「あ、そのゴミ、私がお宅の前に置いたんです」
「え?…どうしてですか?ゴミの出し方、間違ってましたか?」
「ペットボトルが入ってます。それと、この食品トレーは、洗って火曜日に。」
「あ、はい。…そうでしたか…。すみません」
安子は、深々と頭を下げて、ゴミ袋を持って帰った。
仕方ない…、私が悪いんだ…。
宮本さんは、教えてくれたんだ…。
自分が悪いと思っていても、正直、ゴミがそのまま戻ってきたこと…、そして、"いい人"だと思っていた宮本さんは、面倒臭そうに指摘してきたこと…、ちょっとショックだった。
まぁ、仕方ない…。これからはちゃんとしよう。