けてみると、プレゼントの隠し場所のような地図が描かれていました。
みんなで、裏山に行ってみると、汗だくになって鬼のような形相の聖子ちゃんが、雪にダイブしながら、見失ったプレゼントを探していました。
「聖子ちゃ~ん!大丈夫?!プレゼント見失ったんだって?一緒に探そうか?」
「大丈夫です!自分で探します!」
涙と鼻水でグシャグシャの聖子ちゃんの顔が今でも忘れられません。
必死な姿の聖子ちゃんが、かわいそう…と思いながらも、みんな笑いを堪えきれず唇を強く噛んで雪を掘ったのを覚えています。