こんにちは☺ 保育士向上委員会ブログです!
今回は、以前放送されていた、あるCMについて考えてみたいと思います。
そのCMは、
食べ物を大事にしよう!
もしくは、
世の中には飢餓で苦しんでいる人が居る!
ってことを言いたいのかもしれませんが、
そのような価値観を子どもに伝える際、
かなり注意が必要だと私は思います。
このCMの流れをよくみると、
食事を作った大人が居て、
そして、
その食事を残そうとした子どもが居る、
ということなのかな?!
食事を残そうとして進まない子どもが悪になっていますが、
そもそも大人が作りすぎという可能性があります。
そして、
子どもが苦手で嫌いな食べ物なのかもしれません。
〈参考:乳幼児期の完食の指導は必要か?!〉
無理して全て子どもに食べさせることよりも、
この場合、作る方の大人がまず量を調整することであったり、美味しく食べられる工夫をすることがまず重要ではないでしょうか。
そして、
その作った当の大人ですが、
おそらく、
普段からポテチを食べたり、
スムージーを飲んだり、
コンビニスイーツを食べたりしているのでしょう笑
一粒から食べられない子どもを救いたいのであれば、
まず、大人であるあなたがおやつをやめ、日々必要最低限の栄養しか摂らず、
その分の浮いたお金を飢餓で苦しむ子どもに寄付をすればいいと思います。
大人がまず余分なものを無くす見本を子どもに見せるべきで、
日々の食事で食が進まない子どもを悪とし、飢餓で苦しむ子どもを引き合いに出すのは、ちょっとズレているように思います。
そういう意味では、子どものお手本になれていない大人が偉いポジションに居たりするのは、本当に困ったものです!
そして、
食品ロスの問題は、
子どもが残した分と、
大人が作りすぎたり、
注文しすぎたりした量を比べると、
どちらがどのくらい多いのでしょうか?!
大人の都合がいいように、変な価値観を
子どもに植え付けるべきではありません。
大人が嘘つきになってしまいます。
そして、
あのようなCMを社会全体に流すべきでもないと私は思います。
今や多くの人が日々、生活することに精一杯で、
寄付をしたりする気持ちやお金の余裕なんて、
ないのですから。
あのCMをみることで、
気分が落ち込み、
なんとなくうしろめたいような、嫌な気持ちになる人が、少なからず居るのではないでしょうか。
生活の苦しさを癒すため、
ささやかな幸せを得るために、
おやつを食べているのです♪
それをダメだとも言えません!
そうなると、
もう生きていけません!!苦笑
もし啓蒙したいのなら、
お金持ちのみに向けて、
お金持ちのみなさん!あなたが寄付した100万円で、
~人の子どもの命が救われます!
なので、
生活費のみ残し、
余裕のある財産は全て寄付しましょう!
というようなことでいいのではないかと思います。
もちろん、皮肉ですが。
飢餓に苦しむ子を減らすには、
偏ったところに存在するお金を再分配するのが一番!だと思いますし、
子どもに一粒残さず食べなさい!というよりも、
また、
生活で精一杯の人に要求するよりも、
合理的ではないでしょうか。
〈告知:子どもの発達と保育と生きる力〉
発達がわかると、保育士が主体的に子どもの将来を良くする保育を考えられるようになります!
子育てにも、とても役に立つと思いますし、子どもたちがどのように成長し、学び、感じるかを理解できます。
発達は、子どもを支援する上で、普遍的な概念です!
子どもの発達について学ぶことは、子どもの主体性を守り、生きる力を育む保育を可能にします。
ぜひチェックしてみてください!
最後まで、一粒まで残さないで食べて!一粒から食べられない子どもが居るのだからというCMのおかしさをお読みいただき、誠にありがとうございました!