気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サンダース選抜 フライングタンカース M3スチュアート

2021年06月12日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンコミック「リボンの武者」において、サンダース大付属高校チーム選抜のアリサ率いるフライング・タンカースは試合のたびに車輌を変更している、唯一のチームです。アリサ自身は、はじめはM22ローカスト、次にM1戦闘車(厳密にはT7戦闘車)、そして対大洗戦において上図のM3スチュアートに搭乗しています。

 

 アリサがこの軽戦車にて「強襲戦車競技連合」チームに参戦したため、「強襲戦車競技連合」チーム10輌を製作再現するにあたって、ボンプル高校チームの追加車輌3輌と併せて作ることにしましたが、この車輌のキットは既に数年前に息抜きでタミヤ製品をサラッと組んだものが手元にありました。

 そして、作中車はとくにガルパン独自の仕様には描かれておらず、タミヤかアカデミーのキットをそのまま組んだ状態と変わるところがないように見えます。それで、手元にあったM3スチュアートのキットをそのまま生かすことにして、まだ未塗装であったのを塗装しました。カラーはサンダース大付属高校チームの標準色に合わせました。
 さらに、上図のように車体側面に校章マークも見えますので、モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズのものを使用しました。

 

 かくして仕上がりました、M3スチュアートです。機銃および履帯は28番の黒鉄色、前照灯は8番のシルバー、転輪のゴム部分はポスカ黒で塗りました。

 

 左斜め後ろからの図です。大きな誘導輪が目立ちます。

 

 右斜め前からの図です。

 

 側面観です。

 

 右斜め後ろからの図です。

 

 以上で、サンダース大付属高校チーム選抜、フライング・タンカースのM3スチュアートが完成しました。キット本体は数年前に息抜きに素組みで作って、そのまま長らく保管していましたので、正確な製作記録がありません。

 なので、2020年12月2日に車体色を塗装し、2021年4月6日に履帯や転輪や各所の塗装を行なって完成させたことのみをここに明記しておきます。ガルパン仕様への改造は、作中車に変更点が見えないので実施しませんでした。私のガルパン車輌製作においては、おそらく唯一のストレート組み作品である筈です。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 自走砲アーチャー 完成です!!

2021年06月08日 | ガルパン模型制作記

 塗装後の組み立てが完了した状態です。変わった形状の車輌ですので、各アングルを示します。

 

 上図左側が車輌の前にあたります。移動時は砲を後ろに向けて進みます。砲撃地点にて後ろに旋回して砲を前に出して砲撃します。

 

 ワイヤーの取り付け状況です。組み立てガイドの指示通りに付けました。

 

 グリーン一色の車体に排気管が大きなアクセントを持っています。排気管も前方に向けられますが、排出口は下に向けられて戦闘室に排煙が及ばないようにしてあります。

 

 最後にボンプル高校の校章デカールを貼ります。御覧のように作中車は砲防盾の左右に校章マークがあり、それ以外のマークは見当たりません。

 

 モデルカステンのガルパンデカールセットVol.2から適当なサイズのデカールを選んで貼りました。

 

 位置は左右対称です。

 

 つや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 ガルパンのアニメ、コミック双方を通じて初のオープントップの自走砲ですが、オードナンスQF17ポンド砲を擁して重戦車に近い貫禄と雰囲気とを示しています。

 

 斜め後ろからの図です。普通の戦車や自走砲では砲が向いている方が前になりますが、このアーチャーは砲が後ろ向きにセットされるので、普通の戦車や自走砲のアングルで見た場合は砲が向いている方が後ろになります。

 

 車体前部の様子です。

 

 オープントップですから戦闘室内部も見えます。

 

 インテリアの配色は、女子高生の戦車道での使用備品らしいものとし、武骨な戦時カラーなどは極力避けました。あまり縛られないで自由に色を配しましたので塗り分ける作業が楽しいものとなりました。

 

 戦闘時には車輌を後ろ向きに旋回させて砲を前に向けます。砲撃後そのまま進むだけで後退および離脱行動が出来ます。接近戦の場合ほど、迅速な移動や離脱が求められますが、この車輌はそれが得意であったそうです。

 

 オープントップであることが分からなければ、一見して強力な自走砲に見えてしまいます。実際に対大洗戦に揃った「強襲戦車競技連合」チーム10輌の中では最大最強の戦力でした。その17ポンド砲は大洗側の全ての車輌を無力化することが可能でした。ヤイカの心意気やいかに、といったところでしょう。

 

 以上で、ボンプル高校チームの自走砲アーチャーが「リボンの武者」仕様にて完成しました。製作期間は、2020年12月10日から2021年2月25日までと、4月6日の計79日でした。組み立てに73日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。今回はゆっくりとインテリアも塗装しながらの組み立てであったため、インテリアの塗装と組み立てだけで33日かかりました。

 使用キットはタミヤですが、作中車はモデルがブロンコ製品と思われます。ですが、タミヤ製品においてはワイヤーを巻き付けるリールのパーツが不足しているだけですので、それを自作追加するだけで改造が済みます。厳密には左右フェンダー前部のステー上に付く小さなライト状の部品も必要ですが、これに該当するパーツを他のキットでも見つけられず、作中車における描写も大まかでよく分からないところがあるため、それの再現は見送りました。

 ともあれ、ガルパンにおいては珍しいオープントップの車輌ですが、これは「リボンの武者」のみでの特例であると思われます。作中の「強襲戦車競技連合」チーム10輌の再現という目的にて今回は作りましたが、この車輌だけを作ってもポンプル高校チームの心意気は充分に実感出来ることでしょう。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その15

2021年06月05日 | ガルパン模型制作記

 ステップ39では、車体の三方に回して留めるワイヤーを取り付けます。組み立てガイドの指示通りに取り付けます。 

 

 関連するパーツを全て切り出して確認しました。

 

 指示通りの位置に取り付けました。右側の様子です。

 

 左側にはフックが付きます。この自走砲は操縦席側が前方にあたり、砲は後ろ向きになります。

 

 ワイヤーを付ける前の状況です。

 

 ワイヤーは指示通りに作って、塗装後に取り付けることにして、それまで保管しました。

 

 組み立て完了ののち、約3ヵ月あまり保管して、4月6日に他のキットとまとめて塗装しました。車体色はミスターカラーの136番ロシアングリーンに、5番ブルーを少量混ぜたカラーで吹き付けました。 

 

 転輪のタイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 作中車の特徴を一ヶ所作り忘れていたので、追加で作って付け足しました。ワイヤーのリールと思われます。ブロンコキットにはこのパーツが含まれますが、今回のタミヤキットにはありません。この点からも作中車のモデルがブロンコ製品であろうと推察出来ます。

 

 車輪類を組み付けました。

 

 履帯のパーツを組み付けました。28番の黒鉄色で塗りました。

 

 左側側面の排気管を42番マガホニーで塗って取り付けました。

 

 車外装備品のD13を取り付けました。金属部分を28番の黒鉄色で塗りました。

 

 作中車独自のパーツである、天幕を巻いたものを取り付けました。幅広のマスキングテープを丸めて、ワイヤー用の糸の余りで縛って固定したものです。色は車体色と同じに塗りました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワッフル学院 ヴィッカースT-15 完成です!!

2021年06月02日 | ガルパン模型制作記

 塗装が完了した状態です。足回りをタミヤのパーツに交換しているためか、ガレージキットとは思えない仕上がりになっています。

 

 校章マークはモデルカステンのガルパンデカールセットVol.2から調達出来ますが、劇中車は砲塔の一部しか見えないため、校章マークの有無および位置が全然分かりません。ただ、同チームのAMC35戦闘装甲車が車体側面にのみ校章マークを付けているのが確認出来ますので、T-15軽戦車も同様と見なして上図のように右側面においてはフェンダー上のボックス状部品の側面に貼りました。

 

 しかし、左側面においては適当なスペースが見当たりませんので、砲塔側面に貼りました。劇中車においては見えない位置であるので、とりあえずは仮定としました。

 

 最後につや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。その後、主砲の13.2mmオチキス重機関銃を塗り忘れた事に気付いて、28番の黒鉄色で塗りました。

 

 斜め前からの図です。

 

 斜め後ろからの図です。

 

 側面観です。軽戦車というより軽装甲車といった雰囲気ですが、実際に主武装が13.2mmオチキス重機関銃ですから、やっぱり軽装甲車というのが実態に合っていると思います。

 

 なので、無限軌道杯における聖グロリアーナ女学院チームとの対戦においては、明らかに力不足であったことでしょう。チャーチルやマチルダには歯がたたなかった筈です。

 

 重量も3.8トンしかありません。コミック「リボンの武者」のタンカスロンに出ても良かったのでは、と思います。外見も可愛らしい感じですので、女子高生が乗ると似合いそうです。

 

 かくして、ワッフル学院チームのヴィッカースT-15軽戦車が完成しました。製作期間は2020年11月24日~12月17日までと2021年4月17日の計25日でした。組み立てに22日、塗装に1日かかりました。

 今回はガレージキットにてガルパン最終章の劇中車を製作するという試みの二回目でした。が、ガレージキットの常としてパーツの不良や破損、欠けとは無縁で有り得ず、結果として足回りは全てタミヤのブレンガンキャリアーのパーツに交換しました。履帯以外は形状が同じであるため、タミヤパーツを使用してもさほどの違和感は無く、むしろ足回りの出来栄えが良くなりました。

 今回使用したガレージキットの版元のレトロモデルはベルギーのメーカーであり、T-15の他にも幾つかのベルギー軍車輌のキットをリリースしています。ガルパンのワッフル学院チームもベルギーテイストのチームですが、これまでの公式設定資料類を概観する限り、ベルギー軍車輌はT-15軽戦車のみであるようです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワッフル学院 ヴィッカースT-15 作ります!! その6

2021年05月30日 | ガルパン模型制作記

 組み立て完了後、約4ヵ月ほど保管し、4月17日に他の車輌と一緒にまとめて塗装を行ないました。劇中車のカラーは明るい茶色系ですが、上掲の史実のベルギー軍車輌も同じ色ですので、これに合わせました。ミスターカラーの43番のウッドブラウンを少し濃くしたような感じです。

 

 ミスターカラーの43番のウッドブラウンに、526番の茶色を少し混ぜて濃くしたものを吹き付け塗装しました。ベルト式履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のタイヤゴム部分をポスカの黒で塗りました。

 

 ベルト式履帯を取り付けました。厳密には履帯自体の形状が異なりますが、元のレジンパーツが不良で粉々に砕けたりしているため、やむを得ず転輪とともに転用したタミヤの履帯パーツを代替として使用しましたが、長さがそのままピッタリおさまったのには驚きました。元のブレンガンキャリアーと今回のT-15軽戦車は、どうやら履帯の長さが同じであるようです。

 

 なかなか良い感じにまとまりました。代替パーツも侮れません。

 

 排気管や車外装備品の塗装に移りました。

 

 排気管は42番のマガホニーで塗りました。

 

 左右フェンダー前端の前照灯を8番のシルバーで塗りました。操縦手ハッチ横のライトはカバーがかかった状態であるので、塗る必要はありませんでした。

 

 左フェンダーの前照灯の背後に付くバックミラーも8番のシルバーで塗りました。

 

 車外装備品のシャベルです。木製柄は44番のタン、金属部分は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 クランクロッドとパールは28番の黒鉄色で塗りました。

 

 以上で塗装および塗装後の組み付けが完了しました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖グロリアーナ女学院ガイ・フォークス ハリー・ホプキンス軽戦車 完成です!!

2021年05月24日 | ガルパン模型制作記

 塗装後の組み立てが完了しましたので、校章デカールを貼ります。御覧のように作中車では砲塔側面後方に校章マークがあります。他のシーンを見ても車体各部にはありませんので、砲塔左右の2枚が全てだろうと考えます。

 

 作中車にあわせて適当なサイズのデカールをモデルカステンのガルパンデカールセットVol.6から調達して使用しました。上図は砲塔右側面後方。

 

 砲塔左側面後方にも貼りました。左右対称の位置になりました。

 

 とりあえず、完成としました。プラ板での組み合わせ自作ですので、試行錯誤の連続でしたが、実験的な意味もあった製作でしたので、細部の作り込みはあまり徹底的にはやりませんでした。なので、左右フェンダーのリベット等は省略しています。

 

 いずれにせよ、1/35スケールの図面を描いてそれをカットしたものを型紙としてプラ板を切り抜き、それらを組み合わせるという手法は、若干の修正および調整を伴いつつも、一応は可能であるという結論に至りました。今回の車輌のように、車体外形がほぼ平面によって囲まれて輪郭を形作る場合においては、プラ板での箱組み構成による自作も出来るわけです。
 なんとか作中車に合わせて作りましたが、寸法計算を誤った箇所が2ヶ所あり、またプラ板が薄かったために接着後に歪んだりして、フェンダーの片方が曲がる等の反省点がありました。強度を持たせるためにも、プラ板はもう少し厚めのものを使ったほうが良いだろうと思います。

 

 斜め上からの図です。現存する実車を参考にして作りましたので、作中車では省略されている2、3の細部を再現してあります。

 

 前掲の作中車シーンとほぼ同じアングルの図です。

 

 車体後部および背面部に関しては作中車の該当シーンがあまり見当たらないため、戦時中の実車画像および現存実車の画像を参考にして作りました。特に排気管の独特の形状は、戦時中の実車画像が頼りでした。

 

 テトラークの設計図を流用して開発されただけあって、輪郭がテトラークに似ています。足回りはほぼそのまま踏襲されていますが、作中車の転輪は前期型なのか後期型なのかがいまいちハッキリしなかったため、戦時中の実車画像を参考にして前期型、つまりテトラークと同じ仕様に仕上げました。

 上図にて、左のフェンダー前部が歪んで見えますが、これはプラ板を内側で二方向で接着したところ、乾燥固着後に二方向へ引っ張られるような状態になり、それで歪みが生じて前端が曲がってしまったものです。プラ板は切り貼りしやすいように0.3ミリ厚を使いましたが、強度および接着後の伸縮を考えると0.5ミリ厚のほうが良かったかもしれません。

 今回の作品ではそうした歪みが3ヶ所ほどに出ましたので、全体的にプラ板の強度不足であることが判明しました。よい教訓が得られたと思います。

 

 斜め後ろからの図です。各所にプラ板切り貼りのハリボテ感が濃厚に滲み出ていて、苦笑せざるを得ません。私の製作技術もまだまだ未熟だなと改めて思いました。まあ、下手の横好き、というやつです。

 

 以上で、聖グロリアーナ女学院選抜、ガイ・フォークスチームのハリー・ホプキンス軽戦車が完成しました。製作期間は2020年11月19日から2021年1月18日までと、4月17日の計63日でした。組み立てに62日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回は1/35スケールの適応キットが存在しない車輌であるため、足回りが共通するテトラークのパーツをベースにして、車体および砲塔をプラ板で自作しました。
 御覧のようにほぼ平面だけで構成されていて作り易そうにみえますが、思ったよりも複雑な形状であったため、設計図からの1/35サイズ三面図のトレースに1週間を費やしました。さらに図面をカットした型紙を用いて最初に切り貼りしたパーツがサイズ不足であることが判明し、寸法を1.1倍に直して図面も作り直すなど、色々と手間取りました。
 組み立て自体は割とスムーズに進んで、作中車の姿をほぼ再現出来たものの、前述のプラ板の薄さによる強度不足が露呈して各所に歪みが生じるなど、反省点の多かった製作となりました。

 ですが、問題の多かった今回の作業ほど、貴重な教訓が多く得られた稀な機会であったのも事実でした。個人的にはそれが試行錯誤の末の成果であったと思います。
 とりあえず、現時点では仮の完成としておきまして、いずれ機会を見て改修および細部の作り込みを追加出来れば、と思います。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖グロリアーナ女学院ガイ・フォークス ハリー・ホプキンス軽戦車 作ります!! その8

2021年05月21日 | ガルパン模型制作記

 「リボンの武者」にてダージリンとアッサムが「ガイ・フォークス」チームとして乗り込む軽戦車ハリー・ホプキンス軽戦車です。アニメ本編にてダージリンが乗っているチャーチルは「リボンの武者」の試合には一切出ていないため、このコミックストーリーではこの軽戦車がダージリンの唯一の搭乗車として描かれます。

 

 現存する実車の写真です。作中車のモデルはこのタイプ、左右のフェンダーが角型となっている後期生産型であろうとされています。細部を除けば見た目がほぼ同じであるため、今回の製作においてはこの実車画像を参考にしました。車体色に関しても作中車のカラーが不明であるため、この実車のカラーを踏襲することにしました。ガルパンの聖グロリアーナカーキグリーンとほぼ同じ色で、つまりはチャーチルの車体色と共通です。

 

 組み立て工程は既に完了して、約3ヵ月ほど保管してあったのを、4月17日の晴天日に他のキット2点と一緒にまとめて塗装しました。ミスターカラーのガルパン塗料XGP03番の聖グロリアーナカーキグリーンを使用して吹き付けました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のゴムタイヤ部分はポスカの黒で塗りました。

 

 履帯を組み付けました。四つのパーツに分割して組んだ履帯パーツを、上図のように繋ぎ合わせてマスキングテープで固定し、流し込み接着剤で接着してゆきました。

 

 履帯の取り付け状況です。上図では一ヶ所が外れていますが、これは仮組みのままの部分で、後で繋いで接着しました。

 

 テトラークの製作時に続いて二度目の工作でした。もうこの車種の足回りは作りたくありません。あの複雑なトラス状の軸部の煩雑な作業が、夢にも出てきてうなされるほどです。

 

 フェンダーの側面板をプラ板で作ってありますが、それを取り付けます。

 

 取り付けました。図面ではスカート状にやや下で開く形になっていますが、上図では単に垂下しているだけのように見えます。

 

 フェンダー後部のステーもプラ板で作ってありますので、取り付けます。

 

 取り付け終わりました。

 

 排気管を42番のマガホニーで塗りました。

 

 主砲の同軸機銃、7.92ミリBESA機関銃を28番の黒鉄色で塗りました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖グロリアーナ女学院 モーリス軽装甲車 完成です!!

2021年05月18日 | ガルパン模型制作記

 組み立てを終えた状態で、四か月あまり保管したのち、暖かくなってきた4月の晴天日に、他のキット2点と一緒にまとめて塗装しました。カラーは上掲の劇中車にあわせてグレー系統とし、ミスターカラー37番のRLM75グレーバイオレットと337番グレイッシュブルーFS35237と52番フィールドグレー(2)を等量ずつ混ぜたものを吹き付け塗装しました。

 

 タイヤゴム部分は137番タイヤブラック、ホイールは車体色より暗めにしたグレーで塗りました。

 

 前照灯の内部を8番シルバーで塗り、クリアパーツのレンズを付けました。

 

 背面の予備タイヤを塗りました。

 

 唯一の車外装備品であるシャベルは、劇中車では車体色と同じカラーになっていますので、そのままにして塗り分けはしませんでした。

 

 戦車道試合の観戦に必要あるのか・・・?と思ってしまう機関銃は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 機関銃を小砲塔にセットしました。これは中に置いただけで接着しませんので、取り外すことも出来ます。

 

 背面左右のバックランプは色が不明なので塗らないままにしました。 

 

 斜めからの側面観です。偵察車というより小型の装甲車のような重量感ある姿です。軽装甲車の呼称が合っています。

 

 小砲塔から突き出される 7.7ミリブレン軽機関銃が唯一の武装にみえますが、実際にはほかに13ミリボーイズ対戦車ライフルも備えており、軽戦車クラスであれば対抗出来たそうです。ちなみに今回のキットには13ミリボーイズ対戦車ライフルのパーツは入っていませんでした。

 

 斜め後ろからの図です。キットには後部の各種積載品のパーツが幾つか含まれていましたが、劇中車に合わせて作りましたので、それらのパーツは不要となりました。

 

 実車は3人乗りで、中央に操縦手、右側の小砲塔には機銃手、左側には無線手がついて横に並んで座ったそうです。ガルパンではダージリンとオレンジペコの二人だけで乗ってきたようですので、空間的には余裕があったことでしょう。

 

 以上で、聖グロリアーナ女学院チームのモーリス軽装甲車が完成しました。製作期間は2020年11月12日から11月19日までと4月17日の計8日間でした。組み立てに一週間、塗装に1日かかりました。

 今回はサークルの先輩より安価で買い受けたアキュレイトアーマーのガレージキット製品を使用しました。この車輌はプラモデルでは出ていないからです。そして私のガルパン車輌製作におけるガレージキット製品の第1号となりました。
 ガレージキットそのものは以前に艦船模型を作っていた頃に幾つか手掛けた経験がありますが、AFVの品は今回が初めてでした。艦船と違って細かいパーツが余りないため、製作そのものは簡単でした。不良パーツもありましたが、プラ板で補完出来る程度でした。

 ガルパン車輌では他にも1/35スケールのプラモデルが出ていない車輌が幾つかあり、そのうちの数例はガレージキットが出ています。全てが海外の製品なので入手が容易でなく、今回の品のようにサークルの先輩より安価で買い受ける形でやっと手に入るケースも少なくないと思います。
 なので、個人的にはあまりガレージキット品にはタッチする気が起こりませんが、たまたまサークルの先輩より今回の品を含む2点を譲っていただいたので、この機会にAFVのガレージキット制作を体験してみた次第です。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 完成です!!

2021年05月15日 | ガルパン模型制作記

 2号車に続いて3号車も組み立てを終えましたので、次の晴天の日にまとめて塗装および塗装後の組み立てを行ないました。カラーは1号車に合わせるため、ミスターカラー136番のロシアングリーン2に5番のブルーを少しずつ混ぜて調色したものを吹き付け塗装しました。履帯は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 転輪は40番のジャーマングレーに61番の焼鉄色を混ぜて塗りました。その後、ランナーから切り離しました。

 

 転輪をボギーに組み付けました。上図は3号車の工作状況です。

 

 予備転輪を左右フェンダー上にセットしました。上図は2号車の工作状況です。

 

 2号車の転輪が組み上がった状態です。

 

 ベルト式履帯を巻き付けました。上図は2号車の工作状況です。近く発売が予定されているIBGの新キットではたぶん履帯も連結式になるのでしょうか。

 

 3号車の履帯装着状況です。実はミラージュホビーのキットのベルト式履帯は、リニューアル版にてより精密なモールドの品に換えられており、材質も軟質になって曲げやすくなっています。旧版のベルト式履帯が硬くて曲げにくく、しかも切れやすいために品質改良がなされたもののようです。次のIBGの新キットでは履帯パーツがどのようになるか、楽しみなところです。

 

 2号車、3号車の塗装後の組み立てが終わりました。それから前照灯を8番のシルバー、排気管を42番のマガホニー、バックランプを47番のクリアーレッドで塗りました。

 

 2号車の仕上がり状況です。

 

 斜め後ろから見ました。

 

 今回のミラージュホビーのキットは、これまで1/35スケールでは唯一の品でしたから比較検討の場がありませんでしたが、近く発売が予定されているIBGの新キットとの比較によって、はじめてキットとしての客観的評価が定まってくるものと思われます。楽しみです。

 なお、IBGは既に1/72スケールの八九式中戦車甲型の公式キット化によってガルパン公式キット化プロジェクトに参加しており、その1/35スケールの7TP軽戦車の新キットは、最終章第2話のボンプル高校チーム車輌の公式キットにもなるのでは、という予測があります。
 IBGの新キットは、単砲塔型の他に双砲塔型も発売がアナウンスされていますが、いずれも最終章第2話のボンプル高校チーム車輌の公式キットになり得ますから、IBGの今後の動向が非常に注目されるところです。

 

 3号車です。リニューアル版のキットを使用しフルインテリア仕上げとしています。車体上部パーツはインテリアを見られるように取り外し可能としています。前述したようにベルト式履帯はリニューアルされています。旧版の2号車と比べて薄くなりモールドが細かくなっているのがお分かりでしょうか。

 

 側面観です。

 

 斜め上から見ました。ライトの当て方、カメラの角度によって車体色が微妙に変化していまいます。上図では緑色にグレー風味が増して見えますが、実際は他の画像で示されるように青色風味が入っています。

 

 以上で、ボンプル高校チームの7TP軽戦車(単砲塔型)が完成しました。製作期間は、2021年1月9日から3月25日までと、4月6日の計77日でした。2号車、3号車として2輌を同時並行で製作し、3号車は自作でフルインテリア化を試みましたので、二か月余りを費やしました。塗装は4月6日にまとめて行ないました。
 今回の2輌は、コミック「リボンの武者」のラスト戦に参じた「強襲戦車競技連合」チーム10輌の再現への一環として製作、キットはミラージュホビーの品を使用しました。

 7TP軽戦車に関しては、IBGより新規開発による新製品が発売される予定であり、おそらく今後はそちらが適応キットの主流になってくると予想されるため、今回の製作はそれを記念しての旧キットの作り納めの意味もありました。それで、2輌の一方を自分なりにフルインテリア化して試行錯誤してみようと取り組みましたが、製作途中でIBGの新製品にフルインテリアキットもあると知り、それなら自力でのフルインテリア製作をどこまで正解に近づけられるかを試してみよう、と考えました。
 いずれIBGの新製品と比較検証して、違いはどの程度出てくるか、どこで間違えたのか、自分の能力の限界がどう示されるのか、などが把握出来るだろうと思います。比較検証によって自身のノウハウを反省し修正が出来るようになるというのは大変稀なチャンスだと思うので、ちょっとワクワクしてしまいます。

 なので、IBGの新製品が出たらこれも必ず買って作りたいと思います。通常版とフルインテリア版の2種類が同時発売になるそうですが、とりあえず後者を購入して4号車として作って、今回の作品と比較して色々検証し学んでみたいと考えています。
 その時になって初めて定まってくるであろう、今回のミラージュホビーの製品の客観的評価も、大変に楽しみです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 作ります!! その7

2021年05月12日 | ガルパン模型制作記

 外面の組み立てがほぼ終わった状態です。続いてインテリアの製作に移って各パーツを作り始めました。

 

 砲塔内に組み付ける砲尾部分や同軸機銃、機関銃弾倉ラック、無線機、砲弾ラック、ペリスコープ、車内の各装置、エンジンルームの冷却器やバッテリーボックスなどをジャンクパーツやプラ材から作りました。

 

 砲塔内部を車内と同じように白く塗りました。

 

 操縦席のシフトレバーやフットペダルなどをプラ板で作って組み付けました。

 

 換気ファンのプロペラをプラ板とプラ棒で作ったものを取り付けました。

 

 砲弾ラック、操縦手席、装填手席や機銃弾倉ラック、赤い救急箱などを取り付けました。

 

 エンジンの左右に冷却器やバッテリーボックスを入れました。大き目に作ったので最初は入らず、削って調整しながら入れました。

 

 これでエンジンルームは完成です。

 

 戦闘室部分も完成しました。

 

 砲塔ターレット四方の部品を取り付けました。砲塔旋回の手動ハンドル、電動旋回モーター、砲塔角度メーター、砲塔固定連結器の四点です。

 

 砲塔内の各部品を組み付けました。同軸機銃をプラ材で作った際にちょっと大き目に作ったようで、砲尾横に干渉して斜めになりました。それで削って調整して取り付け直しました。

 

 同軸機銃を調整して取り付け直した状態です。砲塔底面部のダボ穴は、砲手席の取り付け位置になります。

 

 砲塔後部のバスル内には無線機が二段に入れてあります。ドラゴンのジャンクパーツを転用しました。

 

 以上でインテリアの工作が完了しました。

 

 完成後はこのように砲塔、車体上部を外せるようにして、インテリアを見て楽しめるようにします。

 

 組み立て作業のラストは、キットでは省かれてしまっている砲塔側面のリベットの再現でした。先に作った2号車と同じように、ウェーブのリベットセットから大量に調達して丁寧に取り付けました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のガルパン車輌の公式キットの新製品

2021年05月09日 | ガルパン模型制作記

 最終章第3話が上映されてしばらく経ちました。プラッツ発の公式キット新製品の動きは、上映期間とはあまりリンクしていないように感じられますが、現時点で4点がリリースもしくはアナウンスされています。
 とりあえず、久々の新製品紹介ということで、順番に見てゆきましょう。

 

 まずは特二式内火艇カミの特車姿(前後のフロートを外した状態)での公式キットです。これはドラゴンおよびサイバーホビーから出ていた製品CH6678を公式製品化したもので、知波単学園の校章デカールが付されています。
 この特車姿のカミは、第3話の知波単学園チームの上西車が大洗ウサギさんチームM3中戦車リーと刺し違えるラストのシーンにて見られます。
 ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 

 続いては大洗女子学園サメさんチームのマークⅣです。第2話まではマストを高く上げて海賊旗を翻していましたが、第3話では雪上での試合に備えてレオポンさんチーム自動車部による改造が行われ、緊急脱出用の角材およびスライドレールが上に設けられました。その姿で対継続高校戦に出撃しています。
 上図の公式キットのパッケージデザインはその仕様ですが、実は従来の公式キットと中身が同じです。もともと緊急脱出用の角材およびスライドレールも入っているからです。元製品はタコムのTKO2008。
 ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 

 アンツィオ高校チームの戦車の公式キット新製品のひとつ、P40型重戦車です。ようやくというか、やっとというか、とにかく待ちわびていたファンは多かった筈です。タミヤイタレリシリーズで販売されていた品の公式化であり、元製品はイタレリから出ています。イタレリのガルパン公式キット化プロジェクトへの参加製品としては2番目となります。
 ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 

 アンツィオ高校チームの戦車の公式キット新製品のもうひとつ、M41型セモヴェンテ自走砲です。これもイタレリから出ていますので、P40型重戦車とセットでの公式キット化が実現したのでしょう。
 これで、既にブロンコ製品を公式キット化しているCV-33と合わせて、アンツィオ高校チームの保有戦車3種すべてが公式品として出揃った訳です。ガルパンファンは必ず買っておくべきでしょう。
 実は、P40型重戦車もM41型セモヴェンテ自走砲も、元々AFVモデラーに人気があり、よく売れる品です。長いこと品薄状態が続いていましたから、通常キットの代わりにこの公式キットを買ってゆく方が少なくなさそうです。
 ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 

 以上、最近のガルパン公式キットの新製品4点を紹介しました。新製品はさらにもう1点、プラッツ発の黒森峰女学園のエリカⅢ号戦車が挙げられますが、これは別記事にて紹介する予定です。

 次回は最近のガルパン車輌の適応キットの新製品を紹介したいと思います。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 作ります!! その6

2021年05月06日 | ガルパン模型制作記

 7TP軽戦車3号車のインテリア工作の続きです。車内にエンジンと換気ファンを組み入れて、エンジンとギアボックスとを繋ぐドライブシャフトを組み付けた段階です。インテリアの各パーツのうち、ギアボックスだけがレジンパーツの転用で、あとは全てプラ材やジャンクパーツからの自作でした。

 

 ドライブシャフトのカバーを、プラパイプを半分に割って作り、取り付けました。

 

 起動輪の内側のギアケースをジャンクパーツの円盤とプラ材で削って成形し、塗装して組み付けました。

 

 ギアケースとギアボックスとを繋ぐシャフトをランナーのカット材で作りました。左側のギアケースの取り付け位置がやや前にズレたため、左のシャフトも斜めになってしまいました。

 

 ですが、右側のシャフトも斜めに取り付けていたため、上図のように左右のシャフトが対称的に斜めに付いている状態となりました。これはこれであんまり違和感が無かったため、これで良いんじゃないかと思い、あえて修正はかけませんでした。

 

 シャフトの上に付く弓形のアームはプラ板から切り出してそれらしく形を削り、左右対称の位置に取り付けました。

 

 操縦手席を仮組みして位置を確認しました。これは先輩S氏から譲り受けたレジンパーツを使用しました。T-26軽戦車用のパーツだったそうなので、同じヴィッカース6トンの系譜上にある7TP軽戦車に組み入れてもさほどの違和感は無いものと思います。

 

 上部車体のターレットの四方の部品の台を取り付けました。砲塔旋回ハンドル、角度調整器などの部品がこれらの位置に付くのですが、同時にこれらは砲塔底面パーツの位置をも固定してくれます。

 

 このように砲塔底面パーツを定位置にセット出来ます。これで砲塔を自在に回せますが、ひっくり返すと外れて落ちてしまいます。完成後はまずひっくり返しませんから、これで良いだろうと考えました。

 

 砲塔の組み立てを進めました。砲塔内部にも各種のインテリアパーツを組み込むため、余計なパーツは極力除いておく必要があります。ですが、もともと砲尾などのパーツが無いキットですから、追加作業は生じませんでした。

 

 この時点で、インテリアの組み立て工程にて剥がれたり、接着剤で溶けてしまったりした各所の塗膜を塗り直しました。

 

 足回りの仮組みを行ないました。転輪のボギー部分は転輪の塗装後に組み付ける予定です。起動輪および誘導輪も塗装後にベルト式履帯と一緒に取り付ける予定です。

 

 転輪は、御覧のように塗装するまではランナーに付けたままで保管しました。

 

 上部車体のエンジンルーム側壁のパーツ、および背面の排気管を取り付けました。上部車体が完全な状態に仕上がりました。また、パーツがなぜか入っていなかった操縦手ハッチ左横の棒をプラ板で追加しました。

 

 フェンダー上の前照灯やステーや雑具箱などのパーツはキットの組み立てガイドの指示通りに取り付けました。上部車体パーツの歪みも大体是正出来たので、完全とはいきませんが、なんとか下部車体と合わさっています。接着はしませんから、上部車体を外してインテリアを見ることが出来ます。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 作ります!! その5

2021年05月03日 | ガルパン模型制作記

 車体に上部転輪を取り付けました。これは実車で見ると鋼製転輪でゴムタイヤが付きませんので、塗装も車体と一緒に出来て楽です。

 

 続いて車内の上部転輪の軸部の方形カバーをエッチングパーツで取り付けました。ずっと以前にサークル内でのキット交換及び譲渡会にてヴィッカース6トン系のキット用のエッチングパーツとインテリアの一部のレジンパーツが出ていたのを思い出し、当時売りに出していた先輩のS氏に連絡を取ったところ、まだ持っているとのことでしたので、頼み込んで譲って貰いました。そのパーツを使用したわけです。

 

 今回の7TP軽戦車は周知のようにヴィッカース6トンの系譜上に位置する車輌ですから、車体の大部分はそのままフレームを受け継いでいます。インテリアのほうも、エンジン以外はほぼ同じであるそうです。
 現存する実車の車内はホワイトで塗られていますが、私の製作ではメリハリを付けるために床のみはグレーで塗り、あとの車内はホワイトで塗りました。

 

 車体および車体上部、砲塔内の塗装を終えました。今回はインテリアの手作り感を強調したかったので、インテリアの塗装は全て筆塗りで行ないましたが、エアブラシとは別の楽しさがありますから、けっこう熱中して何度も塗り重ねたりしました。

 

 砲塔、砲塔底部、砲塔ハッチ、車内の仕切り壁をホワイトで塗りました。

 

 それから6時間を費やして、ギヤボックス、エンジン、操縦手席、シフトレバー、エンジンシャフトなどを作りました。ギヤボックスと操縦手席の2点は先輩S氏から譲り受けたレジンパーツを使用し、あとはプラ材やジャンクパーツを加工してそれらしく作りました。作りながら塗装も進めました。

 

 特にエンジンには4時間余りをかけました。本体をプラ棒の積層から削り出して各部の細かい部品を別に作って取り付け、パイプ類はプラ棒の曲げ加工で作り、ジャンクパーツから似た形のパーツをみつくろって取り付け、電線を真鍮線で再現しました。ザウラー系のPZInż.235液冷倒立直列6気筒4ストローク直噴式ディーゼルの写真を見ながら大体の形を似せて作りましたが、細部は程良く手抜きして大雑把に済ませました。

 

 続いて起動輪のギアケース、シャフトカバー、4本の車軸、換気ファンなどをプラ材やプラペーパー等でそれらしくこしらえました。最近流行っているという3Dプリンタでのパーツ作成というのは、どうも安直に感じられて個人的にはあまり好きになれません。下手でもいいから、自分で出来る限り自作して、自分なりに作ったらどこまでやれるのかを今回は試してみたかったのでした。

 

 そのうちの4本の車軸を車内に仕込みます。車軸は1本1本のそれぞれに上に取り付けるパーツとの合わせ位置となる突起や窪みを付けてありますので、順番を間違えないようにしました。

 

 4本の車軸を取り付けました。前後のそれぞれは起動輪と誘導輪の軸であり、中の2本はボギーの軸部にあたります。床面をグレーに塗ったのは、これらの車軸の存在感を際立たせるためでした。

 

 そして前端の起動輪の軸には、ギアボックスとの連結部分のパーツを2個取り付けました。

 

 連結部分のパーツに繋ぐ形で、レジンパーツのギアボックスをセットしました。ボックス表面のリベットはウェーブのリベットセットから調達し、シフトレバーはプラ板で作りました。

 

 車内の仕切り壁を組み付けました。壁の一部はドラゴンの38(t)戦車の不要パーツを使用し、その上と横にプラ板を継ぎ足して壁を構成したものです。壁の丸い穴にはエンジンのシャフトマウント部がおさまる計算でした。

 

 エンジンと左右の換気ファンを取り付けました。換気ファンは寸法計算をミスってやや大き目に作ったようで、最初はエンジンの左右の空間に全く入らず、横や底面をそれぞれ3ミリほどガリガリと削る羽目になりました。

 

 調整を繰り返してなんとかおさまったエンジンと換気ファンです。エンジンからのシャフトも図面計算通りに前のギヤボックスに繋がりましたので、ホッとしました。インテリア制作の要であり難所であるエンジンの据え付けが終われば、あとは各所の細かい部品を組み付けるだけになります。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 作ります!! その4

2021年04月28日 | ガルパン模型制作記

 3号車の組み立てにとりかかりました。これはフルインテリア仕上げとしますので、色々とインテリア関連の作業が加わります。組み立て工程と並行して、パーツを塗装しつつ進めますので、手順が複雑化します。間違えないように一つ一つ丁寧に慎重に進めることにしました。

 

 最初に車体の箱組みからとりかかりますが、その前に各パーツの内側にある番号のモールドを消します。

 

 番号のモールドを消しました。車内空間に無いものは突起も含めて全てカットしておきました。

 

 車体を組み上げました。

 

 上部のパーツはこのように前端から後端まで1つになっていますので、これを蓋のようにして車体にはめ込むだけで、車体の外面が出来上がります。インテリアも見られるように接着しませんので、キチッと合うようにはめ込む必要があります。

 

 ところが、上部パーツに多少の歪みがあったので、キチッとおさまりませんでした。歪み部分に熱や力を加えて是正することにし、後の作業と並行して少しずつ歪みを直してゆきました。

 

 続いて、砲塔のハッチを開口する作業に移りました。このミラージュホビーのキットでは必ずこの開口作業をやっているので、もう慣れました。

 

 難なくハッチを切り離して開口作業を終えました。

 

 砲塔の底面パーツです。これは完全にターレット部分を開口する必要があります。

 

 開口しました。

 

 そして車体上部パーツの砲塔ターレット部分も開口するべく、ピンバイスで穴を開けてゆきました。

 

 開口しました。

 

 砲塔底面パーツを仮組みしました。この形で砲塔がセットされ、内部の空間も形成されるわけです。
 写真では簡単に開口したように見えますが、けっこう大変な作業でした。ピンバイスで穴を開けてゆき、穴から穴へとカッターで切り込んで切り抜いて、周縁部をアートナイフで切り整えてヤスリがけで仕上げる、という段取りでした。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)2、3号車 作ります!! その3

2021年04月23日 | ガルパン模型制作記

 2号車の組み立てが完了したので、3号車の組み立てに取り掛かりました。ミラージュホビーの同じキットですが、成形色はグレーでした。この3号車では、私なりの実験的な試みとして、自分で色々調べてフルインテリアに仕上げてみたいと思います。

 

 3号車に使用したキットはリニューアル版であったため、説明書および組み立てガイドはカラー印刷になっていました。組み立てガイドの内容は同じで、2号車の時と変わりませんが、インテリアの自作が工程に加わりますので、全体的には自分なりの手順をふまえて段取りを考えて作業を進めました。それで3号車に関しても組み立てガイドの図は省きます。

 

 3号車をフルインテリアに仕上げるにあたり、ネットや資料類を色々あたって参考になりそうな図面を集めました。ポーランドの車輌ですから、ポーランドの軍事系博物館に問い合わせるという手もあったのですが、製作開始時点で、いずれポーランドのメーカーIBGから新製品として7TPのフルインテリアキットが出るらしい、との情報を得ていたため、問い合わせはやりませんでした。

 まずは自分なりのフルインテリア化の試みをやれるところまでやって、どこまで正解に近づけられるか、を手探りで理解したいと考えました。間違いがあったならば、それも教訓の一つになりますから、とりあえずは一通り自分のテクニックだけで作ってみて、自身の限界点なるものも見極めてみたい、と考えました。IBGから新製品として7TPのフルインテリアキットが出たら、それを使って「答え合わせ」することも出来ますので、まずは作ろう、と決めました。

 上図は7TP軽戦車の駆動系の図面です。エンジン、操縦装置、駆動輪機構などがよく分かります。

 

 上図は7TP軽戦車の砲塔内部の三面図です。砲手席もトレースされていて、砲塔内にフレーム材で組み付けられている様子が分かります。ただ、細部まで細かく重ねて描いてあるので、ちょっと見づらい箇所もあり、何のパーツなのか分からないところもありました。それで、砲塔内部に関しては実車の写真も探しました。

 

 ネット上にて見つけた砲塔内部の写真です。戦車砲および同軸機銃の様子が具体的に分かりますし、必要最低限の範囲で撮影されているので、キット化にあたってはこの範囲までを作れば良いだろう、と考えました。戦車砲はボフォース37mm対戦車砲の車載型であるWz.37戦車砲で、機銃は7.92ミリ機銃wz.30です。

 

 これは全体の断面図です。内部の各装置の位置関係、高低関係が分かります。砲塔のバスル内に無線機が二段に収められていること、砲塔の直下に砲弾ラックがあることなどを、この図面で把握しました。

 

 ポーランドのフォロワーさんに送っていただいた7TP軽戦車のカラー内部図です。3名の乗員がどのように入るのかがよく分かりました。各部の名称も細かく列記されており、インテリアの大半のパーツの名前がほぼ把握出来ました。

 軽戦車だけあって、3人の乗員も窮屈そうです。ボンプル高校チームの女子高生たちならば、日本人でポーランド人よりはかなり小柄ですから空間的には余裕があったと思います。

 

 上図は駆動系各装置の配置図です。フルインテリアに作る場合は、こういう配置図が基本となります。立体図も重要ですが、こういった平面図によって車内空間でのパーツの配置がおさえられます。この図を見ますと、起動輪へのギアの繋ぎ方およびミッションの切り替え方法がよく分かります。また、エンジンの軸の後端をベルトに繋いで左右の換気ファンの軸を回す形になっている点もこの図面で理解しました。

 

 さらに7TP軽戦車とその原型となったヴィッカース6トンとの比較断面図も参考になりました。上図の上がヴィッカース6トン、下が7TP軽戦車ですが、両者の違いはエンジンを横に置くか、縦に置くかである事が理解出来ます。それ以外の駆動系装置はほぼ同じであるので、ヴィッカース6トンの図面なども参考にすればより理解が深まるだろう、と思いました。

 

 上図は7TP軽戦車のエンジンの写真です。同じエンジンが9TPにも使われたようですが、基本的な形としてはヴィッカース6トンの横向きのエンジンを縦に立てた感じになります。 エンジンそのものは、ヴィッカース6トンのアームストロング・シドレー空冷4気筒ガソリンエンジンではなく、ポーランドオリジナルのザウラー系のPZInż.235液冷倒立直列6気筒4ストローク直噴式ディーゼルエンジンに換装されていますから、その関係でエンジンが縦置きとなって天板も高くなり、車体後部が大きくなったわけです。

 問題は、この複雑な形状のエンジンをどうやって作るか、です。ミリタリートラック関連のキット製作においていつもお世話になっているサークルの先輩N氏が、戦車のエンジンにも詳しいので、後で一度相談してみようと考えました。

 

 これは7TP軽戦車の実車の背面のハッチを開放した状態の写真です。図面だけではよく分からなかったエンジンの後端部の様子、左右の換気ファンの様子がある程度分かります。外の排気管との繋がり方もよく見えますが、この車輌は双砲塔式のタイプなので、排気管の位置が異なります。これから作る3号車は単砲塔式タイプで、排気管の位置が上になりますが、変更点はそれだけです。

 以上の諸資料をふまえて、ある程度7TP軽戦車のインテリアが分かりましたので、プラ材やジャンクパーツなどを大量に準備して製作にとりかかりました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする