気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サンダース大学付属高校 GMC2.5トントラック 作ります!! その1

2018年08月31日 | ガルパン模型制作記

 今月の模型サークルの定期会合の席で、ガルパン戦車仲間のT氏に、「最近は継続チームの戦車ばかり作っているそうやな。サンダースのは作らへんのかね?」と言われたからではありませんが、久しぶりにサンダース大学付属高校チームの車輌を作ってみることにしました。(関連記事はこちら

 

 今回製作するのは、上図左の黄枠内の車輌です。実際の米軍でも使用されていた、GMCの2.5トントラックです。劇中車は医療車または救護車のようですが、赤十字の布幕は取り外しが出来て、普通のトラックにもなる、ということですので、とりあえずは普通のトラックとしての姿に仕上げてみる4ことにしました。

 

 適応キットに関しては、サークルの先輩N氏の教示によって、イタレリの製品があることを知りました。(関連記事はこちら
 ですが、古い時期の製品なので、模型店や大型量販店の店頭では見つからず、通販や中古ショップを中心に色々と探し回り、なんとか7月に確保しました。このキットはタミヤから似たような製品が出ているのですが、パーツの合わせや組み付け手順は異なっているようです。

 

 劇中車に仕上げるには、キャブの形状が異なっています。劇中車のキャブのパーツは、同型車輌のタンクローリータイプのキットに入っていますので、そちらも色々探し回って、8月の初めに奈良の中古ショップでやっと見つけました。上図の上のパッケージがそれで、同じイタレリの製品です。
 N氏の教示によれば、この二つのキットのキャブ部分パーツを交換すれば、簡単に劇中車が出来るそうです。

 

 双方のパッケージを開けて中身を確認しました。同型車輌のキットですからシャーシーや車輪などのパーツは共通で、キャブのパーツも組み付け手順は同じですから、交換するだけで劇中車を再現出来ることが実感出来ました。
 とりあえず、トラックタイプを劇中仕様で作り、もう一方のタンクローリータイプも、機会を見て組み立てて、サンダースチームの水補給車に仕上げるのも良さそうだな、と思いました。

 

 かくして、GMC2.5トントラックの製作に取り掛かりました。私のガルパン車輌の52作目にあたります。

 

 ステップ1ではシャーシーを組み立てます。ステップ2で車輪を組み立てて、各装備品とともにシャーシーに組み付けます。私の製作では、車輪類は塗装後の組み付けになります。

 

 ステップ1で組み立てるパーツを全て切り出して並べました。トラックのキットにおいては、メーカーを問わず共通する組み立て方ですが、このような中央に各パーツをはさんで両側から接着して組み立てる方法は、意外にも手間がかかります。既にズベズダやトランぺッターのキットでトラック系を作ってきましたが、みんな同じような組み立て方なので、この頃は慣れてきました。

 

 難なく組み上がりました。今回のキットは旅行中に宿で制作しましたので、合間に温泉に浸かったりしていい気分の中で集中して作ることが出来ました。

 

 ひっくり返して見た状態です。トラックのシャーシー部分は、きっちりと箱型に組み上がったかどうかが重要で、少しでもズレや歪みがあると、後の工程に大きく影響します。
 製作ガイド図がイタレリスタンダードの大まかな描写に終始するため、キットの実物をパーツ毎に仮組みでチェックしながら作業を進める必要がありました。

 

 ステップ2に進みました。まず車輪を組み立てます。

 

 これも数分で仕上がりました。戦車と違ってトラック系は車輪の数が4つまたは6つしかありません。予備タイヤを含めても最大8つを超えることはないので、楽です。  (続く)  

 


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けいおん!の聖地をゆく16 その9 豊郷でのムギとスミーレ

2018年08月30日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 念願だった豊郷でのねんどろいど「わかばガールズ」の演奏姿の撮影が完了しました。熱い地面から立ち上がり、吹き出る汗を拭いつつ、伊吹おろしの横風を受けて涼をとりました。
 今回は、風でねんどろいどが転倒することは一度もありませんでした。支持座を深く据える方法を確立したのが大きかったです。

 

 立って普通に見ると、こんな景色です。地面に置かれたねんどろいどが、なんだかシュールです。

 

 ですが、撮影はこれで終わりではありませんでした。最後に、最も撮りたかった、琴吹紬と斉藤菫の「姉妹」コンビを続けて撮影しました。

 

 個人的に、けいおんキャラで一番好きなのがムギ、二番目がスミーレなので、スミーレを再現製作した時点で、この「姉妹」を必ず聖地豊郷で撮る、と固く決めておりました。念願がようやく果たせました。
 しかし、なんという素晴らしい図でしょうか。撮っていて、とても幸せになりました。

 

 いやー、とにかく晴れて良かった。暑かったけれど、頑張ってやって来た甲斐がありました。

 

 念願の撮影も上出来でしたので、もう大満足でした。嬉しさと安堵に身を任せつつ、記念の自撮りも行いました。やっぱり豊郷はいいですね。

 

 それでは、と正門を出て別れを告げました。また来ます。斉藤菫のドラムを完全再現して、もう一度「わかばガールズ」の撮影を楽しみたいです。

 

 豊郷駅へ向かう途中で見た、真鍋和の飛び出しパネルです。その先の郵便局の前の立花姫子のパネルは無くなっていました。全体的にパネルの数が減っているようです。劣化や損傷でかなりの数が廃されたそうですが、新調した分は少ない、と聞いています。

 

 豊郷駅前の辻に戻ってきました。秋山澪と田井中律が向かい合うように設置されていますが、それぞれもとは違う場所にあったのを移しているようですから、それぞれの元の位置にはパネルは無くなっているのかもしれません。なんだか寂しい気がします。

 

 土曜日なのに、駅前通りには人影がありませんでした。湖北地域でも連日の酷暑でしたから、熱心なファンでも出かける気が失せているのでしょう。
 実際には伊吹おろし、比良おろしの風がずっと吹いていたので、割と涼しかったのですが・・・。

 

 駅前の「ルーチェ・カルマ」さんのウインドーには、今年の生誕イベントのポスターが貼られてありました。公式は一切かかわっていませんから、全てがファンの手作りです。それが当たり前のこととして10年も続いているわけですから、ポスターも関連アイテムも製作のクオリティが上がってきているはずです。公式品に劣らない立派な仕上がりの品が少なくありません。
 それが、「けいおん」豊郷の凄さの一つになっている、と訪れる度に感心してしまいます。ファンの手作りのポスターにこれほど凄いものがあるということは、ガルパンの大洗やゆるキャンの身延では絶対に実感出来ません。豊郷だけの、輝くような魅力の一つであると思います。 (続く)

 


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ガルパン検定のイラストにみる島田愛里寿の可能性

2018年08月29日 | ガールズ&パンツァー

 去る8月9日に発売された、ガルパン検定公式教範です。当方は検定に関しては京都検定1級の受験にチャレンジしますので、ガルパン検定についてはいまのところ問題外としています。

 ガルパンに熱中しているモケジョさん達も、ガルパンのるるぶガイドは全員が買ったようですが、この検定教範はあまり人気が無かったようです。いまのところ、長澤レイコさんだけが買ったと聞きました。彼女はクイズ番組を見るのが好きで、謎解き関係の本もよく読むそうなので、検定ものにも興味があるようです。京都検定に関しては「3級すら難しくて手に負えません」とか言っていましたが・・・。

 

 そのレイコさんから、ガルパン検定限定の描き下ろしイラストに関して次のような質問がありました。
「このイラストのキャラクター達が持っている花、分かりますか?」
「いや・・・、植物関係の知識はガーデニング関連しかありませんので・・・」
「国花、つまり国の花とかは分かります?」
「国花ですか・・・、あんまり知らないですね・・・」
「じゃあ、西絹代が持ってる花も分かりませんか?」
「いや、これはさすがに分かりますよ、桜でしょ。日本の国花の」
「そうです。じゃあ、カチューシャが持ってる花は?」
「ひまわりに見えますが・・・、これ、もしかしてロシアの国花なの?」
「そうです」
「へえ、知らなかった・・・」

 

「じゃあ、島田愛里寿が持ってる花は分かります?」
「ええと、隣のダージリンが持ってるバラに良く似てるような気がしますが・・・、違う花なのかな?」
「違わなくないですよ、同じバラなんです。でもこっちはピンク色のダマスクローズなんです」
「ふーん・・・」
「あっ、星野さんは御存知ないですか?ダマスクローズ・・・」
「はい、今初めて聞きました」
「いいえ、星野さんは昔から見て知ってるはずですよ。奈良の霊山寺の毎年の秋バラ展示に出てますから」
「えっ、じゃあ、あの沢山咲いてるピンク色のバラが、みんなそうなのか・・・」
「そのダマスクローズですけど、どこの国の国花か知ってます?」
「霊山寺国です」
「またまた、そういうボケ・・・・、もう、ブルガリアの国花ですよ」
「ほう、ブルガリアですか・・・」
「聞いて何も思い当りませんか?」
「何?」
「やだなあ、ガルパンでブルガリアといえば何ですか?」
「ガルパンのブルガリア・・・・?あっ、ヨーグルト学園のことか」
「ええ、そうですそうです。島田愛里寿が持ってますからね・・・」

 後は、レイコさんに言われるまでもなく、察しがつきました。島田愛里寿は、地元群馬県のヨーグルト学園に編入して、無限軌道杯の大会に参戦してくる可能性がかねて指摘されていますが、この公式描き下ろしイラストの描写によって、ほぼ確定的になったのかもしれません。

 すると、最終章シリーズにおけるラスボス的存在はヨーグルト学園チームであるのかもしれません。保有車輌の顔触れも相当なもので、ほぼドイツ戦車部隊であると言えます。指揮と運用がしっかりしていれば、間違いなく強い筈です。島田流のお膝元ですから、校風そのものも島田流であるのかもしれません。

 ガルパンの戦車道チームのある高校は、黒森峰女学園のように中学も併設しているところがありますが、ヨーグルト学園にも中学があると仮定すれば、島田愛里寿はもともとそこの出身で、飛び級によって大学に進んだ、というシナリオがあったのかもしれませんね・・・。

 いずれにせよ、最終章第2話が楽しみです。

 

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けいおん!の聖地をゆく16 その8 屋外での演奏姿

2018年08月28日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 豊郷小学校でのねんどろいど「わかばガールズ」の撮影は、だいたい酬徳記念館、けいおん部室、そして屋外の三ヶ所で行うのが、私の「通例」になっています。酬徳記念館、けいおん部室での撮影は済ませたので、残る一ヶ所へと移動しました。
 この場合、いかに早くねんどろいどを撤収させるか、いかに早く展開出来るか、が大きなポイントになります。そのために事前に練習をして、収納ケースも取扱いやすいものに変更していました。

 

 土曜日なのに誰も居ませんでした。ほとんど独占貸し切り状態で、桜高の雰囲気を楽しむ事が出来ました。この廊下で撮影するのも良いかな、と思いましたが、日差しが強くて明暗がきつくなるうえ、逆光状態になるのでやめておきました。

 

 外に出て、いつも撮影ポイントに使っている、講堂玄関付近に行きました。ここからの旧校舎の景色が個人的に気に入っています。午後の時間帯に、陽光がまっすぐにあたって白亜の建物が輝くので、綺麗な写真が撮れるからです。

 

 まずは、5人が整列。当然ながら、部長の中野梓がセンターです。背景が良いので、これだけでも決まっています。

 

 素晴らしいです。何もいう事はありません。暑さをこらえて熱い地面に這いつくばって撮影した甲斐がありました。

 

 素早く楽器を添えて展開、演奏モードでの撮影を楽しみました。

 

 あずにゃん部長、頑張っています。

 

 鈴木純のベースも特徴を合わせてありますので、ネックの長さもなんとか再現出来ています。これを演奏する鈴木純は、アニメでは首を動かしていましたから、ここでも首を傾けるポーズを演出してみました。

 

 楽しそうに弾く平沢憂、曲の根幹をDTMにて整えている奥田直。

 

 中央の斉藤菫は力強いドラムの音でリズムを引き締めています。その音をアニメで聞いてみたいと思うのは私だけでしょうか。

 

 かくして今回も、なかなかに良い写真が撮れました。この時期の豊郷にしては天気が良かったのもラッキーでした。
 今後の課題としては、斉藤菫のドラムをコミック描写にあわせて忠実に再現することです。どうやって作ろうかな、と思案中です。 (続く)

 


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「ガールズ&パンツァー プラウダ戦記」に登場するSU-152

2018年08月27日 | ガールズ&パンツァー

 コミックウォーカーにて連載公開中の、吉田創さんの「プラウダ戦記」は、現在第2話が公開されています。当然ながら交流サークル仲間のモケジョさんたちの間でも話題になっていました。そういえば、モケジョさんのなかでは、プラウダ高校チームやカチューシャやノンナの人気はけっこう高いのです。

 その理由は、ミカさんやエリさんから何度か聞きました。
「女性の目線や感覚で見てゆくとね、プラウダ高校チームってのは、共感とかけっこう覚えるところが多いから。ガルパンのなかでは一番女子高らしさがあると思います」
「チームの雰囲気とか、人間関係とか、わりと実際の女子高によくある感じなんですよ」
「西住まほとかダージリンとかケイとかは、あんまりリアルでも居ないタイプだけど、カチューシャやノンナみたいなキャラは、現実の女子高生にも居るぞ、って思うんですよ。性格的に分かり易いし」

 はあ、そういうものですか、と拝聴するしかありませんでした。

 

 モケジョさんたちが特に注目していたのが、第1話にて描かれていた保有戦車の数々でした。そのなかに、ガルパンのアニメおよび公式コミックにおいては初登場であろうと思われる、「ズヴェロボーイ」ことSU-152自走砲があり、これがモケジョさんたちの注目するところとなりました。今月の模型サークルの定期会合にて、レイコさんが「SU-152って、どんな戦車ですか?」と質問しました。

「戦車じゃなくて自走砲やな。ソ連軍の」
 すかさず答えたのが、AFV部会でもソ連通とされるM氏でした。ガルパンも御存知ですが、その劇中車の再現工作にはあまり興味がないそうです。ですが、真面目な方で、聞かれたことには必ず答えるので、モケジョさんたちもよく質問して色々教えてもらっているそうです。私もプラウダ高校チームの車輌のプラモデルに関して色々と御教示をいただいています。

「そのソ連軍の自走砲が、プラウダ高校チームにあるという設定になっているんですけど」
「そりゃあるやろう。プラウダはソ連軍モチーフなんやから、自走砲だって色々あって当然やね」
「そのプラモデルって、販売されてるんてすか?」
「SU-152のか?そりゃあ、幾つかあるよ。私もトラペの前期型を作ったことがある」
「トラペって何ですか?」
「ああ、ゴメン、長澤さんは知らなかったか。トラペってのはトランぺッターの略よ」
「あっ、トランぺッターですか。タミヤからは販売されてますか?」
「残念ながら出てないんやタミヤからは。後継のJSU-152なら出てるけどな」

 すると、横でスマホをいじっていたエリさんが、タミヤのJSU-152ってこれですか、と画面を示してきました。タミヤのMMシリーズの303番で、初版は2009年11月、とありました。
「おお、それや。JSU-152は。SU-152の後継で、姿かたちは良く似てるんで間違われることが多い」
「見分けるのは難しいんですか?」
「いや、どうやろうねえ、分かってみると簡単なんやけどな・・・。識別点は車台や。JSU-152はJS戦車のを使ってて、SU-152はKV戦車のを使ってる」
「KV戦車って、KV-1とかKV-2とかのことですか?」
「そう、そう」
 するとミカさんやユキさんが、あー分かったー、と手をたたいていました。足回りがかーべーたんと同じなんやー、と納得し合っていました。私も、なるほど、と思いました。その時まで、SU-152とJSU-152は同一の車輌だと思い込んでいたので、とても勉強になりました。

 

 それから、M氏はSU-152の適応キットを三つほど挙げました。
「一般的に知られるのはトラペ・・・、トランぺッターのキットやな」
 ホビーサーチでの商品紹介記事はこちら

 

「インテリア付きのを作るなら、ブロンコのかな・・・」
 ホビーサーチでの商品紹介記事はこちら。 

 

「あと、アークモデルズからも出てなかったかな・・・」
 ホビーサーチでの商品紹介記事はこちら

 折しもコミック版の劇中車を再現製作するケースがモケジョさんたちの間では流行っています。今までは「フェイズエリカ」に登場する黒森峰女学園および継続高校の車輌を作っているようですが、今後はあらたに「プラウダ戦記」の車輌が加わってゆくことでしょう。

 ミカさんは、「公式コミックに出てくる戦車って、最終章の第2話以降に出てくるかもしれませんよね?」と話していましたが、その可能性はあるでしょうね・・・。

 

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けいおん!の聖地をゆく16 その7 わかばガールズ演奏中

2018年08月26日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 けいおん部室の内外を一通り見終わったところで、ねんどろいど「わかばガールズ」の撮影をやりました。アニメ本編でも見られた、中野梓、平沢憂、鈴木純の同級生トリオの演奏姿です。

 

 いやー、場所が場所ですから、絵になりますね。最高です。アニメでは私服でしたが、そこまでの再現は、私には荷が重すぎます・・・。

 

 続いて、5人揃っての演奏姿を再現して撮影しました。

 

 やっと、このシーンの撮影が叶いました。斉藤菫のドラムが再現出来ていればパーフェクトでした。ドラムは今後の課題にします。

 

 上から見下ろすと、こんな感じの配置です。一直線に配置すると、カメラのフレーム内にうまくおさまらないのです。

 

 中央のドラム、斉藤菫。両腕と下半身のパーツは田井中律のものを使用しました。違和感なくおさまっています。ただ、斉藤菫のドラムはコミックの描写では律のものとは別のタイプであるようですので、いずれ機会をみて検証し再現工作を試みたいです。

 

 ギターの中野梓。頑張るあずにゃん部長です。

 

 ベースの鈴木純。本体も楽器も改造および自作で再現しています。首をやや傾けるポーズをとらせてみましたが、これが何となくピッタリな気がしました。

 

 ギターの平沢憂。おそらく、彼女が一番「わかばガールズ」を楽しんでるんじゃないかな、と思いますので、表情パーツを笑顔にしました。ギターは中野梓のギターを塗り替えただけですが、形がそんなに違わないので、ねんどろいとのデフォルメサイズにおいては、この程度でも充分です。

 

 DTMの奥田直。頭部は艦コレ霧島からの改造、パソコンやデスクはブラ板での自作です。「わかばガールズ」の演奏曲は全て彼女が担当し作成しているということらしいですが、曲名はコミック版の最後まで明らかにされていません。

 

 ですが、その演奏は部室の外にも響き渡っていました・・・・、という雰囲気。会議室で演奏すれば、当然隣の唱歌室には聞こえるはずですね・・・。  (続く)

 


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岡山真備のエラヤへ行きました  後編

2018年08月25日 | 観聞日記

 エラヤで購入した水没品の開封とチェック、洗浄と消毒に取り掛かりました。強く照りつける太陽の下で、つぶれた箱も中身もみるみるうちに乾いてゆくので、まとわりついていた泥も粉末状に転じて風に飛散し始めました。頭にタオルを巻き、マスクをつけ、水の入ったバケツ、中性洗剤、ブラシ、重曹、クエン酸、アルコールスプレー等を用意して作業にとりかかりました。

 私はもともと専攻が文化財学で、水没した文化財の修復や消毒除菌のケースも数度経験しているので、今回の水害水没品の取り扱いに関しても、基本的には同等の認識で接すれば良い、と考えていました。参考資料としては、「文化財の虫菌害」69号(2015年6月刊行)に収録される「資料に付着した汚れやカビのドライ・クリーニング」の項が良いかと思います。公式サイトの紹介ページの該当記事をクリックすれば、PDFファイルが開きます。
 あと、広島県世羅町のホームページにて公開されている「水害時の衛生対策と消毒方法について」の項も参考になります。こちら

 まずは、アスカモデルのサスペンションセットを開封しました。今回買った中ではもっとも箱が原形をとどめていたのですが、開けてみると、中まで泥水が充満したことが明らかな状況でした。

 

 ランナーはみんなビニール袋に入っていますが、そのビニール袋にもとから換気孔がつけられていますので、泥水は中にも入りこんでいて、それが乾いてゆくと、中の泥が粉末状になってゆきました。そちらのほうが実は厄介で、袋を開けるとパッと飛散することもありました。
 とにかく、バケツの水に素早く移して沈めるしかありませんでした。バケツはもう一つ出して、そちらにはぬるま湯を入れ、重曹とクエン酸を溶かしておきました。泥汚れがひどいものはそちらへ放り込みました。

 

 ピットロードのオキチスH38のキットの開封に移りました。全ての箱がビニール紐で十字に梱包してあるため、箱がつぶれても中身がこぼれ出てしまう心配は無いものと思われましたが、念のためランナーやパーツが揃っているかのチェックもしました。

 

 これはまだ中身が濡れたままで、上図のカラー解説図も箱の内側にベッタリと貼りついていたのを、ゆっくりと剥がし取りました。熱いアスファルトの上に広げると、表も裏もあっという間に乾いて紙がパリパリになるのでした。

 

 組み立てガイドもびしょ濡れでしたが、一枚ずつ慎重に剥がして開いて、全てのページが無事に使えることを確かめました。暑い日差しの下で、数分ほどでパリパリに乾いてゆきましたので、アルコールスプレーを吹き付けて消毒しました。

 

 ランナーは全て袋から出して、バケツの水に放り込み、ジャブジャブと動かしていると泥が取れました。どうもキット毎のプラスチックの材質に差があり、泥が付きやすいものと付きにくいものとがあるようで、これは付きにくいほうに属しました。ピットロードの製品はパーツの精度が良い事で定評がありますが、ブラ材の方も汚れが付きにくい質であるようです。
 それで、難なく洗浄も終わって綺麗になりました。とりあえず、乾いたパッケージ内に上図のようにおさめました。デカールもまだ使えるようなので、共に保管しました。

 

 続いて、アスカモデルのM4コンポジットシャーマンの開封に移りました。箱はボロボロのヨレヨレでしたが、浸水してピッタリと貼りついた状態になっていましたので、中身が出て紛失していたりする可能性はまず無いと判断しました。それよりも、箱の上下が糊でくっついたようにになっていて、開けるのに一苦労でした。

 

 中身は、案の定ドロドロのままでした。箱を傾けると、底に残っていた泥水がしたたり落ちました。

 

 袋詰めのランナーは全てこんな状態でした。今回買った中で、最も泥汚れがひどかったので、これらは袋から出して、重曹クエン酸のぬるま湯に放り込み、三時間ほど付け置きしました。
 その後、中性洗剤を付けたブラシで軽くこすって洗い、乾かしてアルコールスプレーを軽く吹き付けました。
 

 

 ドラゴンのT34/76です。今回買った4点のキットのうちでは、最もパッケージの状態が良かったのですが、底面に幾つか穴が開いていて、中身が少し見える状態でした。それで、泥水の残留は無いだろうと考えましたが、その通りでした。

 

 開けてみると、中身もほぼ乾いていて、粉末状の泥の粒子がパッとあたりに飛んでゆきました。

 

 御覧のように、ランナーは全て揃っていましたが、一度泥水に浸かって、その後乾いた形ですので、全ての袋に泥の粉が貼りついていて、持ち上げると途端に風に飛散してゆきました。思わず風上に身を移して粉を避けました。

 

 心配していた組み立てガイドは、御覧のように表紙だけが泥汚れにまみれましたが、折りたたまれた部分は比較的綺麗に保たれ、ある程度乾いていました。
 ですが、いったん広げて、日に当てて乾かして、消毒処理を行いました。

 

 さすがにドラゴンのキットはパーツの量が半端無いです。これの洗浄と消毒が最も手間取りました。組み立てガイド図の部品一覧表と見比べながらチェックして袋から取り出し、バケツに放り込んでジャブジャブとやり、重曹クエン酸のぬるま湯に放り込み、三時間ほど付け置きしました。その後、中性洗剤を付けたブラシで軽くこすって洗い、乾かしてアルコールスプレーを軽く吹き付けました。

 

 最後にとりかかったのが、タコムのM3リーのキットでした。これは箱が完全につぶれていたため、中身も無事なのかと不安でしたが、泥でパックされて密閉されていたのに等しい状態であったため、開封してみたら全て無事でした。

 

 まずは一安心、と思ったのもつかの間、組み立てガイド冊子に相当なダメージがありました。もともと紙質が良くない薄い紙を使っているようで、、剥がすと裏面までビリビリと破れてしまうページがあり、更に光沢紙のページが、糊状に貼りついてしまって剥がせませんてした。
 なので、組み立てガイドの後半部分が使えなくなりました。ネット上でも組み立てガイドが見当たりませんので、タコムに請求するしかないか、と考えました。しかし、海外メーカーなので、簡単に事が進むとも思えませんでした。
 最悪の場合、キットのパーツを仮組みして、組み立て順序を推定復原したうえで制作するしかありませんね・・・。  (了)

 

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けいおん!の聖地をゆく16 その6 けいおん部室の内外

2018年08月24日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 けいおん部室こと会議室に入りました。7月に天井の補修を行ったと聞いていましたが、そのとおり綺麗になっていました。文化財に登録されている建物ですから、登録条件の一つである「原状維持」が図られて破損や汚損や劣化などの箇所があれば修補の処置がなされます。その予算は、当然ながら文化財行政の枠組みのなかで国や県や地元自治体などの分担によって出されます。

 つまり、豊郷小学校旧校舎群が国の登録文化財になっていることの最大の恩恵がこの「原状維持」の規定であり、これがある限り、この建築遺構は半永久的に保存管理がなされるわけです。
 これを桜ヶ丘女子高校の元ネタと認識する「けいおん」ファンからみると、桜高はいつまでも健在、ということになります。こんな素晴らしいことはないと思います。

 

 部室内のホワイトボードの寄せ書きは、イラストばかりになっていました。ドラえもんや高木さんも混じっていました。「けいおん」に限らず、アニメ全般の聖地としても認識されているため、他のアニメのファンの来訪もかなりあるそうです。それも豊郷の特徴の一つでしょう。

 

 黒板にも高木さんが描かれていました。からかい上手の高木さん、は私も見ましたから知っていますが、なかなか良いアニメでしたね。

 

 部室内のオルガンです。これも国登録文化財の対象に含まれて保護されていますから、演奏して破損したりすれば、文化財保護法違反で罰せられます。
 確か、文化財保護法の第195条1項の記載にもとづき、懲役または禁錮5年以下、もしくは罰金30万円以下が科せられる筈です。文化財保護関連の罰則はけっこう重いほうなので、上図のオルガンにしても、みだりに触ったり弾いたりしないようにしましょう。

 

 おなじみの5人の席です。これはHTTが結成される前から室内にあったような描写がなされていますが、もしかすると山中さわ子達のデスデビルの頃から変わっていないのでしょうか。

 

 2期のオープニングに登場するHTTメンバーそれぞれの自己紹介の紙の再現です。それぞれのキャラがよく反映されていて楽しいです。しっかり上履きも置かれていてリアルですが、左端の黒い靴は何を意味するのでしょうか・・・。

 

 HTTのくつろぎの空間は、そのままファンのくつろぎの空間でもあります。こうした空間が存在するか否かが、アニメ聖地としての評価全般に相当の影響を与えているのではないか、と思うことがあります。

 

 準備室を通って唱歌室の舞台に行きました。劇中では秋山澪ファンクラブのイベントが開催された場所にあたります。

 

 舞台脇に置かれたベースの存在感がなぜか大きく感じられます。秋山澪モデルのベースですが、レフティではありません。

 

 準備室より部室を見ました。こういうアングルでの写真は、豊郷に何度も来ているにもかかわらず、撮っていない気がしました。

 

 準備室の空間もなかなかにリアルです。お茶やケーキなどを準備する琴吹紬、または斉藤菫の弾んだ息遣いが感じられてくるようです。
 ファンからの寄贈品の多くが、よくみると「わかばガールズ」関連であるのに気付きました。鈴木純のイラストとかが目立ちます。それで、もし「わかばガールズ」関連を寄贈するのであれば、この部屋が相応しいかもしれないな、と思いました。  (続く)

 


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岡山真備のエラヤへ行きました  中編

2018年08月23日 | 観聞日記

 エラヤを退出したのはまだ11時前でしたので、少し観光でも楽しんで帰るか、と話し合いましたが、天気はあいにく不安定になっていて、またこの日は夕方から京都での定期会合にも出るため、三人ともいったん帰宅して、購入した水没品の洗浄と消毒をやっておこう、ということになりました。
 それで、二人をJR岡山駅まで送って、まっすぐ家に戻りましたが、その頃には天気は回復して強い日差しが戻っていました。

 ですが、水没プラモデルの乾燥と殺菌には好都合でした。さっそく自身の駐車スペースに、全ての購入品つまりキット4点、転輪セット1点、ランナーおよびパーツ類6点を上図のように並べました。まだ泥水がまとわりついている箱もあったので、日干しは欠かせませんでした。

 

 キット4点の1点目は、ドラゴンの品番6584のT-34/76でした。ガルパンにも登場する六角砲塔が特徴の1943年型第112工場製車輌です。転輪が全てディスク型であるのは、プラウダ高校チームのT-34/85と同じです。
 ですが、キューポラ付なので、コミック「フェイズエリカ」の継続高校隊長トウコの搭乗車のT-34/76と同じであることが分かります。

 

 これが商品見本画像です。このキットは古い時期の製品なので、模型店の店頭でもあまり見かけませんでしたが、さすがにエラヤさんにはありましたね・・・。
 ホビーサーチさんでの商品記事はこちら

 

 キット4点の2点目は、ピットロードの品番G06のオチキスH38です。ピットロードの1/35スケールのフランス軽戦車のキットですが、15年ぐらい前の古い製品なので、いまではあまり見かけない希少品に属します。ふと見つけて、あまりの珍しさに衝動買いしてしまいました。

 

 オチキスH38の商品見本画像です。ガルパンには出ていない車輌ですが、フランス製ですので、マジノ女学院やBC自由学園などが持っていそうではあります。最終章の第2話以降に出てくるかも・・・。
 ホビーサーチさんでの商品記事はこちら

 

 キット4点の3点目は、アスカモデルの品番35-034のM4コンポジットシャーマン 「チャイナクリッパー」です。ガルパンのサンダース大付属高校チームのM4とは別種です。アスカのキットは精度が良くて組み立てやすいので、これ作るの楽しいかも、と思って買いました。

 

 商品見本画像です。ものすごくカッコイイパッケージデザインです。これだけでも買いたくなってしまいますね。
 ホビーサーチさんでの商品記事はこちら

 

 キット4点の4点目は、御覧のように箱が原形をとどめておらず、泥でパックされたようになっていて、パッケージデザインすら分かりませんでした。店内で棚から引っ張り出して、これ何だろう、と思ったのですが、側面にかろうじて「M3LEE」の字が見えましたので、やっとタコムの品番TKO2089のM3リーだと分かりました。

 

 商品見本画像です。M3リーの中期型です。タコムからは前期型も後期型もリリースされていますが、ガルパンのウサギさんチームの搭乗車に近いのはこの中期型であるようです。
 ホビーサーチさんでの商品記事はこちら

 

 上図は、アスカの転輪セットの一つ、M4シャーマン垂直懸架サスペンションセットです。模型専門店でも大型量販店でもあまり見かけない一品ですので、買っておきました。これがあると、M3リーの足回りのディティールアップが出来ます。
 ホビーサーチさんでの商品記事はこちら

 

 これはランナーおよびジャンクパーツです。1点ものが四つ、2点を同封したものが一つですが、精算時にはパッケージ数ではなく、中身の点数合計で計算されました。1点のみが3円、あとの5点が10円でしたので、合計53円でした。

 

 3円だったのがこの、タミヤのB1bisの履帯パーツでした。これは店先のガラクタ置き場で見つけたものでしたが、店長の団迫さんは、「これは廃棄で処分するほうやったけども、どうしましょ、買うていただけるとは有り難いですので、ここは3円にしときます」と電卓をたたいていました。

 

 これはアスカのシャーマンファイアフライのランナーの一部です。右にサイドスカートのパーツが含まれますが、これはガルパンのサンダースチームの劇中車を再現する際の必需品の一つです。こういうのはあった方がいいだろう、と考えて買いました。10円でした。

 

 これはAFVクラブのT34/76のいずれかのランナーです。中央にある手摺のパーツは、けっこう重宝しますので、これは確保しておこう、と考えた次第です。

 

 これはアスカのシャーマンシリーズのランナーの一部です。ガルパン仕様への工作に使えるパーツが色々含まれますので、買っておきました。

 

 これはドラゴンのT34/76のランナーの一部です。ランナー二つが同じ袋に入っていますが、精算時にはパーツ2点、と数えられましたので、代金は20円でした。このパックには、ガルパン劇中車の標準的装備の一つであるディスク型転輪が含まれますので、買っておきました。  (続く)

 

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けいおん!の聖地をゆく16 その5 わかばガールズ撮影開始

2018年08月22日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 館内のけいおん展示コーナーを一通り見学し、一階のテーブル席に戻りました。そして、今回の主目的である、ねんどろいど「わかばガールズ」の撮影に入りました。まずは、テレビシリーズにも登場した中野梓、平沢憂、鈴木純の同級生三人組の演奏姿を撮りました。

 

 中野梓と鈴木純はそのまま出しましたが、平沢憂は顔パーツを笑顔に換えました。そのほうが、憂らしく見えると思ったからでした。三人とも右利きですので、楽器も綺麗に同じ向きに並んで決まっています。

 

 中野梓です。すべてねんどろいどオリジナルのままです。前回の訪問時に折れてしまった脚も交換して元通りになっています。

 

 平沢憂です。本体はねんどろいどオリジナルのままですが、ギターは中野梓のストラトをボトムスカラーのアイスグリーンおよびメイプルで塗り替えたものを使用しています。
 ねんどろいどのHTTの楽器類は、中古ショップでバラ売りされていることがたまにあり、上図のストラトも100円で売っていたのを平沢憂のギターにしようと買っておいたのでした。

 

 鈴木純です。これはねんどろいどでは商品化されないままに終わっていますので、自作しました。頭髪はきゅんキャラの鈴木純のパーツ、顔はねんどろいどの秋山澪、胴体は平沢憂のものを使用してします。その再現工作の記事はこちらこちら
 そしてベースは、鈴木純の愛機ヤマハSBV-500をブラ板で自作しました。

 

 なので、「わかばガールズ」のうちの三人は、割合に再現しやすいと思います。鈴木純を再現工作出来ればの話ですが・・・・。
 とりあえず、今回は楽器も揃いましたから、ようやく演奏姿も撮影することが出来ました。

 

 次の撮影ポイントに移る前に、校舎群の内外を散策しました。土曜日なのに巡礼者は少なくなっていて、構内は静かでした。

 

 講堂は、この日は公開されていましたので、久しぶりに入ってみました。ここでも撮影してみようかなと思いましたが、ベストな場所が見つかりませんでした。

 

 旧校舎正面玄関から中に進みました。左右の廊下に人影は全く見当たりませんでした。

 

 おなじみのウサギとカメの銅像を撫でて、階段を登りました。

 

 そして、最上階の部室へと向かいました。次の撮影ポイントでした。  (続く)

 


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岡山真備のエラヤへ行きました  前編

2018年08月21日 | 観聞日記

 2018年8月20日、模型サークルの仲間2人と早朝の岡山へ行きました。去る7月7日の豪雨水害で被災した岡山真備の模型店エラヤの水没品セール買物支援のためでした。
 サークルでは既に盆休みの段階から会長以下十数名が買物支援に行っており、私たちは後発組でありました。車は私が出して、仲間2人をJR倉敷駅で拾い、エラヤのある真備町川辺に向かいました。
 上図は、岡山県倉敷市の高梁川に架かる川辺橋です。

 

 エラヤには、7時35分に着きました。この日の営業時間は8時から10時までの二時間なので、昼前には買い物が終わってしまいます。
 二時間というのは、模型店での買い物タイムとしては短いほうだと思いますが、今回のエラヤは水害で店舗が完全に水没して全ての商品が泥水の中に数日間沈んでいたという状態なので、果たしてどのように品を選んで買い物をしたらよいのか、見当もつきませんでした。
 エラヤのホームページはこちら。7月7日豪雨水害当時の岡山真備の報道動画はこちら

 

 店先の駐車場には、既に先客が四人ほど居ました。そのうちの一人と立ち話をしましたが、先方が数度目の来店であるということで、これまでの経緯や状況を手短に教えていただくことが出来ました。

 今回の買物支援にあたり、サークルの会長以下数名の先輩から、「汚れてもよい服装で、軍手とマスクとごみ袋を用意すること」とアドバイスを受けていましたので、私たちは三人ともその通りに準備をしてきましたが、先客の方々も似たり寄ったりの準備をしてきていました。

 

 駐車場横のガレージ内には、水没して駄目になった商品やガラクタ類が積まれてありました。盆休みの時点ではもっとあったそうで、水没商品も外に出して高く積んであったのだそうです。それらは全て売切れて、駐車場も元通りのスペースをとれるようになって駐車も可能になったということでした。
 しかし、買物客が多いと駐車場に行列が出来る場合があるということで、斜め向かいの閉店したゲオの駐車場に車を停めました。

 

 店先のスチール棚には、ジャンクパーツ類のような泥だらけのビニール袋が積まれてありました。店長の奥さんの話では、もとはちゃんとした商品だったのが水没で箱がダメになり、その後のセール中に買い物客がバラしたり壊したりしてしまってバラバラになってしまったものもここに集めてある、ということでした。もともとジャンクパーツは、余り扱っていなかったそうです。

 

 近づいてみると、確かに破れた箱がいくつかはさまっていて、パーツ類もある程度揃っているものが散見されました。半分ぐらいはAFVのパーツなので、一度調べてみたら、T34系列やM4シャーマン系列のランナーがかなりありました。
 これも売るよ、と店長団迫さんがおっしゃいましたので、後でじっくりと探すことにしました。

 

 8時になり開店しましたので、私たちは店内に進みました。同行者の一人、モケジョのエリさんは一度立ち止まって絶句していましたが、私も同様でした。
 上図は、入口から入って右手にあるAFVのコーナーです。ざっと見た所、左からミニアート、トランぺッター、ホビーボス、ICM、ズベズダ等の海外メーカー品の棚のようでした。全ての商品が御覧のようなボロボロのヨレヨレ状態で、茫然とせざるを得ませんでした。いくぞ、と同行者のもう一人のK氏に促され、帽子をかぶりマスクを付けて、品定めにはいりました。

 

 水没して泥水に数日間沈んでいた結果が、この状態です。箱が元通りに形を保っているのは一部で、多くはつぶれた状態になり、そして全てが泥まみれでした。

 

 こちらは、入口から左手にあたる飛行機、車などの陳列棚です。飛行機関連は点数も多いようで、この日の来店客の大半は飛行機のキットを購入していたようです。K氏は飛行機キット専門なので、そちらへ回ってゆきました。

 

 入口付近から右手のAFVコーナーのほぼ全体を見ました。既に数人の客が品探しに没頭していました。タミヤ関連はほぼ売り切れていましたが、ドラゴン、イタレリ、レベル、エレール、AFVクラブなどの海外メーカー品はまだ豊富な在庫がありました。
 とはいえ、盆休みの時はこの倍以上の在庫があったといいますから、人気商品やめぼしい品は大半が売れて無くなっていたようです。でも、私からみるとまだまだ魅力的な品が沢山あり、同じようにAFVが目的のエリさんに聞かれるままに、色々指して教えたりしました。

 私自身は、ガルパン車輌の再現工作にあてるキットは殆ど購入済みでしたので、今回は特に目当ての品があるというわけではありませんでした。しかし、エリさんは「ガルパン戦車の適応キットが一つでもあれば・・・」と話していましたので、一緒に探してあげました。
 意外にも、棚の後ろの隙間に落ち込んでそのままになっている商品のなかに掘り出し物がけっこうあり、計11点をエリさんに示したところ、満面の笑顔で全て購入しました。支払金額は6585円だったそうなので、九割引きセールですから定価合計は65850円であったことになります。エリさんが笑顔になったのも無理はありませんでした。

 このときエリさんが買った11点は、ドラゴンのパンターG型後期型、Ⅲ号戦車J型、Ⅲ号突撃砲F型、タコムのマークⅣ、トランぺッターのKV-2、ZiL157、イタレリのサハリアーナ偵察車、ズベズダのT34/76、BA-10、ホビーボスのT-26、モンモデルのFT-17、でした。全て、ガルパンの適応キットばかりでした。エリさんは「私はKV-2とマークⅣが作れたらええのです。あとは仲間に回します」と話しました。

 私自身は、面白そうな戦車のキットを幾つか見つけたのですが、いずれも破損がひどく、購入は最低限にとどめてジャンクパーツ類の方も探しました。

 

 精算は、御覧のように玄関の外に机を置いてカウンターとし、店長団迫さんが価格を値札やパソコンのリストで確認しつつ、全て九割引きで算出していました。レジもありませんから全て電卓計算で、金銭のやり取りは手渡しでした。客のほうも心得ていて、なるべくお釣りが発生しないように小銭もきちんと用意している人が殆どでした。

 私たちも、サークルの先輩たちに「予算を一万円にするならば、千円札9枚、五百円玉1枚、百円玉4枚、十円玉9枚、一円玉9枚を必ず準備していく事」と言われていたので、その通りにして、小銭はさらに多めに持っていきました。エリさんが、「こういう災害とかになると、カードも電子マネーも全部使えなくなるんですねー」と小さく囁いていたのが印象的でした。

 

 この日、私が購入した品々の全部です。戦車キット4点、転輪セット1点、ジャンクパーツ6点で、定価合計は27400円ですが、水没品九割引きセールなので、2740円となりました。水没損傷品とはいえ、定価の一割の価格でプラモデルを買ったのは、生まれて初めてのことでした。

 私とエリさんが精算を済ませて外に出た時、T氏も両手に一杯のゴミ袋を提げて支払手続きに入りました。氏は飛行機キットを28点、定価合計13万7800円を一割で買い、これまた見た事の無い笑顔でした。
 時計を見ると、既に閉店時間の10時を10分過ぎていました。が、まだ来店客もあって、店長は営業時間延長を決めたようでした。  (続く)

 

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今夏も、ガルパン戦車プラモはサンダース・・・?

2018年08月20日 | ガールズ&パンツァー

 今月の模型サークルの定期会合の席で、ガルパン戦車仲間のT氏にこう言われました。
「最近は継続チームの戦車ばかり作っているそうやな。サンダースのは作らへんのかね?」
「え・・・」
「星野さんの場合は、夏のガルパンプラモはサンダース、じゃなかったんかねえ」
「それは、一昨年の話ですよ・・・」(過去記事はこちら
「そうなんか、でも、まだ作ってへん車輌いっぱいあるんやろ?」
「いっぱい、とはゆきませんが、幾つかありますね・・・」
「おお、それよそれ」

 

 例えば、上図のGMC2.5トンタイプトラックです。これは先輩N氏の教示によって、イタレリ製のキット二種類の組み合わせで再現出来ることが分かりました。その関連記事はこちらです。
 それで、教えられたキット二種類を探し求めてほうぼうの模型店や中古ショップを回り、この7月にようやく両方とも入手出来ました。そのことはT氏にも話してありますので、先方は私が早速にも作るだろうと思っていたようです。
 ですが、このサンダースチームのGMC2.5トンタイプトラックに関しては、ネット上にも先行作品が全く見当たりませんので、自身なりに手探り状態でチャレンジするしかありません。

「それでええやんか。星野さんはプラウダチームのZiS151トラックも作っとるんやし、それのノウハウを生かしたらGMC2.5トントラックのほうもサクッと作れるんと違うかね」
「サクッ、とゆきますかねえ・・・。トラック系はみんなシャーシーと駆動系の組み立てが大変なんですよ」
「そこはガルパンやからさ、ノリと勢いで作っちゃえばええのよ」
「相変わらず、気楽に言いますねえ・・・」

 

「あと、テレビ版に出てた茶色のシャーマンがあったやんか」
「ああ、M4A6ですね。Kさんは適応キットが無いから、キット三つぐらいは無駄になるとか言うてましたよ・・・(関連記事はこちら)」
「それ、やっちゃえばええやん」
「気楽に言いますね・・・、幾らかかるか分かってます?」
「ざっと見積もって、2万円ぐらいかな」
「そんだけあれば、継続チームのフェイズエリカ版の全戦車が揃いますよ」
「うーん、それはそっちのほうが魅力的やな・・・」
「でしょう」

 

「あと、作ってないサンダースの車輌は他にあるんかね?」
「ナオミのファイアフライのテレビ版ですね」
「それは、適応キットはあるのかね?あんまり先行作例も見かけないけど」
「ええ、適応キットは無いですね。いまネット上で見かける作品はみんな劇場版仕様で、これはアスカが公式キット化していますから簡単に再現が出来ますけど、テレビ版仕様のほうはちょっとね・・・」
「確か、車体が短いんやったっけ、ICの方やったっけ」
「そうです。ファイアフライICがベースです。でも今販売されてるキットにそのものズバリのが全く無いんで、劇場版仕様よりも難度が高いんです」
「すると、ニコイチとかで作るしかないわけか」
「それも難しいかな、って思いますね。ベースになる車体も、二種類のキットのものをそれぞれ半分ぐらいに切って、繋ぎ合わせるしか方法がないかも」
「そりゃ難しいなあ、僕の腕ではまず無理やな」
「こっちだって同じです」

 しかし、それだけにチャレンジのし甲斐もある、とは言えます。今夏も、ガルパン戦車プラモはサンダース、とまではゆきませんが、どれか一つぐらいは作ってみようかな、と思っております。

 


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けいおん!の聖地をゆく16 その4 楽しき展示品の数々

2018年08月19日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 「けいおん」展示コーナー二階より、館内を見ました。この日は土曜日ということもあり、「うさかめカフェ」が営業していたこともあって、巡礼者だけでなく地元の子供たちや一般の観光客も来ていました。豊郷小学校周辺には食事処が少ないので、館内にカフェがあるのは貴重です。

 

 一階のゴチャゴチャ感と比べると、二階の展示は構成も整理も行き届いていて、見やすいです。全ての展示棚にビニールカーテンがかけられて固定されており、展示品に手を触れることが不可能であるのも大きいです。一階の展示品の荒廃ぶりは、展示品に簡単に触れることが出来るコーナーに顕著であるので、このように全てビニールカーテンで保護すれば良いと思います。

 

 展示のそれぞれが、一定の意図のもとに整理されているようです。フィギュアやグッズの内容やカテゴリー毎に分けられ、まとめられ、関連付けを施した陳列になってきています。初めて見た時はこれらもゴチャゴチャで雑然としていましたから、かなり進歩してきているのが分かります。
 ただ、説明書きが全く無いのは残念です。私のようにテレビ放送当時からのけいおんブームを知っていてローソンのキャンペーンにも通っていた身であっても、数年経てば、どんなグッズだったか思い出せなくなってきます。カテゴリー、発売時期、発売場所、当時の販売価格、発売元の基本5項目ぐらいは提示しておいたほうが、より分かり易くなり、楽しめるのではいでしょうか。

 

 私がブームの最中に最も収集に力を入れていたミニフィギュア群もあります。上図はバンプレスト発のきゅんキャラシリーズです。現時点で最も安価で集めやすいアイテムですが、最近は中古ショップにおいても値上がりしているようです。新規ファンによる購入の総数が増えて在庫が少なくなってきているからでしょうか。

 

 パネルや色紙など、一階にあったものも全て二階に集められているようです。色紙は額装したほうが保存効果もありますが、けいおんファンにはその余裕が無いのかもしれません。

 

 個人的に感動したのが、上図のねんどろいどの現地での撮影画像です。私がここ豊郷でのねんどろいどの撮影を数度にわたって楽しんでいるのも、こういう楽しい再現画像を沢山作ってみたいからです。

 ですが、ブログ等で盛んにねんどろいど撮影画像をアップしているためか、上図の展示画像の撮影者も私であると思い込んでいる方が少なくないようです。交流サークル仲間のモケジョさんたちも、最初は同様でした。似たようなスタンスで似たような画像を撮っていますと、よく間違われますね。

 こういうことがあるからこそ、展示品の一つ一つに簡単な説明書きは必要だと思います。写真画像であれば、撮影者名ぐらいは明示しておいたほうが良いのではないでしょうか。

 

 とりあえず、記念の自撮りを一枚撮りましたが、窓の明るさが逆光効果になって暗い仕上がりになりました。まあ、写っている人物が暗い性格なので、そんなに違和感は無いですね。

 

 この幟は初めて見た気がします。公式のものかと思いましたが、下に痛車があるので、ファン発の品だろうと思います。

 

 これは懐かしいポスターです。2011年2月20日にさいたまスーパーアリーナで開催したイベントのポスターです。当時、サークルの先輩アンドー氏に無理矢理連れていかれたものの、いざ行ってみるとなかなかに楽しかった記憶があります。声優陣もほぼ全員が揃ってライブを盛り上げ、山田監督が劇場版の詳細を初めて発表して会場は凄まじい興奮に包まれました。
 思えば、その頃が、私自身の「けいおん」ファンとしての最盛期であったような気がします。その翌年にガルパンに出会って急速にそちらへ傾きましたので・・・。

 

 この5周年記念グッズの大型タペストリー、岡山のIさんの部屋のドアに貼りつけてありましたね・・・。今はガルパンのポスターに替えているそうですが、その理由は、数ヶ月で退色が目立ってきたから、だそうです。

 

 2011年当時、私も「けいおん」ファンの一人として色々楽しんでいましたが、豊郷小学校での各種のイベントには全く参加しませんでした。豊郷というと、近畿圏では町長の汚職と学校の強制取り壊し計画に関する住民との衝突とリコール騒動、というイメージの方が強いため、奈良県民だった私にとってもあんまり良い印象がありませんでした。

 その頃は、豊郷よりも近辺の彦根や安土へ城跡見物に行くことの方が普通でした。国道8号線が渋滞になった時に、能登川より南にずれて旧中山道筋を抜け道に利用、豊郷小学校の前を通った事も何度かありました。
 当時はまだ、旧校舎群も修理前でしたから、今のような綺麗な白亜の姿ではありませんでしたね・・・。  (続く)

 


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継続高校 BT-42 作ります!! その13

2018年08月18日 | ガルパン模型制作記

 ステップ25およびステップ26では、砲塔を組み立てて砲身をセットします。この過程でガルパン仕様への工作ポイントが3つありますので、順に紹介します。

 

 ステップ25で組み付けるパーツ類です。ハッチ類は全て接着固定します。主砲照準器カバーは開状態ですのでパーツF36を選びます。これがガルパン仕様への工作ポイントの一つ目です。

 

 取り付けが終わりました。

 

 ステップ26に進みました。この段階でガルパン仕様への残る2つの工作を行います。

 

 その一つは、砲塔天板上の吊り上げ用リングの向きです。御覧のように、右側が横向き、左側が縦向きになっています。

 

 劇中車にあわせてパーツF48を同じようにセットしました。

 

 もう一つは、ペリスコープカバーを二つとも開状態にすることです。この状態にしないと砲塔内にいるミカとアキは、外の様子が見えません。また、黄矢印で示すように、主砲照準器カバーも開状態です。

 

 劇中車に合わせてペリスコープカバーのF18を開きました。キットのガイド指示では閉状態にしますので、開いた場合の支持棒は当然ながらパーツがありません。それでブラ材で適当にこしらえましたが、その取り付けが意外にも難しかったです。あらかじめ取り付け穴を浅くつけておいたほうが良かったな、と反省しました。

 

 砲身をセットしました。独特の大きな砲塔と主砲の姿がまとまりました。

 

 ラストのステップ27では、砲塔を車体にセットします。

 

 とりあえず仮組みでセットしました。二年もの中断を経て、ようやく形が出来上がったBT-42でした。次は塗装ですが、高温多湿の日々においてはちょっと無理があります。同時並行で制作していたT-26とともに、涼しくなる9月まで待つ事にしました。  (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく16 その3 酬徳記念館けいおん展示

2018年08月17日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 酬徳記念館内のけいおん展示コーナーの楽器類です。以前より数が増えているような気がします。レスポール、2本もあったっけ・・・。並べ方も、丸くまとめるのでなく、長く一列に並べ直してあるようです。定期的にメンテナンスが行われているようです。

 

 なにか以前よりもスッキリした感じに整理されているように思えましたが、気のせいかな・・・。

 

 相変わらずの展示量です。以前と展示構成が変わっているので、定期的にメンテナンスがなされているようです。豊郷町当局がそこまでやるはずはないので、ファン有志の方々によるものでしょう。

 

 5周年記念の列車のヘッドマークですが、どの鉄道で使用されたかは分かりません。これに限らず、殆どの展示品に説明がありませんので、いつ出たどのような品であるかすら、不明です。ここが、正規の博物館施設展示品との差です。
 酬徳記念館は、博物館法に定めるところの諸条項にあてはまらない施設であるのかもしれず、そのことによって逆に「けいおん」関連品の展示が可能になっているのかもしれません。正規の博物館であれば、このような展示構成は基本的にアウトであるからです。

 

 なので、この空間はけいおんファンによる、けいおんファンのためのものであると言えます。これを許容しているあたりに、地元豊郷町当局の懐の深さもうかがえます。いまや「けいおん」コンテンツは、豊郷町の観光動員数および町への来客数においても相当な割合を占めているそうなので、町としても重視しないわけにはいかないのでしょう。

 ですが、今年に滋賀県政の教育文化行政面での人事刷新がなされたと聞きます。登録文化財の現状に関する定期的検討も一種の変化を加味しているそうですので、「けいおんカフェ」が「うさかめカフェ」に改名してけいおん要素を薄めた背景も、ある程度は察しがつきます。

 

 けいおん以外のアニメの関連品も相当数混じっています。それよりも、スチールラックの片側の脚を外して上図のようにストラップ類を吊るす什器代わりにしているのは、なかなか面白い工夫です。

 

 ところで、最近は展示品の盗難や破損が目立ってきています。正規の博物館施設ではないので、防犯システムも設置されていませんから、こうした被害を防ぐ対策はゼロに近いと言えます。

 

 上図のように、フィギュアが台座を残して無くなってしまったりしています。

 

 この中野梓フィギュアは、脚の根元で折れているので、後ろにもたれさせて立たせてある状態です。ツインテールの片方も破損して下に落ちています。
 ファン有志の方々によるメンテナンスには、こうした破損品の修理というのは含まれないようです。

 

 きゅんキャラなどのミニフィギュアも、御覧のようにボロボロの状態です。むき出しの展示は、いずれこうなりますから、ケース類に入れての陳列が望まれます。

 今年は、10周年の節目にあたって原作者による新連載もスタートしているため、けいおんに関するファンの動きにも活性化の兆しがあるようです。現にこの日も、最近にファンになって豊郷に初めて来た、という若い巡礼者が何人か居たようです。
 そうした新規ファンが、けいおんの世界感に広く深く接することの出来る唯一の場所がここですから、展示品の荒廃を無くして見やすい状態に整える作業は、より必要性を増すものと思われます。ファン有志の定期メンテナンスの中に組み込むことは難しいでしょうか。

 

 二階に上がりました。御覧のようにキャラクターパネルの位置と並びが変えられていました。椅子に座れば、キャラクター達とともに記念写真も楽しめる、という仕掛けのようです。
 ガルパンの大洗やゆるキャン△の山梨では、パネルが分散しているうえに移動も多いので、このような一ヶ所集中の常設ポイントがありません。とくにゆるキャン△の場合は、交通アクセスもあまり良くない場所にパネルを配置している傾向が強いので、キャラクター全員のパネルを楽しんで見られる機会が少ないです。

 アニメの世界観は、キャラクターパネルによってある程度再現されますから、ファンは必ずパネルを見に行きます。その動向への配慮が、いまの山梨県サイドには薄いという気がするのも、ここ豊郷の至れり尽くせりという状況と比較してしまうからでしょう。  (続く)

 

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