気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

レオポンさんチーム ポルシェティーガー 新公式キットに関して

2019年07月31日 | ガルパン模型制作記

 去る7月21日に発売された、プラッツ発の公式キットシリーズの46番、レオポンさんチームのポルシェティーガー VK4501 (P) です。旧公式キットの元製品はドラゴンでしたが、今回のリニューアル公式キットはアミュージングホビーの製品が供給されています。
 アマゾンでの案内記事はこちら。ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 

 今回のリニューアル公式キットの元製品、アミュージングホビーのキットです。
 アマゾンでの案内記事はこちら。ホビーサーチさんの案内記事はこちら

 このキットに関しては、サークルのAFV部会の先輩方が製作したということなので、先月の定期会合の席にて話を伺いました。
 作ってみてどうでしたか、という私たちの問いかけに、先輩F氏は少し考えた後、「まあ、あんなもんやろ、という感じやね。新興メーカーとしてはよくやっとる方やで」
 その微妙な言い回しに一抹の不安を覚えたのか、モケジョのユキさんが「やっぱり難しいんですか?」と恐る恐る訊ねていました。F氏は苦笑しつつも、「なんというか、まあ、下ごしらえとか仮組みをしっかりやっとけば大丈夫や。タミヤやドラゴンとは明らかに製品の質が違う。僕の受けた感想としては、イタレリに近いかな、といったところ」と応じていました。
 ユキさんは「イタレリといいますと、P40とかの?」と問い返し、相手か頷くのを見て手元のメモ帳に書き込んでいました。

 そのアミュージングホビーのキットが、今回の公式リニューアルキットになるわけです。公式リニューアルキットを誰が買ってるか?という問いかけには誰も応じなかったので、T氏は「なんや、全員まだ買っとらんのかや」と拍子抜けしたようでした。モケジョのマユさんが、「値段が高くてなかなか買えんのです。中古品が出るまで待ちます」と言い、ほほ全員がそれに同調していました。私も同じでした。

 そしてモケジョのミカさんが、重要な問いかけをしました。
「今度の公式キットって、アミュージングホビーのキットそのままなんですかね?それともガルパン向けの新規パーツを追加してるんですかね?」
 その質問は、たぶん公式キットの特徴の一つとして「劇中に近い仕様を再現するため完全に新パーツに換装して新登場」と述べられていることに対するものでしょう。普通に読めば、ガルパン劇中車に近づけるべく新規パーツを追加している、という意味に受け取れますが、果たしてどうでしょうか。

 果たして、T氏が応じました。
「それは、あれやろ?後部のエンジン排気グリルのパーツやろ?それが新パーツに換装されとるんなら、買う価値は充分にあるわな・・・」
 同感です。ですが、案内記事の完成見本画像を見る限り、後部のエンジン排気グリルは実車仕様のままで、劇中車仕様とは異なります。以前に旧公式キットのドラゴン製品を製作改造した際にも、後部エンジン排気グリルの改造は難しくて見送った経緯がありますので、そのパーツが新規に換装されていれば、ほぼストレート組みで劇中車が再現出来る筈です。

 そういえば、同じアミュージングホビーの製品が供給される、BC自由学園のARL44の公式キットにおいても、元製品とは別に、劇中車仕様に向けたパーツが用意されると聞いています。アミュージングホビーの独特のこだわりが発揮されるようですが、今回のポルシェティーガーに関しても同じように受け止めてよいのでしょうか。
 とりあえず、今度模型店で見かけたらそのあたりをチェックしてみないといけませんね・・・。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 作ります!! その4

2019年07月30日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3では、車体を組み立てます。

 

 パーツは、3つだけです。仮組みをしてみましたが、ズレも歪みもなく、ピッタリと合わさりました。

 

 接着しました。

 

 ステップ4では、起動輪および上部転輪を組み付けます。私の製作では、起動輪は接着せずに回るようにして、ベルト式履帯パーツの装着が楽に出来るようにします。
 ですが、上部転輪は接着しますので、内側から留めるパーツ57は不要になります。

 

 上部転輪を組み立てて、上図のように一部を仮組みします。内側から留めるパーツ57も右側に集めていますが、これらは不要です。
 起動輪にも、対になる留めパーツ56がついていますので、本来は全ての車輪が回るように作るキットであることが分かります。

 上部転輪は、塗装後に組み付けようと考えましたが、これは鋼製転輪でゴム部分が無いのが、現存する走行可能な実車の動画を見ていて分かりました。こちら。つまり、車体と上部転輪は、劇中車においては同じカラーになるわけです。それで、この段階で上部転輪を接着しておくことに決めました。

  上部転輪を取り付け終わりました。起動輪は仮組みのままです。

 

 ステップ5では、車体上部とボギーを組み付けます。ボギー部分は既に前倒しで組み立てて保管していますので、ここでは車体上部の組み立てだけを行ないます。

 

 パーツ数が少ないので、本当に楽です。円盤パーツ1は、砲塔の底部にあたります。これも留めパーツ5が付きますが、固定しないので不要になります。

 

 組み付けました。砲塔のセット方法がこうした円盤パーツからの軸差し込み式であるケースは、今回のキットで初めて見た気がします。
 これまで作ってきた戦車は、みんな砲塔基部のターレットリンク内は吹き抜けであったからです。実車の構造に合わせて再現しているからでしょう。
 なので、このキットにおいては、車内構造の再現は最初から考慮の外にあったことが伺えます。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知波単学園 九七式中戦車(西絹代車) 作ります!! その4

2019年07月29日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7では、右側の履帯を組み立てます。これは前回にて述べた如く、分割して繋いでおいて組み付けずに塗装まで保管します。
 ステップ8では、上部車体を組み立てます。

 

 上部車体のパーツ群です。

 

15

 だいたいはガイドの指示通りに組み立てました。前部機銃E7およぴE15は、前面装甲パーツE13を組み付けた後、銃身の向きを調整しながら取り付けました。

 

 ステップ9では、各所のハッチなどを組み付けます。私の製作では、砲塔横のハッチは接着しないで開閉自在にする予定です。

 

 パーツを切り出して準備しました。A10のような小さなパーツは、無くさないように気を付けました。

 

 前のステップ8にて、パーツF20の表面をつや消しブラックで塗る指示がありましたので、ポスカの黒でパーツF20の表面を塗りました。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ10では、車体各所の細かい部品を取り付けます。ここでガルパン仕様への工作がひとつ加わります。

 

 パーツA22の星章は、ガイド指示ではそのまま付けますが、劇中車仕様ではもう一つ、パーツが必要になります。

 

 御覧のように、星章は円座の上に付けられています。この円座を追加します。

 

 今回のキットのランナーの適当な所を薄くスライスして、上図のように貼りつけました。

 

 そして、パーツA22の星章を取り付けました。

 

 以上で、ステップ10も完了しました。サクサクと作業が進みます。ファインモールドのキットは本当に扱いやすくて楽です。日本軍車輌専門といわず、ガルパンの戦車をドンドンキット化していただきたいところです。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知波単学園メンバーの元ネタに関する推考

2019年07月28日 | ガールズ&パンツァー

 御存知、知波単学園チームの面々です。ガルパンのアニメシリーズを通じて、大洗女子学園チームに次ぐ名前有りキャラクターの多さを誇り、そして最終章第2話においては新たな思考と概念にたっての目の覚めるような活躍を展開してきました。
 おかげで、もともと劇場版のときから人気があったのが、一気に株が急上昇、プラモデルも公式キットおよびベースキットが売れまくって市場から一掃されつつある成り行きになっているようです。

 上図は、劇場版公開の頃に販売された一番くじの商品のA3ポスターです。劇場版当時の登場キャラクターがほぼ揃っており、全てに苗字が付いていました。ただ、一部のキャラクターの苗字については公式でも時々間違えていて、多少の混乱を招いたことは周知の通りです。

 その顔触れに、最終章第2話から久保田と西原が加わってさらに賑やかになっていますが、彼女たちの元ネタについては、いまだに公式からの言及はありません。
 そのため、ファンのほうで元ネタの割り出しや特定が進められ、いまでは旧日本陸軍の戦車に関連した軍人たちが知波単学園チームの元ネタであるという認識が定着しています。

 なので、最終章第2話で初めて見た西原については、6月29日にパンフレット下巻が発売されて、知波単学園関連のネタバレ解禁となった直後に、私自身がツイッター上で元ネタを西原一策中将ではないかと推測しました。こちら
 もちろんこれも公式は一切触れていませんが、数日後にはそのままファンの間に広がっていったようで、ファンの方が作成された「知波単学園元ネタ集」にも採り入れられてありました。

 ただ、その時点では浜田、久保田の元ネタが特定されていなかったらしく、サークル仲間のT氏に訊かれたのを契機に、私自身がツイッター上に再び推定案を述べました。こちら
 ですが、あくまでも推測ですので、正解かどうかは分かりません。

 ところで、知波単学園チームの元ネタが、旧日本陸軍の戦車に関連した軍人たちであるという認識自体は、間違いではないのですが、もう少し突き詰める必要があるかな、と思います。公式が一切触れない以上、これも憶測に憶測を重ねる結果にしかなりませんが、何も考えないよりはマシでしょう。

 まず、元ネタのソースは4種類ほどあるのだろう、と思います。
 一つ目は、ガルパンの主人公である西住みほの元ネタが西住小次郎であることにより、その周辺の人々も何人かが元ネタになっている、というケースです。細見の元ネタの細見惟雄中将、浜田の元ネタの浜田十之助少将などがこれに該当し、さらに赤星小梅の元ネタと目される赤星繁も含まれます。

 二つ目は、旧日本軍の戦車に関して文章および著書を著した方、およびその文中に取り上げられている方が元ネタになっている、というケースです。玉田の元ネタの玉田美郎中将、福田の元ネタの福田定一、寺本の元ネタの寺本弘、久保田の元ネタとおぼしき久保田徳夫などがこれに該当します。

 そして三つ目は、戦時中に戦闘および病気で亡くなった方、です。西絹代の元ネタの西竹一大佐、池田の元ネタの池田末男大佐、西原の元ネタの西原一策中将などがこれに該当します。

 四つ目は、戦車関連の教育機関に関わっている、というケースです。細見の元ネタの細見惟雄中将、玉田の元ネタの玉田美郎中将、名倉の元ネタの名倉栞中将、西原の元ネタの西原一策中将、池田の元ネタの池田末男大佐などがこれに該当するでしょう。

 そしてこれらの四種類の元ネタの人々に共通しているのは、戦後に連合軍によって摘発された戦争犯罪人とは無関係、という点だろうと思います。緻密な考証をされるガルパンの製作サイドですから、元ネタの選定にあたってもちゃんとそこまで配慮しているであろう、と思います。

 なにしろ、れっきとした実在の軍人たちを元ネタにしているチームは、ガルパン広しと言えども知波単学園チームだけです。その日本軍ティストの集団をアニメで活躍させるにあたっては、一般世論からの批判をあびないためにも、それなりの検証および配慮が必須だった筈です。

 個人的には、以上の事柄および認識が、知波単学園メンバーの元ネタの基本原則に繋がっているのだろう、と拝察いたしておりますが・・・。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 作ります!! その3

2019年07月27日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2では、車輪類を組み立てます。ボギーは塗装後の組み立てを考慮して仮組みとし、接着は一部のパーツにとどめます。

 

 左が起動輪、右が誘導輪のパーツです。

 

 起動輪の組み立ては、両側の歯の並びを合わせるため、履帯パーツを仮に巻き付けながら行いました。歯の並びが左右でズレますと、履帯パーツも綺麗にはまらないからです。

 

 組み立てが完了しました。

 

 上部転輪も組み立てました。

 

 ボギーに組み込む転輪は、塗装の段階までランナーに付けたまま保管します。ゴム部分が広いので、ほとんどポスカの黒で塗ることになりそうです。

 

 ボギーは、仮組みとしました。今回の車輌のような、ヴィッカース系の独特の足回りは、ボギーの組み上がりの状態によって出来が左右されます。少しでもズレや歪みがあると、転輪もズレてきますから、足回り全体の仕上がりが悪くなってしまいます。
 そこで、上図のように車体側の軸にセットして仮組みしたうえで、全体の形をみながら調整しました。接着するのは20と28のパーツだけなので、その形を整えて接着剤が固まるまでは21をかぶせて車体側の軸に仮組みしておき、一度立ててボギーの並びが水平になるようにしました。
 この状態で、20と28のパーツが固着するまで置いておきました。

 

 左右のボギーを同じように仮組みして、塗装後の組み立て時に転輪を組み付けられるようにしました。このような仮組みを応急的に施すことによって、転輪の並びのズレを未然に防ぐことが出来ます。
 接着したパーツが固着したのち、仮組み部分を全て取り外して塗装後の組み立てまで保管しました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モデルグラフィックス 2019年9月号

2019年07月26日 | ガールズ&パンツァー

 きのう7月25日に発売されました、モデルグラフィックス2019年9月号です。表紙は特二式内火艇カミに乗ってクルージングを楽しむ知波単学園の面々です。素晴らしいデザインです。これだけで買う価値があります。

 

 発売日に、職場近くの書店で買いました。いつもの3倍ぐらいの冊数で仕入れて積んでありました。書店さんも、これは売れると分かっていらっしゃいますね。

 

 予想通り、アハトゥンクガルパンのページは特二式内火艇カミでした。最終章第2話にて新たに登場した3Dデータの車輌はこのカミだけの筈で、あとはデータ使い回しの転用車輌なので、アハガルのページが次号以降にも掲載されるかどうかは、ちょっと分かりません・・・。

 特集内容は、予想通り、最終章第2話に出た各校チームの戦車の再現作例でした。大部分は既存の公式キットや適応キットが利用出来ますので、明日からでも制作にとりかかる方がいらっしゃることでしょう。

 

 そして、注目すべきは、このプラッツ発の新製品案内です。

 

 このとおり、特二式内火艇カミも、ARL44も公式キット化が決定しています。素晴らしい・・・・。

 ですが、さらに最終章登場車輌、各種キット化企画進行中、というのがもっと素晴らしいですね。もしかして・・・、センチネルAC1・・・・?マジで・・・・?・・・AMC35やT-15も出る・・・・?ウソでしょ・・・・?

 しかし、ガルパンのおかげでセンチュリオンもARL44もキット化されているわけですから、今後新たなキット化の動きがあってもおかしくありませんね。改めて、ガルパンのブームに感謝したいところです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガルパンGP第11戦車師団、兵庫から京都へ

2019年07月25日 | ガールズ&パンツァー

 7月に入ってから、8月の京都への引越しに備えて荷物の整理や不用品の処分などを少しずつ進めていましたが、引越し先の住所が決まったので、上図のガルパンプラモデル群も前もって運び込んでおくことにしました。引越し業者に運んでもらうのは心配なので、自分の車で運んでしまおうと決めました。

 

 かくして、わがガルパンGP第11戦車師団の60輌余りを、御覧のように丁寧に箱詰めしました。古タオルやティッシュなどで包み、壊れやすい部分をきちんとカバーして詰めています。

 

 パッケージは、全てがガルパン公式キットのそれです。プラッツ発の、旧公式キットシリーズの箱が特に大きいのが、今回は大いに役立ちました。黒森峰女学園の重戦車なら4輌ぐらい、大洗女子学園の戦車なら8輌ぐらいがひと箱に収まります。
 上図の11箱に、60輌余りが全ておさまりました。この状態で車に積んで京都へ運びました。それとは別に、現在製作中の分は手元に残して、あと数日は制作を続ける予定です。

 

 去る7月23日に、京都の住所へ棚と一緒に運び込みました。棚は綺麗に拭いておきました。

 

 棚板を復原しました。並べ方は大体同じですが、若干入れ替えて整理しました。基本的には各校チーム毎にまとめて並べますが、今後製作する分のスペースも考慮して、あちこち空けておきます。

 

 全部を並べ終わった状態です。サンダース大付属チームの下が空けてあるのは、いま製作中の知波単学園や今後製作するその他のチームの車輌をおさめるためです。
 ともあれ、破損もなく、無事に兵庫からの約150キロの移動を完了しました。

 

 わがガルパンGP第11戦車師団の60輌余りが、京都に「進駐」したのは、今回が初めてです。模型サークルでの会合やイベントには、一度も持参したことが無かったからてす。

 なので、今後は、模型サークルの仲間および交流サークル仲間のモケジョさん達のプラモ見物の来訪が増えそうです。なにしろ京都の新住所は、三条や四条河原町のサークル会合地まで40分ぐらいで行ける場所にありますし、サークル仲間の何人かは近所になります。

 

 元通りに保護用透明シートを掛けました。これにて移転完了です。

 今までの約5年間は、兵庫に自宅、京都に下宿、という状態でしたが、今年8月からは京都の自宅のみになるので、下宿のほうは7月18日に片づけて引き払い、その日のうちに荷物を新しい住所に運び終えました。

 この度の移転に伴い、18年ぶりに住民票を京都市に移します。18年前の2001年の約一年間を東山区にて過ごして以来です。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知波単学園 九七式中戦車(西絹代車) 作ります!! その3

2019年07月24日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4では、車体右側のサスペンション類を組み付けます。左側と同じ要領で進めます。

 

 まずは第一段階で取り付けるパーツ群。

 

 取り付けました。

 

 第二段階で取り付けるパーツ群。

 

 懸架バネを中心にサスアームと繋ぎつつ取り付けました。もっともデリケートな組み付け箇所ですので、丁寧に力を入れずに進めました。

 この範囲は塗装の段階でも大変だろうと思います。今回の車輌は日本軍特有の三色迷彩に黄帯がつきますが、西絹代搭乗車のみの独特なデザインですので、他車との区別を明快にするためにも、迷彩は出来るだけ劇中車に合わせる必要があります。
 なので、転輪を塗装後まで取り付けないのはもちろん、公式設定画像やアニメキャプチャー画などをプリントした塗装見本図を準備しておきます。

 

 ステップ5では、転輪類を取り付けます。私の製作では塗装後に取り付けますので、仮組みチェックだけを行ないます。
 ステップ6では、履帯を組み立てます。ガイドの指示通りに組み立てて、四つの部品に分けて塗装まで保管します。

 

 上部の小転輪の仮組みを行ないました。転輪のダボ穴が小さくて入らないのがあり、ピンバイスで拡げたりしました。

 

 今回の公式キットの履帯は組み立て式ですが、上下の直線部分は一体成形でパーツ化されているので楽です。一枚一枚繋ぐのは、起動輪および誘導輪に巻き付ける範囲だけです。いつものように二本の金属バーではさんで真っ直ぐに整えつつ繋ぎました。

 戦車プラモデルにおける一番の難関が、この組み立て式履帯であることは、交流サークル仲間のモケジョさん達が異口同音に「めんどくさいし、一生懸命繋いでもすぐバラバラになるし、ベルト式のほうが絶対にいい」と話していることからも分かりますし、私自身も出来ればベルト式を希望しています。

 ですが、AFV部会の諸先輩方の話では、ベルト式パーツは製造コストが高いのと、ユーザーが履帯にリアルさを求めてベルト式を忌避する傾向があったため、今では組み立て式の履帯が主流になったのだそうです。同時に、組み立て式履帯の普及によってAFVの難度が高くなってしまい、多くのユーザーが離れてしまったのも事実だ、ということです。

 なので、ガルパン戦車プラモデルを作って楽しむ層が、ガルパンファン全体の三割にも満たないとよく言われるのも、分かるような気がします。履帯組み立ての難しさがなければ、四割ぐらいには増えるだろう、という意見も聞いたことがありますが、それ以前に、AFVそのものが飛行機や艦船よりも難しそうに思われている傾向そのものに問題があると感じております。ガルパンブームがあっても、模型を楽しむ層の減少に歯止めがかからないのが現実であるそうなので。
 逆に言えば、いまガルパン戦車プラモデルを作って楽しむ層というのは、ガルパンファンのなかでもかなり熱中度が高くてどっぷりハマっている方が多いのだろう、と思います。かくいう私も同じですが・・・。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノイバウファールツォイクのキットを頂きました

2019年07月23日 | ガルパン模型制作記

  昨日7月22日、模型サークルの先輩N氏より、上図のキットが宅配便で送られてきました。7月21日が私の誕生日だったので、その祝いの品でした。

 受領してすぐに電話し、御礼を述べたところ、「ホントはトラックのキットを贈りたかったんやけどな、へへへ」と笑っておられました。ミリタリートラックに関しては、彼の右に出る者はいない、とサークル内でも一目置かれている方だけのことはありました。

「トラックのキット・・・って、ガルパンの劇中車のがまだあるんですか?」
 私が問いかけると、相手は苦笑まじりに応じてきました。
「おいおい、BC自由学園のラフリーS15Rを忘れたんかね・・・」
「いえ、忘れてないですよ。最近の記事でもちょっと触れておきましたし・・・」
「うん、書いてたな」
「あれはレジンキットしか無い、ということですが・・・」
「うん、そう。実に残念なことやな」
 本当に残念がっている様子が、電話の向こうからリアルに感じられました。
「それで、仕方がないから、ノイバウを代替として贈ったわけや」
「代替なんてとんでもない、これとても欲しかったんですよ、有難うございました。最近は入手困難になっていまして・・・」
「そうやろうね。ガルパン効果というのはいつも見ていて凄まじいもんがある。劇中に出てくる戦車は一度は売れまくって模型店の店頭から一時的に消えてしまう。あんなん、ガルパン以前には有り得ん現象や・・・」

 確かに、ガルパンが現在の日本のAFVプラモデルの動向に相当の影響を及ぼしているのは間違いないようです・・・。最近には知波単学園チームの戦車群が売れて市場在庫が枯渇しつつあるようですし、まもなく発売されるアミュージングホビーの2製品も注目を集めています。その次には特二式内火艇カミの公式キット化か、と噂されていますが、元製品がドラゴンサイバーホビー発ですから、時間の問題だろうと思われます。

 

 さて、今回いただいたキットにて、上図のヴァイキング水産高校チームの劇中車が製作出来ます。いつ作るかはまだ予定がありませんので、当分の間は、気が向いたら箱を開けて中身を眺めつつ、制作のイメージトレーニングに励むとしましょう・・・・。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 作ります!! その2

2019年07月22日 | ガルパン模型制作記

 ステップ1です。砲塔から組み立てを始めます。組み立て自体はガイドの指示通りに進めます。
 今回のキットにおいては砲塔背面ハッチのヒンジのパーツ4が1個しか入っていませんでした。ヒンジですから、ガイド図においては2個を取り付けることになっています。1個だけでは足りません。それでパーツ4のもう1個を探したのですが、見つからないので、もう1個はブラ材で複製することにしました。

 念のため、ミラージュホビーの製品の方もチェックしましたが、そちらもパーツ4が1個しか入っていませんでした。東欧製プラモデルに散見される製造ミスの一つでしょうか・・・。

 

 砲塔のパーツ類です。東欧製の大らかな雰囲気に満ちています。細かい表現、緻密なモールドとは無縁のキットのようです。

 

 砲身パーツの14です。砲口は再現されていませんでした。

 

 そこで、ピンバイスで浚って開口しました。砲口が有るのと無いのとでは全然違います。

 

 そして、砲塔のパーツ6も、細部表現はあまり徹底されていません。例えばリベットは、天蓋部分ではモールドされていますが、側面部分では一切省略されています。
 さらに残念なことに、砲塔上面のコマンダーズハッチが一体成形になっています。ハッチの開閉を行ないたいのであれば、切り抜くしかありません。

 

 ハッチの輪郭線をナイフで少しずつなぞって切り込んでいき、10回余り回ったところで裏面に刃が抜けて、上図のようにハッチを切り離すことが出来ました。

 

 砲塔上面ハッチにはペリスコープが付いていますので、上図のように開けると、内側にスコープの本体が付けられている形になります。これに沿って再現工作を行いました。

 

  ペリスコープのパーツはジャンクに沢山ありますので、1個を使い、半分にカットして下半分をハッチ内側に取り付けることにしました。またハッチを留める内側の縁板もブラ板で作りました。

 

 ハッチの内側にペリスコープの下半分を取り付けました。

 

 ハッチ内側の縁板をブラ板で貼り回しました。これぐらいやっておかないと、ハッチが中に転げ落ちてしまいます。

 

 砲塔後ろのバスルの背面ハッチのヒンジも、足りない1個をブラ材で追加しました。

 

 続いて、砲塔パーツ6の前面下部の防護板が抜けているのを、ブラ板で再現しました。7TP単砲塔型の初期生産型にはこの防護板が無いのですが、標準型の最終生産型には付けられています。それはアニメの最終章第2話の劇中車にも付いているように見えますので、ここの工作も追加で実施しました。

 

 追加工作が完了しました。

 

 あとは、砲塔側面全体およびターレットリンク部で省略されているリベットの再現が必要ですが、その追加工作は後に回して、ステップ2へと進むことにしました。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知波単学園 九七式中戦車(西絹代車) 作ります!! その2

2019年07月21日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2では、車体下部を組み立てます。パーツは三つだけですので楽に組めますが、背面部のパーツF10においてはガルパン仕様への工作が必要です。

 

 三つのパーツです。上図の右下が背面部のパーツF10です。

 

 パーツには、御覧のように劇中車には無いナンバープレートの取り付けダボが2つあります。これらは不要ですので削り取ります。

 

 削り取りました。サンドペーパーでヤスって表面を整えた後、流し込み接着剤を薄くひきました。そうすることで、ヤスった際の細かい傷が少し溶けて目立たなくなります。

 

 ファインモールドの製品は、底面のモールドに関しても完璧を期しているようです。エンジンの下にあたる範囲に多くの円板が並びます。

 

 ステップ3では、車体左側のサスペンションなどを組み付けます。

 

 日本軍戦車のうち、九七式中戦車からはじまるチハ系列の中戦車の車台はほぼ同じものが使われ、戦争末期の三式中戦車に至るまで足回りの基本的な構造は同じでした。キットでは、それらが忠実に再現されています。

 

 組み立てガイドにしたがい、二段階で取り付け作業を進めました。一段階目は取り付けも楽です。

 

 ですが、二段階目のパーツの組み付けがちょっと難しいかもしれません。交流サークル仲間のモケジョさん達もかなり苦戦したようですが、要するにチハ系列の中戦車の独特のサスペンション構造をプラモデルで再現してありますので、パーツを一つ一つ取り付けるのではなく、同時に3つのパーツを繋いでズレないように組み付けないといけません。

 具体的に言うと、ステップ1で作っておいた懸架バネのパーツの両端をサスアームのB27およびB36に繋ぐように位置を決めておいて、三つのパーツが連動した状態で真ん中の懸架バネのパーツをダボ穴に組み付けて固定します。
 その際に、懸架バネのパーツを丁寧に扱わないと、バネの両端が折れる危険があります。力を入れずにゆっくりとサスアームのB27およびB36に繋ぎます。繋ぎがうまくいけば、それによって両側のサスアームB27およびB36が定位置におさまります。これがうまくおさまらないと、転輪の並びに乱れが生じます。

 

 全てのパーツが組み上がった状態です。懸架バネとサスアームの繋ぎがうまくいったかを確かめるべく、後で転輪を仮組みしてみましたが、問題はありませんでした。  (続く)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ガールズ&パンツァー 樅の木と鉄の羽の魔女」第8話

2019年07月20日 | ガールズ&パンツァー

 去る7月16日にコミックウォーカーで第8話が公開されました、コミック「ガールズ&パンツァー 樅の木と鉄の羽の魔女」です。


 今回のキャラクター紹介は、主人公小檜山野咲の搭乗車にて砲手と装填手を務めている双子の一年生でした。パッと見て、どっちがどっちか分からないままでしたが、識別点はリボンの位置ですか・・・。
 アニメのあんこうチームの武部沙織みたいな雰囲気がありますが、要はさおりんが二人居る、という感じかなと。

 

 さて、今回は再び対サンダース戦の試合の続きになりました。模型的に興味深いのが、上掲のシーンです。それまで偵察や待ち伏せなどで別行動をとっていた6、8、9号車が本隊に合流してきましたが、その戦車は6、8号車が38(t)戦車A型であることが判明しました。チームの4輌の38(t)戦車の2輌がA型であるわけです。

 

 そして、合流してきた3輌の最後の9号車が35(t)戦車であることが、上図からも確認出来ます。その合流後に小檜山野咲の3号車が回頭して殿の位置につくのでした。

 

 隊列と殿の3号車の位置関係も、上図にて明確に描写されています。
 これによって、以前の記事にて述べた、伯爵高校チームの陣容をさらに細かく確定出来ます。以下の通りです。

 1号車 Ⅳ号戦車  毬奈・コンスタンティネスク隊長の搭乗車
 2号車 Ⅲ号戦車N型  相手との最初の交戦で撃破される
 3号車 Ⅲ号戦車N型  主人公小檜山野咲の搭乗車
 4号車 Ⅲ号突撃砲G型  3号車と共に行動
 5号車 38(t)戦車E型?  ファイアフライに撃破される

 6号車 38(t)戦車A型
  7号車 38(t)戦車E型?  高台からの偵察を行っている 車長は五十嵐先輩
 8号車 38(t)戦車A型
  9号車 35(t)戦車
 10号車 マレシャル駆逐戦車


 これで、10輌の概要がだいたいおさえられたかな、と思います。10号車のマレシャル駆逐戦車以外は、適応キットが色々ありますので、プラモデルで再現して楽しむのも一興でしょう。

 

 殿を志願した小檜山野咲以下の3号車、Ⅲ号戦車N型は、その時点での火力に関しては伯爵高校チームの数少ない持ち駒ですので、この対峙にて相手の攻勢を一手に引き受けるというのは、博打以外の何ものでもないと思います。

 が、小檜山野咲には、魔女先輩たちに示唆された何らかの天性の才能があるようで、本人もそれを自信の源として大切に信じて守っているような節があります。そこから湧き出でる確信めいた何かが、この時の彼女を支配しているのでしょう。
 そして、隊長の毬奈・コンスタンティネスクが、そのことを一番よく分かっているようなのが微笑ましいです。いい隊長ではないか、と感心してしまいます。

 小檜山野咲の賭けが、いかなる結末を導き出すのか。次回が待ち遠しくてなりません。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 作ります!! その1

2019年07月19日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンにおけるボンプル高校と言えば、すでにテレビシリーズの高校生戦車道全国大会の出場校の一つとして知られ、トーナメント表にも出ていましたが、チームやキャラクターが登場したのはコミック版の「リボンの武者」からでした。

 上図は、「リボンの武者」では準主役級の活躍をなしているボンプル高校チーム隊長のヤイカです。かなり悪役っぽく個性的に描かれていますが、実際の性格は非常に良く、頭脳明晰、才色兼備を地でゆく優秀な知将です。
 そうしたイメージをふまえますと、ヤイカのモデルというか元ネタは、第二次大戦中のボーランドで活躍した歌手で女優のイレーナ・アンダースじゃないかな、と個人的には思っております。スマートでイケメンなところはヤイカそっくりですので。
 イレーナ・アンダースは、ポーランド軍司令官のヴワディスワフ・アンデルス中将の奥様でもあります。娘のアンナ・マリア・アンダースは政治家で、現在もポーランド共和国の上院議員です。

 

 ヤイカが搭乗する戦車は、御覧の通り、第二次大戦中のポーランド陸軍の主力となった7TP軽戦車で、単砲塔型の仕様です。
 模型サークルの先輩F氏の教示によれば、7TP単砲塔型は約100輌あまりが量産され、試作型、初期型、標準型の3つに分類されるということです。「リボンの武者」の作中車は、砲塔後部にバスル(張り出し)が付き、機関室後面の点検ハッチにルーパーが無く、排気マフラーが一番上に付けられている点(コミック7巻106ページ参照)等から、標準型と判明します。

 

 アニメにおいては、最終章第2話に初めてチームの戦車とキャラクターが登場しました。「リボンの武者」の設定は難解なためか、アニメには採り入れられず、リテイクとなってアニメ向けの新設定がなされたようです。

 上図は、新設定によるキャラクターのひとり、隊長のマイコです。劇中ではフラッグ車のルノーFT-17に搭乗しています。名前と特徴的な眉の形から、元ネタがポーランドの女優、イザベラ・マイコであることは間違いないでしょう。
 ですが、どういうわけか、公式サイトのキャラクター紹介ページには掲載されていません。

 マイコは、ワンシーンのみの登場でしたが、印象はかなり強いものがあったようで、サークル仲間やモケジョさん達の間では「キャプテン・マイコ」と呼ばれて親しまれています。あと、マイコの搭乗車の砲手の娘もカッコ良かったですね。

 

 「キャプテン・マイコ」率いるボンプル高校チームは、ポーランド軍戦車部隊そのままの陣容で7TP双砲塔型および単砲塔型、タンケッテTKSを並べてアンツィオ高校チームと対峙、激しい市街戦を演じています。試合会場は欧州の街並みの中のようですが、いったいどこなのでしょうか・・・。

 

 そして、発砲煙に半分ほど隠れていますが、赤枠内に7TP単砲塔型が見えます。これも標準型のようで、「リボンの武者」では付いていなかった校章マークも誇らしげに輝いています。赤枠内に砲塔側面と車体前面の校章マークが重なって見えるので、この7TP単砲塔型は砲塔を右に向けて発砲したのだと分かります。

 更に、この劇中車からは、三つの特徴が看取出来ます。車体前面のリベットが省略されていること、 砲塔左側面のスリットが後ろ寄りの位置にあること、 砲身防盾の下段差面に防護板らしきものが見えること、です。これらは標準型の最終生産型にみられる要素であるそうです。

 そして重要なことは、アニメ化されたことによって車体カラーも初めて明らかになった点です。いわゆるポーランドグリーン、史実の車輌と同じ車体色です。ガルパンにおいては聖グロリアーナ女学院チームのチャーチルの車体色とほぼ同系のカラーです。

 以上により、ボンプル高校の7TP軽戦車単砲塔型の大体の概要がおさえられましたので、最終章第2話の劇中車の仕様にて、再現製作してみることにしました。

 

 適応キットは、母国ポーランドのメーカーによる製品が唯一です。かつてはスポイニャというメーカーが上図の7TP単砲塔型のキットを発売しましたが、その後廃業となり、金型はミラージュホビーに引き継がれて現在は同社より生産販売が続けられています。
 ですが、スポイニャ時代の製品は相当数が日本にも輸入されたといい、今でもかなりの数が中古品市場などに出回っているようです。
 私自身は、上図の品を去る2月5日に秋葉原の模型店レオナルドLGにて購入しました。その時の記事はこちら

 

 組み立てガイドの説明文と車体塗装図およびマーキング紹介です。紙の各所が黄変していて、古いキットであることを示しています。説明文は英語です。

 

 中身のランナーパーツの成形色は、戦車プラモデルとしては珍しいブルーでした。個人的には初めてのカラーでした。ポーランドのプラモデル製品の成形色は他にもレッドやホワイトがあるそうで、なかなかカラフルです。

 私自身の手元には、ミラージュホビー発の7TP単砲塔型のキットもありますが、金型が同じですので、中身は全く同じです。成形色が異なるだけです。  (続く)

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガルパン最終章第2話における新登場キャラクター

2019年07月18日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン最終章第2話では、新たに登場したキャラクター、名前が公表されたキャラクターが何人か居ます。チームごとに見てゆきましょう。

1 BC自由学園

 上図左が祖父江。マリー隊長の搭乗車FT-17の操縦手。元ネタはフランスの女優ソフィー・マルソー。詳しくはこちら
 上図右が砂部。「いさべ」と読みます。マリー隊長の搭乗車FT-17の砲手。元ネタはフランスの女優イザベル・アジャーニ。詳しくはこちら
 このお二人は第1話から出ていますが、第2話で初めて台詞がついて名前が公表されました。

2 知波単学園
 特二式内火艇の車長の西原さん。知波単学園のメンバーがいずれも旧陸軍の戦車関係者を元ネタとしていますので、西原さんの場合は戦車第3師団長、陸軍機甲本部長を務めた西原一策中将であろうと思われます。詳しくはこちら。以前にツイッター上で紹介しました。こちら

3 コアラの森学園
 冗談でなく隊長が本物のコアラなので、副隊長を人間の蕨が務めますが、実質的には蕨が隊長でしょう。元ネタはこちら
 そして蕨の搭乗車センチネルの砲手を務めるのが鴨乃橋です。元ネタはこちら

4 青師団高校

 第1話にて無限軌道杯の試合抽選会シーンに出ていた3人に、名前が付きました。上図中央が隊長のエル、手前が操縦手のヴィリディアナ、奥が通信手のトリスターナ。他にアンダルシアが居ますが、劇中に出ていたかどうか・・・、ちょっと記憶がありません・・・。
 この四人の名前は、スペイン出身の国際的な映画監督ルイス・ブニュエルの作品名に因んでいます。製作順に挙げると、1929年「アンダルシアの犬」、1953年「エル」、1961年「ヴィリディアナ」、1970年「哀しみのトリスターナ」となります。

5 黒森峰女学園
 テレビシリーズではヤークトパンターの車長だった人に、初めて名前が付きました。小島エミです。元ネタは・・・、たぶん無いと思います・・・。

6 マジノ女学院

 才谷屋龍一さんのコミック「激闘マジノ戦ですっ!」の設定そのままに、戦車と隊長エクレールが登場しました。東山奈央さんが演じておられるのもポイント高いです。志摩リンですもんね・・・。
 才谷屋さんのコミック設定が今後もアニメに採り入れられるのであれば、継続高校のあの奇抜なお方も・・・、などと期待してしまいます・・・。

7 ボンプル高校

 ボンプル高校チームからは、上図の隊長マイコが登場しました。現時点でなぜか公式サイトのキャラクター紹介ページに掲載されていませんが、なにか事情があるのでしょうか。ちなみに元ネタはポーランドの女優イザベラ・マイコです。詳しくはこちら
 マイコの搭乗車FT-17の砲手とみられるモブキャラクターも出ていますが、そちらは名前がありません。

8 河嶋家の人々
 元ネタが大洗の実在の方であるようです。実家のモデルの店舗も実在しますので、ここでは記述を控えさせていただきます。ガルパンファンで大洗に行かれている方なら、説明は要りませんね・・・。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知波単学園 九七式中戦車(西絹代車) 作ります!! その1

2019年07月17日 | ガルパン模型制作記

 これまでに各所の記事にて縷々述べた如く、私のガルパン戦車プラモデル製作の元々の計画において、日本軍ティストの知波単学園の車輌は対象外となっていました。

 その一番の理由は、かつて20代の後半期の数年間にて太平洋戦争の戦跡巡拝および遺骨収集事業にボランティア参加し、11回にわたって各地の戦跡に行った折に日本軍戦車の残骸を見、戦死された戦車兵の慰霊碑の数々に接した記憶がいまなお鮮やかであるからです。
 どうしても落涙を禁じ得ない、様々な感慨があり、それは最近に若獅子神社の保存車輌を拝んだ際にも熱くこみあげてきました。
 なので、ガルパン戦車プラモデルにおいても、これまでずっと知波単学園チームの九七式中戦車や九五式軽戦車に関しては特別の心情を拭えず、なかなか作る気分になれないままでした。

 似たような想いは、ガルパン劇場版での知波単学園チームの初登場を観た時にも感じたのでしたが、それとは別に、自分でも不思議に思ってしまったぐらいに、気分が高揚してしまいました。その、生まれて初めて感じたかもしれない気分の中で、西絹代率いる日本戦車部隊の勇ましい作戦行動の姿が、とても素晴らしく見え、とても誇らしいものに感じられました。
 その瞬間、かつては頭を垂れて戦跡の残骸に花を添えた記憶から、なにかいっぺんに解き放たれたような気がしました。残骸が時をさかのぼって、ありし日の鉄獅子の姿に戻ってゆき、それに搭乗した兵士たちの笑顔までが見えてくるような錯覚に囚われました。いまでも、あれは何だったのだろう、と思い返すのですが、いまだに明確な答えを見出せていません。

 ですが、知波単学園チームは今度の最終章第2話で、以前とはうって変わった見事な活躍を見せてきました。驚いたのは勿論ですが、劇場版での初登場の際に感じた不思議な高揚感が、今度はなぜか感じられませんでした。その代り、ずっとずっと心のどこかで信じていた風景に出会ってやっと安堵した、というような感慨に包まれたのでした。
 その風景とは、本当は練度も士気もすこぶる高かった日本戦車部隊の輝かしい勇姿、と表現することが出来るかもしれません。無理な作戦、無駄な思考、兵力不足、といった要素が無ければ連合軍にそれなりに伍し得たかもしれない帝国陸軍機甲部隊の本来あるべき姿、と言い換える事も出来るでしょう。

 つまり、最終章第2話での知波単学園チームの目の覚めるような活躍ぶりこそ、実のところは帝国陸軍機甲部隊が最後まで発揮出来なかったことなのかもしれない、と感じたのです。同時に、この知波単学園チームの姿こそ、武運つたなく散った数多の戦車および戦車兵への、最大の鎮魂歌なのではないか、と悟ったのでした。

 そんな思いに包まれている私の背中を、サークル仲間や交流仲間のモケジョさん達が色々と押してくれました。
「チハタンズ、とっても輝いてるよね。凄いですよね。日本軍の戦車部隊って戦争で散々な戦いをしたそうだけど、それは色々悪条件が重なったから仕方なくそうなったんでしょうね。本当は練度も高くて優秀だったらしいので、もしかしたら、ああいうふうに戦って相手を散々に苦しめることも出来たんじゃないですか?」
「あの知波単学園のカッコイイ戦いぶりとか、見事な駆け引きとか、日本軍戦車兵の霊たちが見たら感動されるんじゃないかなあ・・・。少なくとも怒りはしないと思うなあ・・・」
 そうしてモケジョさん達は「よし7月からプラモはチハタンズを作るぞー」と盛り上がっていったのでしたが、それを見ているうちに、「そうか、そろそろ自分も作ったほうが良いのかもしれない・・・」と私も思い始めました。

 そして7月13日のモケジョさん達の「チハたん見学ミニツアー」に誘われて、東京九段の靖国神社遊就館にて九七式中戦車を見学したのですが、その時にはもう、これまでの戦跡での落涙を禁じ得ない感慨の数々は、過去の思い出になっていました。真っ直ぐに歴史を受け止めた上で、未知の広い世界へと踏み出してゆこう、という気持だけが私の中にありました。
 修復成って本来の輝きを取り戻したかもしれない実物の戦車の前で、そっと手を合わせた後、モケジョさんの一人にこう訊かれました。
「プラモ、作りますよね?」

 私は、気がついたら小さく頷いていました。私なりの新しい物語が始まるのだ、という気分であったと思います。大袈裟かもしれませんが、それが偽らざる心情でした。

 

 かくして、知波単学園チームの戦車を製作対象に加えることになりましたが、問題は山積みでした。いちおうファインモールドの公式キット群は少しずつ買い揃えていたものの、どうやって作るかのイメージすら私にはありませんでした。もともと製作計画には無かったのですから当然でした。

 既に他のチームの車輌は複数作っていますから、知波単学園チームもいずれ複数を作ることになりますが、その場合は幾つ作るか、どのキャラクターの搭乗車を作るか、を決めなければなりません。九七式中戦車に限っても、旧砲塔と新車台、新砲塔と旧車台、の二種があり、迷彩塗装パターンも複数あります。
 そしてガルパン戦車の中では最も複雑な迷彩塗装が必須となります。アハトゥンク等の公式資料類を前にして、塗装の段取りをどうするかでも悩み、頭を抱えざるを得ませんでした。

 さらに、最終章第2話のヒットによる知波単ブームによって、公式キット群の市場在庫が枯渇してしまい、ベースキットすらも入手困難となる状況のなか、タミヤの適応キットに関する問い合わせを拙ブログに多数頂戴する成り行きとなりました。
 タミヤキットでの制作はもともと想定していなかったのですが、問い合わせが増えてくるにしたがって、その制作と検証考察も必要なのかもしれないと思うようになりました。
 それでとりあえずタミヤキットも中古市場で確保して、一度中身をチェックしましたが、旧砲塔と新車台、新砲塔と旧車台、の二種を簡単に作れない事が判明して、いよいよ頭を抱えました。

 かかる前途多難を思わせる状況のなかで、まず作るならば隊長の西絹代の搭乗車しかない、という一点だけは確定していました。旧砲塔と新車台のタイプですが、外見的にはこれが一般的な九七式中戦車のイメージでもあります。そこからはじめるのが良いだろう、と考えました。
 なにしろ、指揮官車ですから、知波単学園チームの各車の中では最も登場シーンが豊富で、情報量も多いです。上図のワンシーンもその一つです。

 例えば、フェンダー前部の外端に、細い縁が付いています。ファインモールドの公式キットではちゃんと再現されていますが、タミヤキットでは省かれています。

 

 今回の製作にあたって参考にしたキャプチャー画像は、全て劇場版から採りました。最終章第2話の活躍シーンは大多数が夜のジャングル内の移動ばかりで占められるため、塗装のカラーもそのまま出ませんし、密林に繁る枝葉にさえぎられて細部が捉えられず、よく分かりません。

 現時点では、劇場版と最終章の仕様に差は無いだろう、と考えていますので、とりあえずは劇場版の分かりやすいシーンを幾つか見て参考にすることに決めました。
 例えば、上図のシーンのように、静止した状態の姿が模型的には色々と見どころが多いです。最終章第2話においては、こういった停止場面はあまりありません。

 

 さらに、上掲シーンのような、上から見下ろすアングルでの画像も重要です。なかなか見えない車輌上面のディティールがよく分かるうえ、昼間のシーンですので迷彩塗装のカラーも明確です。

 例えば、実車ではハッチの内側がホワイト系であったのですが、ガルパンではカーキ色になっていることが見てとれます。こういう色は、最終章第2話の夜中の薄暗いシーンでは全然分かりません。

 

 島田愛里寿のセンチュリオンを捕捉して最後の突撃を敢行する西絹代。知波単学園ファンならずとも血沸き肉躍る有名な名シーンです。
 ここでは、滅多に見られない西隊長車の背面部がよく分かります。背面の三色灯やワイヤーのカラー配分もハッキリ確認出来ます。

 塗装の際の参考資料としては、アハトゥンク等の公式資料類よりも、こうしたアニメキャプチャー画像のほうが役に立つ場合があります。カラーの彩度および色調が、印刷物のカラーとアニメ画像のカラーとは微妙に異なるケースが少なくないからです。

 

 今回の製作では、ファインモールドの公式キットを使用しました。元になったベースキットがファインモールドから出ており、それをそのまま公式キット化しています。
 なお、ガルパンの車輌の3Dデータも、ファインモールドの模型3Dデータが提供されてほぼそのまま使われているそうですので、アニメ劇中車とキットとの距離は最も近いことになります。そのまま組んでも問題ありませんし、好みでズバリにするならば、二、三の小工作が必要となるだけです。

 

 ランナー数も程良くおさえられ、パーツ割りも扱いやすいように配慮がなされています。国産メーカー品ならばでの安心感があります。

 

 履帯は組み立て式ですが、御覧のようにパーツ数は最低限におさえられています。一枚一枚じっくりと繋ぐ必要はありません。

 

 才谷屋龍一さんのイラストが表紙を飾る組み立てガイドです。塗装見本図もありますが、カラーでないので、あまり参考にならないでしょう。アハトゥンク等の公式資料類のカラー図およびアニメキャプチャー画像のほうが役に立ちます。

 

  ステップ1です。車輪類と懸架バネを組み立てます。

 

 左より、起動輪、誘導輪、転輪のパーツです。

 

 組み立てました。

 

 サスアーム付きの転輪のパーツです。

 

 塗装後に組み付けるところもありますので、ここでは塗装前の組み立てを終えました。迷彩塗装ですので、転輪が同じ色にはなりません。

 

 懸架バネのパーツです。細いパーツなので折ったり破損したりしないように注意します。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする