気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その7

2019年10月31日 | ガルパン模型制作記

 組み立てガイドに沿っての組み立て工程が全て完了しましたので、続いてガルパン仕様への工作を3件行います。
 その1件目は、上図の劇中車に見える三ヶ所のベンチレーターの追加です。赤円で示すように、車体天板に二ヶ所、砲塔天板に一ヶ所のベンチレーターがあります。これには後期型というか最終型の特徴であるそうで、タコムおよびミニアートの後期型のキットにはパーツが含まれます。

 今回のタコムキットは中期型ですので、このベンチレーターのパーツは入っていません。そこで、簡単に転用出来るパーツを用意しました。

 

 ウェーブから発売されている、上図の「U・バーニアフラット2」というパーツセットです。これがM3中戦車リーのベンチレーターとほぼ同サイズなので、楽に転用出来ます。

 

 このパーツセットには、外径8ミリ、9ミリ、10ミリの三種類のバーニアパーツが入っています。まず10ミリのパーツを3つ切り出します。

 

 上図のように、劇中車に合わせて所定の位置に取り付けます。

 

 続いて、8ミリのパーツを3つ切り出します。

 

 これらは底面が広がる台形になっていますので、裏返して、周縁を垂直に削って修正します。外径8ミリを7.5ミリに縮める形です。

 

 その裏返して削り調整をした状態のまま、さきの10ミリのバーニアの中にはめ込みます。これでベンチレーターが出来上がります。
 公式およびタミヤキット、そしてタコムおよびミニアートの前期型および中期型のキットで劇場版仕様を製作する場合は、この方法でベンチレーターを再現すれば良いでしょう。

 

 ガルパン仕様への工作の2件目は、赤円内に示した、操縦手用ペリスコープのガードです。これはパーツが含まれるキットが全く無いそうですので、自作するしかありません。

 

 ブラ材をカットしてそれらしく加工したものを取り付けました。

 

 サスペンションは可動にしてありましたが、転輪だけが回れば良いので、アーム部も接着固定しました。

 

 背面部も、ほぼ劇中車のままに仕上がりました。この範囲だけがテレビ版仕様つまり前期型の特徴のままです。排気管の形状も変わっていませんから、今回の中期型のキットにおいてはパーツを自作するしかありませんでした。

 

 バーニアパーツを利用したベンチレーターもいい感じです。

 

 ガルパン仕様への工作の3件目は、左右前部フェンダー上のリブの延長です。これはガルパン独自の要素ですので、いずれのキットにおいてもこの工作が必須となります。

 

 まずは右側フェンダー上のリブをブラ板で延長再現しました。

 

 続いて、左側フェンダー上のリブをブラ板で延長再現しました。以上で、塗装前の全ての組み立ておよび追加工作が完了しました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その18 「喫茶ブロンズです!!」

2019年10月30日 | 大洗巡礼記

 ショップタグチを辞して、街区の東側に回りました。もう昼過ぎなので、どこかで昼食を、と考えました。そのうちに上図のカワマタの店先を通りました。このお店は武部沙織グッズは豊富に並びますが、戦車プラモデルは無かったと思いますので、中には入りませんでした。

 

 とりあえず、例の弁当でも買うか、とカジマさんに立ち寄りましたが、時間的に遅かったため、弁当は全て売切れていました。やっぱり11時半からの弁当売り出しに合わせて買いに行かないと駄目ですね・・・。

 

 この日は和久も定休日でしたので、残る選択肢はブロンズのみとなりました。いつも激混み、行列必至のお店なのであまり期待せずに寄りましたが、珍しいことにこの時は閑散とした普通の喫茶店状態でした。数年ぶりに店内に入り、昼食もとることが出来ました。

 

 数年ぶりの店内です。以前にもうこの状態に近くなっていましたから、今回久し振りに見ても、相変わらずだな、という感想にまとまりました。四囲の壁面は既に埋まっていましたから、残る天井のスペースをドンドン使っていましたが、それも埋まりつつあります。

 名刺類が多数を占めていますが、これだけ数が多いと壁面装飾のタイル程度に見えてしまい、一枚一枚をじっくり見るには至らなくなります。私の名刺もどこかに貼ってあったと思いますが、探す気も起りませんでした。

 

 沢山のガルパンイラストが壁面を覆っている状態ですが、昔から掛けられる額写真はそのまま維持されています。それらを撤去してしまうと、このお店の「本来の歴史」が薄れてしまいそうに思えます。たぶん、店主の打田さんもそういう意識をお持ちなのでしょう。だから、従来の写真類はずっと外していないのかもしれません。

 

 このお店にも、相当数のガルパン戦車プラモデルが寄贈展示されています。店内に入って真正面の奥のコーナーに集められていますが、客席の真後ろにあたるため、たいていの場合は客が居て展示品をゆっくり見ることがかないません。

 この日もそうでしたが、客の入れ替わりのタイミングにて急いで撮らせてもらいました。フィギュア類はほとんど市販品なのでホビーショップやアニメショップでもよく見かけますが、戦車プラモデルのほうは作者ごとの個性や創造性が出るのでオリジナル品に近く、その意味では見応えがあります。
 ですが、このお店ではじっくり見るための環境が伴わないのが残念です。撮影した画像を後で見て「鑑賞」するしかありません。

 

 なので、陳列のほぼ中央にある、お店の外観を模した見事なジオラマ作品も、実物は一瞥のみで上図の画像でやっと詳細を把握した、という流れです。ツイッター上で交流がある広島のガルパンプラモデル仲間、「GuP広島こっつん46独立混成中隊」ことbasszaruさんの力作です。

 こういう素晴らしい作品は、もっと見やすい場所に置いていただいて、じっくりと鑑賞させてもらいたいものです。単なる室内のインテリア品にしてしまうのはもったいないので、秋葉原か日本橋の模型店のウインドー内に陳列してもらったらどうか、と思います。

 

 この日は上図のパスタをいただきました。

 

 続いて江口又進堂にお邪魔しました。江口さんの歴史高説を有り難く拝聴しつつ、上図のガルパン戦車プラモデルも見物しました。

 

 それから大貫へと移動しました。マリンタワーのガルパン喫茶にも幾つかガルパン戦車プラモデルがあったと記憶していますが、食事は既に済ませたばかりで飲食に立ち寄る気はなく、行くのは止めておきました。

 

 そうなると、まだ行っていない、ガルパン戦車プラモデルが色々置いてあるお店は、一、二ヶ所ぐらいになってきます。この日は泊まりなので、急ぐ必要もありませんでした。あとはもう、のんびりいこう、と思って散歩しました。  (続く)

 

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その6

2019年10月29日 | ガルパン模型制作記

 ステップ18、19にて砲塔を組み立てます。ガルパン仕様への修正が2ヶ所あります。

 

 ガイド指示に沿って順番に組み立ててゆきます。

 

 砲塔基部および砲身基部が組み上がりました。

 

 ガルパン仕様への修正の1つ目が、赤矢印で示した砲身直下のモールドの除去です。

 

 御覧の通り、劇中車の同じ箇所には何もありません。

 

 モールドを削り取りました。

 

 キューボラ部分を組み立てます。機銃のJ4は劇中車にありませんので不要です。

 

 組み上がりました。

 

 ガルパン仕様への修正の2つ目が、赤矢印で示した突起の除去です。これが劇中車にはありません。

 

 御覧の通りです。

 

 突起を削り取りました。

 

 あとは、ガイドの指示通りに進めます。

 

 副砲のM3 37ミリ砲および同軸機銃を組み付けました。

 

 キューボラを取り付けました。これで組み立てガイドに沿っての工程は完了となりますが、今回のキットに無いガルパン仕様への工作があと3件残っています。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その5

2019年10月28日 | ガルパン模型制作記

 ステップ14では、車体背面部を組み立てます。ステップ15では、車体前面部を組み立てます。

 

 ステップ14で組み立てるパーツ群です。水害水没時の泥が残ったパーツもありますが、何度洗っても取れないのでした。消毒はしてありますので、このまま組み付けます。

 

 組み上がりました。車体各所にこびりついた泥が、水害の凄まじさを物語っています。

 

 ステップ15で組み立てるパーツ群です。

 

 組み上がりました。今回のタコムの製品はタミヤと変わらない扱い易さでしたので、全てのパーツがしっかりと合いました。

 

 ステップ16および17においても車体前面の各パーツを取り付けます。このうちE16は劇中車にありませんので不要です。またライトガードのTP2、TP3はエッチングパーツですが、治具のD24を用いて曲げますので、楽に形が作れます。こういう行き届いた配慮が、タコムの特色の一つです。

 

 鶴嘴の身E9は塗装後に取り付ける予定です。丸いのはE4とE8を組み合わせたホーンです。

 

 組み付けました。エッチングパーツのライトガードも苦労することなくセット出来ました。

 

 続いて、ガイドには指示が無い後部左右のボックスを組み立てます。キットは中期型ですからボックスのパーツも含まれますが、使用しているガイド図が前期型のものなので後部左右のボックスの取り付け指示がありません。上図のワンシーンで代用します。
 この後部左右のボックスは、テレビ版仕様では車体の傾斜に沿って後ろに傾く独自の形でしたが、劇場版仕様より実車準拠となって水平になりました。

 

 パーツを切り出しました。

 

 左右とも組み立てて・・・。

 

 車体後部左右にセットしました。周囲の各パーツの形状も、劇場版仕様に一致しています。しばらく見ていて、テレビ版仕様の独自の形状や各所の省略がなぜ行われたのだろうか、と疑問に思いました。

 ガルパン独自の仕様というものは、模型を作っているとハッキリと見えてきますが、その成立事情までは読み取れないことが多いです。3DCG構築における単なる調整や取捨選択だったりするかもしれませんが・・・。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その17 「ショップタグチです!!」

2019年10月27日 | 大洗巡礼記

 大洗でプラモデルといえば、このショップタグチさんです。店先に花火が大量に並べられてあるのが、過ぎゆく夏を感じさせました。

 

 毎度のことですが、ショーウィンドー内の展示品を見ました。どこでも、玩具店へ行くと店先の展示品が気になりますね。

 

 以前から置かれている、ガルパン戦車プラモデルの数々です。店主田口さんのお話によれば、売れ筋はⅣ号戦車、ティーガー、M3リー、T34あたりだそうです。しかし、ガルパンが始まるまでは、Ⅳ号戦車が売れ行きトップになるとは予想もしなかったそうです。

 

 いまでは戦車プラモデルの人気商品として定着した感のある、Ⅳ号戦車です。ガルパンのおかげで、一般への知名度も飛躍的にあがったようです。

 

 こちらはⅡ号戦車、お約束の西住家所有車仕様で、しっかりバケツも砲身にひっかけてあります。タミヤの製品であるようですが、さきのⅣ号戦車とあわせて相当売れたようです。最終章2話では青師団高校チームの車輌としても登場したため、需要はさらに伸びているようです。

 

 聖グロリアーナ女学院のピンクパンサーです。おなじピンク色の車輌ならば、個人的にはサンダーバードのペネロープのロールスロイスのほうが馴染みがあります・・・。なにしろラジエターやバックトランクに機関砲が収納されている一種の戦闘車輌ですから・・・。

 

 バンダイの「ぷちゅあらいずシリーズ」のキットを応用したパロディ作品「パンツァーファイブ」です。ファンはこういうの、ノリノリでよく作りますね・・・。
 「ぷちゅあらいずシリーズ」のあんこうチーム2点は、当方も一年ほど前にサークル仲間からプレゼントされたものを持っていますが、いまだに作っていません・・・。

 

 向かって右側のウインドー内には販売品のキットや製品が展示されています。ほとんどがガルパン関連であるのは、聖地大洗ならばです。

 

 今回の訪問時に、旬の新製品であったファインモールドの「鬼チーム」キットです。当然ながら私も購入していますが、まだ作っていません。
 コミック「リボンの武者」には色々な軽戦車が登場していて、数の上でもアニメシリーズ戦車群にひけをとりませんので、模型的にも面白味が増しています。問題は、適応キットの入手が難しいことでしょうか。

 

 店内の陳列にも、ガルパンプラモデルが多いのは流石です。

 

 旬の新製品、旬の再生産品が揃って積まれています。他のお店でこの2点を大量に積んでいるのを見かけたことがありませんから、ある意味圧巻です。

 

 店内奥の右側は、今では完全なガルパンコーナーとなっています。リゾートアウトレットのガルパンギャラリー売店にも無い品々が網羅されています。ガルパンギャラリー売店は主に衣料品や日用品関連がメインで、こちらは模型やフィギュアやホビー関連が中心となっています。

 

 ティーガーⅡのキットに誰かさんのサインがあります。もう開封不可であるようで、飾ってあるのでしょう。

 

 店主田口さんと少し話をしました。最近はワッペンやミニフィギュアが良く売れてるね、と話していました。プラモはどうですか、と尋ねましたら、「まあ、それなりだね」と笑っておられました。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その4

2019年10月26日 | ガルパン模型制作記

 ステップ8では車体の天板を組み立てます。ステップ9では車体右前部の主砲を組み立てます。

 

 ステップ8で組み付けるパーツ群です。

 

 全て組み付けました。パーツ毎に色々と修正や改造が必要だったテレビ版仕様に比べると、今回の劇場版仕様はほぼ実車準拠ですから、大部分のパーツをそのままストレートに組みつけることが出来ます。

 

 ステップ9で組み立てる、主砲の砲郭式75ミリ砲です。可動の状態に組み立てます。

 

 組み立てが終わりましたが、主砲可動パーツの焼き留めはせず、ブラ材で留め具を自作して上図のように追加しました。

 

 ステップ10で、車体右側スポンソン部のケースメートを取り付けます。
 ステップ11で、組み立てておいた天板および主砲部分をセットします。

 

 ステップ10で取り付ける、車体右側スポンソン部のケースメートのパーツです。

 

 取り付けました。

 

 続いてステップ11の工程も済ませました。第一次大戦でも使われたM1897 75ミリ野砲を原型とする31口径M2 75ミリ砲がおさまりました。

 

 ステップ12および13では、車体後部の天板などを組み立てます。上図のガイドは前期型のキットのものですので、ステップ13で取り付ける排気管のパーツK1、K2、K4は、今回の中期型のキットには入っていません。ブラ材やジャンクパーツ等で自作します。また、ワイヤーのD21は劇中車にありませんので不要です。

 

 ステップ12で取り付けるパーツ類です。車外装備品の4点は塗装後に取り付ける予定です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ13で取り付ける2本の排気管は、自作しました。タミヤのパンターの排気ノズルのパーツがほぼピッタリでした。これにブラブロックから削り出した円筒部を繋ぐことで、おおよその形状を再現出来ました。

 

 取り付けました。違和感はあまり無いので、これで良いだろう、と判断しました。完成後は車体の陰に半分ほどが隠れてしまいますから、あまり精密に作らなくても良いと思います。前期型の排気管の形になっていれば充分です。

 

 天板をかぶせれば、排気管はあまり見えなくなります。

 

 ステップ13も完了しました。思った以上に組み立てやすいキットなので、ここまで3時間もかかっていませんでした。パーツの合いもきわめて良く、ストレスフリーで楽しめます。意外にこれは初心者向きかも、と思いました。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その3

2019年10月25日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3および4にて履帯を組み付けます。私の製作においては、履帯は分割して組み立てておき、塗装後に組み付ける予定です。
 続くステップ5では、車体の一部を組み立てます。今回のタコムのキットは箱組みですので、パーツ一つ一つを仮組みしてチェックしながら、丁寧に貼りつけてゆきます。

 

  履帯パーツは、直線部分が一つのパーツになっていますので、取扱い易いです。一つのパーツが大きく、治具も付いていますので、組み立てがとても楽です。アメリカの戦車は大体履帯パーツが共通していますから、他国の戦車に比べると履帯の組み立てがやり易いです。

 

 私の製作では、上の部分をとりあえず一本に繋いでおきました。

 

 続いて下の部分を組み立てます。御覧のように起動輪および誘導輪に巻き付ける部分までを一本に繋ぎます。繋いだら、流し込み接着剤をひいて、少し固まるまで待ちます。

 

 接着剤が完全に固まらないうちに、御覧のようにいったん巻き付けて、形を作ります。ドイツや日本やイタリアなどの戦車に比べると、履帯パーツ自体が大きいので組み立ても容易です。生産性を重視したシャーマン系列の作り易さは、模型においてもそのまま表れています。

 

 ある程度固まったら、上下に分割したままで外して、塗装まで保管します。起動輪および誘導輪は接着していないので、履帯と一緒に外せますし、塗装後にかみ合わせてそのままはめこむ事も出来ます。

 

 ステップ5に移りました。車体パーツに歪みや反りがないかを調べて、仮組みを勧めました。

 

 とくに異状が無かったので、組み付けてゆきました。

 

 ステップ6および7でも、車体の組み立てを進めます。ステップ7で付けるD23は、留め具部分のみをカットして取り付けます。

 

 ステップ6で取り付けるパーツ群です。

 

 全て取り付けました。作ってみて実感したのですが、タコムのキットは取扱い易いです。タミヤと大して変わらないかもしれません。

 

 ステップ7で取り付けるパーツ群です。

 

 このうちのE28においては、ガルパン仕様への修正が必要です。赤矢印の前部機銃口を削り取ります。

 

 御覧のように、該当箇所は劇中車においては平滑面のみで、ウサギさんのマークが貼られています。

 

 モールドを完全に削り取りました。

 

 あとは、ガイド指示通りに全てのパーツを組み付けました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く8 その20  伊勢海老標語と岩科学校

2019年10月24日 | ゆるキャン△

 竜宮窟の次は、上図の伊勢海老標語板を見に行きました。原作コミック第8巻69ページ4コマ目にて、志摩リンがスマホで撮影していた「でっかいエビ」がこれです。
 志摩リンは、西伊豆から松崎を経て蛇石峠を越えてこの場所に至っています。その後、竜宮窟に立ち寄っています。なので、今回の私の行程は逆になっていました。

 ですが、伊勢海老標語板から竜宮窟まで、志摩リンがどう走ったかは作中では示されていません。それもそのはず、地図で見ると竜宮窟の南の田牛海水浴場で道は行き止まりとなり、他の主要幹線は全て迂回しており、いったん下田市街まで引き返して国道136号線に戻ってから西へ進むという形しかありませんでした。ですが、それでは思いっきりの遠回りになります。

 志摩リンは原付ビーノで移動し、下田にて鳥羽先生一行と合流するために急いでいましたから、遠回りなどはせずに、地図には載っていないような細い道や集落沿いの路地道を利用して最短距離ルートで進んでいるはずです。
 そういう道が多分あるんじゃないか、と竜宮窟の観光駐車場にて地図をにらみつつ思案していたところ、たまたま巡回の警官がやってこられましたので、挨拶して道を尋ねました。

 蛇石峠越えで堂ヶ島へ行きたいのですが、と言うと、相手は微笑し、田牛海水浴場の横の道を指さして教えてくれました。
「あのへんに三叉路があるから右に行きなさい。お寺の前を通って道なりに行けば、県道に出ますんで、右に曲がって日野の交差点に行きます。そこで左に行って国道136号になります。下賀茂に入ったら右の県道に行って北へ行きます。上賀茂の分岐で左に行けば、蛇石峠に行きます」
「車でも行けますか」
「ああ、大丈夫ですよ、山の中の道だけど以前はバスも通ってたし。15分もあれば下賀茂には着くでしょう」
「蛇石峠越えは、堂ヶ島への最短ルート、ということでいいのですか?」
「ああ、そうです。国道136号でも行けますけどね、南伊豆の海岸沿い辺りで結構曲がりくねって距離がありますからね、松崎へ出るにしても蛇石峠を越えて行くほうが全然近いですよ」
「蛇石峠越えの道は細いですか?」
「そんなに細くないと思いますけどね。昔は路線バスも走ってましたからね」
「あ、そうなんですか」

 ということで、教えられた通りに走ってみましたら、あっさりと上図の場所に着いてしまいました。考えてみれば、志摩リンは原付で、こちらは車ですから、移動も早くて当たり前でした。

 

 本当に、「でっかいエビ」ですね。なんでこんな山の中にオブジェがあるのでしょうか。昔はこのルートが海産物を運ぶ主要路だったのでしょうか。

 

 なかなか来られる場所ではないな、と思いましたので、記念の自撮り。

 

 付近の道路はこんな感じです。車を路肩に寄せて停めても、これだけの余裕があります。
 その後、数分で蛇石峠に到達しましたが、その後はずっと下り坂がえんえんと続き、標高差がかなりあるのだと分かりました。

 

 松崎町の川沿いの広い田園エリアに出てしばらく走り、上図の岩科郷土館に立ち寄りました。

 

 この建物は、かつての岩科学校のそれです。明治13年に竣工した、静岡県最古の学校建築として知られ、国の重要文化財に指定されています。

 日本における明治期の学校建築のベスト3というのがあります。明治8年の旧睦沢学校(山梨県甲府市)、明治9年の旧開智学校(長野県松本市)、そしてここ旧岩科学校、です。睦沢学校と開智学校は行ったことがありますが、こちらは未訪でしたので、今回の機会を生かして訪問することが出来ました。

 

 外観は、近世城郭の関連建築に通ずるものがあります。明治期といっても、技術文化の大半はまだ伝統的手法を色濃く残しており、かつ西洋様式を取り入れても折衷の形で和式をも生かして共存させる方向にまとまっていた時代ならばでの様相がよく示されています。

 

 なので、洋館スタイルの校舎の屋根が中世以来の伝統的な唐破風でまとめられる、というようなデザインに落ち着きます。これが当時の「文明開化」の考え方をよく表しています。新しいものを取り入れて進歩を目指すけれど、古くから伝わる良いものも継承してゆく、というスタンスです。

 

  そのため、建築史学的な観点で見ますと、こういった明治初期の建築を観察することで、江戸末期までの標準的な和様建築の有り方がよく分かる、ということになります。

 

 玄関の見事な欄間彫刻なども、江戸期の城郭御殿建築のそれとあまり変わりません。そういった大工たちが明治期にも腕を振るった、ということでしょう。

 

 明治期の授業風景をマネキンで再現してありました。思えば日本と言う国は、他の国よりも教育を重視して国の施策としても力を入れてきた歴史があります。古くは室町幕府の学問所、江戸幕府の藩校および寺子屋があり、その延長上に明治政府の学制発布もあったわけです。
 なので、世界のなかでみても、日本の識字率は中世戦国期の頃から高かったらしく、南蛮の宣教師たちが戦国期の日本に来て女子供でも読み書きが出来る層がかなり居たことに衝撃を受けています。

 明治御一新の後、新政府が学校制度の充実に尽力しようとするのを見て、当時の諸外国列強は嘲笑いました。軍備を揃えて植民地を拡げるのが優先だろう、と。ですが、伊藤博文以下新政府の基本方針は、教育こそが富国強兵の礎である、と定まっていました。

 なにしろ、日本と言う国は、古代より学問や教育に力を入れることで国力を高める努力を重ねてきた傾向があります。室町幕府の頃に教育機関を設けたことで、国力が飛躍的に向上し、鎌倉時代と比べて経済規模が約3倍となり、基幹工業力が向上して自力生産の幅が広がり輸入品に頼る品目が無くなった経緯があります。江戸幕府の施策でも教育が奨励され、それが産業の発展をうながして首都の江戸はもちろん、全国各地の諸藩も相当の発展をなしてきた歴史が実績としてあります。
 だから、明治政府においても、国民にきちんと教育を施せば、日本はもっともっと発展して強い国になれる、という明確な信念があったわけです。

 その結果が、二度の世界大戦に主要当事国として参戦出来るほどの列強国家でありましたが、しかし第二次大戦では政治的判断を誤って日本中が焦土に転じたのは残念な成り行きでした。
 ですが、教育が悪かったという結論には必ずしもなりません。むしろ明治からの教育振興の流れが、そのまま戦後にも基準を民主的に一新して引き継がれている、と思います。

 

 学校内の廊下は、城郭御殿建築の廊下と大して変わりません。そもそも和様建築というのは、平安鎌倉時代以来、そんなに変わっていないのですが、それは、四季という多彩な季節に合った建物を目指して行き着いた結果であるからだろう、と言われています。日本の四季に合わせた建築様式ですから、時代が変わっても替えようがないのです。

 

 時代の特色は、むしろ上図のような、格式の高い部屋において内部をどのようにしつらえるか、というところに出てきます。江戸期までの日本には身分制度がありましたから、階級に応じた部屋の造りが求められます。そこをどう造るかに、その時代の意識と文化相が表れてきます。

 上図の場合は、武家の御家人クラス、江戸期でいうと旗本クラスの階級の標準的な造りです。これが岩科学校における一番格の部屋ですから、校長や教師、学校の支援者クラスの身分的位置がどのように認識されていたかがうかがえます。校長や教師、学校の支援者の人々の階級が、江戸期には旗本クラスであったのでしょう。それより上の、例えば明治期に爵位が付くような大名、貴族クラスですと、もっと装飾性を高めた格調高い部屋になります。

 

 このように、建具や扉に書や画を施すのは、江戸期では富裕商人層によくみられた傾向です。画のテーマが人物であるのも世俗的です。これが花鳥風月になりますと皇室や大名家のクラスに多くなります。

 

 この時期の古建築の特徴の一つとして、良い材料を惜しみなく使用する、という点が挙げられます。上図の扉の板は当時としては最高級に属し、扉の上の梁もまた一本丸太から挽き起こした巨材を使っています。

 現在は、どんなに金をかけても、こういった高級木材が払底していますから、似たような格式の建物を建てるのは難しくなっています。伝統的社寺建築の修理や新築ですら、台湾からの輸入材に頼っていますから、国内の生産材ではもう造れないのでしょう。

 

 明治期の面白さは、学校建築に比べて地方自治体の役場などの建物が簡素かつ小さな規模であるのが一般的であったことです。役人とは公僕に過ぎず、国家と国民に全力で奉仕せよ、とする当時の基本方針をよく反映して贅沢はせず、建物も仮のもので済ませる傾向もありました。
 なので、上図の旧岩科役場の建物なども、民家とあまり変わりません。この程度でも地域行政は普通に出来たわけです。

 昨今の、やたらに税金を投じて無駄も多い箱モノ行政の役場建築はどこでも不必要に立派過ぎます。明治期の倹約意識を少しは見習ったほうが良いのでは、と思います。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その2

2019年10月23日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2では、車輪を組み立てて車体に取り付けます。今回の製作において最も手間のかかる工程ですが、ガイドの指示通りに組み立てるだけで良いです。

 

 御覧のように、パーツが細かく分かれています、サスアームは向きに注意して準備します。

 

 各部品ごとに組み立ててゆきます。私の製作では転輪は全て回るようにしますので、それ以外を接着固定します。

 

 転輪の組み付けは、とにかく接着剤が軸部に流れ込まないように気を付けました。

 

 片側で6輪ですので、12輪を組み上げます。

 

 サスアームに組み付ける時が一番緊張しました。接着して組み上げてあるサスアームの間にねじ込むようにしてはめ込むので、下手するとサスペンションがバラけたり、歪んだりしてしまいます。そうならないように気をつけながら、パチッとダボ穴にはめ込みました。

 

 全て完成しました。転輪が動くかどうかもチェックしました。転輪が回っていれば、塗装の際にポスカを当てて回すことで楽に塗れるからです。ガルパン戦車のなかでは、やっぱりアメリカ系の車輌の転輪が一番塗りやすいと思います。

 

 続いて起動輪、誘導輪を組み立てます。

 

 組み上がりました。タコムのパーツはシャープな仕上がりですね。モールドもきちんとしているので、外観もメリハリがあって良いです。

 

 車体に車輪全てを組み付けました。起動輪だけは接着せずに外せるようにしました。このキットの履帯パーツは連結組み立て式ですので、塗装後に起動輪に組み付けて一括ではめ込むのが良いかな、と思います。

 

 ステップ2が完了しました。アメリカ系の車輌の転輪はみんなこのタイプですから、一回作って経験しておくと、次の組み立て作業がスムーズに進みますね。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その16 「ウスヤギャラリーです!!」

2019年10月22日 | 大洗巡礼記

 日野屋石油店で継続高校チームの車輌群を見物した後、ウスヤさんに行きました。このお店にもガルパン戦車プラモデルが幾つかあるからです。

 

 店内は湿度が高いためか、全てのプラモデルがケースにおさめられています。関野さん曰く、「ホコリもつかんからええね」と。
 ですが、ケースによってはシール等が色々と貼ってあって、中の作品が見えにくくなっています。

 

 シールが貼られたケースの作品は、たぶん同一人物からの寄贈品なのでしょう。しばらく見ていて、これらはシールではなく、公式キットについているデカールではないかな、と気付きました。

 

 このケースはデカールが沢山貼ってあるので、中の作品があまり見えません。むしろ、見えなくてもいいのかもしれません。わざと見えないように、デカールを貼ってあるのかもしれません。

 

 これはブーム初期からの寄贈展示品でしたね。正しくこちらのお店に関連するアリクイさんチームの三式中戦車チヌですね。この展示品にのみ、御覧のように寄贈者のネームが貼ってあります。

 

 お馴染みのあのお方の新作イラストは、コアラの森学園の蕨副隊長・・・、いや、よく見れば、なんだモモガーじゃないか・・・・。コアラ隊長も、よく見たらボコ仕様です。面白すぎる・・・。

 

 いやー、こちらも壮観です。

 

 この種の水性カラーペンは退色があまり無くて長持ちするようです。どこのメーカーのペンを使用しているのかな・・・?

 

 店内作業場の壁も完全に埋まっているようです。その下で黙々と仕事をしておられる関野さんでした。

 

 続いて、森屋菓子点の庭先へ。

 

 こちらには、ガルパン戦車プラモデルは無かったように思いますので、店先からガルパンコーナーだけ撮っておきました。

 

 曲松商店街に戻ってまいりました。山戸呉服店の陳列は昨日見ておいたので、他へ移動しました。ええと、このあたりでガルパン戦車プラモデルを沢山展示しているお店は・・・・?

 

 黒沢米穀店には無かったと思いますね。江口又進堂には、確か幾つかありますね。
 このとき気付いたのですが、江口又進堂の二階部分の外装が一新されていますね・・・。以前あった格子というか桟みたいな建具が全て撤去されてスッキリしています・・・。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 作ります !!  その1

2019年10月21日 | ガルパン模型制作記

 御存知、大洗女子学園ウサギさんチームのM3中戦車リーです。テレビシリーズの終盤での大活躍に続き、劇場版でも別働隊としての働きが目立っていたことは周知の通りです。
 最終章シリーズにおいてはまだ目立った見せ場に恵まれていませんが、しかしガルパン戦車プラモデルにおいては常にベスト5に入る人気車輌です。

 そのためかどうか、最近には新規製品の投入が相次いでおり、タコムとミニアートからそれぞれ前、中、後期型がリリースされて一気に適応キットが豊富に揃う状況になってきています。いちおうプラッツからタミヤ製品での公式キットが出ているものの、古い時期の製品なので劇中車再現に際しては一歩を譲らざるを得ず、新規製品群のほうが適応キットとしての評価を上げつつあるようです。

 

 M3中戦車リーが人気車輌であり続けるのは、ひとえに上図の澤梓以下ウサギさんチーム6人の人気の高さ故のことでしょう。アニメの時間軸においては最終章シリーズにおいても一年生のままですが、しかしテレビシリーズの頃に比べると、随分と成長し、頼もしくなってきています。
 それがまた人気を呼び、結果的に搭乗車輌の人気をも持続させている、ということでしょう。

 

 この6人が乗り込むM3中戦車リーは、周知のようにテレビシリーズの時と、劇場版の時とでは外見に幾つかの変化があります。簡潔に言えば、前期型の特徴および細部省略が多かったテレビシリーズの仕様が、劇場版仕様においては実車準拠となって後期型の特徴が付加された、という流れです。

 上図は劇場版仕様ですが、最終章においてもこのまま登場しているようなので、M3中戦車リーに関してはアニメ版の仕様が2種類あることになります。
 以前に制作したテレビ版仕様に続き、今回は劇場版仕様にチャレンジしてみます。

 

 劇場版仕様、とはほぼ実車準拠ですので、仕様が近い適応キットがあれば、それを素組みするだけでも再現が出来ると思います。劇中車再現にこだわるならば、タコムやミニアートの新規製品群のなかで適応キットを選ぶことになるでしょうが、実を言うと、厳密にはズバリの適応キットはいまだに出ていません。

 つまり、ガルパンの劇中車は、実車準拠の劇場版仕様でさえも、史実の車輌とは異なる独自の要素を残しています。端的に言えば、ガルパンオリジナルの車輌、という特性を今なお保ち続けている訳です。

 上図には、ほぼ実車準拠となった劇場版仕様車輌の諸特徴を4つ示しています。1は短かい背面装甲、2は後部フェンダー、3は水平の雑具箱、4は側面ハッチ上のハンドル、です。いずれもテレビ版仕様において省略または変更されていた箇所です。

 

 続いて5は車外装備品の追加分のパールと鶴嘴の柄、6は鶴嘴の身、7はホーン、8は前畳み式のキューボラハッチ、9から11は3ヶ所のベンチレーター、です。8までは中期型までの各タイプにみられますが、9から11のベンチレーターは後期型からの特徴です。

 したがって、2019年秋の時点で適応キットを求めるとすれば、タコムおよびミニアートの中期型または後期型の4種類のなかから、好みで選ぶことになるでしょう。
 ただ、いずれも劇中車にズバリではなく、とくに劇中車の背面排気管だけはテレビ版以来の前期型の特徴を残したままですので、中期型または後期型のキットに該当パーツはありません。タコムでもミニアートでも前期型のキットにしか入っていません。

 そのあたりをどうするか、という問題は、私の製作においても一つの壁になっていました。色々悩んだ挙句、テレビ版仕様の車輌を作ったときのアカデミーの前期型キットを再びチョイスすることにして、国際通販にて該当製品を購入確保したという経緯がありました。その時の記事はこちら

 ところが制作の機会がなかなか無いままに1年余りが経過、2017年冬に模型サークル交流仲間のモケジョさんの希望に応じてアカデミーのキットを譲渡しましたので、その後はしばらく手元にM3中戦車リーのキットがありませんでした。

 

 そうして2018年の夏、岡山真備の模型店エラヤの水害水没品セール買物支援において、上図のタコムの中期型のキットを見つけて購入しました。
 当時はミニアートの新製品はまだ予告案内のみでしたので、適応キットとしてはこのタコムの製品群しかありませんでしたが、これなら容易に劇場版仕様が再現出来るだろう、と考えました。足りないパーツは何とかして補えば良い、と腹をくくりました。

 

 エラヤで購入した時点のキットです。御覧のように箱は泥にまみれて原形をとどめず、箱絵も見えない状態でしたから、最初は何のキットか分からなかったのでした。側面にかろうじて「M3LEE」の文字が読み取れたので、製品名も分かったのでした。

 

 水害にて水没してボロボロのドロドロ状態でしたが、箱がつぶれただけで中身は全部保たれたため、製作には支障がないことが分かりました。水害品なので、衛生面から洗浄および消毒を入念に行いましたが、5回洗っても、泥は完全に落とせませんでした。

 

 それからでも1年近くが過ぎました。洗浄後のランナー群は御覧のようにスチール製トレイに入れ、今年の7月まで消毒用の重曹クエン酸の洗浄水に浸け置きしたまま、庭先に放置していました。
 それを京都への引越しに際して水揚げして乾燥させ、さらにアルコール消毒したのが、上図の状態でした。

 

 ですが、問題は組み立てガイドが使用に耐えないことでした。上図の状態は使えそうに見えますが、実はほとんどのページがめくれませんでした。
 洪水に数日間浸かっていたため、ただでさえ薄くて破れやすい紙が、溶け出した印刷材の接着成分によってひっついて、そのまま乾燥して固まってしまい、剥がすと印刷面がボロボロに裂けてくるのでした。衛生面からもそのままの使用ははばかられましたので、思い切って廃棄しました。

 次善の策として、パーツ構成がほぼ同じである前期型のガイド図をタコムさんのサイトからダウンロードして使用することにしました。一部のパーツおよび番号が異なりますが、組み立ての段取りが分かればなんとかなると考え、このまま取り組むことにしました。

 かくして購入から一年余りを経て、水没品の泥まみれのキットが日の目をみることになった次第です。

 

 ステップ1です。下部車体を組み立てます。

 

 ここは、組み立てガイドの指示通りに進めました。

 

 多くのパーツには、5度の洗浄でも落ちなかった頑固な泥汚れがこびりついたままでしたが、塗装してしまえば隠れる筈ですので、気にしないことにしました。

 

 組み上がった状態です。タコムのキットはパーツの合いがしっかりして組み立てやすく、M3中戦車リーに関してはプラッツ発の公式キットよりも取扱い易いのでは、と思いました。  (続く)

 


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ボンプル高校 7TP軽戦車(双砲塔型) 完成です!!

2019年10月20日 | ガルパン模型制作記

 組み立て終了後、一ヶ月ほど保管して、涼しくなってきた10月2日に塗装を行ないました。先に作った単砲塔型とは車体色が共通ですので、一緒にまとめて吹き付け塗装しました。

 カラーはポーランドグリーンですので、やや青味を帯びたダークグリーンという感じでしょうか。ミスターカラー136番のロシアングリーン2に5番のブルーを少しずつ混ぜて色合いを見ながら調色し、吹き付け塗装しました。
 転輪は40番のジャーマングレーに61番の焼鉄色を混ぜて塗り、履帯は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 塗装が乾いた後、転輪を組み付けて足回りを仕上げました。

 

 転輪を全て組み付けた後、水平に並んでいるかどうかを、水平面に置いてチェックしました。この種のボギータイプの足回りは、きちんと転輪の並びが一直線になっていないと、ベルト式の履帯をはめる際に苦労することになるからです。

 

 なにしろ、ミラージュホビー以下ポーランドのメーカーのベルト式履帯パーツは硬い材質なので、曲げるのも一苦労です。

 なので、塗装作業の前日に履帯パーツの下ごしらえをやっておきました。パーツを数分お湯に付けて、やわらかくした状態で、足回りにはめ込む際の形になるように両端の起動輪と誘導輪の位置に重しをのせて「曲げ」を作り、そのまま一日置いておいて、「曲げ癖」をつけておきました。

 この「曲げ癖」は、パーツ自体の材質の弾力のおかげで半分ほどは元に戻って無くなってしまいますが、残り半分があれば充分です。残った「曲げ」部分をまず誘導輪にかませて転輪に通し、最後に起動輪に巻き付けてはめ込めば、すんなり装着出来ます。
 この戦車キットの足回り部分は、ボギー部分も転輪もわりとデリケートなので、無理な力をかけると破損してしまいかねません。なるべく負担をかけずに履帯を装着する必要があるわけです。

 

 履帯に続いて、砲塔と呼び転輪もセットしました。これで塗装後の組み付けは完了です。

 

 前照灯は8番のシルバーで塗りました。

 

 双砲塔の機銃先端を、28番の黒鋼色で塗りました。

 

 排気管は42番のマガホニーで塗りました。バックランプは47番のクリアーレッドで塗りました。
 以上で塗装が終わりました。

 

  モデルカステンのガルパンデカールセットVol.2から、サイズが該当する校章マーク3枚を使用しました。2枚は双砲塔の外側のみの左右に貼り、1枚は戦闘室前面に貼りました。

 上図は左砲塔の左側面、戦闘室前面に貼った状態です。左砲塔の左側面においては、劇中車に合わせて視察スリットの真下に配置しました。

 

 そして、右砲塔の右側面の視察スリットの真下に貼りました。

 

 以上で、デカール貼りも完了しました。

 

 装備品は転輪しかありませんので、シンプルな外観になりました。アニメ劇中車の細部は殆ど分かりませんが、コミック「リボンの武者」の作中車が車外装備品を付けておらず、第二次大戦中の実車においても装備していなかったケースがあったそうなので、今回はこのように仕上げました。

 

 ガルパンの公式設定では、秋山優花里が好きな戦車、ということになっています。なぜこの戦車が好きなのか、理由を知りたいものです。

 

 以上で、ボンプル高校チームの7TP軽戦車(双砲塔型)が最終章第2話の仕様にて完成しました。製作期間は、2019年9月1日から8日までと、10月2日の計9日でした。単砲塔型と並行して製作し、塗装は10月2日にまとめて実施しました。
 ガルパンの7TP軽戦車は、2種類とも車体カラーが共通し、かつ調色でしか作れないカラーなので、まとめて塗装したほうが塗料の節約にも繋がります。それで、自然と単砲塔型と双砲塔型とをセットで作る流れに落ち着きました。

 適応キットはポーランドのミラージュホビーの製品が唯一です。かなり古い時期の製品でメーカーも転々としたようですが、金型はそのまま引き継がれ、現販売先のミラージュホビーが新規パーツを組み込むなどしてリニューアルを図っているようです。

  組み立て自体は難しくなく、パーツの合いも良いのですが、双砲塔のターレット位置が近いために二つの砲塔をセットすると、互いにこすりあって干渉してしまいます。それで、ターレットの二つの穴をそれぞれ外側に削って拡げましたが、それを除けば、初心者クラスでも気軽に作れるでしょう。硬い材質の履帯パーツへの対応とあわせて、東欧キット製品へのチャレンジには適した一品かと思います。

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その15 「継続高校です!!」

2019年10月19日 | 大洗巡礼記

 さかげんさんで「プラウダ高校」の雰囲気を楽しんだ後、上図の日野屋石油店に行きました。大洗において最も「継続高校」の雰囲気が楽しめるお店です。
 久しぶりの訪問でしたが、予想した通り、「継続高校」の雰囲気はより濃くなっていました。

 

 なにしろ、店先のウインドーの最上段が、ガルパンイラストで占められてギャラリーのようになっています。

 

 大洗ではよく知られている、地元のあのお方の作品ですね。

 

 ウスヤさんにも沢山飾ってありますが、イラストの構図と配色が豊かなのは、こちらのお店に多いかもしれません。ミッコという一人のキャラクターを軸にして、これだけ豊富なイラストを考えて展開出来るパワーは大したものです。ネット通販で稼いでいるアマチュアイラストレーター以上の力量があると思います。

 

 店内にもイラストは多いですが、こちらは複数のファンからの寄贈品が主です。

 

 ですが、イラスト以外の関連グッズやフィギュア類も多彩に揃っています。ミカの居る民宿浅野丸にもこのぐらいは揃っている筈ですが・・・。

 

 戦車プラモデルの寄贈品展示に関しては、完全にこちらのお店が群を抜いています。質量ともに、南の梅原屋や桜井食堂に匹敵する内容です。間違いなく北の横綱クラスですね。

 

 ここでの特色は、全てが徹底して継続高校チームの車輌に仕上げられていることです。周知のようにアニメよりもコミック版においてチームの所有車輌が数多く登場していますが、ここでの陳列品はその殆どをカバーしています。
 こういう構成内容のガルパンプラモデル展示は、大洗においてはこのお店でしか見られません。一つのチームの車輌にとことんこだわった寄贈展示というものが、こんなに迫力があるものなのか、と改めて感心させられます。

 

 お店の方の話によれば、これらのプラモデルは、ほぼ一人の方が作られているそうです。道理で作風や塗装のタッチなどが共通していますね。

 

 そして、ほぼ全ての車輌が、劇場版のBT-42と同じ冬季カラーで仕上げられています。フィンランドグリーンおよびグレーの基本色の上に白をマダラにかぶせた感じです。
 つまり、コミック版における作中車群の多様なカラーというのは、一切考慮されていないわけです。

 

 なので、見事なくらいに、大部分の展示品が同じ塗装カラーでまとめられています。一つのチームとしての存在感が大きく浮かび上がってきます。一見したたけで、継続高校チームだ、と分かるような存在感ですが、こういうのが大洗の他のお店の戦車プラモデル展示には無いのです。

 

 上図の、ケースにおさまっているBT-42が、このお店で初めて拝見した寄贈展示品でしたかね・・・。

 

 BT-42は最上段にもう一個置かれていましたが、それよりも陸上自衛隊の新型戦車までが継続カラーで仕上げられているのが目を引きます。もはや完全に二次創作の世界ですが、全然違和感を感じさせないあたりはさすがです。一つのチームに徹底して特化すれば、設定に無い架空の戦車を混ぜてもむしろ同化してしまうので、展示全体をより引き立たせる要素に転じます。

 

 なので、センチュリオンやT-28重戦車やソミュアS35が並んでいても、みんな継続カラーですから、すっかり溶け込んでいます。実に楽しい、見応えのあるガルパンプラモデルの数々です。
 惜しむらくは、これ以上の陳列が難しくなってきている点ですね・・・。  (続く)

 


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ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 完成です!!

2019年10月18日 | ガルパン模型制作記

 組み立て工程の最後に、砲塔のディティールアップを行ないました。元パーツにはあるべきはずのリベットが無いため、ツルツルの鋳造砲塔に見えてしまいます。違和感がありますので、リベットを植え付けて実車通りの状態にしました。

 

 全部で120個余りを植え付けました。みんなジャンクパーツのリベットをカットして使用しましたので、大量のパーツを消費しました。モデルカステンやボークスのリベットセットは使わずに済みました。

 

 砲塔にリベットが並んでいるだけで見栄えが全然違います。こんなもんでしょうか。

 

 以上で、塗装前の組み立て作業は完了です。

 

 二ヶ月あまり保管して、涼しくなってきた10月2日に塗装を行ないました。車体はポーランドグリーンですので、やや青味を帯びたダークグリーンという感じだろうと思います。ミスターカラー136番のロシアングリーン2に5番のブルーを少しずつ混ぜて色合いを見ながら調色し、吹き付け塗装しました。
 転輪は40番のジャーマングレーに61番の焼鉄色を混ぜて塗り、履帯は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 塗装が乾いた後、転輪を組み付けて足回りを仕上げました。

 

 履帯パーツをはめ込みました。硬い材質ですが、事前に両側に重しを用いて「曲げ」を付けておきましたので、装着は楽に出来ました。
 この「曲げ」の付け方はこうです。パーツを数分お湯に付けてやわらかくしておいて、その状態で両端の起動輪と誘導輪の位置に重しをのせて「曲げ」を作り、そのまま一日置いておくのです。
 翌日に重しを外すと、「曲げ癖」は半分ほどが残ります。パーツの材質が硬くて弾力があるため、「曲げ癖」が元に戻ってしまうのですが、半分ほど残っているうちに、起動輪と誘導輪とにかみ合わせて、一気にはめこむという段取りでした。

 

 前照灯は8番のシルバーで塗りました。

 

 左右フェンダー後方の予備転輪をセットしました。排気管は42番のマガホニーで塗りました。バックランプは47番のクリアーレッドで塗りました。

 

 塗装および塗装後の組み立てが終わりました。

 

 モデルカステンのガルパンデカールセットVol.2から、該当の2枚をもって砲塔の左右に校章マークを貼りました。上図は左側面で、劇中車に合わせて視察スリットの前に配置しました。

 

 右側面ではスリットの後に貼りました。

 

 車体前面の左側に1枚貼りました。砲塔のマークより小さいサイズです。

 

 デカールを貼り終わりました。これで、全て完了です。

 

 以上で、ボンプル高校チームの7TP軽戦車(単砲塔型)が最終章第2話の仕様にて完成しました。製作期間は、2019年7月6日から7月13日までと、10月2日の計9日でした。双砲塔型と並行して製作し、塗装は10月2日にまとめて実施しました。
 ガルパンの7TP軽戦車は、2種類とも車体カラーが共通し、かつ調色でしか作れないカラーなので、まとめて塗装したほうが塗料の節約にも繋がります。それで、自然と単砲塔型と双砲塔型とをセットで作る流れに落ち着きました。

 適応キットはポーランドのミラージュホビーの製品が唯一です。かなり古い時期の製品でメーカーも転々としたようですが、金型はそのまま引き継がれ、現販売先のミラージュホビーが新規パーツを組み込むなどしてリニューアルを図っているようです。
 組み立て自体は難しくなく、パーツの合いも良いので、初心者クラスでも気軽に作れると思います。むしろ、難しそうなイメージが先行しがちな東欧系キットが、実はさほどでもないのだよ、ということに気付かせてくれる良い製品だと思います。東欧系キットにチャレンジする場合の入門キットとしてもおすすめです。

 


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ゆるキャン△の聖地を行く8 その19  竜宮窟の上から

2019年10月17日 | ゆるキャン△

 竜宮窟の見学は、内部だけでなく外側からも散策路を回ることで出来ます。散策路は、直径約50メートル程の天窓の周囲を巡って一周しており、上図のように洞窟内を見下せます。

 

 天窓の周囲の崖面は、いまも少しずつ崩落しているようで、赤茶色の崖面は真新しい感じです。また崩れ落ちそうな雰囲気です。何年か経てば、天窓も拡がるのでしょう。

 

 竜宮窟のある岩礁は一つの岬となっていて高さもあり、散策路は頂上まで続きます。

 

 頂上には祠があります。海神を祀っているのでしょう。

 

 周囲の眺望は素晴らしいです。南側の田牛海水浴場を見ました。

 

 北側の田牛海岸です。こちらも海水浴場の範囲ですが、砂浜が狭くて岩礁が多いです。

 

 内側に戻って竜宮窟のハート形の洞窟全体を見下ろしました。左側が、先ほど内部を見学した洞窟ですが、右側は崩落により埋まってしまっているようです。

 

 散策路からは、ずっと右手に大海原の碧い景色が広がります。

 

 沖合に一隻の船影が望まれました。南方より帰投した復員輸送艦の航空母艦「葛城」でしょうか。  (アホかお前は)

 

 ぐるりと回って北側から再び見下ろしました。この角度からは、片方の内部が見学出来る洞窟しか見えません。

 

 北側からは、御覧のように田牛海水浴場の北エリアが見えます。

 

 珍しい天然のサンドスキー場です。長さは45m、幅が100m、傾斜角度は30度の、自然現象で出来た砂の傾斜堆積層です。砂の頂上まで登って、一気に急滑降している海水浴客が見えました。

 

 いいところですね。暑さはピークでしたが、潮風が強かったので、むしろ涼しくて過ごしやすかったです。伊豆ジオスポットの一つで、志摩リンは訪れましたが、他の皆は行かなかったようです。  (続く)

 


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