ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「犬と私の10の約束」

2008年04月17日 | 映画関連
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【犬の十戒

1.  私と気長に付き合って下さい。  
2.  私を信じて下さい。それだけで私は幸せです。
3.  私にも心が在る事を忘れないで下さい。
4.  言う事を聞かない時は、理由が在ります。
5.  私に沢山話し掛けて下さい。
6.  私を叩かないで。本気になったら私の方が強い事を忘れないで下さい。
7.  私が年を取っても仲良くして下さい。
8.  貴方には学校も在るし友達も居ます。でも、私には貴方しか居ません。
9.  私は10年位しか生きられません。だから、出来るだけ私と一緒に居て下さい。
10. 私が死ぬ時、御願いです。傍に居て下さい。そして、どうか覚えていて下さい。私がずっと貴方を愛していた事を。
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多少内容の違いは在るが、作者不詳のまま世界に広く伝わっている英詩「犬の十戒」。それを元にした小説が「犬と私の十の約束」だ。遅ればせ乍ら、映画「犬と私の十の約束」を観て来た。

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或る日、12歳になったばかりの斉藤あかり(福田麻由子さん[幼年期]、田中麗奈さん[青年期])が学校から帰ってみると、庭の植え込みからヨチヨチ歩きの子犬が現れる。犬を飼いたがっていたあかりは捕まえようとするも、突如掛かって来た電話の音にビックリした子犬は、何処かへと姿を隠してしまう。その電話は「母・芙美子(高島礼子さん)が倒れて入院した。」という、父・祐市(豊川悦司氏)からの知らせだった。

母は長期入院、そして函館の総合病院に勤務する父は多忙で毎日遅い帰宅。一人で慣れない家事や寂しさに向き合うあかり。挫けそうになる彼女の心を支えてくれたのが、ギターの上手な同級生・星進(佐藤祥太氏[幼年期]、加瀬亮氏[青年期])だった。

そんな朝、例の子犬がまた庭に現れる。右の前足だけが白く、靴下を履いている様に見えるゴールデン・レトリバーは「ソックス」と名付けられ、斉藤家の一員となった。早速、入院中の母にソックスを見せに行くあかり。そんな彼女に母は「犬を飼う時には、10の約束をしないといけないの。」と「犬の十戒」を教える。

それから間も無く、母は急死してしまう。哀しみに打ち拉がれたあかりの傍から片時も離れず、心の傷を癒してくれたのはソックスだった。しかし恋をし、将来の目標に夢中になるにつれ、あかりはソックスの存在を邪魔に思い、苛立ちを覚える様になって行き・・・。
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犬が大好きで、実際に犬を飼っている。そんな自分だからこそ、犬が出ている映画は無条件で観に行きたくなってしまう。ソックスの愛くるしさに何度も微笑んでしまったし、ソックスが亡くなるシーンでは、つい高齢の範疇に在る我が家の犬と重ね合わせてしまって涙してしまった。犬の“演技”は最高。又、決してロリコンでは無いが、幼年期のあかり役を演じた福田麻由子さんは可愛かった。

でも、結局はそれだけの映画だった様に思う。「犬の十戒」に無理やりストーリー、それも余りに凡庸なストーリーをくっ付けただけという感じ。ネット上に先ず映画化在りきで、それに合わせて小説が書かれた。という書き込みが散見された。その真実の程は不明なれど、そう思えてしまうレベルの作品。

犬の愛くるしさは星5つ。だが、総合評価は星2.5個

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5 コメント

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Unknown (ハムぞー)
2008-04-17 06:40:45
「視聴率を取りたければ、
子供か動物を出せばよい」
少し間違ってるかもしれませんが、
こんな格言がテレビにはあるそうですね。

逆にこれらと共演するときは
どんなにいい演技でも食われてしまうということで、役者さんはやりにくいかもしれません。
作品の評価としても、
そのあたり微妙なところがあるのかも・・
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 (tak)
2008-04-17 09:03:57
こんにちは。
あの本も読んだことがあるのですが、ぐっと来るものがありますね。
我が家も以前は犬がおりまして、「あ~あいつもそう思っていたんだ。」って思うと。。。
映画の出来はまあアレかな~なんでしょうか^^;
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>tak様 (giants-55)
2008-04-17 12:34:58
書き込み有難う御座いました。

tak様も嘗ては犬を飼われていたんですね。どんなに疲れて帰宅しても、玄関で尻尾を激しく振り乍ら、喜んで飛びついて来る犬を見ると、一気に疲れが吹っ飛んでしまう感じがします。癒されますね。

原作本は未読なのですが、「犬の十戒」には「なるほど。」と思わされる物が在りました。母役の高島礼子さんが一つ一つを口にされるのですが、これは心に沁みましたね。
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私はウサギに泣かされる (おりがみ)
2008-04-18 16:05:22
クイールとかハチ公とかタロジロとか・・。
ワンコ映画には泣かされます。
犬がヒトと暮らしてきた長い長い歴史が記憶の中に根付いているのだからだと思います。

ウサギにも10の約束というのがありまして、我が同僚たちを慈しむとき肝に銘じてるのですヨ。
ウサギのバヤイは食べちゃったり、毛皮とったりと言った付き合いが長かったとは思いますが・・。
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動物映画とは (破壊王子)
2008-04-18 20:59:30
映し出される動物の愛らしさを楽しむもので、ストーリーだのテーマだのを探すことは無駄なんじゃないかと考えるようになりました。

先週、これと迷ったあげく、クローバーフィールド(2回目)を選んだ自分は正解だったようですねえ(笑)
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