気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その5

2015年08月31日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4では、車輪類をすべて車体に取り付けます。私の制作においては、車輪類は塗装後に接着することにしました。また、後部フックのD38、D39は、劇中車には見られませんので、不要となりました。


 ステップ5では、車体にリヤフェンダーなどを組み付けます。ガルパン仕様に作る場合は、この段階で車体パーツC51などに幾つかの改造を施しておく必要があります。


 ガルパン仕様への改造は、背面部のパーツB19から取り掛かりました。


 公式設定資料図によれば、劇中車の同パーツにおいては、ボルトの位置などが異なります。


 改造は、上図のように右側のボルトを1個丁寧に削り取り、左側の白丸の位置へ移すだけでした。


 続いてパーツB19にモールドされるワイヤーフックの形状が中途半端なので、これを削り取って真鍮線にて再現し直しました。


 ピンバイスで開けた穴に、真鍮線で自作したL字フックを挿し込み、裏から瞬間接着剤で固定しました。これは、以前にD型およびD型改(F2型仕様)を制作した際にも行った作業でした。


 続いて車体パーツC51の改造に移りました。上図は改造前の状態です。


 アニメのワンシーンにて劇中車の状態を確認してみましょう。砲塔前の跳弾リングの段差がなくリングが一本であること、前部左右の乗降ハッチの保護枠の前部中央に小さな段差があること、キットのパーツに見られる溶接痕の合わせ目が全く無いこと、左右の前部フェンダー上に2個のボルトがあること、などが看取出来ます。


 劇中車に合わせる改造は、上図のようになります。砲塔前の跳弾リングの段差を無くす作業は、以前にD型改(F2型仕様)を制作した際にも行っています。左右の前部フェンダー上にボルトを追加するのは、以前にD型を制作した際にも行った作業でしたが、位置と数が異なります。


 まず、前部装甲の両側にモールドされる溶接痕の合わせ目をパテで埋めて消しました。それから左右の前部フェンダー上にボルトを2個ずつ追加しました。最後に砲塔前の跳弾リングの段差をヤスリやサンドペーパーなどで丁寧に削り取り、リングが一本になるようにしました。


 前部左右の乗降ハッチの保護枠の前部中央にある小さな段差は、上図のようにプラペーパーをカットしたものを巻きつける形で再現しました。
 なお、車体パーツにおいては他に左右フェンダーの上面をツルツルにしないと劇中車の状態になりませんが、これを忠実に再現するとOVM類の取り付け具などのモールドも全て失われてしまいます。そこで、左右フェンダー上面の改造は見送りました。
 以前にD型およびD型改(F2型仕様)を制作した際にも同じことを経験していますが、左右フェンダーの上面をツルツルにするという作業は大変に難しいものです。敢えて試みるという選択肢もありますが、私の未熟な腕ではかえって汚くなるか、パーツを必要以上に削ってしまうかのどちらかになると思われますので、やめておきました。


 車体パーツの改造後に、ステップ5本来の組み立てに取り掛かりました。パーツのうちフェンダー支持スプリングのD43は劇中車に無いので不要でした。

 また、ガイドでは車体の左右側面の片側5ヶ所にシュルツェン架取り付け用の切り込みを入れる旨の指示がありますが、この切り込みは優勝パレード時の劇中車にはありませんので、切り込みは入れないでおきました。それでシュルツェン架のパーツB41取り付けをどうするか、という問題が持ち上がりますが、これについては後のステップ9にてシュルツェン架を取り付ける際に改めて考えることにしました。


 ステップ5の組み立てを完了しました。ガイドでは他に前部左フェンダーの2つの穴、および右側フェンダー中央の2つの穴、を開ける指示がありますが、前者は前照灯の基台の取り付け位置、後者はエアクリーナーの取り付け位置にあたります。これらの穴は、後でそれぞれのパーツを取り付ける段階で開けることにしました。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く18 その4 「空港内のスタンプラリー完了です!!」

2015年08月30日 | 大洗巡礼記

 澤梓は、「AIRPORT PLAZA」の脇の通路に居ました。「AIRPORT PLAZA」は茨城空港からの就航地の名産品および韓国の製品などを販売しています。


 空港内に設置されているウサギさんチームのパネルは、6人とも新たにデザインされたもので、大洗でも二代目パネルとして配置されています。旧パネルに比べるとやや若い感じに見えます。


 「AIRPORT PLAZA」と吹き抜けをはさんで反対側にある「SKY ARENA」の脇には大野あやが居ました。「SKY ARENA」は、茨城空港の所在地である小美玉市をはじめとする茨城県の特産物などを販売しています。干し芋、納豆、乳製品などが人気だそうです。


 スタンプを押して次へ移動しようと外側を見た途端に、アンドー氏が近づいてくるのが見えました。そういえば外の轟音も止んでいて、自衛隊機の訓練飛行が一段落したようでした。それでアンドー氏もスタンプラリーに移行して楽しんでいるのでしょうが、問題は何やら歌いながらスタンプ設置場所を回っていることでした。近づいてくるので、歌詞がだんだん聞こえてきました。歌手の伊藤久男のファンですから、歌い方も伊藤久男風でした。

「・・・よーくにかがやく、ひのまると、むーねにえがきし、あかわしの、しるしーはー・・・」
「なんで加藤隼戦闘隊を歌ってるわけですか・・・」
「聞いて驚くな、加藤建夫率いる飛行第64戦隊は、ここ百里飛行場を基地としていたんやで」
「えっ、それは初めて聞きました・・・」
「そりゃそうやろ、今のはほんのジョークやからな」
「・・・・」


 次のスタンプ設置場所へ移動する際に、アンドー氏が上図右の「海のもしもは118番」のポスターを指して言いました。
「これやな、前に星野がブログで書いてたのは」
「そうです。海上保安庁のポスターですね」
「ガルパンのキャラクターは、戦車だけでなく船にも乗るんだねえ」
「いや、これは単なるイベント用のコラボポスターなんで、実際に劇中で巡視船に乗ったということではないんで・・・」
「この巡視船は、もしかして、実在するのか?」
「ええ、時々大洗港に停泊していますんで、自分も何度か見たことがありますよ」
「俺は昨日は大洗の港にも行ったけど、それらしい船はおらんかったぞ。なんて名前の船や?」
「あかぎ、です」
「すると隣には加賀、蒼龍、飛龍もいるわけやな」
「いるわけないでしょうが」
「蒼かったなあ、ミッドウェーの海と空は・・・」
「・・・・」


 最後の丸山紗希は、「亀じるし」の隣の「茨城県PRコーナー」に居ました。
「これが、薬莢捨てるとこ、の子やな」
「そうです」
「この右手は何を表しているんかね?」
「知りませんよ・・・」
「分からないことは、ただちに辞書を紐解いて調べるんや。広辞苑はどこにある?」
「・・・・」(丸山紗希状態)


 私のスタンプラリーはここで完了しました。アンドー氏の方はあと2人分が残っているということで、一階へ降りていきました。再び加藤隼戦闘隊を歌いながらでした。
 エスカレーターで氏とすれ違った若い女性三人組が驚いて身を引き、そのまま振り返って見下ろして、それから指差し合って何事か囁き合い、そしてクスクス笑っているのでした。一緒に行動していなくて幸いでした。


 今回のスタンプラリーにおいては、空港で貰ったパスポート風台紙の他に、以前から使用している大洗スタンプノートも持参し、これにも押して回りました。ウサギさんチームの6人のスタンプを一つのページに並べると面白いかも、と考えたのですが、時折見かけた二、三人のガルパン巡礼も同じことを考えているようで、同じスタンプノートを持っていました。ガルパンファンの考えることは一緒だな、と納得しました。


 大洗スタンプノートは大きいので、予想通りにウサギさんチームの6人のスタンプが全て一ページにおさまりました。空港で貰ったパスポート風台紙のほうは、一ページに1人ずつのスタンプを押しましたから、こうして6人全部を一目で見られません。
 ともあれ、茨城空港与沢ターミナル内でのスタンプは全て押しました。が、スタンプラリー自体はまだ完了していません。あと1個のスタンプを、大洗のリゾートアウトレット内のガルパンギャラリーで押して、それで完了となります。


 二階の送迎デッキに出てみました。時刻は10時を回っていて、札幌発の便が滑走路から乗降停機エリアにゆっくりと入ってくるところでした。送迎デッキには既に多くの出迎え人または見物人が居て、子供たちも沢山居ました。何人かが飛行機に向けて手を振っていました。


 ガルパンPOPの所へ移動し、そこから飛行機の停機作業をしばらく見物していました。まもなくアンドー氏もやってきて、スタンプラリーが完了したぞ、と上機嫌でした。歌が好きで、機嫌が良い時はよく唄いだす氏ですが、今回も例外ではなく、「アーホイヨー」と十八番の「イヨマンテの夜」を謳いだすのでした。が、私には「アホやよー」としか聞こえませんでした。

 近くの人々が呆れて見ているのも構わずに「もえろ、ひとよるを、ああー、わがむーねにー」と熱唱するアンドー氏でした。模型サークルの飲み会などで必ずこれを歌い、その意外な上手さと激唱ぶりから「戦慄のイヨマンテA」とあだ名されている氏ですが、本人は「どこが戦慄なんや、感激のイヨマンテAというのが正しい」と威張って言うのでした。

 氏が歌い終わると、意外なことに、近くのベンチに居た老夫婦がパチパチと両手を鳴らしました。それに向かって深々と頭を下げるアンドー氏に、老人が「あなた、歌が上手ですな、伊藤久男の真似も良かった。いや懐かしい・・・」と話しかけました。
「伊藤久男は、やっぱりいいですなあ、「イヨマンテの夜」もそうだが、「オロチョンの火祭り」もなかなかの味わいがある。知ってますか」
「もちろんですとも」
 大きく頷いて、それを歌いだそうとするアンドー氏を「時間がありません」と引っ張り、老夫婦に丁重に会釈しつつ、施設内のエスカレーターまで引きずりました。

「なんやなんや、ええところやったのに・・・」
「伊藤久男歌謡ショーやってる場合じゃないでしょうが」
「星野には歌が難しすぎたかな、分かりやすいやつでドラゴンズの歌はどうや?」
「結構です・・・」
「ジャジャン、ジャンジャン、いざ勝てわれらのドラゴンズ・・・」
「結構です、って言ってるでしょうが・・・。戦闘機を見るんじゃないんですか?」
「おおっ、そうやった、心のファントムが俺を呼んでいるんや・・・!!」
 一気に伊藤久男から一介の飛行機マニアに立ちかえったアンドー氏でした。  (続く)
コメント (2)
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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く18 その3 「茨城空港ガルパンスタンプラリーです!!」

2015年08月29日 | 大洗巡礼記

 「空の駅そらら」から空港ターミナルに引き返しました。時刻は9時半になりましたが、曇が多かったせいで日差しは弱く、風もあって、予想したほどの暑さはありませんでした。空港への道の右手には堤防のような構築物があり、茨城のIBARAKIのロゴが植え込みによって表されていました。


 ターミナル前の広い駐車場の歩道にさしかかると、上空からジェット機の爆音が響き始めました。こうなると居ても立ってもいられなくなるアンドー氏でした。そわそわしながら空を見上げました。
「うん、午前の訓練飛行が始まったみたいやな、ちょっと先に行って見物してくる」
 言いつつ、早足になって急ぐアンドー氏の背中へ、返答を投げかけました。
「じゃあ、こっちは予定通りスタンプラリーをやってますんで」
「おう」


 既に時刻はスタンプラリー台紙配布開始時間の9時半を過ぎていました。既に二、三人のガルパン巡礼が台紙を持って施設内を移動しているのが見えました。スタンプラリーイベントの受付は、メインゲートを入って左へずっと進んだところにあり、通常はレンタカーの受付になっている場所のようでした。


 茨城空港のイベント等を楽しむためには、茨城空港マイエアポートクラブの会員になる必要があります。当日でも手続きは可能ですが、前もって入会手続きを済ませておいて会員証を送ってもらったほうが良いようです。
 それで、以前の記事で述べたようにネット上での手続きを行ない、会員証を送ってもらいました。その会員証を掲示すると、すぐに上図のスタンプラリー台紙を渡されました。パスポートのようなデザインが楽しいです。空港の時刻表や連絡バスの時刻表なども含まれていて、スタンプラリー以外でも使えるようになっていました。


 スタンプラリーを始めました。ウサギさんチームの6人のキャラクターパネルの設置場所は先に一巡して確かめてあったので、あとはスタンプを押すだけでした。
 最初は、空港内のサンクスの出入り口付近に居る宇津木優季でした。


 キャラクターパネルの設置場所にスタンプが置かれてありました。


 スタンプ台は、こんな感じでした。前週までスタンプのイタズラ押しがあったらしく、パネルにまでスタンプが押され、見苦しい状態になっていたらしいです。それでキャラクターパネルも一新され、スタンプもチェーンで固定されたりして、イタズラ押しが出来ないようになっていました。


 次は山郷あゆみでした。サンクスの出入り口の手前の、インフォメーションカウンターの脇に居ました。ターミナルの一階部分にいるのは宇津木優季と山郷あゆみの2人なので、あとの4人は二階に居ます。


 この山郷あゆみが、茨城空港のある小美玉市の出身という設定なので、今回のイベントポスターやチラシでも主役級の扱いです。しかし、キャラクターパネルやスタンプ台は、あまり目立たない所に置かれてありました。最初の位置確認のときに、ちょっと探してしまったほどです。


 エスカレーターで二階に上がり、右手にある売店「亀じるし」の中にいる阪口桂利奈の所へ移動しました。「亀じるし」は、茨城に本社をおく亀印製菓の直営店で、地元茨城の銘菓や空港オリジナルグッズ等を販売しています。その一角では航空自衛隊百里基地のグッズ類も陳列販売しています。アンドー氏の目当てのグッズも結構あるようです。


 スタンプ台の周囲には、ガルパングッズの数々も陳列してあり、ガルパン販売コーナーのようになっていました。ですが、阪口桂利奈にちなんだオリジナル商品の銘酒「桂利奈」は見当たりませんでした。あれは大洗の大久保酒店さんでしか扱っていないようです。  (続く)

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モデルアート臨時増刊号 「帝国海軍潜水艦 小型補助艦艇総ざらい」

2015年08月28日 | ガルパン模型制作記

 去る8月22日に発売となった、モデルアート臨時増刊号の「艦船模型データベース番外編」の第七冊目、「帝国海軍潜水艦 小型補助艦艇総ざらい」です。公式サイトでの案内情報はこちら。発売日の翌日に近くの書店にて購入してまいりました。

 これでこのシリーズは、航空母艦、駆逐艦、重巡洋艦、軽巡洋艦、戦艦、潜水艦、補助艦艇、といった帝国海軍の軍艦艦艇の全てを網羅する形で出揃いました。
 本書は、潜水艦および小型補助艦艇の概要を市販キットの動向もまじえて紹介しています。特に、各艦の型式やスペック、時期ごとの武装状況が分かりやすく示されているのが特徴です。模型製作の参考資料としては手軽で重宝することでしょう。

 個人的には、本書にて初めて甲型改潜水艦「伊12」の図面を見られたのが良かったです。戦時急造型なので、甲型よりも各所で省略がなされているものと思われますが、外見上はほぼ同一であるようです。同時期の駆逐艦や海防艦と同じように22号電探および逆探を装備したとの推測が加わりますが、キット制作のうえでは甲型と同じに組み立てれば良い事が分かります。
 つまり、ピットロードの「伊9」のキットをひとつ入手して組めば、以前の記事で触れたように、長らく果たせなかった「甲型潜水艦部隊」が実現します。

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あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その4

2015年08月27日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3では車輪類を組み立てます。ドライブスプロケットつまり起動輪、アイドラーホイールつまり誘導輪、ロードホイールつまり転輪、の三種類です。この三種類とも、キットのパーツは劇中車の形状とは異なりますので、変更が必要です。


 上掲のワンシーンにて劇中車の姿を示しました。起動輪は、タミヤキットのボックスアートの車輌では初期型がセットされていますが、劇中車は通常型です。転輪のハブキャップは、キットの指示パーツが中期型であるのに対して、劇中車では後期型になっています。今回のタミヤのH型のキットでは再現出来ない部分ですので、同じタミヤのJ型のパーツを転用することにしました。


 そして誘導輪のスポークは6本になっています。これはF2型仕様からの特徴を引き継いでいるのでしょうが、キットのパーツでは7本ですので、F2型仕様の制作の時と同じ改造作業が必要になります。劇中の各シーンを見ても誘導輪の6本スポークがはっきりと視認出来る画面は稀で、ラストの優勝パレードのシーンにてようやく明らかとなります。
 そのせいか、先行作品において誘導輪のスポークを6本に変えてある事例はあまり見かけません。改造するにしてもかなり面倒な作業なので、スルーされることも多いのでしょう。


 以上の情報をふまえて、車輪類の組み立てに取り掛かりました。上図左側の起動輪は通常型ですが、そのパーツはF2型仕様の制作の時に転用しているので、ここでは同じタミヤのJ型のA8、A11のパーツを転用しました。黒いパーツはポリキャップです。
 右側の誘導輪は、御覧のように史実通りの7本スポークです。これを6本スポークに変更するわけですが、6本スポークは実際の車輌には存在せず、ガルパン独自の設定だということです。


 誘導輪の改造に取り掛かりました。まずA9から始め、御覧のようにスポークを1本だけ残して、あとの6本を切り離しました。A9の内側には組み合わせのためのダボ穴があり、これに接するスポークだけを残しました。切り取りは、アートナイフの刃をまずスポークの根の左右に当て、輪の丸みにそって刃をなぞらせるように引く、という要領で二回ほど繰り返し、これを表と裏で行なうと簡単に出来ます。
 上図のように切り残しの凹凸も残らず、切り取ったスポークの両端は凹型になります。細いパーツなので力を入れる必要はなく、刃でこするような感じで切れ目を入れれば充分です。


 A9のスポークを6本にしました。キットに入っている起動輪の初期型パーツのA18が同じ6本スポークなので、その上にA9を乗せて、切り取ったスポークをA18のそれに合わせる感じで取り付けました。その後、分度器や定規を当てて全体のバランスをとるべく微調整しました。
 私の場合、すでにF2型仕様の制作の時に同じ作業を経験しているので、コツが分かっていて割合に楽に出来ました。


 続いてA6のスポークの切り離しを行ないました。こちらはパーツに肉厚があってスポーク部分も太いですが、力を入れずに刃でこするようにして切れ目を入れ、輪の丸みにそって切り離しました。


 A9と同じような要領でスポークを6本にしました。右上は改造前の7本スポークのパーツですが、6本にすると思ったよりも印象が異なります。


 改造したA9とA6を組み合わせて、片側の誘導輪が完成しました。


 同じ改造をもう一度行なって、両方の誘導輪を完成させました。この作業だけで30分もかからなかったのですが、細心の注意と細かな手作業を要するので疲れました。


 転輪は、塗装段階までランナーにつけたままにする積りなので、片側のパーツA4を切り出して、ランナーにつけたままのA15に取り付けました。


 ハブキャップは、キットのパーツA17は中期型になっています。これを以前にD型の制作の際に転用しましたので、今はありません。ですが、劇中車のハブキャップは後期型なので、同じタミヤのJ型のキットのパーツA17を持ってきました。上図右上に8個ならんでいるのがそれで、片側8輪分のパーツです。


 ハブキャップを取り付けて、転輪も完成しました。これを含めた全ての車輪類は、劇中車では車体色と異なる大洗グレーなので、塗装段階まで車体に取り付けないでおきました。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く18 その2 「空の駅そららです!!」

2015年08月26日 | 大洗巡礼記

 茨城空港のターミナル前には、スカイマークの福岡行きの便が停機中でした。アンドー氏は飛行機に大変詳しいので、機種を尋ねると「ボーイング737-800や」と即答してきました。続けて、「スカイマークじゃ最も多いマークがついとるなあ」と言いました。

「マークって、何のマークですか?」
「主翼の端が上に折れ曲がってるやろ、あれはウィングレットと言ってな、あれについてるマークがハートなんやな。スカイマークの保有機は確か27機で、今の時点では全て737-800なんやが、そのうちの確か15機にハートのマークがついてるんや。他にもスペードとかダイヤとかがあるんやけど、サクランボとか音符なんかはそれぞれ一機しかねえから、見られたら面白いで」
「27機全部にマークがあるんですか・・・」
「いや、初期受領の2機だけはウィングレットが無かったからね、後で改修してウィングレットをつけたって聞いたけど、マークがついたって話は聞かなかったな。俺もきっちり調べて確認してないから分からんけど、マークがあるのは25機やったと思う」
「その25機のマーク、みんな見たことあるんですか?」
「残念ながら全部はまだ見てへんな。とくにヒマワリのやつは全然見たこと無いんや。BBAMからのリースでな、機体番号はJA73NDやったかな」
「はあ・・・」
「ちなみに一番新しい機体はJA73NY、受領は一昨年の10月で、リース元はええと、GEキャピタル・アビエーションやったかな」
「はあ・・・」
「去年の不払い問題と今年の民事再生手続きで機種は737-800だけに統一されてるんやが、それ以前にはエアバスのA330-300もあったし、A380-800も2機入れる筈やったんや。運営難と再建によってみんな白紙に戻ってるんやな」
「はあ・・・」
「新規参入の第一号で低料金をうたって人気を集めてたのに、大手がみんな値下げで対抗しよったんで何度も苦労してる。最近はエアバスとの機体購入トラブルで窮地に立たされてるが、それでも翼はたたむことなく飛んでおる。頑張ってほしいものやな・・・」
「はあ・・・」
 アンドー氏の博識ぶりと、飛行機および航空会社への思い入れの深さには、いつものことながら感心せざるを得ません。


 しばらくスカイマークの旅客機について熱弁をふるっていたアンドー氏でしたが、一段落して手前の記念撮影用POPボードがガルパン仕様であるのにやっと気づいたようでした。
「これは、ガルパンのあれじゃねえか。M3リーに乗ってる六人組やな・・・」
「今頃気づいたんですか・・・」
 その後、記念写真を撮っていただきました。
(撮影 アンドー氏)


 まだ9時を回ったばかりなので、スタンプラリーの開始時間まで間がありました。そこでスタンプの設置場所を確認し、茨城県PRコーナーにも入りました。
「うおっ、何じゃこれは。俺の心の戦闘機F4ファントムがピンクのガルパン模様になってるやんか」
「横にある戦車のM3リーがピンクですからねえ、それに合わせてのジョークでしょう」
「まるでアイマスの痛機みてえやな・・・。これも大洗の戦車プラモみたいにファンが作って寄贈してるものなのかね?」
「さあ、よく知りませんね。花模様がついてるんで、ひょっとすると公式の製作品かもしれませんよ」
「公式って、バンダイのことか?バンダイが何でこんなふざけたものを作るんや?説明しろ」
「なんで私が説明せんとアカンのですか、第一、これを公式が作ったかどうかは確認してないです、あくまでもこっちの推測ですんで」
「しかしなあ、絶対に納得がゆかん。俺の心の戦闘機F4ファントムをピンクに塗るとは何考えてんだ、説明しろ」
「それは、さっきも言ったように、横にあるピンクのM3リーに合わせてあるんでしょう」
「じゃあ、なんでM3リーをピンクに塗ったんや?」
「私が塗ったんじゃないですから知りませんよ、バンダイの広報にでも問い合わせてください」
「問い合わせるぐらいなら空爆してやる、俺の愛しのシュペル・エタンダールでな」
「すると、兵装はエグゾセですかね」
「いや、リトルボーイや」
「そりゃ原爆じゃないですか・・・」


「こっちはF15やな。こっちのキャラクターはあんこうチームの方か・・・」
「そうですね」
「こっちの方がまだマシやな。ピンクはどうも自衛隊機には違和感がありすぎるな」
「そうですね」
「しかし何やろうねえ、首都圏の防空を担う第7航空団の戦闘機に、ふざけた真似をしやがる。どういうことか、説明しろ」
「いちいち私に聞かないで下さいよ、たまには自分で考えて思索にふけったらどうなんです?」
「思索すると眠くなるんやで・・・」
「眠ったらいいじゃないですか、新聞紙かけて、段ボールで囲っておきますよ」
「俺は淀川河畔のホームレスかよ・・・」


 ターミナル内を一通り回っても時間が余っているので、アンドー氏が「よし、少し散歩して近くの「空の駅」に行ってみようか」と提案してきました。
 聞けば、空港の東約400メートルのところに地元小美玉市の指定地域再生拠点施設である「空の駅そらら」というのがあるそうです。アンドーさんもよくそういう情報を調べてくるもんだなあ、と感心しながら、そこへ行くことにしました。
 ターミナルから歩いて5分ぐらいで、道の左手に看板と施設敷地が見えてきました。


 「空の駅そらら」は、いわゆる「道の駅」系施設の一種のようですが、主要幹線道路沿いにではなく、茨城空港への連絡路沿いに位置しているのが特徴です。空港の手前に位置しているから「空の駅」と名付けたのでしょう。施設ゲートに一周年の横断幕がかけられていました。
 「空の駅そらら」の公式サイトはこちら


 施設の右側がイベントスペースになっていて、催し物のスケジュール表や案内チラシなどがボードに貼り並べてありました。それをしばらく見るホシノでした。
(撮影 アンドー氏)


 ホシノが見ていた催し物のスケジュール表や案内チラシなどです。三日後の8月22日にはこの広場で盆踊り大会が開かれるようです。


 ちょっと喉が渇いたな、と思って自販機の設置場所に向かおうとすると、アンドー氏が笑顔で私を呼びとめて手招きしてきました。何ですか、と誘われるままに物産販売コーナーに入ると、レジの近くにガルパン天然水の販売用冷蔵ケースが置かれていました。思わず笑みがこぼれました。


 これはいい、と早速2本を買いました。上画像はそのうちの1本で、戦車デザインです。アンドー氏も「星野が持ってるガルパン天然水ってこんな感じで売ってるわけか、どれどれ、キャラクター別に色々あるなあ」と感心しながら同じ戦車デザインのを1本買っていました。
「これ、昨日大洗の商店街を回ったときには、売ってるの見たこと無えなあ」
「そうなんです。どこでも売ってるわけじゃないんで、ある意味貴重ですよ。発売されたのが去年の夏ぐらいで、その時は限定生産だったみたいなんです。今もまだ売ってるとは思わなかった」
「夏場には絶対売れるんやろうからな、夏場だけ限定的に生産販売してるんと違うかね?でなきゃ、こういう物産販売施設で売ってたりしねえよな」


 とにかく、思わぬ所でガルパン商品に出会いましたので、とても嬉しくなりました。外の休憩スペースで一服しつつ、記念に撮ってもらいました。
(撮影 アンドー氏)  (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く18 その1 「茨城空港です!!」

2015年08月25日 | 大洗巡礼記
 本来、2015年夏の8月に大洗へ行くという選択肢は、私の中には全くありませんでした。暑さに弱いため、夏季の旅行や遠出は控えるのが基本方針です。今夏はことに酷暑日が多く、外に出ただけで汗が噴き出て熱気の中で体力が奪われてゆくのでした。大好きな奈良や京都への歴史散策も8月にはやりませんから、大洗行きなどはもってのほかでした。

 ところが、模型サークルの知人で先輩にあたる、自称「夜のイヨマンテA」ことアンドー氏が、今夏の大洗ガルパン海水浴ポスターの件に接して、突然大洗へ行きたいと言い出し、模型サークル内でも「イヨマンテついに大洗を空爆か?」などと囁かれたのでした。私がそのことを知ったのは、二日後の、サークル仲間のFさんとの会話においてでした。

「星野さん、知ってる?アンドーさんがガルパンの大洗へ行きたがってるらしいよ・・・」
「そうですか、アニメは広く浅く色々楽しむって人ですからねえ、大洗に行くってのもアリでしょうね」
「なんでも盆明けの連休に行く積りらしいよ・・・。星野さんに案内してもらうんや、とか言うてましたよ・・・」
「えっ」

 途端に不吉な予感に襲われました。まさか・・・、と思っていると、翌日には当のアンドー氏から打診の電話がかかってきました。
「いよう、元気かね?ひとつ頼まれて欲しいことがあるんやが」
「大洗へ行きたいんだそうですね」
「おお、もう知ってるのか、なら話は早い。要するに大洗を空爆したいわけや」
 アンドー氏は、熱狂的な飛行機マニアです。外出や旅行のことを「空爆」と表現するほどです。大洗行きを思いついてから色々と調べたらしく、茨城空港イベントガルパン献血イベントの情報を得て自身なりにプランを構築し、私に相談もなしに宿まで予約してしまっていました。大洗シーサイドホテルと水戸レイクビューホテルの二ヶ所で、いずれもガルパン宿泊プランがあるから、というのが理由でした。典型的なアニメファンであるアンドー氏ならばでのチョイスでしたが、当の私はただ茫然とするほかはなく、最も避けたい真夏の大洗行きが具体化してしまったことに頭を抱えたのでした。

 しかし、アンドー氏には昔から色々とお世話になっており、また拙ブログ「気分はガルパン」の実質上の立ち上げと命名もそのアドバイスに負うところが大きい、という事情があります。そのうえ、今回の大洗行きの宿泊料金を全て「ガイド料や」と言って支払ってくれたため、返礼と恩返しを兼ねて道案内を務めさせていただくことにしました。
 その後、お互いに8月19日から21日までの三連休を確保して日程を調整しましたが、アンドー氏の方で一日ずらす必要が生じて8月18日から20日になったため、日程が完全に一致しなくなりました。そこで氏が計画を練り直し、一日目の大洗見学は氏の単独行動、二日目は水戸エリア見学にあてて私が同行、三日目は氏の東京秋葉原および鎌倉見物、という内容になりました。
 それで、大洗で同道し道案内をするはずだったのが、19日の水戸エリア見学に同行する形に変わりました。そして20日と21日は大洗で自由に過ごすことになったのでした。

 こうした計画を進めている最中、ガルパン仲間のナガシマさんと話したら、偶然にも同じタイミングで大洗の同じ宿に宿泊することが判明しました。ナガシマさんとは以前に二度大洗巡りを共にしており、今回が三度目となりました。アンドー氏に話すと、「それは良かったやないか。同じアニメファンの友達は大切にしておけ。ガルパンファン同士で大洗を楽しんでくれ」と笑っていました。

 かくして、数えて18度目となる大洗行きが、これまでとは違った内容と二人の同道者を得て二泊三日の日程で実現したのでした。


 8月19日の早朝、7時55分にJR水戸駅に到着し、南口のバスターミナルへのエスカレーター付近でアンドー氏と合流しました。
「いよう、きっかり時間通りやな」
「昨日の大洗巡りはいかがでしたか」
「いやもう、何というか、全てが興味深い。他のアニメ聖地とは色々と異なってガルパンだけじゃねえ特色がたくさん味わえる。面白かったねえ。星野がハマって何度も行ってる理由がよく分かったね」
「恐れ入ります。で、道には迷いませんでしたか」
「多少は迷ったと思うんやが、地図よりもキャラパネルを見ながら歩いたんで、あんまり問題は無かったな。というか、ガルパンのキャラパネルって街中にいっぱいあるんやねえ、順番に探して見て行ったら、宿のシーサイドホテルにいつの間にか着いとった、という感じやった」
「それは何よりです」


 この日は水戸エリアの見物にあてますが、午前中は茨城空港に行こうとのアンドー氏の提案でした。そこでパスターミナルの4番乗り場に移動しました。
「ほう、ここから大阪へ行く夜行バスも出るのか」
「一昨日の晩に大阪から夜行バスに乗って昨日の朝にこちらに着いたんですよね」
「そうや、その時のバスは、あっちの方に停まったんや」
 言いつつ、エスカレーターをはさんで反対側の乗降場の方を指さしたアンドー氏でした。


 やがて茨城空港行きの連絡バスが入ってきました。空港行きのバスは、高速道路経由の直通便と一般道経由の路線便とがあり、茨城交通と関東鉄道が共同で運行しています。今回利用したのは、8時10分発の茨城交通の直通便でした。
「路線便やと一時間以上かかるが直通便やと40分で行ける。料金も直通便の方が100円安い。時間も費用も節約してスピーディーにいくのがええな」と満足げなアンドー氏でした。


 この時の乗客は我々を含めて8人でしたが、アンドー氏は「後ろの方の席がええ」と言って最後尾に近い列の席に着きました。そのほうが、窓の景色とともに車内を広く見渡せて旅気分が味わえるから、と言うのでした。旅好きで全国各地のアニメ聖地巡礼を楽しんでいる氏ならばでのスタンスでした。


 きっかり40分後に茨城空港に着きました。
「茨城空港に着きましたよ」
「こらこら、茨城空港って言うな。百里飛行場と呼ぶんや」
 飛行機マニアの氏は、空港施設を正式な飛行場名で呼ぶことにものすごくこだわります。もともと航空自衛隊の大ファンであるため、基地名もしくは飛行場名が第一であり重要である、と考えているようです。
 以前の記事でも触れた通り、茨城空港は、防衛省・航空自衛隊が管理する百里飛行場に2010年より民間共用施設として新設されています。それまでは航空自衛隊百里基地として機能していたため、現在でも「百里基地」と呼ぶ付近住民が大半であるそうです。飛行場の滑走路と自衛隊施設の大半は茨城県小美玉市百里に所在しますので「百里飛行場」が正式名称ですが、茨城空港の旅客ターミナルビルは隣の与沢に位置しているので、氏の言葉を借りると「与沢ターミナル」となります。


 空港ターミナルの入口付近のウインドーには、ガルパンイベントのポスターが貼ってありました。
「おい、航空自衛隊百里基地のポスターが見当たらんやないか」
「ここは茨城空港のターミナルなんで、そんなのは関係無いのと違いますか」
「茨城空港って言うな。呼称はつねに正しく、百里飛行場。そう、百里飛行場。ではもう一度」
「茨城空港です」
「・・・第302飛行隊全機に攻撃を許可する。AAM-4、発射ぁ」
 両手の人差し指をミサイルに見立てて、私の脇腹に深く突き刺すアンドー氏でした。


 入口を入ると、御覧のようにガルパンイベントの案内だらけでした。
「こんなのが、百里飛行場のメインゲートの景色とはどういうことや、説明しろ」
「なんで私が説明せんとアカンのですか、ガルパンイベントのスタンプラリーをやってるから、それ目当てにここへやって来るファンが沢山居るから、こういうふうになってるわけですよ」
「航空自衛隊百里基地の栄光のエンブレムはどうした?」
「そんなのは私に聞いたって知らないですよ」


「おい、スタンプラリーの案内があるで」
「それが今回の目的と違うんですか?」
「いや俺はな、首都圏唯一の防空任務を担う輝かしき航空自衛隊百里基地の臨場感を味わいたくてやってきたわけ。ガルパンのスタンプラリーは、本来の任務ではない」
 と言いつつも、「台帳は一人一冊で、か・・・。チッ」と舌打ちするアンドー氏でした。なんだかんだ言っても根はアニメファンです。限定的グッズの一種には違いない茨城空港ガルパンスタンプラリーの台帳は、どうしても二冊ぐらいは欲しかったのでしょう。


 メインゲートから二階へと登るエスカレーターの入口付近の天井から、巨大なガルパンデザインのタペストリーが掛けられてありました。劇場版のポスターと同じく大洗女子学園チーム全員の集合写真スタイルです。
「これはいいですねえ」
「分かってるやろうけど、撮影の時は気をつけてくれ、俺を絶対に入れるなよ。俺は写真は絶対に駄目なんや。いつも言ってるように、俺の姿は一部たりとも撮るなよ、魂が吸い取られて寿命が縮まるんやからな。俺も出来るだけ長生きしたいんやからな」

 アンドー氏の写真嫌いはものすごく徹底していることで知られています。学校のクラス写真でも必ず横を向き、模型サークルでの記念写真にも全く入ったことがありません。氏との付き合いはもう20年近くになる私ですが、氏との記念写真は17年前にホビーショーで偶然に撮った一枚が唯一のものです。
 なので、今回の同道に際しても、氏の姿は絶対に写さないように念を押されていました。なので、数多の武勇伝や珍エピソードを持つ氏の勇姿を、拙ブログにてお見せすることはありません。


 よくみると、施設内のあちこちにガルパンのポスターが貼ってありました。二階の方にも並んでいました。
「なんであんなにガルパンばっかり貼るんや。3メートルぐらいおきに貼ってあるやないか。仮にもここは航空自衛隊百里基地の与沢ターミナルやろ?それ相応のポスターをきちっと貼ってしかるべきやのに、まったく見当たらん。どういうことか、ちゃんと説明しろ」
「なんで私が説明せんとアカンのですか」
「応答なくば、空爆を開始する。SSM-1B全弾展開準備完了」
「SSM-1Bって、護衛艦の90式艦対艦誘導弾じゃないですか、飛行機の空爆には使えませんよ」
「うるさい、俺が命令すれば、ただちに使えるようにカスタマイズされるんや」
「なにがカスタマイズですか・・・」


 とにかく何やらブツブツ繰り返していたアンドー氏でしたが、二階にあがって送迎デッキに出た途端、にわかに機嫌が良くなってテンションも上がりました。
「おい見ろ、あれが栄光の百里基地の施設群や。ほほう、割と近くに見えるのか、こりゃええなあ」
 すぐに双眼鏡を取り出して細かく観察を始めていました。
「ここの第7航空団で首都圏を護る・・・か。入間基地にも要撃部隊を展開出来たらベストなんやが・・・。代替案としてはここのF15をF22に機種変更するだけでええのに、なんで不安要素の多いF35なんか導入するんやろうなあ・・・」などと、色々と独り言を繰り返しているのでした。
 航空自衛隊百里基地の公式サイトはこちら。  (続く)
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ガールズ&パンツァー リトルアーミーII 第1巻

2015年08月24日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパンコミックスの最新作、「ガールズ&パンツァー リトルアーミーII」の第1巻が8月22日に発売されました。カドカワメディアファクトリーのMFコミックスアライブシリーズの一冊となっています。
 槌居さんが描く、小学校時代の西住みほたちの戦車道ストーリーの続編で、みほの友達の一人の中須賀エミが主人公格として登場、ほかに柚本瞳が前回より引き続き活躍します。
 アマゾンでの案内情報はこちら


 で、発売日当日に、近くの書店で買ってまいりました。前編の「ガールズ&パンツァー リトルアーミー」では小学時代が描かれましたが、今度のは高校時代に転じています。時系列的には、西住みほ率いる大洗女子学園が戦車道全国大会で優勝した後、ということになっています。

 小学時代に戦車道を通じて出会った親友との約束を果たすため、ドイツから日本へ帰ってきた中須賀エミ。・・・とカバー説明文にありますが、ガルパン関連のアニメおよびコミックスの全てのストーリーを通して見た場合、彼女が西住みほの一番の好敵手になるようです。この点は重要ではないかと思います。
 アニメシリーズの対戦校チームの人々も良きライバルには違いないのですが、親友であると同時に好敵手である、という立ち位置に居るのは、いまのところ中須賀エミだけだからです。

 一般的に、どんな漫画や映画においても、主人公に良き好敵手が居るという設定のストーリーは分かりやすくて盛り上がりますし、人気もあります。ガルパン系列のメディアにおいて同様なストーリー要素を兼ね備えているのは、意外なことに「リトルアーミー」シリーズだけです。しかも、アニメシリーズ本編のストーリーと無理なく関連づけられており、ガルパンのもう一つの物語を異なるキャラクター達の視点でみせてくれるのが楽しいです。
 あと、個人的には、中須賀エミたちの学校の戦車道チームの車輛の大部分がドイツ系であるのも気に入っております。中須賀エミ自身がドイツ人を母親に持つハーフで、ドイツ帰りなのですから、ストーリー的にもドイツ製車輌が似合いますね。

 なお、「リトルアーミー」シリーズは、サブストーリーとしての基本軸を堅守しているようですので、テレビシリーズや劇場版の内容と積極的に交わることは無さそうです。あくまでも独立した一本の物語として構成されてゆくものと推定されますが、その方が、好敵手としての中須賀エミの存在感も引き立つことでしょう。
 彼女が、西住みほと再びあいまみえる瞬間が、とても楽しみです。

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ガールズ&パンツァー M3中戦車リー ウサギさんチーム

2015年08月23日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン戦車公式キットの最新作である「ガールズ&パンツァー M3中戦車リー ウサギさんチーム」が8月19日に発売されました。大洗女子学園の8チームのうち、唯一公式キットが無かったウサギさんチームの待望の製品です。発売元はプラッツですが、キット本体はタミヤからの供給品です。タミヤの元キットはこちら。アマゾンでの案内情報はこちら


 手元には、発売日の翌日に届きました。プラッツの最近の公式キットのパッケージデザインは劇中車とキャラクターを大きく表現する手法で統一され、キャラクター画も最近の描き下ろしを使用しているようです。


 キットは、御覧のようにピンクの成形色で商品化されています。ウサギさんチームのM3中戦車リーは親善試合時のピンク塗装の姿が人気があり、先行作品の大半もピンク色なので、今回の公式キットもそうしたニーズに応えたものでしょう。


 パッケージ側面には、タミヤのマークが入っていてキットがタミヤの製品であることを示しています。ですが、説明文はプラッツお決まりの宣伝文句であり、「アニメ劇中の車両を再現しています」となっています。実際にはキットと劇中車は色々と相違点が多く、そのことは私自身も以前にウサギさんチームのM3中戦車リーをアカデミーのキットで制作して把握しました。


 相違点の主なものを一つ挙げましょう。上図の転輪のスポークの数が6本になっているのが分かりますが、劇中車は5本です。
 ただし、ここでの劇中車とはテレビシリーズの登場車輌を指します。来たる11月21日から公開される劇場版に出てくるウサギさんチームのM3中戦車リーは、テレビシリーズの登場車輌とは各所が異なっていて、全体的にはタミヤキットの形状に近くなっているようです。転輪のスポークの数が6本になっていれば、今回の公式キットの仕様でOK、ということになるでしょう。劇場版のウサギさんチームのM3中戦車リーの公式設定画像の発表が待たれるところです。


 製作ガイドとデカールです。前者は才谷屋龍一さんの作画による製品案内が添えられています。


 内容もシンプルで見やすくなっています。各所にウサギさんチームのメンバーたちからのメッセージやアドバイスが配置されています。
 右側の塗装、デカールのガイドに表示される劇中車は、テレビシリーズの登場車輌のままです。キットの形状とは色々と異なりますが、本来は劇場版の登場車輌の資料画像を掲載するべきだったのではないかと推察されます。ですが、現時点で劇場版のM3中戦車リーの公式設定画像が公表されていないため、このような仕様になったのかもしれません。

 その意味では、今回の公式キットの発売タイミングは早すぎたのかもしれません。劇場版のM3中戦車リーがタミヤキットの形状に近くなっているのであれば、公式キットも劇場版の公開時期に合わせて販売したほうが良かったのではないかと思います。しかし、それが不可能となる何らかの事情が介在したために、あえて今回のタイミングで商品化したのはないかと考えられます。


 今回の公式キットは新規開発品ではないので目新しさには欠けますが、上図の公式デカールだけは別です。今まで全く出ていなかった、待望のウサギさんチームの公式デカールです。6人のキャラクターの図案も、パッケージのそれと共通です。
 これで、ようやく大洗女子学園の8チーム全てのデカールが揃いました。今回の公式キットの最大のウリであるのは間違い無いでしょう。

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茨城空港の会員証が届きました

2015年08月22日 | 大洗巡礼記

 先日、茨城県企画部空港対策課より、ゆうメールが届きました。茨城空港マイエアポートクラブの会員証が送られてきたのでした。
 早速、模型サークルの知人A氏に電話すると、先方にも同日に届いたとのことでした。

 以前の記事にて、A氏の道案内としての大洗行きに際して茨城空港へも行くことになった旨を述べました。ガルパンの大洗と合わせて茨城空港のガルパンイベントのスタンプラリーも楽しもう、とのA氏の提案でした。
 ですが、その茨城空港イベントを楽しむには、茨城空港マイエアポートクラブへの会員登録が必要だということでした。それで、A氏とともにネットからの無料会員登録を行ないました。上図の会員証が届いたのは、それから一週間後でした。

 A氏は飛行機マニアでもあり、仕事の関係でもよく飛行機を利用するので、こういった空港の会員証は他にも幾つか持っているそうです。飛行機が大の苦手で、国内路線は一度も利用したことが無い私にとっては、生まれて初めての空港会員証でした。


 茨城空港ガルパンイベント「茨城空港ガルパン応援計画2015」の案内記事はこちら

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あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その3

2015年08月21日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2ではサスペンションなどを取り付けます。この段階で上部転輪も取り付けますが、転輪類はすべて車体色と異なるカラーですので、塗装後に取り付けることにしました。


 上図左下のように、上部転輪のパーツA19、A20はランナーにつけたまま組み立てて、塗装までこの状態にしておきました。続いてダンパーのパーツA22は、ガイド指示では片面に5個ずつ取り付けますが、ガルパン仕様では最後の1個がありませんので、4個のみ切り出しました。

 今回のH型仕様の場合、ダンパーが4個である点は、実は確認出来ていません。それが明白に確かめられるシーンや画像が見当たらないからです。周知のように劇中車はシュルツェンを装備しているので側面は足回りのほとんどが隠れていて、ダンパーは完全に見えないからです。
 ですが、D型、F2型仕様、およびラングといったⅣ号戦車系列の劇中車がすべてダンパーを4個にしているため、H型仕様でも同じであろうと判断した次第です。


 そこでダンパーは4個を取り付け、最後の1個は取り付けずに穴もプラ材で埋めました。


 サスペンションのパーツA7とA10、最終減速機のA5を切り出しました。


 右側のサスペンションと最終減速機を取り付けました。タミヤのパーツなのでカチッと正確にはまるだろうと思ったのですが、実際には僅かな遊びがあり、そのまま取り付けるとサスペンションの軸部がきちんと一直線に並びません。それで定規をあてながら微調整を行ない、片側4つのサスペンションの軸部が一直線に並ぶようにしました。


 全てのパーツを取り付けて、ステップ2が完了しました。


 参考までに、劇中車の足回りが見えているワンシーンを挙げておきます。第12話の決勝戦での最後の一騎打ちで転輪部の破損を覚悟してドリフト突撃に臨むシーンです。この直後に転輪の幾つかが外れてしまうのですが、このシーンでもダンパーの状態がよく分かりません。他にラストの優勝パレード時のシーンがありますが、そちらはロングなので細部が見えず、ダンパーの数までははっきりと分かりません。
 ですが、D型、F2型仕様、およびラングといったⅣ号戦車系列の劇中車の例によって類推出来ますから、ダンパーの数については4個で問題ないでしょう。

 それよりも問題なのは、左右側面の装備品等の形状や配置です。劇中車のH型仕様はシュルツェンを装備しているので足回りだけでなく側面の装備品の状況もはっきりとは分かりません。シュルツェンを外した状態の図面は公式設定資料にも見当たらないため、F2型仕様の外見などを参考にするしかありませんが、H型仕様独自の形状も多いので、劇中のシーンから可能な限りチェックしてゆくことになります。

 例えば、上掲のワンシーンからは、アンテナケースやエアクリーナーの形状がよく分かります。エアクリーナーに関しては上図がおそらく唯一の明確なシーンであり、タミヤのパーツおよびプラッツのグレードアップパーツとはサイズが異なることが見てとれます。エンジンへの接続部の位置やパイプの形状も異なっています。今回のタミヤキットにおいても、この部分は改造が必要になります。
 この相違点を見て、私なりには「だからH型仕様なんだな」と納得しました。劇中車は、エアクリーナーを最初から装備するH型ではなく、D型の二度目の改造でエアクリーナーもそれっぽく追加した状態であるわけですから、エアクリーナー等の形状やサイズがH型のそれとは異なっていて当然です。しかし、この部分を忠実に再現した先行作品には、いまだにお目にかかれていません。注意してチェックしても見つけにくいポイントだからでしょう。

 またアンテナケースは、D型を制作した際に長さを劇中車に合わせて切り詰めましたが、今回のH型仕様においても同様の工作が必要です。おまけに劇中車のアンテナ自体は反対側の側面末尾にあってブルーのフラッグもつけられますので、アンテナケースは空っぽです。
 ところが先行作例ではアンテナ本体を入れたり、劇中車にはついていない蓋をつけたり、といった工作がみられ、劇中車の形状の分かりにくさがよく示されています。

 このように、シュルツェン装備になっていることで、模型での立体再現が他の車輛よりも難しくなっているのがあんこうチームのH型仕様の特色です。シュルツェン装備の形でストレートに作れば、隠れて見えない部分も余り気にしなくて良いですが、私の制作ではラストの優勝パレードの姿を再現することもテーマにしたので、どうしてもシュルツェンを外した状態の姿が重要になってきます。
 ところが、その姿の細部が、劇中の各シーンをあれこれ見ても分かりにくいです。ルーペで拡大したりしながら細かく調べてゆく作業が必要になりますが、それも私にとっては楽しい過程でありました。 (続く)
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「ガールズ&パンツァー」 2015年8月の献血キャンペーン

2015年08月20日 | ガールズ&パンツァー

 先日、模型サークルの知人A氏と、今度の大洗行きの計画について相談した際に、ガルパン献血ポスターのことを聞かれました。2014年5月の六度目の大洗行きの際に初めて献血をして、その特典として貰ってきたものです。
 上図がそのガルパン献血ポスターですが、A氏はこれを私の家で見て以来、事あるごとに「あれはガルパンのポスターとしては出色の出来やなあ」と言います。

 A氏はアニメファンとして様々のアニメの資料やポスターやグッズを色々と広く浅くコレクションしている方です。ガルパンに関しても、一度アニメシリーズを視聴した、という程度で私ほどには深く熱中していません。
 だから、数多くあるガルパン関連の商品にもあまり関心を示しません。私が作ってきたガルパン戦車プラモデルの完成品を「ええもんやなあ」と眺めているぐらいですが、それはどちらかというとA氏が模型も趣味で戦車が好き、ということによるのでしょう。ガルパンはあまり関係ないのかもしれません。
 ところが、私の部屋にいまも貼ってあるガルパン献血ポスターにだけは、なぜか異様なほどに高い評価を与えているようで、二度ほど「これだけは俺も欲しいなあ」と呟いていたのを覚えています。

 そんなA氏が「今度の大洗行きでは、是非ともあのガルパン献血ポスターをゲットしたい。お前も協力してくれ」と言うので驚きました。
「ちょっと待って下さい。あれは、あのポスターは去年の5月のガルパン献血キャンペーンの特典なんで、いまはもう無くなってて貰えないはずなんで・・・」
「それが貰えるんやな、今年の8月にまたガルパン献血キャンペーンがあるらしい。その特典としてあのポスターか復活しとるみたいや」
「えっ」

 調べてみると、その通りでした。茨城県赤十字社の三ヵ所の献血ルームにて、今年2015年の8月のみに限ってガルパン献血キャンペーンを行なう旨が、公式サイトのこちらこちらで案内されていました。
 A氏はアニメ関連の情報収集の緻密さでは昔から仲間内でも定評があり、今回の大洗行きを決めて以来、毎日色々と調べているようです。そのなかで茨城空港イベントのことも、今回の献血キャンペーンのことも知ったようです。ガルパンファンの私よりも情報に詳しいのは、さすがです。

「というわけで、今回のプランには是非ともガルパン献血キャンペーンを加えたい。したがって、その日は百里飛行場(茨城空港)見学と水戸観光と合わせて献血もやるとなるから、まとめて水戸での行程にして、宿も水戸駅の近くの便利な所を選んでおいた」
「どこですか」
「水戸駅南口から歩いてすぐの水戸レイクビューホテルや。善は急げ、やから、君の分も予約しておいた」
「なんでまた何の相談も無しに勝手に決めちゃって・・・、そこって宿泊料金高いですよ、1万円以上はするんですよ、もっと安い所に・・・」
「それが安くなってるんやで、8月限定の朝食付きのガルパンプランで9500円や」
「えっ」

 調べてみると、その通りでした。驚いたことに水戸エリアでは初めてとみられるガルパンコラボの宿泊プランが設定されているのでした。水戸レイクビューホテルの公式サイトでの案内記事はこちら
 タイトルが「県立大洗女子学園 夏の課外学習プラン」というのは楽しいですね。後で聞いたところによれは、宿泊特典グッズは、水戸出身の五十鈴華にちなんで五十鈴華デザインでまとめられているようです。これがついて朝食付きで9500円であれば、おトクなほうですね。

 しかし、全然知らなかった、Aさんもよくこういうの調べてくるなあ、と感心してしまいました。アニメファンである前に在野の歴史学研究者でもある方なので、調べるとなったら徹底的にトコトン調べます。既に大洗に関してはるるぶのガイドブックだけでなく、以前に発売された「大洗ガルパントラベルガイド」や「ガルパンアルティメットガイド」も読んで相当の予備知識を蓄積されているようです。

 かくして、今度の大洗行きにおいてはガルパン献血キャンペーンにも行くことになりました。私にとっては2014年5月、2015年1月に続いて三度目になります。
 A氏は水戸では偕楽園や徳川ミュージアムの見学も希望しており、水戸のアニメイトやアニメガもリクエストしていますので、スケジュールがだんだんと過密になってきています。時間的に大丈夫かな、と少し心配になってくるのでした。

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茨城空港ガルパン応援計画2015

2015年08月19日 | ガールズ&パンツァー
 先日、模型サークルの知人A氏が電話で訊ねてきました。
「百里飛行場って、大洗とは近いのかね?」
「さあ、知りませんね。ただ、大洗にいると時々自衛隊機が飛ぶのが見えるんですよ、どこの基地の飛行機かと聞いたら、大洗の皆さんは一様に「百里基地」と答えてきますよ」
「そうなんか?やっぱり近いんやな、百里飛行場と大洗は」
「百里飛行場って、近いのですかねえ、大洗に近い飛行場といったら、茨城空港なんですけどね・・・」
「アホかお前は。茨城空港ってのは百里飛行場のことやないか」
「えっ」

 調べてみると、その通りでした。百里飛行場は、防衛省・航空自衛隊が管理する飛行場の一つで、2010年より民間共用化され茨城空港としての営業をスタートさせています。茨城空港としての歴史は現時点でまだ10年も経っておらず、それまでは航空自衛隊百里基地として機能していたため、現在でも「百里基地」と呼ぶ付近住民が大半であるそうです。
 ちなみに飛行場の滑走路と、自衛隊施設の大半は茨城県小美玉市百里に所在しますが、茨城空港の旅客ターミナルビルは隣の与沢に位置しています。

「その百里飛行場でもガルパンのイベントをやってるらしいな」
「ああ、それは一昨年からやってるんですよ。今年で三回目なんですけどね」
「イベントで何やるんだ、第302飛行隊がショーをやってくれるんか?」
「そんなのは有り得ませんよ」
「違うんか?」
「全然違います。ガルパンのウサギさんチームのキャラクターのパネルを探してスタンプを押すんです」
「スタンプ?第305飛行隊のエンブレムのスタンプ?」
「違います、ガルパンのウサギさんチームの6人のキャラクターのデザインですよ」
「ふーん、飛行機とかがあればええのにな・・・」

 A氏は、熱狂的な飛行機マニアでもあります。軍民問わず各種の飛行機が大好きだそうですが、一時期は航空自衛隊の大ファンで、各基地の航空ショーや公開見学会に熱心に出かけていたぐらいです。でも、百里基地へはまだ行ったことが無いそうです。

「したがって、今度の連休はガルパンの大洗とあわせて百里飛行場へも行くことにしよう。切符と宿は君の分も予約しておく。よろしく道案内を頼む」
「ちょっ、ちょっと待って下さい、大洗と茨城空港の両方行くんですか?」
「茨城空港って言うな、百里飛行場と呼べ。もちろん、両方だ。ガルパンイベントは君向きやろうし、俺は百里のF-4EJとRF-4EJを間近で見てみたい」
「自衛隊機を間近に見るなんて無理じゃないですかねえ」
「それが見られるんやな。何でも民間ターミナルビルの横に並べて固定して展示してあるそうや」
「それは知らんかったですね・・・、展示してあるってことは、もう退役した飛行機なわけですか」
「そうや。俺は百里基地へは一度も行く機会が無かったんで、今度の機会に近くまで行って滑走路とかも見てみたいんや」
「分かりました・・・」
「よし、決まりやな。詳細はまた打ち合わせて決めよう」


 かくして、今年は茨城空港のガルパンイベントを体験出来ることになりました。それは良いのですが、問題は、大洗巡りとの組み合わせをどうやって効率的にまとめるかですね・・・。
 そもそもの始まりは、以前の記事で触れたように、A氏が初めてガルパンの大洗へ行きたい、案内してくれんか、と言い出したことによりますが、冗談でなく本気らしいので、とりあえずは大洗へ行こうということになりました。そこへ茨城空港が加わった形ですので、行動範囲もアクセス経路も複雑になってきますね・・・。

 茨城空港ガルパンイベント「茨城空港ガルパン応援計画2015」の案内記事はこちら
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あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その2

2015年08月18日 | ガルパン模型制作記

 ステップ1です。フロントパネルおよびリヤパネルを組み立てます。ガルパン仕様への改造はフロントパネルで一ヵ所、リヤパネルでは三ヵ所あります。


 まずはフロントパネルのパーツを切り出しました。前部ホールドのフックは、キットのパーツではD22を使いますが、劇中車のとは形状が異なります。そこでD22は使用せず、劇中車のフックと同じ形状のパーツを準備しました。その1個はプラッツ公式キットにてⅣ号戦車D型改(F2型仕様)を作った際の余りパーツから調達し、もう1個はプラ材で自作しました。


 改めて劇中車の形状を確認してみましょう。前部ホールドのフックは、キットのパーツD22の形状とは異なってパイプ状になっています。またフロントパネルは増加装甲をつけた初期型タイプで、キットでも初期型を選択してG9とG21の組み合わせを作ります。


 フロントパネルにホールドを組み付けました。フックはこの段階では取り付けず、後で車体の大部分が組みあがった時点で取り付ける予定です。上図の右側のグレーのパーツが、プラッツ公式キットのⅣ号戦車D型改(F2型仕様)の余りパーツで、これを参考にしてプラ材で複製したのが左側のパーツです。


 リヤパネルのパーツを切り出しました。ガルパン仕様への改造はこの段階で行なっても良いのですが、私の制作においては、いったん全てのパーツを組み立てた後に全体の姿を見ながら改造することにしました。


 組み立てを終えました。パーツD45は、劇中車と同じように横向きに取り付けました。制作ガイドの指示でもそうなっていますが、他キットや他作例では縦向きに取り付けている例が散見されるため、あえて書いておきました。


 マフラーのパーツです。


 マフラーを組み立て終わりました。


 予備エンジンマフラーなどのパーツを切り出しました。


 次々に取り付けてゆき、後はD41およびD42を残すのみとなりました。D41およびD42は、制作ガイドの図を見ると車軸カバーに並行になるような感じで取り付ける形ですが、実際には少し斜めに付けるのが良いようです。劇中車でもそうなっています。


 D41およびD42も取り付けました。後はガルパン仕様への改造へと進みます。


 公式設定資料の図にて、劇中車の状態を確認しました。まず予備エンジンマフラーには排気パイプがついています。これはキットでは省略されていますが、前段階のD型改(F2型仕様)の特徴なので、そのまま受け継がれていることが分かります。パーツD45は、前述のとおり横向きにセットします。
 次に、牽引フックがある長方形の区画内にあるエナーシャのクランク棒を挿し込む口の丸蓋が劇中車ではありません。その左側にも丸いカバーのモールドがありますが、劇中車では四角になっています。これらはD型の形状をそのまま残している部分なので、モールドを削り取っての改造が必要です。


 予備エンジンマフラーの排気パイプはジャンクパーツのプラ材で再現しました。クランク棒を挿し込む口の丸蓋は削り取って平らにしました。左側の丸いカバーのモールドも削り、その位置にプラ材で自作した四角のカバーをボルトまで再現して取り付けました。両方とも、パーツ奥の入り組んだ場所にあるので削り取るのも一苦労でした。仕上がりも雑になってしまいましたが、その後もヤスリがけを行ないました。
 こういう細かい場所での改造は、カービングナイフのような模型用彫刻刀があれば楽だったろうと思います。残念ながら持っていませんので、いずれ大洗のタグチさんにて買ってくることにしましょう。 (続く)

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あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その1

2015年08月17日 | ガルパン模型制作記

 ガールズ&パンツァーのキャラクターでの主役と言えば西住みほ、主役チームはあんこうチーム、です。したがって戦車の主役は当然ながらⅣ号戦車D型になります。その二度目の改装後の姿を示すD型改(H型仕様)は、テレビシリーズでは全国大会の決勝戦に初めて登場しました。


 黒森峰女学園チームとの試合に備えてシュルツェンを装備しましたが、大会後もこの状態が標準となったようで、劇場版の予習PVおよび特報においても同じ姿で登場しました。したがって、ガルパンのⅣ号戦車D型に関しては、このD型改(H型仕様)が最終形態となるものと見て良いでしょう。


 公式設定では、D型改(H型仕様)となっていますが、外見上の特徴の大部分はH型のもので、またG型の要素も混じっており、さらにD型の名残も見られるという状態です。もちろんプラモデルキットの中身をそこまで忠実に再現して商品化出来るわけはないので、プラッツの公式キットはドラゴンサイバーホビーのⅣ号戦車後期型のパーツをベースに転用しているそうです。H型と外見上はよく似ていますが、各所にG型あたりの特徴も見られて色々と相違があります。


 しかも、プラッツの公式キットは部品が幾つか足りないことで知られ、ディティールアップパーツセットも必要になります。費用も高くついてしまうので、私は上図のタミヤのH型キットをチョイスしました。これに必要なガルパン仕様への改造等を加えて作る、という方法にて、数えて十四作目となるガルパン戦車を制作することにしました。


 ガルパンのⅣ号戦車D型改(H型仕様)の制作に関しては、月刊「アーマーモデリング」の2013年3月号および4月号に特集記事が組まれているので参考になります。
 2013年の春といえば、ガルパンブームが盛り上がって戦車プラモデルの売れ行きも好調だった時期なので、その頃のバックナンバーにはほとんどガルパンに登場する戦車の関連記事が収録されています。プロのモデラーさん達の制作指南が多く織り込まれ、初心者にとっても有意義な情報が満載です。


 今回使用するタミヤキットはⅣ号戦車のH型ですので、まずは同キットの制作ポイントを学んでおくことも必要でしょう。月刊「アーマーモデリング」の2013年4月号には、御覧のようにH型の制作ポイントや改造テクニックが分かりやすく紹介されています。
 同じ本に、シャーマンファイアフライ、KV-2、Ⅲ号突撃砲F型の制作レポートも含まれますので、ガルパンのそれぞれの劇中車を作るのにも好適な資料です。特にⅢ号突撃砲F型は、プラッツのガルパン公式キットを使っての制作なので、私も制作の際には色々と参考にしています。


 また、月刊「アーマーモデリング」の2013年3月号には、上図のようにあんこうチームのD型改(H型仕様)の制作レポートが収録されています。ここでもタミヤのキットが使用されていますので参考になります。
 同じ本に、38(t)戦車、ヘッツアー、三式中戦車チヌ、B1bis、チャーチル、八九式中戦車などの制作レポートも含まれていますので、ガルパンのそれぞれの劇中車を作るのにも好適な参考資料です。と言うより、狙っているとしか思えない記事ばかりですね・・・。


 今回の制作にあたって、私なりには二つのテーマを設定しました。一つは、ガルパンの劇中車を出来るだけ再現すること、です。
 今まで作った戦車のいずれも同じテーマで取り組んできましたが、今回のⅣ号戦車D型改(H型仕様)の場合は、D型やF2型仕様を作った時よりも多くの追加工作や改造が必要となります。改めて気合を入れて取り組むべきだ、と感じた次第です。


 追加工作や改造の多さは、上図に番号で示した通りです。もちろん、これで全部ではありませんので、ガルパン仕様の特徴の多さが際立っています。タミヤのキットでこの状態ですが、プラッツの公式キットで作っても似たような追加工作や改造の多さに悩まされるそうです。
 上図の追加工作や改造の詳細については、それぞれの制作ステップにて紹介します。なお、上図の番号は適当につけただけですので、今後綴るレポート記事の順番や制作ステップの番号とは無関係です。


 テーマの二つ目は、上図のような優勝パレード時の勇姿をも再現出来るようにすること、です。感動的な名シーンなので、折角作るからには、この状態でも見てみたい、と思うわけです。
 これを実現するには、シュルツェンおよびシュルツェン架を着脱可能にすれば良いのですが、そのような先行制作例をネット上でも見かけたことがありません。なので、果たしてそれが出来るのかどうかは自分でも予測がつきません。とりあえず作って試みることにします。


 パッケージの中身です。タミヤスタンダードといいますか、パーツ数も程よくまとめられ、作りやすそうな雰囲気が感じられます。普通に組み立てるなら一日でも出来る、と言われるキットの一例だそうです。
 ですが、これをガルパンの劇中車に近づけるのであれば、とても一日では仕上がりません。一週間ぐらいかければ完成にたどりつける、とも思えませんでした。これは、ひょっとするとガルパン戦車キットの中でもかなり難易度が高い方なんじゃないか、というのが正直な感慨でした。 (続く)
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